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Full text of "Nihon bungakushi"

T 

6 



ノ 



き ) 一一 ュ 春 チ 




緖言 

一 文學 の 効用、 文學史 の 價値等 は、 本書 總論 は 於 て 之 を 論じ 

た れ パ、 今、 兹 は は、 著 者; -此 ^ を 作りた る 來歷を 述べ て、 其 

志の あると ころ を 示 t、 并せ て、 此 害の 体裁に 就 さて 一 言 

せ ん どす • 

一 著者 二人 曾て 大學は 在りら 時、 共 は 常 は 西洋の 文 學書を 

繙 さ て, 其 編纂 法の 宜 t き を 得 た る を 嘆 賞 >レ 、ま た 文學史 

ど いふ 者 あり て、 文 學の發 達を詳 か,, -せる を 觀、 之 を 研 究 

する 順序の、 よく 整 ひたる を 喜び さ。 之. と ^ 時 ^ " は 

未 ^彼が 如 さ 文學書 あら す。 ま た 文 學史え いふ 巷 もまく 

>u て、 本 邦 の 文 學 を 研 究 す る は、外 國 の 文 を 研 究 す る よ 



M ダ? 

ゾ, / 



cf -. - ノ 
G 1 A. ス o+kc'<r vS St.. 
ラー ノ F — 



考 



だ は、著^„^が每は遺憾と せ t 文攀書 も、 慨嘆せ , レ文學 史.^ 

遠 から. りて t ュ出づ るからん と、 心 竊 か は. 喜 び た り。 然 

る は 著者の 希望 ハ 全く 盡 餅は歸 t て、 た 、:^ 小說の み 偏頗 

, ^る發 達 をな > し 、世 人 を 。 て、 文 學は 即ち 是小 說.^ り どの 

考を懷 か むる は 至れ り。 不 規則.^ る 韻 文 も、 ま た 之 は 伴 

ひ て、 稍、 世 にあら はれら か き、 未 ^ 大 は 勢力 を 得 ず。 抑 も、 小 

說の 隆盛 t る も、 甚 ^ 喜 ぶ ベ.^ と雖 さ も、 小 說 は、 唯, 是 れ 一... 

種の 美文 學の み。 歷史、 哲學、 政治 學 等の 如 さ、 所謂 理文學 の、 

之 ビ相雙 びて 發 達する K あらされ t 、文 學 の 正 t さ 進歩 

ビは云 ふ 可 か ら す。 若 ^著作者 は は、 徒 らは 文筆 を 弄ぶ 者 

多 く、 滔 々たる 讀 者 も、 亦、 輕 薄 浮華^る 文 章 を 喜 ぶ 一、" 如 さ、 

當 時の 狀態 はて 進み 行かん ふ は、 文學 をし て、 如何 そ か 本 

111 



を 憐 、ヒ, 如 何," も て、 我 國 は 

彼 は讓. ら ざる 文學史 あら t 

て 起ら ぞ る こ ど 無 かり さ。 是 

西洋 各國 の文學 書、 文 學史 > - 

り 、時代 分割 の 方法.^^ を 者 

類 を通讀 t て、 そ の 性質 を 明 

以て わが 文 學歷史 の 材料 を 

文學の 形勢 を述 ベ、 或は 大家 

てた る 事 あり ^。然 れ e も、 學 

は、 空 く 他日 を 期 たり。 か 

し 頃. -は、 我が 國文學 の 勢、 恰 



る每^ 未た 曾 て、 彼 を 羡 ミ、 此 

も 彼 は 劣ら や. -る. 文學 書, ま た 

めんとの 慷慨の 念、 勃 然ど t 

を 以 て、 正 科を修 むる 暇 はは- 

繙 さて、 其 叙述 評論の 体载 i 

へ、 一方 は 〔、つ」 が 文學上 の 書 

だ は し、 其 發 達の 跡 を 尋ねて 

蒐集 ー 、時 は 或 ほ、 或 る 時代の 

の 著作 を 批評し て、 考試 は. 充 

業の 餘暇 極めて 尠 かりし か 

くて 著者が 大學の 業 を卒へ 

. ^朝日の 昇る が 如く,^ り t 



者の 事業 を贊成 t, そ の 材料 

致さん 事 を 語 ら る。 是 れ 昨 

台め り t は 非 や J れ も 二 人ハ 

學院ふ 在り て, 暇 少 かり t か 

集 を 終 へ 居たり ち 、はも 關 ハ 

の 不當を 正 > し 、或 は 作例 を 取 

と 一 年 を 結 過ちた り。 而 t て 

風 潮、 稍ぜハ 方向 を變 じ、 佘 輩 が 

くお 價値を ^人に 知られん 

學友か る 上田 离年氏 は、 國 文 

賀矢 一 、立 花 銑 三 都の 兩氏、 ま 

た り。 此 二 書の 如. Tn; は, 從 來 の 



を 寄 せ、,^ ほ カを此 書の 助成 

年 十月の マこ なり さ。 其 後、 著 者 

公務 ュ鞅 掌 o, 一 人 は t ほ大 

ぽ、 當 時旣は 殆んき 材料の 蒐 

らす、 敍述の 体载を 改め、 評論 

捨增減 す るう ち は、 早く も殆 

此 一 年間 は は、 我國、 文學界 の 

隆盛 を 企圖せ ら國 文 學 は, 漸 

とする は 至れ り。 此 際、 著 者 の 

學 かる 一 書 を 出 板せられ, 芳 

た 國文學 讀本を 公 はせられ. 

學 者の 著書と C ,大 K 其 趣 を, 



書の 總論 K 云 へ る が 如き、 大 

は、 箸 者 ハ此弊 を IM 正す る 事 

り。 而 ー て此 匡正 を圖 る: i は 

さ て、 文學は 徒ら K 翫弄 物た 

は t、 ま た 一 方 はありて は、 世 

せ め,以 て、 或 は 小說を 著 は 

歌 詠詩賦 等、 凡て 文舉の 一 小 

思惟せ る 感想 を 打破す る は 

學 書 を 編 み、 文 學史を 著 はさ 

く、 益、 材 料 を t 鬼 集したり-. 偶 ま 

談 せ し 、氏 も 亦 夙に 此邊に 

と し、 旣 は 其 材料 を f 鬼む るつな 



四 

効 を 奏 せ ^3 & る を 得. ん。 さ a 

の、 極め て 急務 な る を 感 じた 

國文學 の 講習 を 教育界に 導 

るの I あ ら ざ る 一と を 明 だ 

人 を C て、 文 學の全 體 は 注 意 

或 C 和文 を 綴 り、 さ ら T ば 

部 分 を 以 て、 其 全體の 如く" ふ 

在りと 考へ たり "是 ^ 於 て^^〈 

んど せし 當 初の 决 心;^ 彌固 

• 落 合 直 文 氏は會 t て 此事を 

着目 t て、 將 は 著 す 所 あらん 

盡カ せる W を告け て、 大 は 著 



文体 等 を 叙述 評論した る考 あり。 或は 主 ビ-- て 作者の 傳 

記 を 褐 ゅぜハ 傑作の 一 ニ篇 或は 一 二 節 を 示 t たる 者 あり. 

K 体裁 一 たらす と雖ど も, 能 く 其 文學の 大体 を 網羅- -て、 

腩 序の 整然たる こど, 我 國從來 の 著書 はは 見や」 ると ころ 

な り。 さ て 著者が 此 書の 体 载を撰 ぷは當 り、 始 め は 西洋 文 

學史は 於け るが 如 く, 作 者の 傳記を 詳細 はする も 其 著 書 

を 評 論 す る ど はの み、 專 ら カを盡 さんと せし が、 退 て考ふ 

る は、 我國の 文學界 ^ は、 西 洋文學 書の 如 さ 纏まりた る 書 

ま く、 之 を 研究す る 者 も、 我 國文學 の 一 斑 を 目途 どす る は 

過ぎず。 さ れは 一の 文 學史を 以て、 各種 の 文 學を總 括- -、 其 

發 達 變 遷 を 論 評 敍 述 す る も, 普 通の 讀 者ば は 了解し 難 さ 

7* 多 かる ベ t 。故 は 著者 は、 先ク文 學史ビ 相伴 ふべき 文 磬 

モ 



里; はし て, 余 

もの り。 盖 

ある もの- M> 

如 さ も、 必 す 

至る ま そ、 未 

ュ 余 輩 を C 

本書 の 体载 

を 參考! て" 

ts § ある こ 

す" 抑 も 西洋 

評 を 加 へ, 之 

の .^i- り。 而 t 



輩が かねて 企 

^,-此 一 一 者 は、 わ 

る ベ t 。天 下 の 

此際は 見 C る 

た 之 を 著述す 

て、 今、 此 書 を 公 

は、 西洋 各國 K 

之 を 折衷 斟酌 

とまれ 、!: 、之 を 

の 文學書 は、 大 

^ 主睪を F し、 

て 其文學 史^ 



力 

る 

あ 



□H 



せし 一部 

國文學 の 

かくの 如 

まら 入と 

者 ある を 

せ むる 

る 文學史 

たる もの 

ベ て 讀 者 

名家の 傑 

つ 作者の 



は、 或 は覃 ュ 



を 成就せられ たる 

,科學 的 研究 ュ 大功 

く t れ は、 文學史 の 

希望せ t は, 今 日 は 

聞 か す。 思 ひ さ や、 終 

は 至らん ど ハ。 

と、 文 學書 との 体载 

-なり かく 爲 I C ^ 

の 注 一意 を 乞 ハんビ 

作 を褐け て, 之 は 批 

ト傳を 付した る も 

文 學の發 達、 作者の 



t この 憂,;. -く、 また 作者の 詳 傳を揭 ゆて、 其 人物 事業 を褒 

E i 、且つ 其 著作の 細 密 た る 評 論 を 下 t 、稍、 完 全 t る 文 學. 

史 を つくら ん は、 畏 日月 を 費す は あら すん ば 能 は^る ベ 

じ. X ホ 輩 は 世人の 早く 之 を 成さん 事 を 希 ひ、 著 者 自身 もま 

お .M i 成す K #5 VV. -る ベら 

一 本書 ハ實は 本邦 文 學史の 嘴 矢.^ タり >」 れは其 欠点 も少か 

ら ざ ら ん。 然 れ e も、 之 を 著述す るの 困難 t る こ ど は、 同 感 

の 士 必 す 能 く 之 を 知 ら ん。こ の 書 の 体 裁 の 如 ,^n- は、 著 者 の 

最 ふ 苦 心 せ !と ころに て、 歷 史の 部分と 洌證 との、 權衡 

を 保に. レ なる * ri, 於て 特に 然 りと す。 旣 は 文學の 歷史ど 

い へ は、 通 常 の 文 學 書 は 於け ろが 如 く、 妙 絕は ー て 弊害,^ 

さ 例證を の み 揭 け、 以 て 足れり と す る 能 a す。 猥 雜卑 野.^ 



書 を 撰 び て、 文 學の實 質 を 一 讀の 下に 知ら { め、 而 { て 後 

真 各種の 文學 は, 如 何 ri- て 現 はれ。 か を 示す ベ さ 文學 

史を 作らん と 思 ひ 。次 そまた、 か A る 二 書 を 各 別に 作ら 

ん より は、 寧 ろ 二者 を 合せて 二 趙 特別の 文 學史を 作らん 

は は、 讀 者 を ー て、 我 國文學 全体の 實質を 知ら t むる の み 

な ら ず 、之 と 同時 は、 其 變 遷 を 知らら むる こと を 得べ く、 特 

は敎 科用ュ 於て 其 便 多 や る べし ど 思 ひたり。 この 故 は 本 

書 は. ほ, 我 國文學 全体の、 起源 發達 及び 變遷を 論述し,. fil な 

る 作者の 暮 傳を揭 け、 且 つ 散文 韻文の 實質を 示さん が爲 

ュ、 成 る ベく 多くの 洌證を 載せた り。 然 れ e も、 あ ま り浩齄 

涉 るの 恐れ ある を以 て、 割 愛 t て 載せさり 名文 秀歌 

も 極め て 多 t。 是 れ 著者の 最も 遣憾 とする どころ t り。 蓋 



ベ 、レ。 之 を 要 る ュ、 本 番の 作例 を講 讀 す る 順 序、 及 び 之 ぶパ 

撰擇 取捨 は 二 は 之 を敎授 する 者の、 方寸 は あるべ t とい 

へ ,ヒ も、 著 者の 考案 :^、 先 ク 本書 Si 載せた る 近代の 和漢 混 

交 文より 始め、 次第 は 溯り て、 中 古体の 文を講 習 o、 稍、 中 古 

体の 文に 習熟 t たる 蹄 はおり て、 韻 文 即ち 和歌の 類を講 

授 t 、終 に,^ 古の 文學は 進む は あ り。 而 、して 尊ら 作 冽 を 講 

授 するど. ば も 二 方に 於て C 、敎師 常 は本害 の 總論を 得 

酌 ち、 また K 時代 の 文學の 狀態を 節 略 >レ て 、生徒に 話す -, へ 

且 っ敎師 生徒 互 ュ例證 を 批評す る も、 亦甚ぉ 有益 ま る 

ベ to 

本書 C 、本書 の 總論 は 述べお る、 文學 の 定義 は 從 ひ、 漢文 は 

凡て 之 を 採ら す。 但 t 其 國文學 と關 係せ る ど ころ は、 固 よ 

十 I 



さ 時代 ュ は、 之 が 反照 と ^^ て, 必チ 猥雜卑 野なる 文 學のぁ 

る あ り。 故 に か る 時代 を 論 チるビ さ ュ n 、必老 か A る 文 

學 の例證 を 示 さ .> る ベ^ら す U 然 れ き も、 苟 も 之 を 以て 敎 

科 用の 書籍 ど せんど 欲すれ ぽ、 勢. 然 する 一と 能 は る もの 

あ り。 故に 平安の 朝、 及び 江戸時代 の文學 の洌證 は、 著者の 

最も.^ 痛せ もの t るに 關 ハら 或 る 讀 者の 七 責を蒙 

る ベ さ を 期す * 

此書を 教科書 ど o て 用 ひんに C 、江戸時代の 文學 より. ig 

め て、 次 第 は 古 は 溯る ベ t。 こ れ易さ より 難 さは 進 、ヒ、 近 さ 

より 遠 さは 及 はす 敎 育の 原則に よりて t り。 然 れ e も、 江 

戶 時代の 文學は も、 王朝の 文學は 類す る 者 あり,. 錄倉 時代 

の文學 は、 却り て 江戸時代の 文 學ょ り、 解 t 易 さ 者 も あ る 



謬 を 指摘 し て、 充 分 - 之 を 訂 正 せ ら れ よ。 生 徒 を > し て 之 を 

た ヾさ むる も、 亦 可 4,,^ る ベ 

本書 人名 を 呼 ぷ は、 一 (疋の 規 則 お く、 唯、 便 宜 K 從 ふ の み、 成 

は 直 K 其 姓名 を 表ら、 或:^ 字、 もしくは 號 を 舉 け、 或 a 敬 語 

を 附 t 、或 は >レ か せ す。 决 > し て こ れ を 以 て、 褒 E 51 涉 の 意 を 

示す は あら ぞ る-?^ リ 

著者の 意 は、 古 を 述- ベ て 今 は 示 す は 在 り。 今 を 頌 で、 以 て 

後に 垂る . ^は 非 1ダ。 故 は 筆 を 江戸時代の 末葉:: i 絕っ。 加 之- 

戊辰の 改革 :^、赏 は文學 上に も大 時期 を 劃せ る 者 んヶ り xf- 

や 王政 維新 を 距るこ と、^ 近 > しとい へき も、 文 運 の隆ん t 

る は、 振 古 3 と こ ろ は t て、 夕 n { 豕と稱 せらる ュ もの 極め 

て 多 --。 然 れ e も 此が評 論 は 他日 ュ讓 る。 

十一 一一 



十 u 

り 之 を 明かに せり。 

一 散文 韻文の 冽證. - 就きて ハ, 特は讀 者 は 注意す 乂さ事 あ. 

£ n 記, 紀、 萬 葉 の 歌、 視 詞、 宣 命 の 文 等、 上 古の 漢字の みの 

者ハ 假名 を 交じ へ、 源氏物語、 枕 草紙 等の 假名 文 K ハ、 漢. 字 

を 混に て 之 を 寫 t たり。 盖 t 讀 者 を て、 無 益 の勞を 避け 

t めんが 爲の, ヒ。 伹 其 本来の 体载ほ 歴史の 部分 は 之 を 

ベ た り。 專 門に 國文學 を 修め んビ 欲する 者 は、 其 本 來 7 

体裁 は せんこ ど、 固 より 言 を 待^る,^ り。 

一 例 證の中 はて 假名 遣の 誤謬 * と は 或は、 之 を 正 > したれ さ 

も、 語格 文法 上の 誤謬 は 今 之 を 正さす。 盖ら此 等 誤謬の 有 

無 多少 は、 以て 其 時代 文學 の 形勢 を 窺 ふに 足る ベ けれ は 

t り。 之 を敎 鎮は講 讀 "タ るは當 りて は、 敎師諸 ffin 一 々其 sjf^ 



日本 文學. 上 卷目錄 . 

第 一 章 文學史 ど は 何ぞ 一 

文 學史と 文明 史 どの 關係 日本 は 完全 

^ る 文 學史を 有 乙 得 .. へ さ 國-^ る 事 文. 

學史の 効用 

第二 章 文學の 定義 を 下 をの 困難,^ る 事 :: 

: …文學 の 定義 七 

文學の 定義 は關 をる 諸 說: :, :•; 文 學 の 定 翁 

の 分解 

第 三 章 文學 ど 他の 學 問との 別 文學 



丁 



丁 



ifc 二 

m 、 

二 參 



一 本書 を 著:^ すは當 り、 內籐耻 #r 井上 轔園、 關根 

先 生、 前 後 有益.^ る 注 意 を、 著 者は與 へられた 

を 記 t て 感謝の 意 を 表す。 



明治 1 一十三 年 十 



韻文の 二 大別 韻文の. 發達 及び 種類 .::• 

日本 文學の 種類に 富む こ ぐ」 



第 一 編 日本 文學の 起源 及び 發逢 

第一章 日本 上古 文字 有無の 論 

之に 關 もる 古来の 學 說 上 古に 文字な 

き 據 其 一、 上古の 風 俗 其 一 一、 傳 說 

其 三、 神代文字 の 性質 神代文字と 

朝鮮 吏道 及び 梵字との 關係 

第 一 一 章 漢 字 及 び 漢籍の 渡 來 

三韓 ,: の 交 通 漢 ヒ との 往 復 漢 字 

漢籍の 渡 來。 學 問の 始 め 史 官 ?ん 



の 目的 : いに ヒ:、 …に …:… "::.:.::.V7.;; へ 1 J, 

文學 の 感化 力 文學は 於け る 快樂の 要素 

第 西 章 國文學 二 五 

世界 文 學 國文 學 文 學 は 影 響 を 及 

はす もの 其 一、 國民固 の特 性 其 

1 一、 身 外 之 現像 其 三、 時 

第五 章 文學の 起源 及び 發達 三 

言 語、 思 想、 文 字の 關 係 感 情 的文學 

不文の 文學 韻文 及び 散文 推理 及 

び 想 像 理 想 及 び 忘 想 文學 の 進歩 

第 六 章 文學の 種類 三 _〈 

散文 其 體载上 及び 本質 上の 差別 



了 



丁 



丁 了 



推 古 天皇 以降の 歌 謳 




第 一 章 總論 

本 余: 1 は 奈 良の 朝と 稱 する 時 期 佛 法 の 

興隆 印刷術の 起り 

ハ S 二 章 萬 葉 假名 片 假名の 製作 あ る は 

至- f 朋 以 

萬 葉 假名 ど ハ 文 學 これ ュょ りて 大 は 

進 歩 せ C こ ど 佛 敎の 隆盛と 片 假名の 

製作との ii 係 五 十 音 圖、 吉 備 M 備 

三^ 奈良朝 S 散文 ……リ: 



諸 博士の 渡 來 漢 音 吳 音 . の こ と 

第三 章 佛敎の 東漸 大 化の 改新 人 

心 の Is 

憲 法 制 定 學 生 留 學 國 史 編 纂.: :::: 

漢學 の所說 木 邦 古来の 政治 風俗 

,法、、 J 神道 ヾ J 漢 學 ビ 佛 法、、 J の 影 響 …… 

大 化の 改新 唐 風の 摸倣 人心の 變遷 

第 四 章 奈良朝 以前の 文學 

本邦 文 學の萠 芽 古 事 記、 日 本書 紀 中の 

歌 謳 及び 其 例 上 古歌 謳の 種 類 其 

性 質 其 體 载 推 古 天皇より 天武天 

皇に 至る までの 文 學 祝 詞附 大蔵の 詞 



七 



の 編者 及び K あら c れ > レ時 代 萬 葉 假 

名 の 用法 歌 の 分類 歌 の 狀態 

歌の 用 語 萬 葉 集 前後 和歌の 變 遷 

和歌に あら はれた る漢學 及び 佛敎の 影 響 

萬葉壤 中の 歌の 作 * 擁 本人 麿、 山 

部 赤 人、 山上 憶 良, 大伴家 持 等、 

萬 葉 集の 歌 例 

近 江の 荒 都 を 過ぎし 時の 長 歌、 及 ぴ外ニ 首 及び 短歌 

柿 本人 一 五八 了 

t; 龜ニ年 夏 五月 芳野離 か 2 「5 幸 きのはの 長歌 

笠 金 村 ..::.. 一 六 五 丁 

不 山 を 望 む M 歌、 及び 外三酋 及び 短歌 



お 

奈良朝 は 和歌の 時代 t ^ 其 理 由 

第 一 節 る 宣 命 の 文 其 文 例 一 九 

元 明 天皇 御 即位の 詔 

龜武 天皇 藤 原 夫人 を 皇后と なし 給 ふ 

第二 節 古事記の 文 其 文例 一 ニニ 

八 百 萬 神 天祖 を 天の 石屋よ .cv 出し 奉る 

須佐之 男 命 大蛇 を 斬 ftN て资^ を 獲 給 ふ 

天孫 降臨 

第三 節 風土記の 文 其. 文例 • 一 三 EI 

弓き 

第 四 章 奈良 朝の 和 歌 萬 葉 M :… 一 三 七 

奈 良の 朝 は 我 國文學 の 曉 まり 萬 葉 集 



丁 了 



T r 



第三 i 

ーー珥 



平安朝の 文學 



ゾぃ 



平安朝と 稱 ふる 時 代 文 學の新 現 像 …: 

::: 平 安 朝の 政 治 上 及 び 紅 會 上 の 状 態 

お 優婉 柔弱の 氣風 の 文學上 にあら はれ t 

平 安 朝の 漢學の 景 况 學 校 

著 書 

^二 章 平 假名の 製作 ::: :::::,: …… :…… 、 







平 



平 假名の 成 立 空 海の いろは 歌 …: - 

名 成りて 國 文學大 ^ 進歩 せ 1 こ ど 

第三 章 物語。 即ち 小 說の文 

物語の 意 義 物 語の 三種 類 :.- …:: 物 語 の 



九九 丁 



-ニ 一 五 丁 



八 丁 



九 



山 部 赤 人 ::.:. 一 六 六 

或 情 , ど 反せし むる 歌、 及 び^ 二 首 及び 短歌 

山上 憶 :::: 一 七 一 

梅花の 歌 十七 首 筑前守 山上 大夫等 :::: 一 七 六 

.U 妾 を 傷む 長 歌、 及 び 外 三 首 及び 短歌 

大俘家 持 ::•:. 一八 二 

旋頭歌 及び 譬^ 歌 元 興 寺^ 其 外 :.::. 一 八 九 

富 士山を 詠める 歌 讀 人 し れ す ……- 一 九 〇 

藤 原の 宫に たてる グ よ める 歌 讀 入 し れ す 一 九 二 

短歌 數首、 天武 天皇 御製 其 外 :::: 一 九 三 

寄 物 歌 、東歌 及び 人 歌 一 九 玉 



丁丁 丁丁 了 丁 . 丁丁 了 



二 ^六 丁 

二 四 九 丁 

二 五 〇 丁 



や, r5 、(き-::…….……: i:::::::- -:… ョ…: ::::-:i-i:iii:*:* …ニー 一 

故螂 たびねの 夢 (大和 物語) - 二 四 五 丁 

渾の國 の 乙女 塚 (仝) 

一 條 天皇の 朝 文人 輩出せ 

紫 式部 其略傳 其 人物 

源氏 物 Si 源氏 卷 次第 文字 録 源 語 

を註釋 t 又は 之 を 評論せ る 諸 番 M 

の 文章 T 說 とし て の 評 中古 の 文 

体 凡て 源 語 中 は 網羅 せら る ま 息 文 

源 語 の 例 

桐壶 更衣の 卒去 

雨 夜の 物語 

4-1 



一 五 二 丁 

一七 五 丁 

一八 一 丁 



*• プシ f- クト 

題 目 物 語が 歴史の 參考に 益 多き 事::.. 

竹 取 物語 其 結構 其 文章 二 二 三 丁 

伊勢 物 ; 其 文 章 奈 良 朝の 散文、、 J 

平安朝の 改文 ビ の 差 異 伊 勢 物語の 性 

大和 物語 二 二 五 丁 

住 吉 物 語、 宇 都 保 物 語、 源 順 濱 松 中 

納 B 物 語、 落 窪 物 語 、一 りかへ バ や/其 外の 物 

語 源氏物語 は 物語 文の 代表なる こ ,: 二 二 九 丁 

物語 文の 例 

龍珠を 求めん ピ して 暴風よ 遭 ふ (竹 取 物語) 二 三 三 丁 

業 平 東よ 下る (伊勢 物語) 二 三 八 丁 



大淺を 出帆す (土 佐 n 記) 

苔の 下 ュ は 身 rJ をな. ぬれ (更科 日記 )• 

第五 章 草子。 即ち 隨筆 の 文 

平安朝の 雅文の 雙 璧 淸 少 納 言 草 

子 の 文 枕 草 子 其 文 章 其 評 論 

其 源 語との 比較 

其 文例 

四季の 評 

木の 花の 評 

盧山雨 夜 草庵 中 

nS くき; 5" 

第 六 章 歷史 体の 文 



ニニ 

-三 



六 

三 七 

三 八 



小 H 



丁丁 了 丁 了 



丁 了 



十二 

陋巷の 夕 顏 

東 山よ て 源氏 君 始めて 紫の 上 を 見る 

月夜 彈琴 

野 分の あした 

四 章 日記 及び 紀行の 文 

紫 式部 曰 記、 蜻 餘 日 記、 土 佐 日記 等、 

文例 

土 御門 殿の 秋の け は ひ (紫 式部 H 記) 

稚兒の 変 (仝) 

すき も の (<H) 

かをる 香 (和 泉 式部 日記) 

石山 寺の 眺臨 (鯖 給 日記) 



〇 〇 〇 〇 

'九 七 五 四 三 
1 了 丁丁 丁 



九 九九 九 八 八 
九 八 三 二 六 五 
丁丁 丁丁 丁丁 



i 和 i 


: 編 ; 


! 歌 ; 


i 者 ; 



合 の 始. 和 歌 所の 創 設 古 今 和歌 鉱 

K 編 者 其 時 代 其 体 裁 お 

部 分 け 其 ^は 載れる 歌の 作者の 有名 

お る 者 万 葉 集の 歌 ど 古今 の ビの比 

較 和歌の 風姿 ど 作意 ヒ の變遷 歌 

の 用 語 歌 序 ……: : 其 « 類 …: :… 其 文 体 …: * 

:: 古 今 集の 序 は 就ての 說 

歌 序の 例 

古今 集 序 紀 賞 之 :::: 三 七 五 丁 

大堪川 行幸 和歌 序 仝 人 …:… 三 「ノ 六 丁 

後 撰 集の 撰 定 K 撰 者 K 集の 批 W …… 三 八 九 了 

拾 遣 和歌 集 其 撰者 其 集い 批, H A T 

十 H 



十四 



榮花 物語 .袁 作 S 

大鏡 其 作者 •:: :•:• K 文章., 

今昔 物語 其 文章 

歷史 文の 文例 

花 山 天皇. の 風流 (大 鏡) 

暂 公の 左遷 (仝) 

生別 (榮花 物語) 

上 束 門院の 御 わう 樣 (仝 上) 

博雅 三位 蟬九 を訪ふ (今昔 物語) 

第七韋 Is- 歌, 歌 序、 及び 艷詞 ::: 



ニニ 

• 仝 

ニニ 

. 三 

: 三 

: 三 

: 三 

: 三 

: 三 

ニニ 



三 八 丁 

四 1 丁 

四 二 丁 

四 五 丁 

四 六 丁 



五 



1 



五 六 了 

五允 丁 

六 四 丁 



漢學の 極 盛、 和 歌 の 衰 微 和 歌の 再 興、 歌 



短歌 十六 f.- 

拾遺 の 歌 例 …-: 

短歌 十七 首 

後 遺 拾集の 歌 例 

短歌 十二 首 

金 葉 集の 歌 例 :; 

短歌 十二 首 

詞華集の 一 i 例:: 

短歌 七 首 

千載 集の 歌 例 …- 

短歌 十三 首 

AP の 例 



十六 



後 拾 遣 和歌 攀:: ;… ^:^?集ュ載れ る歌 S 作者 

の 主 t る 者 後 拾 遣 風 三 九 一 丁 

金 葉 集、 詞華集、 及び 千歳 集の 撰定 …:. 二 1 九 二 丁 

連歌の 事… 三 九 三 丁 

千歳 集に 載れる 歌の 批評 籐原俊 成 三 九 四 丁 

私 撰 is, 及び 家集, 歌 學の書 - 三 九 五 丁 

歌人の 奇行 戀 歌の 流行 詠歌の 苦 

心 歌人 の 名譽心 三 九 七 丁 

歌 合 せ、 艷 書 合 せ …… 神 樂 歌、 催 M 樂、 朗 詠、 今 樣 ;… S 1 丁 

古今 集の 歌 例:… 四 1 丁 

• 短歌 四十 一首 及び 長歌 一首 

後 撰 集の 歌 例::. 四 一 六 丁 



日本 文學 史上 卷 




第一章 文 學史ど は何ぞ 

文 學史は 、歴史の 一 種 はして、 文學の 起源、 發達、 變遷 を、.^ るす 

もの-^ り。 さ て、 歷 史の本 體 K も、 世 界 史 ど、 各 國史 どの 別 ある 

が 如 く、 文 學 史 に; も、 ま た、 世 界 文 學 史 と、 各 國 文舉史 どの 二種 

ある.^, り。 前 蒋 は、 普 く 各國を 綜 合 し て、 入 智 の 發 達 進歩 を、 文 

學 上よ り、 觀 察した る もの はし て、 後 者 は 一 國內 にあら はれ 

た る、 文 學 上の 現象 を、 歷 史 的 は、 叙 述 したる ものな り。 

歷 史、 特 は、 文 明史 は、 汎く政 :S 。宗 敎。 學 問。 美 術。 人 情。 風俗 等の 纖 

遷を 攻究して、 事實の 原因結果 を 明か は し、 以 て、 智識 道德の 



四十 二 物 諍 のうち 

懼馬樂 歌の 例 

艷詞の 例 ::_ 

連歌の こ ざ 



文 學史は 於 て、 文 學史こ そ、 即 ち 眞の歷 史.^ れどさ へ 云び, レ 

ど 覺ゅ, 

西洋 はて も、 文 學 史 いふ もの は、 遠 き 古より あるに ,K 又、 

文 學史を 作る は は、 不 都合 少 から や、 る 邦 國も亦 多 し。 即 ち 古 

の羅馬 は、 文 華の 國な りし が、 摸 擬 的の 文章の み 多くし て、 其 

國 固有の もの 少 し。 今 の 日 耳曼の 如- Tn- も、 近 代 こそ は、 其 文 

燦然 ど、 し こ、 觀 るべ, Tn; もの 多 けれき も、 耶 蘇 紀元 千 五 百 五十 

年頃より 仝 千 七 百 五十 年き ろ ま そ。 大 約 二百 年の 間 は、 殆 ん 

き文學 無^り さ, 以 太 利、 西 班 牙 等の 諸國 も、 彼 の 第 十七 世紀 

の 中 葉 以 後 は、 文 學ど 目す ベ, 3; もの を 有せ す。 さ れ ば、 唯、 英 吉 

利、 佛 蘭 西、 及 び 古の 希臘の み は、 首 尾 貫徹せ る、 完 全 t る 文 學 

史を 有し 得べ, TTT; 國まり ど 云 ふ。 顧 み て、 我 邦:^ 如何 ど い ふに、 

1)1 



發達を 示す もの なれ は、 文學史 は、 其 一 部分 女 る こ と、 mG! よ り 

言 を 待た チ然れ とも。 文章 詩歌:^、 最も 能 く、 人 の 思 想、 惑 ほ、 m、3 

像 を あら はす もの なれ ば、 人 間の 發達を 知る は は、 此 上 t さ 

材料たり ど す。 まれ、 文學 は、 政治の 爲めは 動かさ れ 、宗教 の 影 

響 を 蒙 り、 人 情 風俗の 變遷 K 伴 ふ もの たれと も、 文 學、 、發 達 

する は從 ひて は、 文 學其 物のう ちに、 一 種の 元 氣を蓄 へ、 却り 

て、 政 治、 宗 敎、 人 情、 風 俗 を 左右す るに 至る もの 女り。 余 輩、 日 本、 

支 那、 西 洋、 各 國 の旣往 を通觀 する K 實 K 文 學 は、 邦 國 人民の 

盛衰 興. u は繫る こどの 至大た る を 見 る。 故 は、 文 舉 史 ::^、 文 學 

の 起源 發達を 叙 するど 共 は、 つ ど め て、 其 中に 潜伏せ る 元! _ 私 

の 活動せ し 跡 を 示す ベ し。 是 を 以 て、 文 學 史 は、 即 ち 是れ文 明 

史.. ^り ど 云へ る 學者ぁ り。 フ ァ ン、 w 1 ン の 如 さ は、 其 著、 佛 國 



史を有 得る 國,^ る ベ ^. 

文 學 は 人心の 反照な り。 故 . は 、文 學 史 を 以 て、 古 來、 人 の 智德の 

進歩せ り 蹤跡を 探 り、 時 代 はより て、 人 問 の 思 想, 感 情, 想 像 ^ 

高 下 あ る を 知 り、 さ て、 之 は應ト て、 其 時代の 人 情、 風 俗、 噹 好 の 

類の 如何 t り t か を、 察 す れ は、 啻 は 人 をし て、 見 閗 を 廣く し、 

智識 Y 增さ 乙む るの- ら す、 之 は鑑 i て、 其 人 の 思 想、 感 情、 

想 像 を 高 尙 は し、 其 嗜好 を 優美 は .0、 ま た 野 卑陋 俗,^ る 性情 

を脫^ 去り て、 道 德も之 はより て 明か ^、政 敎 もこれ により 

て 進 i 、從 ひて 凡ての 人間 をし て、 漸 く、 此 K は 生活す ど いふ 

大目 的た る、 眞 正の 幸福の 存在せ る 方針 5 向 は むる こど 

を ベ t 。歷 史, 小 說、 詩歌より 政 治、 宗 敎、 其 外の^^柄^涉れる 

凡ての 文章の、 人間 は 必用 t り ど いふ も、 畢 竟 は、 こ の 大目 的 



四 

隣 a の 支那 ど 同じ く、 其 文 學は實 は 貧しから る t り。 原 來、 

貧 富 長短 等 は 、北 較 上の 語た るが 故 は、 從 來、 國 學 者が 和文 を 

誇稱 せし は 唯、 我、 古 文 學を以 て、 之 を 支那 文學 K 比較せ し 上 

のみの 事 t れ は、 其 比較の 區 域甚狹 し。 今、 余輩 は、 我 邦 ニ千數 

言 年の 間 は 現出せ し、 諸般の 文學 を總轄 して、 これ を 我國文 

學の 全體ど し、 之 を 西洋 各 國の文 學と對 照 比較す る に、 彼 は 

及 は 4v る 處、 少 からす ど い へと も、 ま た、 其 特有の 長 處多さ を 

見 る。 而 し て、 室 町 幕府の 時代 はこ そ、 文 學も 一 時 は 衰微した 

れ と も、 尙、 寺 院 のう ち、 文 庫の 隅 々、學 問の 蟄伏せ しの み t ら 

す、 さ ら は、 新 奇. M> る 文章の 現出す る も あり て、 之 は 先ん する 

鎌倉時代 ど、 後に 来た る 江戸時代と、 聯 結す ベ さ 文學の 橋梁 

は、 か つて 斷絕 せし 事 か し。 さ れ S 、我 邦 も、 ま づ、 完 全^る 文^ 



第二 章 文學の 定義 を 下す の 困難 * るこビ 

文學の 定義 

我 邦、 近來 文運 大に 開けて 穩夫 牧童 も 文字 を 知ら ぞる はな 

く、 下 等 社會の 隅々 ま そ も、 新 聞 小說を 弄ぶ ほさ.^ れ S 、文 學 

ビ い ふ 語 も、 廣 く 世人の 談話 は 用 ひられ て、 文字 を 知る ほ き 

の 人 t れ は、 其 意 義を 解せ さる (無 さ /り 如 り。 然 れ さ も、 文 學 

ビ ハ 如何 4.- る ものなる か。 文 學 ビ い 人語の 定 義ハ 如何、 ビ改 

め て 問 ひかくれ バ、 普 通の 人 ハ云ふ は 及 バ を、 稍、 高 尙 t る敎 

育 をう け 人 ど S へ き も、 其 答 は は 窮 す ベ C, た ど ひ、 答 は 窮 

せ ぞ る も、 十 人、 十 趟の答 を爲す ベ、 ^^世 間 ハ 極めて 普 通 な 

る こ と の、 さ て、 そ れ は、 何 ど ど、 問 は る 二 どきに は、 答 へ 難 <0 

の 多 惟 ふ は、 文 學 は 其观 類の 中 はて も、 最 も甚 し, もの.^ 

セ 



4 ハ 

を 達せん 爲め の 方便,^ る が 故の 1。 

今 、余輩 が、 此文學 史を著 し て、 本邦 文學 の 光輝 を發揚 o、 以 て 

右に 云 へ る 效果を 奏せん 事 を冀ふ は、 特 は 今日は 於て は、 甚 

ね 必要の こど ュ信 气盖 し 文學史 は、 國 民 を t て、 自 國 を 愛 蔡 

する 觀念を 深から しむる の --. ^ら お」、 現 時文 章の 体裁の 千 

差 萬 別お る を 憂 ふる 者 は, 此 史 は徵! て旣往 ュ鑑、 は、 其 

適從 すると ころ を {疋 むる はっさ て、 婢 補 ,だ る こど あ る ベ け 

れ はかり。 



に 用 ひ、 ク 

文學 なる 

是れ なり。 

ハラムの 

\c JV ^ き:! 



吾 

一 lin 



よ, 



れ ば、 文 字 に 

問の 智識の 

や J 云 へ り。 こ 

合 多 し。 何 ビ 

館 の 書 目- 

の は、 み な 文 

i た、 文 學 ヾ J 



ン 

を、 

き 

,も 

1 



十リ ヤン は、 文 法 を 以て 文學 ぐ」 呼 び、 シ ^ U は、 

汎く 一 般の學 問,、」 いふ 意に 用 ひたる が 如き 

て、 近 代に 至 り、 歐 洲文學 史を著 し て、 有 名なる 

は、 文學即 ち 「リ テ ラケュ 1 ァ」 乂 「リ テ ラ ッ ー 'ル」 

と 文字と いふ 意 義の 語より 轉 化せる ものな 

る もの、 即ち 文字 を 以て 表 はし 得る 限り 〔、人 

ぶと こ ろ、 感 情の 到る ,二 , ^ ろ、 皆 是 れ文學 なり 

よて n 、文 學 の 意 義、 あ まり 廣 きに 過ぎ て 不 都 

れ ば、 旅 店の 止宿 人名 簿。 銀 行の 金銀 出納 帳 m 

i n 戶籍 帳まで も、 苟 も、 文 字に て ft きたる も 

學 10 云 は ざ る を 5^ ざ ればな り 

は 人の 思想 を 表明え たる ものな り、、」 い ふ、 漠 然 

九 



及 

な 

ま ナ 



5 ベ or 世 は文學 者ど稱 する 

甚た多 けれき も、 其 所謂 文學 

之 が 定義 を 下- - A 者、 古來幾 

の、 全く 無 さは は あ ら や、. る も、 

者 は、 殆 ん 7ヒ 無し ど 云 ふ -べ: さ 

學 者 が、 文 學は 就き て 述 ベ た 

や く、 實 ^文學 ご い ふ 語 の、 用 

知 る .,ダ ら ん。 是 を 以 て、 文 學 の 

ほ、 恰 も 五里霧中 は 彷徨す る 

之 を西洋の昔は徵 す る は、 古 

ふ 語 は は、 定 まりた る 意義 か 

叫ス, ■ は、 希 臘文學 ど いふ 語 を 



八 

もの 少 から す。 又 文 學 を 弄 ぶ 者 

と は、 如 何なる 者 を いふ か。 能 く 

人 か あ る。 盖 し 定 義を下 t \ 者 

之 が 完全 t る 定義 を 下 たる 

t り。 試 は、 古 今柬 西の 有名なる 

る 意 見 を 見 よ。 其 間 一致す る處 

ひ 易く し て、. 定 義 の 下し 難 さ を 

本 領、 範 圍、 如 何 を 思 念 すると さ 

が 如き 感 あ る を 免 れ チ。 

羅 馬 の學 者の 中 は も、 文 學 ヒ い 

か り ,2/ 即 ち、 有 名,^ る 史家、. \ i め 

以 て、 希 臘 文字の 形 を- ら はす 



の始は 位せり。 これら は、 文 章 技 藝 を 以 て、 文 ビ た る が 如 ^.^。 

通 書、 文 辞 章 は は、 「文 は 即ち 道 を 載す る 所以の 者ャ ふり」 どい ひ, 

程 子 は 「道 は 文の 根本。 文 は 道の 枝葉」 ど い ひ、 元史儒 學傳は は 

1. 六 經は 道の. S る 處 t り、 文 は 即ち その 道 を 載 す る 所 以 の 者 

t り」 ビ あ . ^。此 等の 句 によりて 察する 時 は、 支 那 はて ^常 は、 

文 章 ど 道 義 と は、 相 離る ベから ぞる ものと 思へ るが 如^. 

我 邦に て、 德川 幕府 の 世の 末葉 ま そ は、 學 どい へ バ ま づ漢 

學 の 事 は て、 學 者ビ云 へば 漢 字 を 讀 む 人, と 思 ふ ほ さ t り し 

か S 學 即ち 聖人の 道 を 講 習 をる 外 -ク i は、 別 は 學 問 ど 云 は 

る ベ, Trc 者 無くし て、 文 章 詩歌の KJ ど き . ^、或 は 末抆ビ > レて賤 

めら れた り。 今 日 はて も、 殊 は漢學 者の 中に は、 文 學の本 は、 道 

義を 明か はする は 在り。 文 學の用 は、 政 敎を輔 くる は 在りつ 而 



寸 

たる 說 あり. これ は、 其 意 義、 尙、 一 層廣 きに 失せ り。 盖 し、 人 の 思 

想 を 表明す るに は、 形 語。 偷 書。 建 築 物。 彫 刻 品。 音 樂。 文 字。 言 語 等 

の 諸方 便 あ り。 然 る に、 此 等の 者 を、 總 ベ て文學 なり ,: 云 ふ の、 

不都合なる こ ミ、 ま た、 言 を 待たざる な り, 

支 那 は、 古 代より 學 術の 開けた る國 なれ ば、 文 學 ピ いふ 語 も 

早くより 行 はれ たれ V, 、其 意 義 は、 此 國 にても 亦 一 定 せず し 

て、 さ ま <^ に 用 ひられた る を 見 る。 即 ち 孔子が 文 王 を稱す 

れば、 「文 王 旣に沒 ,したれ ご も、 文 は玆に 在ら ぞ や」、、. I 云 ひ、 遠 人 

を 服す る こ 7.1 を 云へ ば、 「文 德を 修め て、 以 て 之 を 來 た す」、、 J 云 

へ り。 此 等の 語に 據 りて 考 ふれ ば、 孔 子 は、 先 王の 道 を 以て 文 

、、J 云 ひたる がごと し。 又、 孔 子ゲ 弟子の 職 を 語 れば、 「行 うて 餘 

力 あら ば、 則 ち 以て 文を學 ベ y、J 云 ひ、 i た 四敎を 語れ ば、 文 そ 



よ り て、 人 間の 生活 ど、 ー巢 性 どは關 係す る事抦 を、 叙 述 す る も 

の を 文學ビ いふ 事と,^ り ぬ。 然 れ e も、 是 れ尙 廣濶. ^る 意義 

^ i て、 其 中に 種々 の 異分子 を 含 な こ ど 勿 論 り。 加 之、 科 學 

上の 書中 は も、 文 學 上の 價値ぁ る も の あ り、 文 學ビ稱 せらる 

丄 者の 中に も、 却 りて 文學界 より 遠く べき 文 章 も少 から S 

る ベ ち さ れ は、 余 輩 は、 兹 は 醇乎たる 純文學 の 定 義 を 下! て、 

左の 如く 云 はん どす。 

文 學 ど は, 或る 文 体 を 以 て、 巧 みは 人の 思 想、 感 情、 想 像 を 袠 

たる 者 は t て、 實 用 ビ快樂 と を 兼 ぬ る を 目的 ど —、大 

多数れ 人 は。 大 体の 智識 を傳 ふる 者 を 云 ふ。 

今、 此 定義 を 分析,^ て、 之 を說明 せん。 

a^t に。 或 る 文体 を 用 ふ。 Z れ 哒著 作 者、 各、 自 家獨 得の 妙 を 

十 S 



十 11 

I て, 文 章 を雕驟 .vy 字 . ^を 修飾 をる の譜は あら.^ にど 云 ふ も 

あ ら ん。 或 は、 古 典を考 證 t 、古 語 を 研究す る を 以 て、 文 學の本 

分と 思 ふ も あ ら ん。 或 は, 古聖 先王の 敎を講 ま、 治國經 世の 術 

を 明 は す る を、 文學 ど稱 ふる も 有ら ん。 或 は、 詩 歌 小 說を以 

て、 11 爲 正,^ る 文 學と認 むる も ある ベ く、 或 は、 俳 諧 狂歌 を 以て、 

文學の 精粹と 心得る も 有る べし。 これら は、 ぃクれ も、 文 學 の 

一 端 る ベ け れ き, 文 學の 全体に^ 非^る こど 勿論 かり。 

新く の 如く、 文 學、、 J いふ 語の 意義 は、 一 定 せ す ,: 雖き も、 近時 

C 、大 抵、 學 問 を大刖 て。 文 學 ビ科學 どの 二つ ど し、 事 物の 原 

理 原則 を 探求 o、 若 く は、 此 原理 原則 を 演 繹 す ベ き 材料 を搜 

素す る學問 は、 大 抵、 皆、 之 を科學 の範圍 內は讓 るを以 て、 文 舉 

の區域 も大に 定まりた り。 即 ち 主ビし て、 想 像、 推 理の 作用 は 



の 必需 要件 どた-さ ベる ベ か ら も 

第 四 。大多数の 人 ふ、 大体 の 智識 を傳 ふ。 諸種 

は、 理 化 學。 法 律 學。 醫 學。 ェ 學 わ, - e の 書 は、 區 域 

もの,^ れき も、 文 學 上の 著作 ふ 至り て は、 苟 

す る も の は、 之 を |ま ま ぞる もの お る ベ 

る 事柄 も、 大抵、 大体 上 の 事の み。 か の 科學 ュ 

く、 空 氣の重 量 を 計算 し、 天 神の 存否 を 論 卜- 

高 を 定 む る 如 さ、 格 段なる 事 は、 文 學 ^ 眞 意 

- 非^る を 知る 乂 t。 

以 上 述 ベ た る處 K て、 略、 文 學の 何.^. ™ のた るか. ど 

へ 得 ベ し。 さ れ, も * この 定義 どても、 S また 全 

ぽ非 る ベ 



の 科學、 假令 

の {疋 ま れ る 

も 文 字 を 解 

ズ、 其 記 載 せ 

於け る が 如 

流通 貨幣の 

ど をる 處は 

の 疑問に 答 

. ^る もの は 



具 へ、 之 を 文字に 表明す るに 當 り、 或 る 格別な ろ 方法 を 

用 ふる を 云 ふ。 巧 み に、 文 法 上、 美 辭 上の 規則 を應 用す る 

事 等 是れな り。 こ の 故に、 旅 店の 止宿 人名 簿。 銀 行の 金錢 

出納 帳の 類 は、 文 學 上の ものに 非ざる を 知る べし。 

第二。 人の 思 想、 惑 情、 想 像 を 表 はす。 文章 を以 て、 思 想 を の 

,-- 表明す る もの ,こ 限る とき は、 こ れ、 智 力の 作用 を 主と 

する ものにし て、 科 學 上の 著書に 多き 處な り。 故 に、 文 學 

に は 感情と 想 像 ,二 の 必要に し て、 詩 歌小說 なさに は、 殊 

に 此の 原素の 多き を 知る ベ!' 

第三。 實用 ビ 快樂 ,、i を 兼ぬ る を 目的 、、」 も。 是 れ ま た、 明 白 

なる 事實 にし て、 專 ら實 用の 一 邊を 説く は、 是 れ科學 上 

の 事な り。 文 學 は、 讀 者に 諸種の 快 樂を與 ふる 事 を も、 一 



ュ も、 また 分派 大は 行 は れ て、 一 部分 の こ ビ を 、精確に 攻究す 

る こど A れ り。 是 を 以 て、 法 律 學 も、 政 治 學 み i 、理 財 學 も、 道 義 

學も, 審美 學も、 哲學 も、 歷史學 も、 各 二 科專 門の 學 と^りて、 文 

學 ど 相并立 す。 さ て、 此 等 の學問 は、 S グ れ -^、 其 性質と 目的と 

が、 各、 t る はより て、 相 分 たれた る もの t り (即 ち、 法 律 學 a, 

主と t て權利 義務の 性質 11 係を說 き、 理財 學^ 生 財、 配财、 交 

易 の 方法 を 論 ^歷 史舉 は、 邦國 の 盛衰、 興 敗、 お 亡 の 來歷 を、 明 

だ ^ し、 道 義學 はて は、 道 德の 性質よ り、 何 故 ュ 人 ゆ 道 德 を 

守ら や.; る ベ からさる かの 理由 を 示 t 、哲 學 ^LM; 理の 何物た 

るか を 研究 をる 等、 是 れ t り。 伹 ,1、 此 等 の 舉 は、 皆、 文 學 K 凝— 

て、 存 立す るが 故 は、 此 等 と 文 學 との 間 は ;^、 尙 未 ^劃然た る 

境域 を設 くる こど 難き は 似たり。 旣 も 定義 は 云 ひ t 如く^^ 

I 七 



十六 

第 一 二 章 文學と 他の 學 問との 差別、 

■ 文學; ^目的 

前 節、 旣 に、 文 學 の 定義 を試ミ たれ ビ も、 文 學,、 J 他 比學問 、、」 の 

差 別 は、 尙 未だ 明かなら- ぞ。 之 を詳 かに せんよ は、 う れ ぞ れ、 學 

問の 性質 ご、 目 的 ,二 を、 明 か n5 せざる ベ りら ず。 さ て、 法 律 學、 政 

治學、 理財 學、 歷史學 、道義 學、 審美 學、 哲學等 は、 大 に文學 ュ關係 

あ り て、 屢、 同 一 視 せらる 、事な きに あら ず。 盖 し此 等の 學は、 

皆、 無形の 事理 を玫究 する 者 なれば、 い づ れも 文字に 依りて、 

存立す る ものな り。 さ れ ば^{0 今 東西の 學 者、 こ れらの 諸學を 

ねし なべ て、 文 學の 範圍內 T6 入る 、もの 多 ,し。 こ れ文學 ある 

語 を、 廣 濶 なる 意義 よ 解した る 一 例と すべ きな り。 然 れ ビ も 

近 來 は、 勞 働 社會に 分業の 法 盛んよ なりし"、」 共 に、 學 問 の、 上 



>.- .^レ て 觀 る と さ- は 正確なる 事 實を傳 ふや 否やとの 一 邊 よ 

り 論す .、< り。 さ れ は、 文 學 と >レ て は、 名 文 t る も、 法 律 の 文 ど ひ 

て : は、 拙 劣 ビ 見 た す ベ く、 ま た 歷史の 文 ど >レ て は、 採 る は 足ら 

や、 る <B あ る ベ ..し, に れ文學 は 歷史學 、法律 學 t e \ ハ 、其 目 的 

を 異 ^すれ は t り。 トー ぼ. '述べた る どもろ を考 ふる ど-?^ は、 文 

學ど 他の 學科 との^ 別 は、 自 だ ら、 明 了 まるべ ひ 4 

さ て 文學の 目的 どす る處 :^、 實 用 ど 快 樂 ど を 兼ぬ る は あり * 

此 事、 旣 に ヒ ^ 云 ひ た れ e も、 尙 少 t く 之 を 詳 はせ ん、 抑 兹 は、 

實 用と 云 ふ ハ、 敎訓を 垂れ、 事實を 傳 ふる マ こ はら て、 快樂 ど は、 

尊ら 精神 上の 快樂 を 云 ふ か り。 蓋 し、 文 學 は、 經 學の 如く K 純 

ら名敎 のた め はする は あら ず。 又、 史 學 の 如 く、 ロハ 管、 事 實を調 

おる もの はも あら す。 然 れ e も、 ま た單 は快樂 はの み 供す る 

十. 6 



學 は、 或 る 文 ffi に よ り、 巧 みに 人 

る もの なれ ば、 單 に 此點に 於て 

史 學、 折ロ 學 な ノノ > 、異 なるこぐ J な 

に も、 文 學 w して 採る ベ きもの 

合に 於て は、 文學 も、 法律 も、 歷史 

然 れ ビ も、 是 れ 唯、 皮 想の 見に し 

る 傷 合よ て も、:? r 文 學 は 文 學、 法 

れ 判然たる 差別 を存 するな り。 

の 文に て も、 文 學 マ」 して 觀る ヾ J 

書 方の 面白き を 賞 すれ ビ も、 之 

は、 播 方の 面白き VJ 否 VJ を 問 は 

て、 誤 解す ベ き 恐れな き 一 點ょ 



の 思 想、 感 情、 想 像 を 現 は した 一 

論; V る 時 は、 法律 學、 理 財 學 、歷ー 

きのみなら ぞ、 此 等の 文の 中 

も 多 かるべ けれ ば、 か, > る 傷 

も、 同 一 なり,、、 い ふ ベ きなり 一 

て、 其 實は 決して 然ら ^。か . 

律、 歷 史 は、 法 律、 歷 史 、、、そ れ そ 一 

それ は 如何に、 こい ふ に、 同 一 

き は、 文 法 上、 美 辭よ 等よ り、 其 一 

を 法律の 文、、」 して 觀る ビ き! 

ず し て、 た バ 意義の 精確に し 一 

り 評す ベく、 又、 之 を 歷史の 文 一 



t たる 書 は、 手 ュぉ は觸 れすパ ^ 5 人情 は、 古今 同 一 かる.^ 

の っふ や。 孔 子の 如き、 ソク ラ 1 ブ ス の 如さ大 聖 人 は て も、 之 れ を 

如何 どもす る 能 はや、、 り, かくの 如 く、 道 德 の 説 、忠 孝 の 敎ち、 

正 面 よ り 直接 ュ 人 心 は 注入 > レ て、 人 を 感化す る 2 ,ば 、最 も M 

けれい」 も、 之 を 小 說は离 し、 詩 歌 は 寄す る 時 ほ、 文 字 を 知 る お; ぬ 

ほ、 之 を 讀 み、 文 字 を 知ら 4^ る.^ の も、 之 を 謳 欲すべ けれ は、 知 

ら ず、 識 ら 4^、 其 意 昧を解 得し て、 間 接 は 事 實を知 り、 學 理 を 悟 

り 敎訓を 受 くべ t 。かく て、 漸 次 はまことの 學問 はも 志 り、 道 

德 の 說、 忠 孝の 教は も、 5 を 傾く る は 立ち至る ベ ^y 

いづれ の學問 はて も、 深く 之を玫 究探專 t て、 其 眞昧を 44 得 

を る 時 は、 心 裡は 無上の 快樂 を、 感 する もの t り。 之 を 心 悟 の 

M ビ い ふ。、」 の a の樂 は、 總 ての 學 問の 中 は、 ひ ど I く 存在す 

11 十 1 



二十 

, ^、の にも あら チ。 さ らば 如何に. x3 て, 此 の ニネ? を 兼 ぬ ベ き 5 

と いふに、 他の 專 門の 諸 學は於 ^ て は、 直接 ュ敎訓 を 鐘れ-事 

實を傳 ふれき も、 文 學は之 を 間接に,^ す,^ り。 た ど へ は、 名 ffln、 

賢 相、 忠 臣、 孝 子、 節 婦、 義 僕、 豪 傑, 學 者 等の 言 行事 業 を、 詩 歌 ri- 吟 

咏 する 時 は、 之 を 閗 くもの、 た y 其 音 律 聲 調の、 曲節 緩急 あ る 

を 喜 ぶの み.^ らす 、レ て、 そ の 事柄 K 感動 す ベ > し。 こ れ、 古 昔 支 

那 t e に. て は、 詩 を敎 化の 具 K 用 ひ、 今 日 各 國の學 校 はて C 

唱 歌 を 普 通 學 科の 中に 加 ふる 所以-^ り。 良 藥は 口に 苦 く、 忠 

言 ぽ耳は 逆 ふ。 如 何 K 苦心 て 道 德を說 さ、 忠孝の 敎を談 す 

ど も、 俗 人の 耳 を 傾け t むる こど は、 軍 談 落 語 は 及 は ぞ る こ 

ど 遠 一 ら ん。 近 來我國 はて は、 小 說盛は 行 はれ て、 車 夫 も 之 を 

街頭 は蹯く ほさ たれ ri, も、 道 德》, 說 ,Tro 、學 哩を述 ベ、 事 K を 記 



た ゾ、 人 、へ よ り て、 樂 む 所の 物 異な る の み。 洒 を 飮み肉 を 食 ふ 

も 樂 な り。 さ れさ、 この 樂 は、 肉 體の樂 は I て、 心 を ^^:! す る 恐 

あ り。 詩歌 を 謳 ひ て、 思 ひ を や り、 音樂を さ て、 蠻を 散す る は、 

精神の 樂 はし て、 害 t きもの^ り。 文 學 は、 あ の 精神 上の 快樂 

を 目的と す, る もの,^ る が, 之 と 同樣 t る 趣跌を 有す る學問 

は、 他 にた ゾ 一 の 審美 學 あるの み。 

前ュも S ひし が 如く、 文字 を讀 む 程の 者 は、 槪 ね み わべ 文 C や を 

弄ぶ もの り。 文 g; チを弄 ぶ もの は、 即 ち 文^の 趣味 を 知 り、 粘 

; p; 上の 快 樂を、 感 得する もの かれ は、 苟 もば; の 文 學 の、 盛 は 行 

ほる" 時 は、 國 民の 精神 を 仁 て、 自 か ら 優 美 ら め、 高 尙 ^ 

ら め、 又、 純 潔,^ ら! む。 此 の 如 く、 入 を し て、. M 尙、 ffi 美、 又、 純 潔 

t る、 精 神 上の 快 樂 を、 感 せ. むる 間 は、 道 德、 宗 敎、 眞 及 び 美 

il 十一 二 



5 も 

法律 

史學 

る を 

す る 

せ り 

の み 

、せ の 

ん 1 マ S 

^ 1115 

ん は 



の 

舌 

リノ 

は- 

至 



t れ 

目的 

は、 權 

確 

盛衰 

て、 職 

止 i 

も、 快 

り て 

ら ん 

-1 日 

る ま 



ST 暫 くお さて: S " 、一 V 余 裁 

とする もの は、 文 の 外 は 

利, 義務の 性質 間 係 を、 明 一り 

なる i 举實 より て、 事 變 の 

の 跡 を 明なる を 目的 ど „>、 

分 どす るが 如く、 い ク れ ふ 

る、 唯 こ の 文學 の み は、 快樂 

樂ど勞 苦と は 常 ュ 相伴 ふ 

快樂 かさ 時 は、 人 生 は 無味 

さ れは、 一 陶の 濁酒 K 終 日 

の韉を 散す る 等、 上 n 王公 一 



r- 十二 

あ る な く 

にす る を. 

源 因 結 m 水 を 

哲學さ 匿; 理 

皆、 眞 率 ^ る 

を て その 



のにして、 

淡泊 .^Ki て、 

の 勞苦を 忘 

き 一 A よ り、 下 



た ど へ は、 

眼 ど ひ、 腾 

を 險 討す 

目 的 を、 右 

1 要素と 

世- -勞苦 

ぎメ ベ- 3 

れニ 曲の 

さ 田夫 野 



で、 そ の 分 は 應じ、 其 職に 從ひ て、 快 樂 ,^ゃ ハ ty 



第 四 章 國文學 

先 は 述 ベ、 た る 文學 の 定 義 ゅ廣 く 取す -. へ て-. 云 へ る も G ュ I 

て、 何 國 の 文 學 はも Jp】 用 t て" 不 可 4,,^ き の み か ら す、 特 は や, の 

所 謂、 世 界 文 學 (又 ハ萬國 文 學) t る もの に 適合 す ベ >レ 。然 れ き 

も、 文 學 は、 も ど 人の 作 出す る 處.^ れ は、 |ハ 人が 社,!:: を 組織す 

る 分 子なる 上 は、 勢、 內 外の 森羅 萬 象 は よ り て、 稷 々 な る 影 響 

を 蒙なる は 勿 論 ま る ベ t 。而 t て 其 影 響 H 即 ち 人 情、 風 俗、 言 

語、 制度 の、 同 一 4.- る 邦 國內に 在りて も、 人 はより て は 一 &t 

ら 气况 ん や、 束 西處を 異に c、 人 情、 風 俗、 言 語、 制 皮 の、齊 ら 

き る 邦國は 於て を や。 其 外 K あら はれ て、 文 學 ど t る " ^ り 

て も、 互 マ, 殊異 まる 現像 を呈す る は 勿 論 .M" ^ ノウく 穷國 はよ 

•f シ ョ 十, i-." テヲチ ュ— ァ 

り て、 S 固有の 特質 を 具 ふ る 文 學 を 指 f て 其 g -ヌ とし ふ 

二十 



11 十四 

術 上の 觀念を 起さ f め 、知らす 識ら^ 大切 かる 敎訓を 受け 

I め、要用玄 る 事實を知ら むる こ そ、 ま こどの 文 學の目 5 

まらめ • 



は、 其 痕跡の 顯然 たるが 如 き、 皆、 其 明 證 な り。 又 概 ; て、 日 本 

文學 を、 優美 ど S ひ、 支那 文, を、 雄壯と いひ 、西洋 文 € 'を 精 

^とい ふ も、 み t 此理は 外 t ら ぞ る t り。 

第二、 身 外の 現像。 こ i は、 邦 國 S 地 位、 地 勢の 形 狀、 氣 候 の. 寒 

暄、 天象の: _ 異動、 山川の 景色. 動植物の 有樣 等、 凡 へて 人の 周 

邊 の 事物 を い ふ。 此 等の 物 が、 國 の 文明、 特 は 文學 のヒ ュ大 

影 響 を 及^^ {. 、以 て、 其 國の人 情、 風 俗、 制 S 等 は、 殊 異 t る 容 

色 を 有せ! むる は、 今 特に いふ ま. て も.^ かる ベ ー。 

第三、 時 ;迚。 こ れ は、 朝 廷 の 政 略、 宗 敎の 勢力 等 を い ふ。 歐 洲 は 

て、 夫 の 宗敎 大改. 革 の 乱の あ り,, - 時代 は は, 文章、 皆、 宗敎の 

奧 昧を帶 び、 又、 怫王 ^ 毖第 十四 世が、 文學 は 法被 を 着せ え 

め ! は、 人 の 能く 知る 處な り。 文 學 は 法被 を 着せし め ー ど 

二 十七 



11 十六 

な り 

M は、 文學 ュ 對-- て、 影響を及ぼ I, 以 て 各 ti- の 國文 を 構成 

す る 固 條 を, 大 別. て三ッ どかす。 

一、 國民 有の 特性、 世界 各 國の人 民、 各、 K 特 異 t る 氣 象 

ロ^ 格 を 具 ふ。 近 頃、 世 は 云 ふ 國粹と は、 即 是 れ は て、 皆、 其 國 の 

文 學 上 は、 歷 然ビ! てあら^る、 ものた り。 日 本 人 は、 敬 神 

忠 君の 念 は 富 み、 支 那 人 は、 鱧 義 秩序 を 重ん 而 し て, 共 J 

仁義 忠孝 を 主と する よ り、 其 文 學 は、 稗 史 小、 說 は 至る まぞ、 

勁 善 懲惡を 旨と する 傾き あ り。 西 洋 人 は、 自 由、 櫂 利 の 念 想, 

翁し は t て、!55^ 子 を 敬す る こ ど 厚 。八 ヱ く 西洋 はあり 

て も、 英 吉 利 人 は、 沈 着 はし て、 實 際 を 喜 び、 佛 蘭 西 人 は、 豪 爽 

^ t て、 感 情に 制せられ 易 I。 故 は、 英、 怫、 兩 國の 文學は 



心理 學を 研究す ど い へ り ど れ は。 心理 學 にて 心內の 現像 智 

情意の 三者 を、 知 り 得る が a と く、 文 學 史 は、 以 て其國 民の 心 

を、 窺 ひ 得べ! と 云 ふ 意 義 t り。 さ て、 我 國の 如き は、 中 古 以 來、 

支那 の 制度 を 摸 1.、 支那 の 文 學を學 び たれ ^ も、 原來、 國柄も 

仝 .) ぶ ^ ら S 心 -も 亦 異 れ ほ、 其 文 學 の 上 ュ あ ら はる、 所 

も、 お の ク^ら 一 樣 なら ^齊 --く 漢語 を 用 ひ、 漢 語の 法则は 

ひ て、 作 りたる 詩文お は も、 我 國 人 の 作 り た る は、 其 精 神、 甚 

ぉ彼國 人の 作り^も のと^ 異なれり。 • 

され バ、 一 國の 文舉ど いふ もの^, 一 國民 が、 其 圈語 はより て、 

その 特有の 思 想、 成 I 情、 想 像 を 書 さあら は I たる 者, ずり ど 云 

ふ ベ き t り。 さ て は、 文 學 と 云へ は、 各 國を 通- -て云 ひ、 國 文 學 

と い へ は、 一 國 は 限りた る 文 子 を 云 ふ,^ り。 

11 十九 



1 天 

は、 路易 十四 世が、 賄賂 等 の 手段 を 以て、 文 學者を 籠絡!、 ロハ 

管 國王を 賞揚 t たる 文章 をの み、 著 ばさしめ^ をい ふ。 幸 

は t て、 日 本文 學 上に は、 政 治 ビ宗敎 との 係累 .-V 蒙 り^ 事" 

割合 K 少 り。 蓋 --、 日 本の 文舉 は、 勢 力の 薄 かりら が爲め は、 

法被 を 着す る .V ゲ」、 必 要 ど 成3 す る ん の な か り も の る ベ 

け れ S 、幸 ^ 1 ての 一 語 ほ、 適 當 せ ぞ る ベ き か。 

右 ュ陳べ さる 三ケ條 ハ 、多少、 孰 れ の 國, 孰 れの時 を 問 は か」、 其 文 

學 ュ、 影響 を 及 ほす もの.^ れ は、 或 は 、憶 憮 の 文學 ど n っケ り。 或 咲 

優美の 文學 どまり。 或 は、 勇 壯嚴肅 、或は、 猥褻 卑陋 等の 差違 を 

生す る, H り。 これ 等の 現象 を蹤跡 チビる は、 文 學 史の 要務 t り C 

さ れ ば、 文 學 史 ハ、 即ち 是れ 文明 史 t り ど 云 ふ も, あ まり 失 常 

の 言 にあら を。 佛 國 の頓學 叫フ 1^,^ は、 文 學 史 を 編 C て, 其 國 の 



もの 全體を 指して 云 へ るが 如 t。 さ て は、 言 語 まけれ バ 思 想 

なし ど い へ る り。 氏 の 說の如 さ (、極端に 走りた る ものな 

れ とも、 二者の 画 係の 親密 ュ t て、 いづれ ゥ、 北ハ 一 を 欠く 事、 能 

は.^1-るを示すは明か^ り。 さ れ バ、 1 1 者の 沿革 變遷の 如 さも、 

常ュ 一 途 は出づ べき ものなる こ ど、 勿 論 ,^ る ベ ち 

然 る ば、 言 語 は、 人 の 口 よ り 出 づ る 聲 音 は て、 も どより 無形 

の もの t れ バ、 之を久 りさに 遣 遠 さは 傳 ふる 一と 能 は もさ 

れ バ、 社會の 進歩 t て、 人の 思想 緻密と * り、 人; も 亦、 益、 複雜 

と . - る 時 は、 單 は 言 語の みはて は, 諸 趣の 不便 を 感ずべ く、 勢 

ひ、 聲 音 の 符 牒-言 語の?^ 號ど! て、 廣 く 人 々の 間に 用 ひられ、 

後 ft はも 傳へ ベ,^ 者の, 發明 せらる ュは 至る -. へ 1、 さ れ パ, 

A 智 の さま そ 開ら け り ー 代 は も、 結 繩の制 を 用 ひたる 者 

1 二十 1 



1 二十 

第五 章 文 寧の 超 源 及び 發 達 

人々 の 思 想、 感 情、 想 像 を、 表 はす は は、 形 語、 繪 盡、 音 樂, 彫 刻 品、 建 

築 物 等の 如き 方便、 甚ぉ多 ビ 雖 も、 精細 緻密 は t て、 又複 

雜變 化の 極.^ り,^ き、 心 裡の 現像 を 表 はす., - は、 言 語より 優 

れ たる 者,^ し 抑、 音 語に 天の 特に 人類に 陚與 せる 賜 もの は 

t \j ん と 尺との 谋介を 4,.- す もの、 此は 過く る,^ の,^ かる ベ 

t 。其 思 想 どの 關係 は, 極 めて 親密 は- -て、 二者の 前後 輕重を 

論 る こど 難 り。 何 と * れ は、 言 語 を外ュ して は、 思 想 を 能 く 

表^す 事 能 は す。 ま た 思 想 まけれ S 、完 全.^ る 言 語 を 得る 事、 

能 は. 5< -れ はか り英 國の博 言 學 者、, F ク ス、 ミュラ 1 は、 言 語 あ り 

て、 而 て 後 は 思想 あり ど さ へ 云 へ り、 伹 匸、 氏 が 言 語 ど S へ 

る は 、佘 輩の 听謂 口語の みは 限ら す、 人 の 思 想 を 表明す べき 



り、 進 化 ー たる.^ の 

出 ひ て、 遂 は 單 音字 と 

ベ さなり。 而 {- て、 其 進 

文 舉の歩 を 進め > しの 

全体の 歷 史的 進歩 と- 

さ て、 尺 智 未 た 甚 お 開 

像より 生 れ たる 者 多 

觸れ 事に 感じ て、 悲 喜 

もの,^ れ S 、太 占、 文 字 

たら ん者 は、 詩歌 を 有 

不文の 文舉 ども いふ 

伏せる.^ のど S- ふべ 



り、 この 二種の 假名 

り たる は、 {K は 鼈 

化の 道 途を縱 跡す 

み ,^ ら 、常 は A §1 

相 照應す る を 見る 

け や、 る i 會 の文學 

しり 詩歌 の 如き 即是 

哀樂の 情 を、 巧 み は 

の.^ かりし^ にも- 

し , ;ん る ベ 3 一と, 一一 一一 口 を 

ベく t て、 眞 正文 

け れ。 さ れ はい ク れ 



の、 象形文字 

くべき 進化 

る 5^、-\ー はよ 

の發 達に 伴 

れ. まり. • 詩歌 

云 ひ あら は 

• 言 語 を お は 

待た 气此詩 

の 萌芽の 地 

の國 はても- 

1 二十 一二 



より 脫 

とい ふ 

り て、 國 

ひ、 社會 

湧 さ、 想 

は、 物 は 

>レ た る 

使用し 

歌 こ そ、 

屮は埋 

最 初 の 



?ニ 

あ り。 舊 樣の符 號を用 ひたる もの あり き。 之 より 漸く 進み 

て、 i は 文叨の 最 大 要 具 た る、 文 字の 如,..^ も、 發 明せられ て、 文 

學 始めて 兹は 其 撤 葉 軟芽 を發生 す。 さ て、 此 文 字 も、 繁 より 漸 

く 簡は進 み、 難 より 易 a 入 り、 以 て 自由自在 は、 言 語 を、 う つ ! 

得る は 至る こ ビ は、 遠 く 其 証 を 求む るに" 及パ ず。 か の漢 字 發 

達の あど 入 我 國 は て、 假 名の 製作 あり! 次第と を 見 t 、自^ 

ら 分明 t るべ ー 。即 ち 漢字 は、 もと 象形文字 は ( て、 其始 は、 搶 

霱を まること 遠 か ら チ、 古 文と S ふ もの、 即ち 是,^ り。 そ れ よ 

り 時代 を經 るに 從 ひ、 大篆 と * り、 小 築に 進 み、 隸 書と 化!、 ま 

た 一 變! て 書と か -リ て、 以 て 今日の 姿 を t { たる.^ ふ り。 ま 

た我片 假名 は、 漢 字の 點 盡 を 省 さ、 僵 傍 を 去 り、 徐 々欠 略の 法 

V. よ り c^m^ 來 た る もの ュ! て、 平 名 も、 ま た 漢字の 草体よ 



想像の 力 は 富む 者^れ S 、其 心內の 現像 を 發 表する は當り 

て も、 感 情 を本ビ o、 想 像 を旨ビ する 詩歌 を、 適 W どす る事匆 

論 か り。 然 る は、 散 文 は、 主 ど- -て 理論》」 述べ ポ M を;^ する も 

の な る が 故 ^事物 を 比較的に 玫究 し、 彼此 を辨 別す る の 能 

力に 乏.. ^, ^彼 ffi は 取りて は、 甚 ぶ 不 適 當 かる もの かるべ >レ* 

だ く 云 ふ 時 は、 朱 開 人 は、 想 像 力に み、 文 明 人 は 想像力 ^ 乏 

t さが 如く 思 はるれ a 一 .,:p 、決 して 然ら .*^。 感 情 こそ 未開人 ハ、 

文明 人より も、 激 烈 t ら め。 想 像 力 K 於て は、 然 ら 气未 開 人の 

像 は, 背 理的 は て、 所 謂、 妄 想と いふ もの 4.- り。 文 明 入の 想 

像 は、 合 理的 はし <0 想 は近ク くもの 即ち 是 か り。 未 開 人 は、 

學理ふ 背き て、 妄 想 を 逕 しく t 、文 明 人 は、 推理の 法に 因りて、 

事實 より 理想 は 押し 移る か り。 さ て、 文 の中ュ て、 理 論 を 述 

三十 五 



三十 四 

文 學 は、 槪 ね 詩歌の 類 まる は、 何 故なる かどの 现ぽ から 明白 

t るべ t . 加 之、 文 字な くし て、 言 語の i の 時代 K は、 啻 は 感 情 

を 表 〔す 時の- -,^ , -ら 、口 碑 を 以て 事蹟 を 後世 は傳 ふる は 

は、 自 ら誦記 は 便なる 歌 謳の 体 を 用 ひたり し 常-^ り、 然 る 

ぺ文 字の 發明 あり v$ 上 は、 思 想、 感 情、 想 像 は、 長 くして 複雜 4, ム 

る も、 短 く I て 筒 易.^ る も、 思 ひの ま、 は赛さ 記 す こと を 得 

ベ け れ は、 是 は 於 て、 散文 休 の 文攀. ^る 者 起り、 論說。 歷 史。 記 行 

日 記〕 小 說の類 も あら:^ る At り。 

文 學の發 達を考 ふる ュ、 始 は 韻 文 あら はれ て, 後 ュ 散文の 出 

づ る 所 以 は 右 K 述べた るが 如く、 一 つに ハ、 文字 どの 關 係に 

も 因る ベ けれき も、 ま た 一つに は、 人 智 の 進步は も、 因 るかる 

ベ t 、そ は 如何と いふ は、 未 開の 民 は、 推 理の能 は 乏-- く t て、 



17 



プ】 を P 識 すべき 眼 を、 有 する に 至る ベ し、 是 に 於て 文學ま 

に 進歩の 途に 就く は、 各 國 皆 其 歸 を. 一 にせ り。 



三十 七 



へ た 

者 ハ、 

前後 

是れ 

活 の 

M を 

智は 

の t 

旣 は 

務 も 

は り- 

み、 想 



る 

ご IB 

る 



もれ は 論 

歌 小說の 

知る Z 難 

り 人 智、 益 

も豐. CS ま 

て、 一種の 

驗 はより 

S 、仔細に 

はりたら 

ま 、,^ て 

/0 クノ 1 一一 IP ;:v 

る 入. ^タタ 

をめ ぐら 



文 

ん 



ら 

,ヒ 

て 



り 

,社 

と 

み、 

表 

は- 

,之 

ん 



て、 感情 想像 を 主 ビ: 

文 學の種 親 



さ れ 

會 漸 

ひ、 人 

t 、之 

_ 人情 

は す 

_ 何人 

を 書 

と 田 £3 



は 

、さ 



X 章 上 



進 i 

嗜好 

弄ぶ 

事變 

き 道 

之 を 

あ ら 

慮 る 

の 美 を 



て、 貨殖 

も、 共 は 

の 念 も 

^遭 ひ 

具, 即 ち 

書 さあ 

は す 一り 

ュ より、 

企圖す 



三十 六 

^3 て う つ A..^ たる 

ュ 於け る 發生 の 

の 術 も 盛んに、 生 

進 i て、 遂 はは 文 

起る か り, 蓋 シ 人 

て愦 しく,.? る も 

文字.? る もの ヽ、 

ら はさん こと を 

ら は、 後 世 はも 傳 

-自 から 考案 を 積 

ベ く、 る 入.^ ま 



次 s 文 ど は、 即 ち 詩 歌 を 云 ふ。 詩歌 ュは押 韻 せ や」 る 者 も 多 

り 、特 はつ」 が 和歌の 如き は、 韻 文 どは稱 へが さ とい へ^も、 

vC> バ ら く、 散 文 は對す ベ ,3/ 稚 馴 t る 語 を 看 出 ぶ - -得玄 る ^ 

よ f- 、習 慣 はより て、? g 文の 二字 を 用 ふるの 、にさ て 文^ ま 

た 散文の 如く は、 人 の 思 想、 感 情、?、 5 i を、 表 は- - たる もの 4.- れ 

き も、 之 を表ハ す ^ 當 り、 散 文 の 如く $ ^、率 ® 1 せ 气. E 由,: HI 在 

んケ る こと 能ハ す-孰 れの a: はて も、 詩 歌 は は、 其 性 资 ど、 形 狀 と 

は、 厳 格 > ^かる 規則の 在 る あり て、^ もこの 規則 從 はや」 る 者 

は、 詩 歌 た る こ ど 能 は ぞ る ま り。 さ て、 其 規 M ど は、 國 語の 性質 

により て、 同 I t らゃ、 れき も、 槪 t て 云 ハ ^、左 の ニ桡 まり ど 

す。 

第 一 。聲 昔に 輕重 ある 語 を 二 定の 規則 は從ひ て、 配 合 を る 

111 十九 



. まべ 

? s 六牽 文學の 種類 

—孰 ひの 國の文 はて も、 大 刖ぇ > て 散 文 と、 韻 文 どの 二種 類と 

爲す こど を 得べ し。 散 文 ど は 人の 思 想、 感 情-想 像 を、 率 直に 文 

字 を 以 て、 書 さあら はえた る もの は ー て、 通 常-文 とい ふ も 

の 即ち 是, ダ り。 散 文の 中 は も、 亦、 種 類 多 文の 體 裁に 依りて、 

之 ダ 分 て バ、 論、 說、 記、 叙、 等 ど t り、 文 の 本 質 はより て 分 て は、 小 

說。 日 記。 紀 行。 史 傅。 歷 史を 始めと t 、哲 學、 法 律、 宗 敎、 政 治 h の 文 

學ど 4^ る。 推 理を 主と する も あ り。 事 賓を主 ど を る も あ り- i?? 

& を 主 と る も ぁ SN 。或 さ、 此 三者 を 交 ゆる もの あるな り。 然 

れ 7ヒ も、 前 はも 云 ひ I 如 く、 各 國の文 學 は、 各、 幾 分 . ^、其 特 異 ま 

る 點を有 をる が 故 は、 文 學の 種類に 於いて も、 大 刖 こそ は槪 

ね 違 は a e も、 其 小分ュ 至りて は, 互 は 異 なる 所 あり ど す。 



04t^'^ ビ、 をり は ふ.^ -、 物 は感卜 て、 喜 怒 哀樂戀 愛の 情 を 

巧みに 區ひ あら はし、 者 * れ バ、 之 を 聽く者 を., ノ て、 自 か ら 

"リ 感 を 起 こ さ t む べき 聲調 を 有する 潜 t り-故 は、 f」 歌 は 古 

へ よ り、 言 語 の 音 樂 ど も 云 ひ、 極 め て、 聲 調 を 重んじた り。 が 川 れ 

^も、^ 界各國 の 詩歌の 最初の もの は, 多く さ、 感情 を 打ち出 

そ た る まく は >レ て、 修 飾 を.^ へ 、想 像 を 回らす こど t け r 

n 唯、 自 然の 調は從 ひ、 a 然の 風趣 を M へ た る の 、、決 ち て、 こ 

ど さ らは、 調 を メる规 則の 如き は、 無 かりし か 如し 。然るに 

n:- S を 經 る は ひ て、 調 を ふる 峻嚴. ^る 法則 さ へ 設けら 

れ、 漸 く 天 眞 の 爛嫂を 失 ひ て、 人 巧の 優婉 4.- る もの どなり 韻 

文 ュ は、 全 く 別 天 地の あら はれ > し^ど、 疑 はる A は 至 る t り。』 

さ て、 詩 歌 もまた 前ュ云 ひし 如 く、 人 の 思 想、 感 情、 想 像 を 表 は 

四卞 1 



四十 

も の, 

第 一 一。 單 音の 数 を 限りた る. t? を、 一 定. の 規則に 從 ひて 配 合 

する もの 

具 さ は 云 へ バ、 凡そ 言 語 は、 音 聲の 高低 輕重を 有する 國 語の 

人 民 は、 第 一 種の 規則 從ひ て、 其 高 聲 低 音 を 都合よ く 配 合 

t て、 聲 調 を 整 ふ。 此 種ュ屬 する 詩歌 〔、ま た 押 韻 ど、 ど な へ て、 

每行 若く ハ每 おの 結尾 は、 仝 韻 の 語 を 置 さ、 或 は、 仝 聲 の 語 尾 

を 有する 言 語 を 用 ひて、 其聲 調を輔 助す る こ ど 多 > し 。又、 言 語 

は、 聲 音の 高低 輕重を 有せ ぞる國 語の 人民 ハ、 第二 種の 規則 

: 從 ひ、 單 音 の ノ語數 を 限りた る 句 を 配合.^ て、 聲 調 を よくす 

る 4, メり。 即ち 支那、 印度、 英吉利、 日耳曼 等の 詩歌 〔、第 一 種は屬 

し 日 本、 佛 蘭 西 t きの 詩歌 は、 第 二種よ 屬 する 者 ど.. 



故 は、^^ は は 之 を 省 略 す • 

我 邦の 文學 は、 極 め て 豐 富 は シ て、 他 圍 の文學 にある ほ, の 

a 類 は、 殆 んき 網羅-^ て 遣す どころ 1 1# ば わが H 、特有の 

00 の、 他 邦 は 誇る は 足る ベ, Tn; もの も、 ま た少 t どせ ず。 そ は 

皆 之 を玆 「7 述 ベ もこ の 文學史 中に 於 て、 自 一り ら叨暸 ま る ベ 

ム 



四十 三 



四十 11 

りたる 者 ぉ<- れ パ、 散文の 如くに、 其 種類 を 分ち て、 叙事 体、 記事 

休、 論說 体、 小說 体、 史傳体 等に 分 つ こ ビを得 ベ >レ 。然 れ e も、 詩 

歌 は、 も ど 思 想 よ り, 寧 ろ 感情 ^ 基く こと 多 さもの t れ t 、議 

論 より は 記事 は 富 I、 事 實ょり は 想 像 は 富 L た り。 さ れ パ 古 

人 は、 之 を 想像の 言 語 ど も 云 ひ t こと あ り。 故 ふ、 西 洋 ふて は、 

槪 ね, 特は 韻文 を大 S して、 i., 謝" のぼ、 (敬 樂) 叙事の 詩、 (I 史) 及 

び 、まぎの 詩の 三種 ど すれ 7 ヒも、 我 邦の 韻文 は、 大に此 分類 ビ 

1 致せす。 

上 は 詩歌に 就きて 述べ 來 たり t ど ころ を、 と りすべ て云ハ 

は、 詩 歌 は、 人 の 感情に 本ク きて、 一 定の 規則 は從 ひ、 主 ど ?レ て、 

感情 想像 を寫 C 出お 、レ たる 文 辞.^ りと 云 ふば 外 ま らす。 尙、 

散 文ミ 韻文との 詳細 を 論す る こど は、 美 辞學の 本領.^ るが 



-r 餘 年の 後 ュ、 出 そ た る書 て, 釋 日本 紀 ハ、 それより 又 四 

百餘 年を經 て、 あ ら はれた る もの t り。 孰 れ も、 上 代 を 去る こ 

ど、 甚 お 悠遠 たれ バ、 此 等の 書に の み據り て、 卜: 古文 字の 有無 

を、 和 定 せ んこビ は、 到 底 不 充 分 な る を、 免 れ や. -る ベ し。 此 故 ri, 

余 輩 は、 玆 K 之が 判斷を 下す は 臨 み、 た た 古書の 傳說 のみ は、 

依賴せ ず t て、 他 マ" 北; 論 據 を 求 め ん ビ す, 即 ち、 丄 古 の 風 谷, 及 

び、 上 古文 字の 性 B 是れ. ^り。 

第一。 上古の 風俗。 我 邦 神代の 状態 を考 ふる rV 文 化 未,^ 大 

は il け ず >レ て、 人 々槪ね み な、 山 野 ば 鳥 獸 を 狩 り、 河 海 は 魚 介 

を 描り て、 其 生 を 送りた るか 如 I 1- く 生活の 業 はの > ,/奔 走 

する 時代 は^? て は、 風 俗 は、 質 朴 は! て、 尙 武の氣 象、 甚 お 盛 

ん ,,ゲ ^ t バ、 武 藝 は 身 を委 ぬる 者 は、 多 かり t ^ る ベ けれ 

四十 五 



四十 四 

第一 篇 日 本文 學の 起源 及び 發達 

第 一章 日本 上古 文 學 有無の 論 

旣 は、 前 に 云 ひし 如 く、 眞 正^る 文 學 は、 文 字 あ り て、 而 し て 後、 

始め て 其 形 を 成す もの,^ れ は、 文 字の 出來し 時代 を 知ら. 5^ 

ん ば、 安 ん ぞ、 文 學の 起源 を、 知 る あど を^ ん。 さ れは、 いま 日本 

文 の S 源 を 論す る K も、 先 ク、 か の 議論の 紛々 さ る、 上 古 文 

字の 有無よ り、 論 定せぞ るべ^ ら チ。 

我國 上古 文字の 有無に 就,..^ て は、 古 來、 學 者の 所說 多端 はし 

て、 未 Y」 一 定 せられ す。 上 古ュ 文字 あり ど いふ もの は、 釋 日 

本 紀^き を 根據ビ t 、日 文. 天 名 地 鎭、 秀 眞 等 を 認め て、 我 國 上 

古 の 文字 ど か" !, 之 を 無 V$ と 論 .^に る も の は、 主 ど し て、 古 語 拾 

遺 等 を確徵 どす る,^ り。 然 れ e も、 古 語 拾 遣 は、 紀 元 千 四百 六 



ど 云へ る 證歌を ど.^ め、 又 續 日本 後 紀は は、 實 K 左の 語 あり。 

日本 乃 倭之國 波、 言 靈 乃, 富 國 度 曾、 古 語 爾、 流 來 鱧 留。 

も れ I . ^、佘 輩の 所論 X 確 むる は 足る もの t り、 ま た。 我 國 語 

は は、 他 邦 は 比類,^ き、 枕 詞と a ふ 者 あり て、 妙 は 言 語 の 曲節 

を ビ A の へ、 特に 記誦 は 便なる 性質 を、 備 ふる 事と い ひ、 古 事 

記の 撰 はれ I 時 は .V 、稗 田 阿 鱧 し て、 古 語 を 熟 誦せ t めた 

り どい ひ、 踐 祚の 時に は、 中 臣 氏の. 壽 詞を 奏上す る も、 語 部 

に 任 卜 て、 文 字 はは 賴ら や」 り,. -ど、 い ふを考 へ、 其 他、 日 本書 紀 

中 の 歌、 續 日本 紀 中の 宣 命の 文,^ e の 、其 前 後 は, 皆、 莊 嚴 華 麗 

まる 漢文.^ る が 中に、 ひ どり 字音 を以 て、 國 語 を う つ ー たる 

を 察 す れ パ ,上 代 は、 最 も 言 語 を 重ん 卜た? し 風習の 一 斑 を、 

窺 ひ 知る ベ し。 さ れ バ。 古 語 拾 遣 も 「盖 間 く、 上 古 の 世、 未 た 文 

四十 七 



四十. K 

さ. 文 事に 心 を 寄す る もの 〔、極めて 少^り 1^ 如 し。 さ れ は 

古へ よ り、 我 國 語の 美ハ さ W の み を 誇稱し て、 文 字 な き を 

顧み や、 • り t こど (、後世の 歌 文 は、 其 縱 跡を留 むる を 見 る。 た 

どへ は 萬 葉 雄に 

神代より 言 ひって けらく、 そら- -っ 倭の 國は、 

白 王 神の いっく 0,3; く は、 言 靈の ささ ほふ 國ビ、 

jjg りつき、 いひつ 一り ひけり、 杂 ^ ^ 欲 ^ 法 

擊 

と あ る は、 山 上 憶 良の 歌,^ り。 又 、林 本人 麿 も 仝 書 は 

葦原の 瑞 穗の國 は、 神ながら 言 あけせ ぬ國、 

敷 島の、 やま どの 國 ^、言 たまの、 

H ぞ、 ま さ, 5 く あ. WN こ そ。 (4.1 K ^) 



の 上より 考 ふる ど さ は, 古 語 拾 遣 は、 釋 日本 紀は 引く 承 平 私 

記に 先 たつこ ど、 百 三十 年 程 たれ は、 其 書き 傳 ふる 古事 は、 釋 

日本 祀 のよりも、 一 層 信 を 措く ベ,^ ri, 似た り。 加 ふ る は、 上 古 

ュ 文字 あり ど いふ 說 は、 前 段 ふ 述べら 如 く、 我 國 上古の 風俗 

ビ枘鑿 相容れ や、 る,^, - り。 ま た釋 日本 紀は云 ふ處の 「龜 卜の 術 

ハ 、神代より 起れ り 。文字.^ くん バ に: 豆、 卜 を爲す ベ けん や 一と の 

論 の 如 さ- ひれ, 牽 强附會 も、 ま た 甚.. -と いふべき の み。 神 代旣は 

文 ^ありし 4,,- らは、 か の 估 個 解.,.^ がた く, 赛 、しが^き 漢 字 の 

渡来す る ある も、 安 んぞ其 傳播の かの 如く 速 か 4.- る を えん。 

如何 そ 固有の 文 字 X 壓 倒 t 去る 事 を たらん ゃノ . , 

第三、 神代文字の 性質。 世 は 神代 文 字 と 稱 す る 者、 數 種 あり 

て、 日 文、 天 名 地鎭、 秀眞 等の 名 あれ e も、 其 字形 搆造 にみ,^ 朝 

四十 九 



四十 A 

字 あ ら す。 貴 賤 老 少, 口 々は 相傳 へ、 前 言 往 行、 存 t て 忘れ す」 ど 

ある は, 正確.^ る事實 . ^らん ど、 おも はる A なり。 

第 一 1 。傳 說。 古書 はより て、 上 古文 字の 有無 を 論 をる 者 は、 前 

はも 云 ひ.^ が 如 く、 ま づ は、 古 語 拾 遣 K 據り て、 文 字 か t ど說 

さ、 釋 日本 紀. ,5」 はより て、 之 を 反駁 す。 今、 此 兩說の 當 否を辨 

せんと 欲せ は、 此 二 誓の 中、 孰 れ I. 最も 信憑 も ベ き 一り を考 へ、 

以て 其 價直を 論 定 せ玄 るべ からす" 

古語 拾 遺 は、 歷 世 朝廷の 祭祀 を 掌り た る 齋 部廣 成の、 大 1:^: 二 

年 は 奏上せ る 書 t る が、 釋 日本 紀 は、 其 後 四百 餘年 を經 て、 文 

永の 頃、 神道 者吉 田家の 祖先 女る 卜部懷 方が 著した る 書.^ 

り。 さ れ は、 此 二 書の 作者 は、 共 は 我國の 古事 舊典 を、 傳 へたる 

家柄 は て、 容易 はは 之 を輕重 軒輊 t がた t 。然 る は、 准 年代 



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• i 一 一 f 一 ,一 ― 1— 



五十 

鮮. 文 字の 吏 道、^^ は 雜文ど いふ 者 ど、 全 く n! 一は- - て、 僅 か は 

異 , ^やりとも 云 ふべ, 3; 點 は、 朝 鮮 音 ど、 皇 國 音 ど、 の 差別より.^ 

.^^i- る 文 字 の 聲 音 の rt. . ^れき も、 こ れ ど て も、 甚 t き 差異 ある 

はは あら ざ る t り。 さ て、、 し の 神代文字の S 源 ri, つ § ては學 

者 の 說、 一 t ら ざ る が 如 ち 或 は我國 神代 は 製作せられ たる 

者 は >レ て、 朝 鮮は傳 はりた る,^ り ど S ふ 者 あ り。 或 は 之と 反 

對は 朝鮮 よ り、 皇 國 は傳來 t たる,^ り ど 云 ふ.^ の も あれ フヒ、 

こ は、 た マ 字形の 同 一 る よ り て、 想 像 を 逞 く t た る 論 な 

る の >、」 。余 お、 こ れ よ り、 神 代 文字 ど 吏道 どの 字形 耩造 を、 對 照 

比較 V- て、 其 .ffi りて 來 りし 根源, チ 遡らん と す。 

一日 本 神代文字 

一 朝鮮 吏道 



二十 六 字と 異,^ る こと,^ に 其 母 音 は。 可 S= T t 一 クヌ t! 

iff は f ノて其 略字 は T f ャクへ / ャャな り。 故 は 梵 字 は て 

一力 キク ケコ 」。「タ t グ f ト」。 の 成 音 字^- 作 ら ん ビ せ t 、父 甲 丌 

に、:^ 音 の亍ク / 亍を添 ふる , ^り。 即ち, 甲 ctirl^/le'lr 丌信 h^Me 

^ ど なる が 如 し。」 一文 字 組織の 方法 は、 右 の き ど く、 神 代 文字 も 

朝鮮の 吏道 , ^、梵 字 も、 同 樣 る が 上 は、 梵 字 母 音 の 略 字 ど、 神 

代 文字、 及 び 吏道の 母音と ゆ 其 形狀、 稍、 相似た る處ぁ れ は、 此 

三 種の 文字 は、 同 一起 原よ り、 流 出 ^3 たる こ と、 疑 ふ ベ ろ ら气 

然 る は、 朝 鮮 吏道 ^、佛 法を學 びた る 者の 子の、 つくりたり t 

ニム ふ 傳 說 さ へ あれ は、 其 梵 字 より 出 そた る こ と、 明 ら $> なり。 

鮮史 略の 註 よ、. M を ゥ く, リ たる 篩 聰が率 を し る し、 聰 が ハ久 ^ 

*vK 晚 さ い ふ、 沙 門に て、 佛 書に 該 通せ.^ とわ it た 其 後、 世 宗の時 

ュ、 マ" t を作ゥ たる 一?!! T 'を-しるして、 ハ字體 字に よ ft' て、 之 を ゥ く 

る 齋 お 話な きに せ. Pi 60 然 る 道 さ 文 I」 ハ、 同 物 なれ 

五十 I 二 



て 父 音 ど .0、 父 a: 相合レ て, 始 めて 一字 1 音 ヒ おる もの 4^ り。 

& 音 は、 羅 馬 字 を 以て 袠 はせ は、 A I U E ュし て、 父 音 は k 

stnfmyrwt り。 而 t て, 前 の 表 はも 示 t たる ゲ 如く、 

母音 を 右 ど し、 父 昔 を 左ュれ き て、 組 みたてた る 字 ど、 父 音 を 

上 は 戴 き、 a: 昔 を 下に 置きて, 搆 成した る 字 ど、 ニ樣 あれき も、 

これた ベ 左右 上下の 違 ひたる のみ て、 其搆成 上の 學堙的 

精 神 ュ 至りて は、 異 , ^る こと.^ さかり 

今、 一 歩 を 進め て. 所謂 神代文字、 及び 朝鮮 吏道の 搆造 は、 全く 

梵字と 同一 方法 t る こど を 明 一り t 、而 て、 前 者 は, 後 者 はよ 

り て、 製作 せら れ さる 者 t る こと を 論せ ん。 梵字 は は、 父 昔 三十 

三、 母 音 及び 半 母 音、 合 せて 十四 と、 外 は 一 一箇の 符號 ( • : ) と あり。 

之れ を裰り 合せ て、 其 語 音 を あら を こ と、 我 國の 五十音、 西洋の 



是 れ t り。 

cn 文の 外 ュ、 所 謂 上記の 假 字.^^ あれき、 その 偽書 か る 事 は、 

旣は 先哲の 定論 ありて、 疑 を容る べきに 非 や. -れパ 、兹は 之 を 

論 せ す。 さ れバ、 我 神代の 頃に は, 歌 謳 等の 文舉の 種子た るべ 

さも の、 即ち 不文の 文學 有り f ノは、 勿論 なれ き も、 こ の 观子萠 

芽 し て、 地 上に 出 そ、 以 て 文 學の第 一 段階 を 来 t え" ^漢 字 の 

.Ki- り來り a3 は よれり 



m 十四 

ば、 い づ れ にして -,.0、 梵 字 よ —ら デ i-c £ t i 、-^ t z こ 

で た る rj さ 明 ら か な <.^。 y 一』 教こ ひ. M と^ f , ヌ T^r とに IP 

、ー く 梵字より 出て たる 者と 斷定せ は、 次 は は、 我 より 朝鮮に 

傅へ AJ^ か、 彼 より 我 は 傅へ t か を、 論 せ さ る ベ- か ら 气若 t、 吏 

道 は 我より 彼ュ傳 へたる 者 どせ t 、我 國 は は、 彼 より 先 さは, 

梵語に 通じた る 者 無く は あるべ 一 りら す。 然 る は, 我 國 は て、 梵 

語 精通 ,レ たる 者 は、 かの 高 僧、 空 海 を 以て 嚆矢と す。 空 海 が 

入唐せ し は、 篩 聰の 時代 を 去る こど 一 百 二三 十 年.^ り。 ま た 

年代の 上より 云 ふ も、 怫 效 は、 韓 土より 我は傳 へたる ほさ,^ 

れ ぽ、 其 梵語 は 明か t る 着 を、 我 より 先 さは 出^^ t も、 當 は 

然 る ぺ,^ 理サ り。 ま た、 彼 より 我は此 文字 を傳 へたり と ^ ふ 

結 論 を、 確 む ベ,^ 地理 上の 證據ぁ ?。 そ は、 曰 文を傳 へたる 處 

ほ、 對島 の 卜 部 氏、 出 雲 の 大社-. 或^ 九州 の邊 隅の みまり oiss- 



学 漢 語 を、 傳 へ た り こ 人 疑 

交通せ し 國は獨 り 三韓の み 

り, 漢土に も 交際せ し 一と、 前漢 

我國は 漢字の 傳 はり t は、 盖 

下る ベから す。 其 後 三百 餘年 

遣 は C て, を 贈り 給 ひ ち W 

II る もの さ へ 有り 1 1 と 疑 ふ 

t 給 ひて よ り、 彼 我の 往復 も- 

く 開け ぞり t 風氣 を 闢 

^ を 進 接せ t めた る のみ 4.:- 

趣 さ 乙 かる ベ けれ は、 百 般 の 

£ 止 る ベ ,0 はも あら す。 交 際 上、 



ふべ くも あら す。 且 ま た、 我 國 の 

は あ ら す。 旣 は 開化 天皇の 頃よ 

書、 後 漢書^き はも 見え たれ バ、 

, ^遲 くど も、 崇 神 天 皇 以降ば は 

を經て は、 神 功 皇后が 使 を魏は 

あ れ は、 こ の 頃 は は、 旣 ュ 漢 文 を 

ベ から や:/ 此 皇后が、 三韓 を 征服 

二 繁 くまる K 隨 ひ 、我 國の全 

形 上 は、 無 形 上^ 大 K 我 國の文 

ら す、 內 政の 事業 も、 漸 く 多 端 は 

事、 唯 之 を 語り 傳 ふるのみ はて、 

政治 上より て、 定 め て 文字の 

玉 十七 



第二 章 漢字、 及び、 漢籍の 渡來。 

前 はも 論 卜た る が 如く、 我國の 上古^ 風俗 淳樸は ^ て、 人々 

其 生活 は 奔走す る ど、 時 々千 戈 を提け て、 戰 場ュ 臨む どの 外 

は、 事業 も 頻繁.^ ら 令り しか は、 文字 の 必要 を感す る 事 薄く、 

ま た、 廣 く、 人 々の 間 は、 通 用す る 文字 も 無 かりし ま、 は、 我 國 

を 一一 一一 口 靈の 助く る 國ぜロ 靈の幸 ふ國と いひ て、 國 語の 自由.^ る 

事 を ; 1{ほ り、 萬 の 事 を 云 ひつ ぎ、 語 り傳へ て、 久 く キ 處 を 經 過 

t たり さ。 然 る は、 我 國 と 三韓 ど の 交通 は、 早 く 神代より 開 け 

し 一と 明ら、 ^ は て、 紀 元 六 百 年、 崇 神 天皇の 頃 は 至りて は、 愈 

盛に.^ れ り。 而 し て、 韓 土 はて は、 早 くより 支那の 聲術行 はれ 

たりし か パ、 我 國 どの 交通、 漸 く繁 く-かり て、 天 日 檢の如 き-本 

邦は歸化する者も多く.^りレは隨 ひ、 彼 の 言 語 文 字、 即 ち 漢 



, 

皇 が 、荒 宫は 安.. レ給ひ て、 租 税を免 お、 百 姓 を 惠 み、 民 の 富 め 

る は、 の 富める,^ り、 民 の 貧 乙, 3; は、 朕 の 貧 ^3 -in; な り と 宣 ひ. 

t り 如 、も と 聖德の 盛,^ る に、 由 るべ しと は 云 へ、 懦 學 を 修 

め 給 ひ ー 效 も、 亦 與 りて 力 ありし,^ ら ん。 所 謂、 堯 舜 の 政、 早 t 

^ ュ、 我 園.",^ 傳 はりし もの,?^ る ベ し。 然 れ き も、 當 時- 學 問を修 

むる 者 は、 尙、 甚 少 く、 專 ら 漢文 を 績 ix 之 を 綴り- は, 多 く 

ハ、 三韓より 歸 化した る 者、 若く は 其 子孫.^ りさ。 さ れ パ、 王 仁 

の 後 は、 文 氏と い ひ、 阿 直 岐の後 は、 史 氏と い ひ、 共 ふ 其 血 脉 繁 

衍 C て、 大和 河內の 兩國は 居り、 東 (狱) 西 (I) の 史部 ど 云 ひ て、 

实世 文筆の 業は從 事! たり き。 其 他 は、 朝 廷の 重臣 どい へど 

も、文事はは,甚ざ冷淡^り t が如^y是れ 一 は、 我 上代の 世 職 

の 風俗に よれる t る ベ !。 次 で 履 中 天皇の 四 年 ふ は、 始め て、 

五十 九 



必 要 を、 感 卜たり ら ん。 さ れ 

の 王子、 阿直岐、、」 いふ も の 朝廷 

子稚耶 子、 之 を師ど t て、 經 典 を 

其 國の學 者、 王 仁 を 推薦 t たり 

十 卷、 千 .: 子 文 一 卷を 献上せ り。 皇 

典の 敎を 受け 給 ひり 事、 史 上 は 

は I て、 神 武 天皇 即位 紀元 を さ 

どす。』 皇子 稚鄗子 は、 聰明 は-^ て 

t ク は、 高 麗 王の 使 を 遣 は。 て- 

其 文 辞の 暴慢 無 鱧 4,,- る を 怒り 

ひ き。 應 神 天皇の 崩御 あり。 は 

皇位 を 讓 り て、 謙 邁の德 を 表 は 



十ス 

ば、 應神 天皇 の 十五 年 百濟 

の命は應^て來り^.^か S 、皇 

學 び 給 ひ、 其 のち 阿直岐 更に 

! が、 其 渡來 せし 時 は は、 論 語 

子稚郞 子、 又 之 を師ビ t て、 經 

見 ゆ。 是 れ 實 は、 我 國、 文 敎れ始 

る 1,^/正 は 九 百 四 十六 年.^ り 

能 く經 書の 義理 は 通せられ 

表 文 を 上り >し と ,3/ 稚 子 は、 

て、 之 を 破 り、 其 使 を 詰 責 し 給 

當 り、 其 兄 大 鷓 鶬 皇 子 ど、 互 - 

!給 ひしが 如 さ-ま た、 仁 德 天 



茂、 仝、 段 揚爾 等百濟 より 貢 せら れ、 醫、 易、 層 道の 博士 も來 りて 

其 法 術 を 布き た り。 か く 文字の 用 法、 大 に 開く るに 從ひ て、 上 

古の 歌 謳 をはト め、 貴 賤 老少の 口々 よ 言 ひ つ ぎ、 語 5^ 傅ぺ ! 

や J いふ 古事な ビ も、 漢 字 に て、 畨 き寫 され て、 以 て 後世に 遣 .9 

しもの. ^るべ, し。 .1 1 

漢字 及び 漢籍の 渡來 は、 略、 右 に 述べ たれ ば、 今、 簡 單 に、 漢、 吳 音 

の 事に 就きて、 一 言 を附加 し、 以 て 此章を 終る ベ し。 抑、 漢 字 に 

は、 必 ず 其 字 音 あ り。 而 し て、 字 音 に。 漢 吳 の兩樣 ある は、 人 の 知 

る處 なる が、 原 來ゑか ありし に は 非 ず。 支 那柬晉 の 世の 末葉 

に 至 り、 鮮 卑の諸 族、 中 國を 蹂躪せ, しか パ、 内外の 昔、 混 亂 せる 

事 甚だ し。 而 し て、 麻 の 如く 亂れし 天下 は、 南 北の 南朝 と 分 れ 

し か ば、 漢 以来の 古 音 は、 南 朝に 存 し、 雜 糅 の 昔 は、 北 朝に 屬, し 

' f I I 丄 ハ十 1 



山ハ 十 

諸國は 史官 を 置 き、 民 の 言 事 を 記さ め、 四 方 の 志 を 達 せ ^> 

め 給 ひ さ。 此 等れ 文体 は、 如 何 まり t か、 今 日 之 を 知る によえ > 

た ど a へき も、 古 事 記。 氏 文。 上 宫記 等の 文体より 推考す る 

ュ、 盖 え、 漢字の 音訓 を 並用 t 、本 邦 の 言 語 を寫 t たる もの ュ 

t て、 不 整頓.^ る 漢文の 如き もの,^ り f,^ る ベ!。 

是れょ り、 世 運の 益 開く るは從 ひ、 雄 略 天皇の 代 は ハ、 東西 史 

部 をして、 出納 を勘錄 せしめ、 また 秦酒公 を t て、 大藏 の 記簿を 

挲ら しめ 給 ひ, 欽明 天皇の 朝 は は、 王 辰 爾.^ 命ト て、 船 賦を錄 

せ りめ 給 ひ、 其 他、 田 令 を 置き 、戸籍 帳 を 定め て、 田 部 丁 籍を作 

り、 津史を 設けて、 港 泊 出入 の 船舶 を 記せ t む る 等、 文筆 の 必 

要を感 する 事. 次第 は 多く かりさ。 され パ、 三韓より、 學 者の 渡 

來 せし 事も少 から 气繼 体 天皇の 十 年に は、 五 經 博士漢 高 安 



て. 拗 昔 を 直 音 に 約 め、 通 一昔 に 轉 sr^, ハ 

は 急 緩の 發聲 を、 相 換 ふる 等の 事 あり 

宣長 等の 論ぜし が 如くなる ベ し。 



六十 二 

て、 全 く 分離 し、 南 朝 は 古の 吳の 地に 都せ しか ば、 其 音 を 吳 音 

LC 稱 し、 北 朝 は漢の 地に 在りし 故 に、 其 音 を 漢 音 V- 呼ぶ a 至 

れ り。 さ れ ば、 漢 字> と 共に 早く 我 國に傳 は り、 繼 で 阿 直 岐、 王 仁 

等の 來 りて 敎 へ ! も、 吳 昔 な る 事、 言 ふ ま でもな けれ V、 /當 時、 

固より 未ざ吳 音と いふ 名稱 は^かり き。 か の 古事記 中の 假 

名の 專ら吳 音なる 事、 ま た 古よ で 日常 通用の 語 は、 今 日。 元年。 

食 物。 等 の 如 く、 大 抵吳音 なる 事 等 を 見て も、 此 音 の、 早 く我國 

に流傳 せし を 知る ベ —。さ て、 推 古 天 皇 以 降、 直 接に 隋 唐と 交 

通す る 事、 頻 でなる よ 及び て は、 隋 ハ 北 朝、 即 ち 漢 者の 國 t で 

起 り て、 兩 朝 を 一 統、 したる もの. なれ ば、 漢 音 ハ此 頃より 我國 

CIS も專 はりし なる ベ し。 然 れ ,€ も、 漢 音 も吳音 も ひと し く、 聲 

昔の 同一 ならざる 我國 よ 入りし 事 ゆ ゑ、 多 少の變 化 を 受け 



德 太子が、 島 大臣 馬子と 共に 議! て、 始めて、 國史を 編修-^ 

夭 皇 記。 國 記。 臣。 連。 伴 造。 百 八 十 部、 并 K 公民 等の 本 記 を 作られ 

v$ も、 其 文章 ハ みま 漢文 体 t りえ ^ら ん。 其 外、 當 時ろ 文 は t 

て、 今 日 は傳ハ る 者 ふ 伊豫の 道 後 温泉の 碑 文 + 七 憲 法、 大 和 

法隆寺 t るニ臂 如意 輪觀 音の 銅像の 銘。 :!: 藥師像 の佛背 の 

銘, 釋 逢佛 銅像の 銘等 あれき も、 一 として 漢文 体,^ ら さる は 

さて、 漢舉 〔、忠孝 仁義 を 說.. V 政治、 法律、 道 德の合 一 を 以て;:^ 上 

職 と !、 鬼 神 を 敬 >レ 、祖 先 を 祭る? - を, 旨 とする が 故 は、 其 渡 來 

せ ( 後 も、 唯、 本 邦 從來の 風俗 習慣 を 牢固 はする の みは て 

甚 た 撞着 矛盾す る 處,^ ゥ り さ。 さ れ バ、 我 文 學 ふ は、 名 敎と S 

へ る 一 の S 州; S あ り て、 や U 今 を 貫徹せ る 事の SI 源 は 知 る ベ さ 

〈十五 



六 十四 

第三 章 怫敎の 束 漸。 大 化の 改 新。 及 び、 

人心の 變 遷。 

漢籍 渡來の 後、 文 遝 漸く 開けたり!. が、 怫 敎 新に 東漸す るに 

及 び て、 観 に大に 之 を鈹 舞, した り。 怫 敎 は、 實 に欽明 天皇の 十 

三年に (g 巧 1" 一) 百濟 より 傳 へたる ものにし て、 始 め て、 論 語 千 

字 文の 渡りし よ り、 1 1 百 三十 餘年 を歷た り, 其 經 卷 は、 S ね 漢 

文な り! り バ、 佛敎の 流行 は、 自 .0 ら、 漢 文 を 獎勵せ し 事、 勿 論 

な り。 此 後、 聖 德 太子の 憲法 十七 ケ條の 制定と い ひ、 推 古 天皇 

の 十五 年 に、 小 野 妹 子 を— て、 始 め て、 隋 國に 使せ ゑ め、 彼 我 の 

通交 を 開き 給 ひしと い ひ、 こ れと 同時に、 學生 高向玄 。南 淵 

請 安。 僧 S 等 を 入唐 留學 せ! め— と い ひ、 孰 れ も、 漢 文 學の進 

歩 を 促 ゑ 7 ものに 非ざる はな し。 さ れ ば、 同 帝の 二十 八 年に、 



勝ちた る こと あ り。 疫 病の 流行 

訟は探 湯 を 用 ひて、 神の 载決を 

風 習 は、 漢 學 渡来の 後 も、 變 る こ 

益、 其 鞏固 を 致した り。 佛 法、 東 漸 

の 如 さあり て、 怫 法 を排擊 て、 

ん ど 云 ひ、 時 ま 偶 ま 疫病の 流行 

し 給 ふ 4,- りと 論 じ、 佛 像 を 水中 

e も、 其 より 三 四十 年の 間 ベ 民 

の 多 く、 疫 病の 流行 逢 ひて、 先 

たる 崇 t りと 云 ひ、 天 子の 弑逆 

は 至れ り。 夫 れ、 古 よ り、 我 天子に 

ひし 君 こそ あ れ。 過 去の 報 はよ 



め たる こと あ りパズ た、 訴 

受け,. - 類、 枚 舉.. V ベから 气此 

ど,^^ り t の みなら す、 却て、 

の 際 はは、 尙_ 得 中 K 氏、 物 部 氏 

-若 t 佛 を祀ら は、 神 譴 を 受 ひ 

あり.. 'を 以 て、 國 W の 怒 を 示 

は 投 卜、 堂 舍を 燒さ拂 ひし か 

、ひ 頓は變 じ て、 佛 を 敬す る も 

は 弗 像 を 毀 ち、 堂 舍を燒 き 

を 以 て、 過 去の 報^り と いふ 

ハ、 神 命.^ 逆 ひ て、 死 を 招き 給 

り て、 刀 » i> M れ 給 ひし 君 や 

山ハ 十七 



4 《十六 

の み, 其 後、 佛法 の 東漸、 唐土 と の 通交 等 ハ、 何 れ も、 非常 の 大事 

件 ^ り ^ さ、 其 ん情 風俗 >^ 感化 し、 從 ひ て、 文 學 上の 面目 を 

攻 め こ と、 ま た 著 る く、 殊 は、 奈 良 の 朝、 及 び 平安の 朝の 間 

の文學 は、 佛 敎の 影響 を 蒙 る 一と, 最 も 甚 し。 故 K 我 王朝 時代の 

艷魔 t る 文學の 眞 相 を、 明 ゥ はせん ど 欲せ は, 之 が 先蹤と { 

て、 玆 ュ此 等の 大事 件 が、 如 何 rl, 人情 風俗 を、 感 化せ t か を、 略 

述せ 4!/ るべ. らす。 

夫れ、 我國 古来の 政治の 有 樣を觀 る は、 所謂 祭政 一致^ t て 

別 は 厳然たる 法律制度な く、 宗 敎 た く: 天 子 は、 天 神 地祇 を 祀 

り. 祖 先 を 敬 ひ 給 ひ、 人 民 は 天子 を 現 神と し て、 之 は 仕へ まつ 

ぃノ ,此 の 如 く、 上 下 一 般.^ 敬神の 風 篤 く、 吉 凶 禍 福、 皆、 神 意 の 

ま は /\, 如何 ュも 4^ る もの と 甲む ひ か ば、 神 を 1 まり て、 戰 ふ 



の 變遷を 促^た る 者ハ、 獨り佛 法の 如き、 無形 の もの A み.^ 

らす。 推 古 天皇 の 朝 K 聖德 太子が, 十二 階の 冠 を 作り、 群臣の 

服 制 を 定め、 參 朝の 鱧 を、 整 へられた るが 如, 3- ハ、官民を^:-て、 

靡 然、 唐 風 を 慕 ふ 念 を、 生 せしめ ら む。 ま た、 寺 塔の 巍峩た 

る ハ、 人目 を 眩曜. て、 其 心を變 せしめし.^ ら む。 此 外、 天 文、 地 

理、 曆 術 等の 學 問よ り、 繪 書、 彫 刻、 舞 樂 等の 技 藝、 ま た、 紙、 墨, 碾 SI 

等の 製方ュ 至る ま そ、 新 奇 の 物、 多 く 出.^ たれ は、 形 而 上。 形 而 

下の 論 * く、 1 ど t て、 人 心の 變動 を、 促 さ、;^ る もの.^ 一り りけ 

り。 抑、 佛 法の 東漸 は。 政治 の 上 4^ きュて は、 皇室 の 烕嚴を 損し、 

櫂臣 の專橫 を、 來 た— さる 等の 弊害 ありし^ き、 其 弘 通 は、 唐 

風の 摸倣と 共.. 1> カを幷 せ、 我 國の 撲實, ^る 風 氣の前 は、 漢 

の渡來 はより て、 開 け-^ i> の を、 更 ュ 大 は、 進 歩せ t め、 遂 ュ、 奈 

六十 .6 



.K 十八 

は あ る, 昔 は、 天子 は 人種 は あら ^天 神の 裔孫 なり ど I て 疑 

C さり t は、 佛法 の 隆.^ るは隨 ひ、 萬乘 の 尊, 5 も、 自 <N ら三壹 

れ 奴と 稱 給 ふ は 至りて は、 人 民 も 之を觀 て、 釋 迦 こそ 至尊 

よ り も、 尙 遙 は 尊 さ も の れ。 僧 尼 こ そ、 天 子よりも 大は賴 も 

もの,^ れと思 ひ ,y ^。さ れ は, 寧 ろ 君命に 背く と も、 僧 尼 の 

語 ュは從 は ん。 王 法 は 如何 $ ^も あ れ、 佛 法 はは 違 ふま トと注 

意 t 。苦 t む 者 は、 彼 岸の 安樂 を 願 ひ、 樂 しむ 者 は、 來 世の 呵 袁 

を 逃れん と 欲 ー、 貴 賤 上 下、 貧 富强 弱の 別 t く 二 意た、:^ 因果 

應報、 地獄 極 樂の說 ュ迷溺 I たり。 聖德 太子が、 憲法 を 制定.^ 

て、 其 第二 條饪 篤く 三 寶を敬 へ。 三 寶は四 生の 終歸、 萬 園の 極 

宗 り。」 と 云 はれ t 如き は、 大 は此勢を激進^:-たるもれ かり。 

然れ^ も、 懦 學の 說く處 は、 尙 未ぶ 甚ぶ衰 へ^り さ。 さ て、 人 心 



の 往復 繁く、 文物 制度、 悉く 彼 を摸擬 せらる 人此 くの 如くな 

るュ 至りし か S 、漢 學 の 必 要、 益 甚 しく,^ り き。 是 を 以 て、 孝 德 

天 皇 の時ュ は、 漢 學獎勵 のた め ぺ高 向 玄 理、 僭 受 を 以 て、 博 士 

は 任 卜、 天 智 天皇の ご き に は、 は じ めて 學校 をお こ し、 大 學 頭 

を 任命 り、 博 士學生 等 を 置き て、 學 事 を獎勵 t 、文 武 天 皇 

の 時 は は、 大 學ュ 諸道の 博士 を 置 さ 給 ひ さ。 さ れ は、 漢 學の進 

歩 は 著 く し て、 弘 文 天皇の 如 さ は、 巧 みュ 唐詩 を さ へ陚^3 

給 ひ. nZ 其 妙 作、 多く 懷風藻 はあり。 此他、 律令の 撰定と い ひ、 壬 

中 の變亂 VJ い ひ、 此 百有餘 年の 間に は、 古 今 未曾有の 大事 變 

の み、 重 なり. か は、 見 ると t て、 目 の 驚か. る は.^ く、 閗 く と 

りて 心の 動.^ ぞる は、 一 ヱ かり さ。 而 て、 此等 の事變 より して, 

人の 智識 も、 大 は開發 せられ、 想像,.^、 益 精緻 を 極め、 感情 も、 亦 

セ 十一 



七十 - 

4:2{ 朝 以降の 文化 を、 見 る は 至 ら め は, 亳 も 疑を容 れ^る 

處なり • : 

とれより 後、 間 ノ t く、 俊 び 政 治 上の 一 大 變 動を以 て、 人 心 を 

励から たり。 そ ハ、 大 化の 改革^り。抑も、此改革 〔、神武 天皇 以 

來二 千 三百 有餘 年間、 行 はれた る 政治の 有樣を 一 變.^ 、地方 

分 權の舊 制 を ,r:^ め、 中央 集權の 唐 制 は 傚 ひ、 其 他、 朝廷 は ax 

省 百官 を. 置 さ、 冠位 を定 め、 人民 の 爲めは は、 戶籍を 作り、 班田 

の 制 を ^ け、 租、 庸、 調 の 法 をた てられたり ^OM^ は 於 て、 我 國 

も、 文物 制 皮の、 燦然 どり て 見る べき もの、 始め て 見 はれ ぬ、 盖 

り、 此 改 革 は、 十 七 憲 法の 趣 意 を 布 衍 t 、之 を寶 行., - たる に、 外 

ら ざ る ベ t 。是 より 先 き、 推 古 天皇の 代 は、 漢 學の 起り t は、 

佛敎 興隆の 餘波 ど.^ いふべ § 4,,- れさ も、 其 後、 遣 隋、 遣 唐、 諸 使 



第 四 章 奈良朝 以前の 文學。 

漢字 渡 來-- て、 わ が 文 學、 始 め て 其 撇 芽 を萠生 爾 後、 漢 舉、 佛 

敎、 次 さく ュ 東漸し て、 其 成長 を 促 かし- -は ,前章に 述べた 

る か 如に 當時、 文學 の 土壤 は、 尙 未た 荒 蕪 不毛, 义、 t て、 文 ど 

て觀る ベ さもの 殆どな り。 然 れ t も、 旣 は 前 は 云 ひ. 3 如く- 

我 國 は、 古 よ り 言 靈の幸 ふ 國、 言 靈の 助く る國 と唱へ て、 國 語 

の 優美 t る を 誇 り、 百 般の 事物 を 語り 傳 ふる 風習たり し. 

は, 己 れ の 喜 を 述 ベ、 悲 を や り, 或 は 他人の 憤怒 を 解 さ、 憂 を 

慰む る爲 ュ、 言 詞を飾 り、 節 調 を 附.. - たる 歌 謳の 類、 又 激 B な 

る 感情 を述 ベ、 人 の 同情 を 起さ t むる 爲め は は、 た どひ 歌^ 

ら f I も、 冠 辭 を 設 け、 對 語 を 作り て、 言 ひ 出! たる 祝詞の 類 

の み 、さ すかに 後世, も、 傳 はり たれ は、 其 數は 多から す ど 

セ士 二 



セ十 11 

大 は、 高 雅と なり. 3 ^ は、 其 影 響 ^忽 ち, 日 本文 學の 上 は あ ら 

ほれた り。 殊 は 其 著しき ハ、 次 編 は 論 れヒる 處の奈 良の 朝、 及び, 

平安ろ 朝の 文 學は於 て、 t るべ さ t り。 



翁 w を經 たる ふ あら /聲 調を巧みはせtはもぁらゃ.yり^:iが 

如 ー 。素 盞之男 尊 が、 天より 降り 給 ひて、 出 雲 の 國、 簸 の 川上 ュ 

到り、 櫛 名 田 姬と相 住まん と て、 須賀 の 宫を 作り 給 ひ t 時、 雲 

の 其 地より 立上り 乙 を、 見 給 ひて 

八 雲 たつ、 出 雲 八 重 垣、 妻 る め つゆ、 

A 重 K 一つく る、 そ の やえがき を • . 

ど 詠み 給 ひ! を 始めと t 、天 神、 國 神の 中ュ も、 歌 は 巧み,^ り 

少 ろら す。 入 皇の 御代 どたり て は、 歷 代れ 天皇 及び 皇后、 

殆 ん ど、 詠 歌 あらさる ハな く、 特 ^ 神 eg 神。 仁 德。 允 恭。 雄 略 ま 

烈。 推.^ 等の 諸 帝、 及び 緩蹈耱 五十鈴 姬、 (置の) 盤 .,) 姬、 (籠の) 等 

の 諸 后 は、 最 i 巧 妙, A 渡ら せ 給 へ り。 其 外、 衣 通 姬、 影 緩、 勾 大 兄 

a 子; や 群 i 我 入 鹿 等、 皆、 秀 歌 あ り。 然 れ e も、 孰 れも、 歌人 文 

七十 i 



七十 四 

• 气 a ほ 上古の 人の 思想 感情の 一斑 を 窺 ふ ベく、 我國文 

學 の 萠 芽 は、 如 何なる 土 壤は發 生 し、 如 何,^ る 容貌 を。 有 す る 

かん cO 見る は 足る ベ o>。 

推 +!: 天 皇 以前 はあり て、 我 上古の 文學 とし て、 i るべ,? 者 は、 

ま ク、 古 事 記、 及 び、 日 本書 紀れ 中に 載せられ たる 歌 謳れ 類 5; 

み ど いふべ, Tn- り。 古 事 記、 風 土 記、 及 び 祝詞れ 中 ふ、 諸 神の 語 

を 記 たる 處は は、 上 古より 語り 傳 へたる 者 も、 多 か る ベ I、 

と雖 きも 記者の 改竄 添削し さる も、 亦 S た 多.^ る へ けれ は, 

全く 上古の 者,^ り ど は、 斷 fB する こと 能 はさる,^ り。 

さ て、 古 事 記、 及 び 日本 喪 紀 は、 載 せられた る 歌 は、 能 く 當 時 百 

般の 事物 ゲ、 皆、 筒 單 素樸な りし 狀 態 を、 示 せる ものにし て、 槪 

ね 感慨の 切なる 時 ュ、 眞 淸をff出^,^たるまAri-! て、 別 に 練 



後の 歌の 第二,!? は、 鄙 つ 女の 語 ある はよ り、 兩 首 を 通 や 5 て、 夷 

曲と いふば 至り。 と ぞ。 曲 ど は 凡て 歌の 曲節の 狀を いふな 

りズ、 來 目歌ビ いふ もの あ り。 是 れ、 神 武 天皇 が、 戊 午 の 年 (I 一; I 

年) 八月 は、 兄 猾を滅 ゲし給 ひ ー 時、 其 弟、 弟 猾、 盛 宴 を 張 り、 皇 師 

を 勞 ひ ! 一り は、 天 皇酒肉 を 軍卒 は 班ち 賜 ひ て、 謠 ひ 給 ひ t も 

の り。 其 歌 は 

5 しぎ 

菟田 のた かさ は、 嶋 わ ^ は る。 五 口 が 待つ や、 嶋 はさ やらす。 い 

すく ハ 鯨 さ や る。 こ t I が、,^ 乞 はさ は、 立 ちそ は の、 み の 

- , ^ゆく を、 こ け ひ ゑ お。 後 妻 が、.^ 乞 は ^バ、 いち さか さ、 み 

の 多け く を、 こきた ひ ゑ^, , 

t い ふ、 後 世の 久米舞 ど いふ もの、 盖 I 是れ より 始まる ど い 

ふ、 ま た對 話の 塲合は も、 歌 調 を 以 て、 意 を 通 せ こ ビ ぁ り。 大 

七十 七 



七十 六 

拳 者と し て、 之 を視る ベ からさる は 勿論な り。 今 二三の 例 を、 

次に 擧 けて、 上古 歌 謳の 体载を 示さん。 

神代の 時、 天 の 稚彥 の 死せ.^ ど さ、 味 耝高彦 根 神 来り 吊 ひ 給 

ひ ! K 衆 のた め ュ、 死 せ る稚彥 ど 誤認せられ t か は、 大 は 忿 

り て、 飛 び 去り 給 ひ t は、 其 いろ も 高 姬 命、 其 場 は 在 り, 高 彥 根 

の 名を顯 はさん ど 思 ひ、 歌 ひ 給 ひ..^ もの、 一 一首 あり。 左 の 如し- 

天.^ る や。 乙 た,^ はた の、 う . ^がせ る、 玉 のみす ま る、 み す ま 

る は、 あ,^ 玉 は や、 み 谷, ふた さたら す、 昧矩、 高彥根 の、 神 ぞ。 

叉 

あ 0* ひ め 

天 さか る、 鄙 つ 女の、 い 渡らす 瀨戶、 St か n 片 淵、 一り た ぶち 

は、 綱 張りつ J た し、 女 ろよ! はよ t 寄り 來 ね、 石 河 一り た ふち。 

冶兩 首の 歌 に 是れ、 後世 大歌 所に て、夷曲ビ稱ふる^<?4,^>り=2, 



み 胤 流 の 心 K 富 み、 戎 馬の 際 はも、 かくる 逸 興 あり t を.^ 

る ベ o。 或は 之を以 て、 後 の 所謂、 連歌、、」 いふ ものの 濫觴、、」 す 

と S ふ。 武 振 熊 が、 歌 を 以て 戰を 挑み t.^ き、 事 頗る 奇.^ るが 

如 >レ ど 雖 と も、 是 れ 今の 軍人 が、 進 軍の 喇叭 を 吹く と 同 樣.^ 

り ^^ t る ベ し。 す ベ て、 此 時代の 歌 は、 天 眞斕漫 の 一 語 を 以て、 

評, 3 盡く す ベ り。 前 はも 云 ひし 如 く、 上 古の 人 は、 折 は ふ れ、 喜 

怒 哀樂の 情 を 動か- -ヽ 時、 平 語に 曲節 を 付 り て、 謳 ひ 出- -た 

る もの、 即ち 是れ歌 なれ S 、其 詞勢率 道 はし て、 至 誠 の 情、 其 櫻 

野遒强 t る詞の うち K あら は る。 然 る は、 五 七、 七 五の 調 は、 も 

ビ よ り、 我 國語を 歌誦. る K 便利^る を以 て、 此 等の 歌 謳の 

中 は も、 存 在 をれ き も、 决 t て、 之 れは 一 定 せる にあら .^に 。其 用 

語の 種類 ど、 曲 節の 如何 ど はより て、 隨 意 K 長 短の. を聯結 

十七 九 



七十 t< 

久米 命が、 伊須 氣佘 理姬 を、 神武 天皇 ュす A め 給へ る 拆の對 

話の 如 代、 即 ち 是 か り。 顯 宗、 仁 賢の 二 帝が 草盧 ri, 坐 ま えど 

,..1/ 歌 舞を以 て、 其 帝 系 K 属 給 ふ を、 知 ら. め 給 ひ. も、 是 ^ 

近 t. 。景 行 天 皇 が、 筑 紫 は 幸き し 給 ひ、 高 田の行宫は座,.-ま,.^ 

v$ 時、 群 臣百寮 が、 僵 樹の上 を往來 する を 見 て、 時 の 人の 歌 を 

よみた る。 ま た、 應神 天皇 の 吉野は 幸 さあり し 時、 國巢 の 人の、 

醴酒を 奉る ど て、 歌 を 詠- - 、しが 如 さ、 卑 賤.^ る もの も、 亦 之 を 

能くせ し を 見る K 足 る。 又、 日 本武尊 が、 東 夷 を 征伐. 給 ひて、 

途 次、 常 睦 を 經、 甲 斐の國 は 至 り 、酒 折の 宫は憩 ひ、 食 を 召 t 給 

ひ ^3時 ュ、「はひ はり、 筑波を を ぎ て、 幾夜 だ ね つる。」 ど 歌 を 以て、 

侍者 はた クね給 ひけれ は、 燭 を 執りて 侍せし 者 答 へ て、 一, か > 

t ベ て、 夜 はは こ, ュの 夜。 日 はは 十日 H と 云 ひ I が 如 さ、 上 下 



くもの ふるま ひ, こよ ひ o るレも 

天 蟲、 此 歌 を 聞 さ、 大 ュ 感 ト 給 ひ、 之 ュ て 

さ さらが た、 錦 の ひも を ひきさけ て、 

あ ま た はね やて は、 た ヾ 一.? のみ a 

ビ 詠 卜 給 ひ き。 其 十 一 年 三月、 茅淳 の 宫 さ 幸の ど さよ a.^ 

通姬、 歌 ひて 曰く 

と C t へ ュ、 君 も あ へや も、 い さ どり、 

海 の は ま も の、 よる ど さ 1- さ を 

こ れ ら も旣 . ^、完 全 t る 三十 一 文字の 歌の 樣 を、 ん たる も 

の ず り。 尙," 歌 體 の 事 は、 次 編 萬 葉 集 を、 論 す る と, >さ ri, 云 ふ ベ .0。 

稍、 下り て、 推 古 天皇 よ り、 天武 天皇 は 至 る ま そ、 八 代 九十 餘年 

の 問: r 社會大 は 開 け、 漢學 進歩 の 影響 はより て、 文字 を 用 ふ 

ス十】 



ス十 

せる 事 を 知る ベ ^y さ て、 人 の 情の 中 は て、 最 も 初 は發達 ^y最 

も 勢力の 强大 * る は、 男女 相愛の 情.^ り。 盖し戀 情 は、 古今 の 

差 ,^ く、 貴 賤 賢愚の 區 別,^,^ もの ュ て、 飮 食 飢滔の 慾より 

も、 一 層烈.0きもの,^,:-れ は、 我 國 古代の 歌 謳 a も、 男 女 贈答の 

歌、 最 も 多き は、 怪 ケは 足ら 气夫 の 歌 垣と 云 ひ て、 男 女 相 集ま 

り て、 舞 跳 ..^ て、 歌 を かけ 合 ひ て、 意 を 通せし 時の 歌の 如 さ、 多 

くは是 れ,^ り。 然 れ き も、 後 世パの 平安の 朝 K 至 り、 ロハ 管、 遊 懦 

を 事 ど t 、其 M 延ぃ て、 戀 歌の盛ん*るを致^.-、 ど、 稍 其 事情 

を異. i> せ り。 允 恭 天皇の 八 年 春 二 月、 藤 原の 宫 K 幸 し、 密 ^ 衣 

通 鄧姬を 察 給 ひ し は、 是夕、 衣 鄞通姬 は、 天皇 を戀 ひ て、 獨り思 

ひュ沈 i 、天 皇の 臨御 を 知ら チ、 歌 うて 曰く 

わがせ こ が、 來 ベ さよ ひ,^ り。 さ <N はの、 



れの國 の 文學も 大方 は 歌 謳を以 て、 始 まり t 所以な りされ 

は、 視 詞 文の 結 構、 語 り つ ぎ、 言 ひ傳 ふるに 便利 かるの み 

t らす、 敬神 の 風 篤く t て、 祭祀 の 制 の、 厳 か t りし 我 上代の 

事 t れ バ、 極 め て 古,.. I- 祝詞の、 永く 傳は りたる.^ る ベ ー。 

然れ r^J 詞の中 は は、 御 代く. は 新たに 作られた る も あ 

る ベ く、 ま た 古の を、 改 定 たる も ある ベ t 。而 て、 誰 か 之 を 

作 り、 誰 妒之を 改めたり か、 其 詳細 は 知り 難- -ど い へ t 

加茂眞 淵の 說は 據れ は、 出 雲 の國 造の 神壽詞 は、 舒明 天皇 の 

朝 は あら は れ、 大 黻 の 詞 "、天 智、 天 武の 朝の 頃 K 作られた る 

もの 介.. るべ しど 云 ふ。 本 居 宣長は 之 を S t て大 蔵、 大 殿 祭、 御 

1: 祭 等の 詞咲旣 は 神武の 朝 はあり ど 云 へ り。 さ て、 祝詞 は、 其 

文字 こ そ 漢 字 t れ、 孰 れ も、 園 文の 純粹, ^る 者に-^ て、 就 中 最 

ス 十 ーュ 



る 事 も、 大 § 4 ^ ^ C か 

歩 を , ^した り。 そ ハ 古事 記、 日 

の初卷 載れる の ど を、 比 較 

>レ 。ま た 質樸に C くシ ^も 優 

ら つれたる も、: U 時 代 t り ど 

此 祝詞 は、 實は、 我國 散文の 始 

詞、 壽詞、 大 S 等數種 あり。 (錢 綱 

C て、 槪 ね 神の 怒 を 宥め て、 災 

幸 福 を 求む る爲 めの もの ま 

は 言 詞を 修飾し て、 神 明 も 賞 

たる もの はし て、 句 節 正 f く、 

歌 調 と 異 ず る こど 1 1 。是 れ 



ス 十二 

は、 文 學 も、 自 ク か ら、 著 る さ 進 

本 書 記 ュ 載れる 歌 謳 ど、 萬 葉 集 

せ S 、其 優劣 自ク から 知らる ベ 

美.^ る延喜 式の 祝詞の 文の、 あ 

す • 

め ど も い ふ ベ さ も の は て、 祭 

% :J) 凡 て、 神 前 K 告白す る詞は 

を 除 さ、 神 の 心を悅 は^めて、 

れ バ、 對 句 を 設 け、 枕 辭を冠 し、 巧 

し 給 ふ は かり 優美 は、 綴 りな t 

-聲調 甚た佳 女る が 故 は、 殆ん ど、 

盖 、レ總 論 ^ 於て 云 ひ, ー 如く 孰 



* <J て i r* » ん . , すめら w む., つ かんろ き かんろ み 

高 天 原 は、 神 づ まり ま す、 皇 親 神 漏 岐、 神 漏 美の 命 もち て、 八 

百 萬の 神た ち を、 神 集 へ、 つ き へ 玉 ひ、 神議 り、 議り玉 ひ て 、|? 

皇御 孫の 命 は、 豐 葦原の 水 穗の國 を安國 ど、 平 けく 知ろ し 

召 せ ど、 事 よさ t 奉りき パ くよ. し 奉り. 國.^ は、 荒 ら ぷ 

る 神 も を は、 祌 問 は t は 問 はし 玉 ひ、 神 拂 ひに 拂ひ給 ひ 

て、 語 問 ひ f 盤根 ものた ち、 草 の 垣 葉 を も、 語 止 め て、 天 の 磐 

座 ぱ t ち、 天 の 八重雲 を 、いづの 千別ュ ちわき て、 天 降し よ 

さ 奉 り,. V ヌ くよ さ t 奉り t、 四 方の 國中 ど、 大 倭、 日 高 見 

> J ヽ. -r . In - • - : > を こつ. 5- _ば ね みやば しらふ ど 

の國を 安國と 定め 奉り て、 下 津 磐 根 は、 宫 柱 太 しき 立 て、 高 

. ちぎた か すめみ な 

天の原 ば、 千 木 高 し り て、 皇 御 孫の 命の みづ のみ あら か、 仕 

へ 李り て、 天 の 御 蔭、 日 の 御 蔭 ど、 晴 り ま t て、 安 國と平 けく、 

知ろ! めさ ん、 國 中に 成り 出 そ ん、 天 の 益 人 等 が、 過 ち 犯 

< 十五 



ス 十四 

も 見る ベ. n; ^祈年祭の 伊勢 太 御 神に 白す 詞。 大黻 の 詞。 出 雲 

國造 の 神壽詞 等た る ベ o。 昔、 天祖 、天照大神 の 天の 窟戶は 籠 

り ま ^3 A 時 * 天 兒 屋根 命 が、 岩 戶の 前に て、 奏 。給 ひし 諄辞ビ 

は、 如 何 か * る 物 t り け ん。 今 日 は 傅^ら す ど い へ き も、 天 祖、 こ 

れを間 こ f . 召 t て、 「未た 此 言 の 若さ 美麗 t る は あら チ」 ど 官 

ひ し を 見 れ ば、 是 れ ま た、 祝 詞の 一 t り こ と、 疑 ひ玄 かるべ 

,y 今 此 種の 文例と て、 大 祓の詞 を、 左 は揭 ぐ。 

大 祓の詞 

5 こ な みこた ち お ぼきみ たち おみ たち も、 つ.?' さ の ひと たち もろ ノ\ の 

集 侍 はれる 親 王、 諸 王、 諸 臣、 百 官 人 等、 諸 聞こし召さ へと 詔 

すめら み^>ど 9* つ くさ JiY- 

る。 天皇 が 朝に 仕へ 奉る (中 畧) 人々 の、 過ち 犯 t けん 種々 の 

ちろ /(- 

罪 を、 今年の 六月の 晦 の大黻 は、 祓ひ給 ひ 淸め玉 ふ 事 を、 諸 

聞 こ t 召さへ ど 詔る • 



を、^ て 。聞 こ ー め さん。 .1^ く 聞 こ 召 t て は、 皇 御 孫 

あ. のした よ .„o 

の 命の、 朝 を 始め て、 天 下、 四 方の 國 は は、 罪 ど いふ 罪 は あら 

卜 ど、 科 戸の 風の、 天の 八重雲 を 吹き 放つ 摩の 如 く、 朝 の 御 

霧. 夕 の 御 霧 を、 朝 風 夕風の、 吹き 拂ふ 事の 如 く、 大 津邊は 居 

へ > 一 も お ほ わたの ばら 

る 大船 を、 舢 解, Tn; 放 ち、 艫 解き放ち て、 大 海 原 は.、 押 放つ こ 

どのき ど く、 彼 方の、 繁さ 木が 下 を、 燒 がまの 敏縑も て、 打 ち 

拂ふ 事の 如 く、 遺 る 罪 は あら じ ど、 祓 ひ 給 ひ、 淸 め 給 ふ 事 を、 

高山の 末、 短 山の 末よ り、 さ く t たり は、 落 ち た ぎ、 早 川の 瀬 

ュ ま す、 瀨織 津姬と い ふ 神、 大海原 .V 持ち いで ま ん。 此く持 

ち 出 往 ば、 荒 塘 の、 の 八百逍 の、 A 爐 道の 潮の 入 百 會は坐 

ば や あき 

す、 速 開 津姬ど いふ 祌、 持 ちか、;^ 呑み < ん。 かく か. - のみて 

いぶ, と いふき 一一 ぬし を こ い 、 5 

は 氣吹戸 はま す、 氣 吹戶 主と いふ 神、 根 の國 底の 國 ュ、 氣 吹 

八十 七 



ス十 K 

けん、 種々 の 罪 事 は、 天津 葬ビ 〔、哞 放ち、 溝 埋め、 樋 放ち、 頻蒔 

くし さ ^ ^ ^ さかば I < e ^ 

M t 、生 ぎ、 逆 ぎ 尿戶、 こ くの 罪 を、 天 つつ、 ヒと 

法 別け て、 國 つ 罪 ど は、 生 磨 斷 ち、 死 膚 た ち、 白 人 こく り、 己 が 

母 犯せる 罪、 己 が 子 犯せる 罪、 母 ど 子と 犯せる 罪、 子 と 母 ど 

犯せる 罪、 畜 犯せる 罪、 見 虫 の 災、 高 つ 神の 災、 高 つ 鳥の 災、 畜 

仆 し、 蠱 物せ る 罪、 こ A たくの 罪 出 そん。」 か く 出 そ は、 天 つ 宣 

事 もち て、 大 中 臣、 天 津金木 を、 本 打ち切 り、 末 打ちた ち て、 千 

座の 置 座 は、 れ ,3- 足ら はし て、 天 つ 菅 そ を、 本 t 刈り 斷 ち、 末 サ刈 

り 切り て、 人 針 は 取り さ. て、 天 つ 祝詞 の、 太 祝詞 事 を宣 れ。」 

かく 宣ら ば、 天 つ 神 IS 、天 の磐戶 を、 押 。開, Tn- て、 天 の 八重 雲 

を、 い つの 千 別 さは 千 別き て、 問 こ..^ 召さ ん。 國 つ 神 は、 高 山 

ひ き 

の 末、 抵 山の 末 K 上 り ま t て、 高 山の いほ り、 低 山の いほり 



ま は く 朕が 崩 後、 必 す 朕が 陵 は 合 葬 せ よ ど、 廼 ち 歌 

を 作り 給 ふ 

K 一 

今 城 た る、 を むれが 上 ベ 雲 た は も 

しるく ー 立て は、.^ ^ W^A 、f な ゆ だ ん* 

其 二 

射 ゆし-^ を、 つ t ^ 河 邊 の、 わ ^くさの、 

i. わ く ありき ど. あ が思ぽ お" く 1, 

き 一 

飛 ^ 河、 み お ぎら ひつ 乂、 行 く 水の、 

あ ひお も.^ くも、 おもはゆる か んハっ 

上代に ハ、 童 謠の見 る ベ 、さ も の、 ま た 少らと せ ず。 皇 極 天皇の 

ス 十九 



ス 十八 

いぶ ま ば や 

き 放ちて んパく ii^ さ 放ちて バ、 根 の國 底の 圏に, 在 す、 速 

す さら 姬ど い ふ 神、 さ すら ひ 失 ひてん。 かく 失 ひて は、 天 皇 

つかさく あめの/ -t? X も 

が 朝 5 仕 へ 奉る 官々 の 人 r^J も を 始め て、 天 下 四方に は、 今 

日より はレ. 'め て、 罪 ど いふ 罪 は あら ト ど、 高 天の原 に、 耳 振 

り 立て A ig く 物 ど、 馬牽, ^立て \ 今 年の 六月の 晦の 日の、 

や ふ ひ くだち ろく さ 

夕日の 降の 、大蔵 は、 黻 ひた ま ひ、 淸 め 玉 ふ 事 を、 諸 聞 こ >し 召 

さ へ ど 宣 る。 匹 國の卜 部き も、 大 川 道は持 ちま かり 出 そム、 

祓ひ 却れ ど 宣 る。 

兮、 ま た、 推 い:: 天皇 以後の 歌 謳の 一 例 を、 左 は舉 けん、 

タケ ル 

齊明 天皇の 四 年 五月 ^皇 孫 建 王 年 八 歳 はして 甍 

じ 給へ り 人 「 城の 谷の 上 ュ、 殯 を 起て 入. 之 を 收め奉 

り t が、 天 皇、 哀 悼 K 勝へ 給 はず.. - て、 群 臣 は 詔 り た 



と s ふ どれ 外 画の 人 を 以て 、橘に 喩 へたる もの ュ.^ て、 外國 

の 入 え 兵 法禱 藥 U 五 經。 陰 陽 道 等、 其 ォ 藝、 各、 異 * れ.^ 气 等しく 

朝臣 の 列に 在り て、 榮を受 くる 事 を 詠 I しもの おりど 云 ふ 



二 年 十月、 蘇 我 入 

どた さんどせ し 

岩の 上ュ 



ど いふ 童謠 

殺され、 報 は 

等、 其 讎を報 

をち かた 

又、 天 智 天 皇 

橘 〔、お の 



-こ猿 

た け 

あ り 

す し 

< こ 

の、 あ 

わ れ 

の 十 

が 枝 

た ま 



鹿、 上 宫 王を廢 t て、 古 人 大 兄 を 立 て ュ、 天 皇 

ど さ ュ 

米 や く、 こ め ね ^ も、 

て 通 ら せ、 か i し A の を ゃノ。 

y 汄 . ^其 戊 中 ュ上宫 王、 罪 な く ^3 て、 蘇 我 氏 は 

て 在 ませ も、 他 人の 中 大兄 皇 子、 藤 原 大臣 

り ど い へる 意 を寓 せん 童 謠 あ り。 即 ち 

ほの- -雉 子、 響 さ す、 

ほ寢 しか き 、尺 ぞ どよ もす 

年 春 正月の 童謠ハ 

々、- れ れ き も、 

はぬ くど さ、 おやじ ぬく • 



第二 篇 奈良 朝の 文學 

第 一 章 總論 

通常、 歴史上 にて 奈 良の 朝ビ稱 ふる ^紀元 一 千 三百 六十 八 

年より、 一 千 四百 三十 八 年 ま そ、 凡 七十 年 の 間に,^ て、 即ち 元 

明 天皇の 第三 年より、 桓武 天皇が、 延暦 三年に 都 を 山城, チ遷 

給 ひ ま で、 前 後 人 代 、帝 都を奈 良に 奠め給 ひり 間 を 云 ふ。 

然れき も、 玆 は奈良 朝の 文 學と稱 する は、 其 區域少 t く 之よ 

り 廣 く、 元 明 天皇より 二 代 二十 餘年以 前、 即 ち持統 天皇の 朝 

よ り、 平 安 遷都の 頃 ま そ、 凡 九十 餘 年間の 文學 を總稱 せる,^ 

り。 盖 > し 、文 學は 八 心の 射 映 は t て、 錢 のき どく 速續 せる もの 

t れ S 、政 治 歷史は 於け るゲ 如く、 一 事 實 を 以て 時限 を區 M 

す る 事 能 5- ず。 本人 麿 を 始め ど t て、 歌人 の 元 明 天皇 以前 

.* ^十三 



て、 寺領を 寄附し 給 ひ- -が、 國庫は 漸く 空 耗を告 けし^ は、 帝 

は佛 まの 爲め は ほ、 律 令 を 曲 けられ 給 ひ t 事 も あ り。 是 よ り 

朝廷の 烕嚴 漸く 減 レ、 規 律漸く正しから,^.になり さ。 是 より 先 

き、 天 智 天皇 始め て 學校を « 始 ,3 給 ひ、 歷 代の 天子 之が 整頓 

は 注意し 給 ひ、 又 京都の みたら す、 普 く 國學を 諸 國は置 さ、 主 

どして 經 籍を學 はし め、 兼 て 他の 學科を も 修め ... ^めら 

當 時、 大 學の內 は 設けられし 專門 學 科 は、 四 種ュし て、 記 傳。 明 

經 。明 法. 算 道 どい ひ、 之 を 總稱し て、 四 道と 呼び き。 此 の 如 く、 學 

^ を 設 け て、 學 問 を 獎勵 せられ J, 一, り >レ ^ ^ も、 其 目的 どす る 

處 は、 單 ュ 官吏 を 養成す る はあり て、 並 曰 く 人民 を敎 育す る 旨 

趣ュは あらや」 り さ。 さ れ ば、 其 學生ど t るュ も、 嚴 は 資格の 制 

限 ありて、 一 般 人民 は、 入 學を許 され さりし.?. り • 

九十 五 



允 十四 

にあら は れ、 以 て 其れより 後の 文學の 基礎 を、 据 ゑた る もの 

少 から す。 然 る ベ 之 を 奈良朝 以外の 文學 ど..^ て、 別 は 論^る 

は、 極 めて 不便^ り。 故 は、 勢、 持 統 天皇の 朝 ま そ は、 溯 らぞる を 

得^る,^ り。 

此 九十 餘 年間 は、 前代 旣 は大 改革 を舉 行せられ し 後 * れは、 

顯著 まる 政治 上の 變 動かち 持統 天皇より 元 正 天皇の 朝に 

至 る ま そ、 四十 七 年間 は、 唯 前代の 律令制 度 を、 增補 改修 t て、 

完備 まらら め、 大 化の 新政の 趣意 を、 實 行 す る を 務 め ら れ 

は 外 ^ ら ャ、 り さ。 是 は 於 て、 政 令 能 く 行 は れ、 文 武 並び 進みて、 

內外 王化 K 浴 り、 上 下 富 み 榮 え た れ ^聖 武 天皇に 至り て は、 

制度 已 K 整 ひ、 天 下大 K 無事 まりし か ば、 專 ら 心を佛 事に 用 

ひ、 自 から 三寶 奴ど稱 t 、護 國滅 罪の 爲め にど て、 國 分 寺 を 建 



據 り、 諾 說を 綱羅レ て、 撰 び 給 ひ ビ こ ろ は V- 

闢 よ り、 下 は持統 天皇 は 至る ま その 事 實を記 

り是 れ 實 は、 我 國史 撰修の 始ュ、 し て、 此 後、 次 々 

日 本 紀 ざ 本 後 紀ま、 日本 後 紀。 文 德 K 錄三 i£ 實 

て、 本 朝 六 國史と 云 ふ。 此 ^ 第 一 is 一一の 卷 は、 乾 

纖 草 葺 不合 尊., - 至 る ま その 傳說 を、 蒐 錄 た 

所 謂 神代 卷 ど 號 ら、 敬 神 家の 經 典 と する 處な 

我國 上古の 一?- を 記せる もの は、 唯 此 ® と 古事 

^ れ は、 其 貴 き 事 云 ふ ベ か ら ず。 全 篇、 皆、 漢 文 t 

下の 歌 謳 等 3^、K 文字 こそ 漢 字 ^ れ、 さ すが は 

て、 口 誦 のま、 を 載せた る も の t れ ほさ て こ 

の 歌 謳、 即 ち izi 本文 學 の糧子 は、 如 何 ま る 、せ の 



て、 上 は 天地 EE 

>レ たる もの .fj" 

は, まれら 

錄 ど 并せ稱 t 

坤剖 判より 鷉 

る もの は て、 

る のみ..^. > らす、 

,記 ビ あるの 1 

れ とも、 神代 以 

之 を 國 f は は 當 

そ 余 輩 ^ ヒ 代 

り > しか ,V,<-J 、知 

九十 七 



九十 六 

斯 く、 朝 廷ュ て獎勵 せられ. 3 學問 は、 即 ち 漢學な り,, は、 此 

際、 漢 學 者の 多く 出 そ >レ は、 言 を 待た 气即 ち 持 統、 文 武の朝 は 

は、 葛 野 王、 粟 田 鼠( 人、 山 田 三 方、 刀 利 宣 令、 守 部大 隅、 の 如き あり。 

元 明 以後 の朝ュ は、 舍人親 干 「紀淸 人。 太 安 广呂。 越智廣 江。 爐野 

古 麿。 淡 海 三 船。 吉 備 眞 備。 等 あ り て、 漢 文學 どして 觀 るべ,^ 價 

値 ある もの、 漸く あら はれ 即 ち 古事記の 序文の 如 さ は、 之 

を 推 古 天皇 以前の 漢文 は 比する ^實 は 別天地の 思 ひ あら 

むる ほきの 名文 はら て、 又、 懷 風 藻の 如 さ は、 我 國、 詩 文集の 

嚆 矢た る ベ さ名譽 V 擔 ふ。 特 莊麗 t る漢 文 を 以 て、 日 本 書 

紀を撰 はれし は、 實 K 我學問 上の 大事 件 4.- り ど す。 此 書 C 、元 

正 天皇の 養老 四 年 は、 舍人親 H.r 太 安磨。 紀淸 人。 三 宅 藤 广呂。 等 

が 勅 を 奉 じ、 故 老の 口碑 K 殘り て、 神 代より 傳 はれる 舊 辞に 



り て、 最 

ほた て 

f 久 奈 

平 蜜 字 

ス.^ . \^ 

め ビ -c.^ 

曰く 片 



の 姿と 

も 其甚 

認め 得 

良の 朝 

八ギ は、 

め、 無 街 

す。 然 れ 

假名 の 

り uJ く 



! た る 

しさ を 見 

ベ さもの 

^ は、 印刷 

勅願 ュ よ 

淨光經 等 

き も、 余 輩 

發 明 t り 

® 葉 集の 



^ \ る人靑 

る ど雖き も、 其 陰 

あ り。 漸 次、 後 は 論 

の 業 さ へ 起り, 

りて 造り 給 ひ 

の 陀羅尼 經文 を- 

が、 特 は此 時代 K 

■ 曰 く 宣 命。 古 事 記 

韻 文是れ t り。 今 



M 俗 は、 平 安 朝に 至 

影 に 旣ふ奈 良の 朝 

ータる ど ころ を IS? よ - 

。を つ 孝 謙 天皇が 天 

百 萬 塔の 中に 納め 

、板 刻 給 ひ り を 始 

於て 注目す ベ き は、 

"風土記 等 は 於け る 

、順次に 之 を 論 せん。 



,s 十 允 



允 十ス 

る i を る ,^ れ。 

旣 は、 前編 は陳 ベ- - 5 とく、 推 古 天皇 の 朝 は、 聖德 太子 の 冠位 

や」 定め、 憲法 を 撰び 給 ひ t よりし て、 隋 唐の 風俗 漸く 行 はれ 

始 め t が、 其 後、 唐 ど の 交 通、 益 繁 く、 次 で 大 化の 改革 あり て、 典 

鱧 制. 皮 は 云 ふ も 更^ り、 衣 冠 調 皮よ り、 車 舆 家屋 は 至る ま そ、 

ロハ 管、 彼 れを 摸倣す る 寧 ど.^ りたれ バ、 是れ は、 外 面より 唐 風 

の 流行 を 促 ら、 之 と 共 は、 漢 學の 隆盛 (、內 部より 人心 を 激動 

C て、 唐 風を欹 羡 せ t め、 しの I t ら す、 之 ュ加 ふる に、 佛 敎 冲 

天の 勢力^よ く 千有餘 年の 事物 を 破、 し て、 國 民の 精神 を 

豹變 せしめ か パ、 人情 風俗の 變遷 極め て 著— ^り ー たり。 

之 ダ 要す る ュ、 佛法 の 流行 は、 勇進 活潑 の 志氣を 挫きて、 優柔 

懦弱 の 心 を 養成 I、 唐 風の 摸倣 は、 質 素樸 野 の 風 を變じ て、 華 



を M\、 は t たれ ば、 た ど ひ 音 訓 を 井せ 用 ふ ど も、 漢 字 を 借りて 

H 語 > 一 其 儘 は 寫す 一と C 、極めて 難 かり し t る ベ ち 太 安麻 呂 

が、 古 事 記の 序 文 を 05 き t は、 漢 學の旣 ^大 に けたる 時、 ず 

る -^、 尙、 其 文中 は 云 へ る W あ り。 f 文 を 敷き,!^ を 構 ふ る こ ビ、 字 

は 於て 即ち 難 t。 旣 K 訓, 八 因りて 述ぷれ S 、詞、 心 ュ逮は す、 全 

く 音 を 以て 連ねた る もの は、 * の 趣 更に:::^ t。 云 々」 ど、 此 く、 音 

を 用 ふれ は 文 章 冗長 は陷 り、 訓 は よれ!^ 國 語の 眞 体を寫 t 

難 C ど、 嘆 总 せ る を 見て も、 當 時 漢 字 を 用 ひて 國 語 をう つす 

W 、極 め て 困難 4^ り t-J を 知る ベ ち是 を 以 て、 天 武 天 皇 は、 夙 

5^ 境 部 連 石 積等ュ 命 じ て、 特 は 我國ュ 通用す ベ, a; 新字 四十 

四卷を 撰ば め 給 ひ、 其 後 ^ 々 新 字 を 作り t 人 あ り。 新 字 a 

今盡 は傳ら ず ,t e も、 椿、 萩、 榊、 辻、 峠 の 類、 皆 是 れ な りと いふ。 

百 1 



第 二 章 萬 葉 假名 片 假名の 制 作 あ る つ t 至 り 

t 所以 

は も 述 ベ ^^ 如 く、 推 古 天皇の 朝よ り、 漢 學 頻りに 行 はる ぶ 

は v# ひ、 文 章 を 緩る 一と も 漸く 盛 は t りし は、 純 然 た る 漢文 

を 用 ひぞる 限り S 字 の 音訓 を 并せ用 ひ て、 我 國 語 を 寫 C 

たる もの 、如 t。 然 れ き も、 漢 字 は、 も ど 有 意 文 字 は t て、 每 字 

或る 限 謹せられ たる 義理 を 有する もの,^ れ は、 日 本人の 云 

ひ あら はさん どす る 國語は 適應せ る、 漢 字 漢 ;ま を 看 出す こ 

ど 難 し。 當 時 上流の 人士 が、 專 ら さ 習 ひ た る 文 章 は、 即 ち 漢 

文.?. - り- - が、 其 漢文た ュ 四 六 併 儷の もの 多くし て、 充 分ュ作 

者の 述べん どす る 思 想 ど、 其 用字 どの 適 S せる もの 少 1 1。 

况 や、 わ が 國 語 を 其 儘 ユ 寫 す ベ さ國文 は 、大 は 漢文 ど 其 法則 



を o- たる 大 原因 ど..^ り A,^ もの は て、 國 文 學 を 1 講 究 す る 

者 ほ 勿 論、 國 史を 織く もの A 、最 も 注 意 せ ざ る ベ ^ ら ぞ る 大 

事實, ^り ど .^。 何 如 ど t れ は、 我 國 特有の 大 利器た る 假名 文 

字 は、 實 は、 此 萬 葉 假名より 出 そた る もの まれ は,^ り e 

さて 如何 は t て、 萬 葉 假名と いふ 漢字より し て、 片 假 名 ヒ 

いふ 文字 出たり t かど いふ ュ、 漢 字:^ 点 盡複雜 はして、 一 字 

を 番 する も 容易の 事 は 非 fs 。然 る ぺ其 き 韻 を 以て 國 語 を 寫 

す は は、 許 多の 漢字 を 連用せ や. -れ は、 或 は その 一 語た も あら 

はす 能 は チ、 安 广 呂 が、 古 事 記の 序文 は 於て 嘆せ し が 如く、 

其煩ハ りさ," 勝 へ^り ー t り。 故 は、 人 智 開 け、 文 筆 を 要 す る 

こと 次第に 多く t る ま ヽ は、 誰 の 發 明 と t く、 筆 記は從 事せ 

OS 者、 或 は 漢 字 の 点 盡を省 き、 或 は 其 偏 傍 を 去 り て、 記 號樣の 

百 三 



然 れ e も、 漢 學の 漸く 進歩 をる は隨 ひ、 窮 屈 ,^ヱ る 範 圍 內 は 跼 

跎 t ら も、 漢 {.リ を 用 ふる こ ビ渐く 自由 は.^ り,^ ど 見え、 

日本^?-紀、古事記中の歌謳、及び其處々 は 散見せ る 神 語た r^J 

の、 大抵 漢字の 音 を かり て、 國 語 を寫 したる もの は、 其大は 巧 

I .,ダ る を 見 る。 尙、 進 ん で、 萬 葉 集の 歌に 至りて は、 單 は 字 音 の 

み を 用 ひて 甚だ 巧みなる あ り、 單 にネ義 のみ を 用 ひて 妙な 

る も あ いり。 殊 ュ 遊 戯書 法 を 用 ひたるな V- は、 其 國語 をう つす 

技倆に 長-じたる こ,、」 を徴 する に £ れり 

萬 葉 集中の 歌 を 書、 さたる おの 如 く、 國 語 を 直寫 する は 用 ふ 

る 漢字 を總稱 て、 萬 葉 假名と い ふ。 之 ほ 主 どして 漢字の 音 

聲を假 用 o、 其 意 X を 省 i ぞ る もの 、な り。 此 く 有 意 . 叉 字 を 利 

用 て、 單 音 文字 どま t た る ほ、 實 は 我 國文學 の * 長足の進歩 



が、 s め て 便利,^ り..: -を以 て、 漸 は 

ュ、 之 ば賴 るに 至り 

る 人 が、 如何な る 時に 

は從 事せ.. - もの、! W は 

る ベ t。ffi し、 之 を 五 十 せ 圖 は 組立て 



もの かれば 

、之 を 作りた 

弗る の 間 は 



り 

自 



ベ 



さ か。 盖 -^、 深く 

さ 事業 4^ り ど 



如 く、 吉 備 M 備 お る 

4^ らそ ハ、 能く. t が お 

考 ふる は、 大 体 は、 梵 字の 排列 ュ,^ ら 

ベ り。 先哲 も 旣は此 說をま 張せ り。 

片 假 名、 旣 は發 明せられ たれ ば。 是 よ 

お 學 び や すく か りたる 、乂 .3 "ま た 僅 



り a さ 

ビ 云 

づ か 

た り 

音韻 

す。 余 

ひ て、 



, ^て、 遂ュ 世人 

れバ、 假名 は 如 

ふ I ^ く、 當 時 

ら 發 達せし も 

t は、 世 ュ 傳ふ 

の學は 通じた 



輩 熟ら 五十音 



組成 たる 者 



促 ^ 

文筆 

の 4 ハナ 

る が 

る 者 

圖 を 

^ る 



り 漢籍の? i ま 方.^ & も、 甚 

か K 五十の 文字た ^ 熟 

せ ば、 如 何ュ 複雜 t る 思 想、 想 像 を も、 自 由 自在に 表 はし 

百 五 



\1 



文字 を 用 ふる ュ至り さ I;。 曰 y れ 

.3- ^ t て、 繁 雜ょり 簡簞は 進 

り。 今 日 ど 雖、 佛 者 f 菩 薩 を サ 

文 字 を、 單 は厂ど す る 類 皆 之 

法 を 用 ひ て、 世 用を辨 する は 

み す、 昔 韻の I を 主 ど t て 用 

り e 若 、し、 其 意義の I は 拘泥し 

名の 如 さ 便利 か. る もの A 發 

さ て、 此 片 假名の 發明 も、 ま た 

f ノ佛 說の講 演、 盛 大は行 はる 

漢 i. 子の 不 便 . -ゲ J せ C は、 最 も 

1^ め は 自己 一 人の 符牒 を設 



百 四 

必要より 起れ る 自然の 成り 行 

不 便よ. SN 便利 ュ 11;^) りたる,^ 

サど略 仁、 又 普 通 は、 曆 歷雁 等の 

ど 同 し。 而 して、 かく 漢字の 省略 

至り, ー は、 全く 漢字の 意義 を 省 

^來 りし. < '々あり ^はよ る,^ 

たらん はは、 いつの 世 ま そ も、 假 

明 * かり 4,,- らん 

佛敎の 影響に 由れ る 事 多 t 。盖 

> ュ 及 び、 之 を 筆記す る もの 丄、 

切 t りり か" ら ん。 さ れ t 、此 徒^ 

け、 漢 字に 省略 法 を 施. たり t 



. . 第三 章 奈良 朝の 散文 

奈 良の 朝 は、 我國 の文學 の、 始めて 光輝 を 放ち >レ 時代に i 

就 中、 お 最 、せ 觀 る 乂 ,さ 者 は 和歌 り。 散 文 も 亦、 發 達 し て、 古 事 

記、 風 土 記、 宣 命 等の 文章の 如き、 一 種の 特色 を 具 ふるもの あ 

ら はれた り。 然 れふ」 も、 散文の 尙 未お 素樸 まる は、 和 ま の 豐 富 

婉 麗 ,^广,- る 比 す ベ さは 非 ず。 實 は此 時代の 和歌 は、 孰 れの點 

よ り 觀 察 す る も、 秀 妙 t る もの ュし て、 後 i の 企て 及ぶ 處ュ 

非 す。 故 ュ此 時代 を 呼びて、 和歌の 時代 ど いふ も、 决 して 失當 

の き 口 は あら や-、 る ぺ- i。 

か く、. 奈 良 朝の 文學 が、 歌 は 富 i て 散文に 貧 I さ は、 其 理 なき 

は 非 ,v 抑、 歌 は、 た ビ ひ 漢字 を 用 ひて § た り ど も、 之 を 調 一 It^ 

する は ほ、 必 らか、 國 語の 譲 法 「。隨 は^る ベ から ^。然 ら され 

百せ 



1《 

るュ 至りし か t 、我 國文學 の ー蹶^^て豐富の域は入り は、 

ま た 言 を 待 た す。 さ れ フ〕」 も、 五 十 昔 全く 整頓 t て、 片 假名の 一 

定 したり,, - は、 奈 良 朝の 末の 事,^ れ バ、 其 光輝 を 發 揚 せ り は、 

卽ち 平安の 朝 は 在り ど を。 鳴 呼、 我 が 日本 文學の 萠芽 は外國 

文 字 の 渡來を 待ちし ビ いへ,;、」 も、 兹 は 至 り、 假 名文 字の 製作 

あ り て、 遂 は我國 特有の もの ど、 誇 稱 す る を W る は 至り c¥ 

豈、 快 心の 事に あら チゃ 



く 思 はれし か は、 又 何 を 苦 i て、 特 更は難 さ を 撰ばん や。 唯、 已 

む を 得 ざ る 塲 合に 限 り、 國 語の 散文 を 用 ひ t の > た 。是 れ この 

時代に は、 散 文の 觀る ベ,^ もの、 割合 は少 t き 所以,^ り。 

第一 節宣 命の 文 

右 は 云 へる 已むを 得 や、 る 場 合 の 第 一 は、 宣 命 即ち 是 れ t り。 

宣 命 ど は、 國 語 はて 綴れる 國 風の 詔 詞を云 <是 れ 藤 原、 奈 良 

の 朝廷に 用 ひられた る もの は て、 續 日本 紀中, 載す る處 

の 者 * り。 續 紀 は、 所 謂、 起 居 注、 簿 錄の 類に t て、 即 位、 行 幸、 任 官 

等 朝廷の 行 • を、 同 、じ さ ま は 書き連ね たるの L f れ は、 少 し 

も 變 化 活 動 の 妙 ^ ,さ が 中 は、 宣 命の 文の 散見す る は、 頗 る 奇 

百 九 



は、 少 

^ る 

た れ 

變狀 

廷の 

ュ て 

ぱ 漸 

f §>么 

文 を 

は、 前 

>,レ 



t も 歌の 歌た る 興 

煩 冗 を も 厭 は ず、 國 

.x/ さ て こ そ. よ uli 

况 t ど 記す ュ は、 

記 錄、 制 令 の 類 は、 悉 

は、 專 ら漢學 を 獎 勵 

く 習 熟 t たるべ け 



綴 



ど雖: d の 



ユ 褐 け t 古事記の 

。加 ふ る は、 漢 文 を 

の み 、> が ら 時 は- 



味 t けれ は t り 

語 の ンノぁ 丄 ュ、 之 を 

く發 達し た る 

漢文 を 以て 足れ 

く 漢文の A?T を 用 

せられ- -か は、 上 

れ さ も、 漢 を 

さ れ は、 太 安广呂 

一 方 マい 於 て は、 甚 

^ ^ vV いふ どこ 

用 .,\ る 一と、 帝 n ュ % 

文 あ そ、 却 り て 



差 を 以 て、 歌 ハ 如何 

書 す ベ き 必 要 あ り 

れ。 然 る ^^、世 上 の 事 

り どせ t が 故 ュ、 朝 

ひ さ。 加 之、 當 時 朝廷 

流の 入 種 ハ、 漢文- - 

て 國語 を寫す 一と は、 

の 如 く、 絕 佳 介 《る漢 

た 苦 >レ み た り 

ろん cJ 見ても 知る ベ 

若 は どり て ^:41 易 t 

^-n ^ ^ 1 4 ズ 七 化り^ 



を受ひ 給:^ り て、 之 を 宣り閗 5- をる 所作 をの 示 た る,^ 

の は t て、 詔 勅 の 文 を 指 て、 U 二 M ひ >レ ^ 非ら さるべ ち 然 

る は、 後 世 ュ は、 直 ち は 詔 觔の文 を さ て、 宣 命 ど稱す る 一と t 

み ひ り ぬ。 

總 て、 上 代の 詔赖 は、 漢 字 を 以て 記され,. - 限り は、 皆 こ の 宣 命 

とい ふ もの 、、書 体 t り t 女る べき か。 古 事記ュ も、 日 本 W 紀 

は も、 之 を 記さ .-、 れ パ、 持統 天皇より あ かたの 時代の 者ハ、 一 

と,^ て傳 はらす。 書紀 K 多く 載せた る 詔勅 〔、神武 天皇 束征 

の 意 を 示 t 給 ふ もの を始 とし て、 皆、 華 麗 なる 漢文 を以 て、 凝 

りたれ き も、 此 〔修史 家 が、 隨 意 は飜譯 したる もの まる は、 

世に 旣は 定論 あり。 且 つ、 かく 純粹 t る 漢文と 改め ュ より、 

意 義 も文詞 も、 ま こどの 上代のと は、 異 れる者 多 さ 7-、 亦 明 ら 

IB 十 1 



百卞 

觀 な りバ A る體例 は、 漢 土の 歷史 はも 其 類 か" く、 唯、 元 史 は、 蒙 

古の 詔勅 を飜譯 せる 處、 稍、 之 は 似たり ど 云 ふべ さの i 

旣は前 はも S ひ t 如 く、 朝 廷 はて は、 切 り は漢學 を獎勵 ー 、百 

般の 事、 唐 風 を 摸 ー 給 ひ f ほ e は、 遂 はは、 詔勅 を も 漢文 を以 

て、 下 給 ふ W 、まれり パ く、 漢 文 はて 書せ る 者 を、 詔 害、 勅 書 

ど 稱 t、 國 語 を 以て 書せ る を バ 、特に 宣 命と い ひ,^ らひ さ。 然 

れ e i-c は 後の世の 事 K て、 續 日本 紀の頃 は、 尙 さに は あら 

ず。 凡 て、 天 皇の大 御 言 を 記せ る、 國 風の 文 を も、 共 K 詔 とい ひ、 

勅と 云 ひしが 如 し。 宣 命 ビ い ふ名稱 は、 續 日本 紀の、 第 十の 卷 

K 始めて 見 ゆ。 宣 ど は、 王 命 を 受 け傳へ て、 並 曰 く 衆 民 は 告け閬 

かする の 意 K t て、 宣 命 と は、 即 ち 王 命 を 傳宣す ど いふ 義,^ 

り。 され は、 續 紀 は 見えた る 宣命ど いふ も、 始 め は、 朝 臣 の 勅 <^叩 



乏人惠 賜 比、 孝義 有人 其 事兔賜 比、 力 田 治 賜 、罪人 赦賜夫 

^ き あ る は、 當 時日 常 は 使用.^ た る、 漢 語 梵語 を 交へ たる も 

の.^ るべ た 孝 謙 天皇の 宣 命 は は、 

然母、 盧舍 那, 如 來、 最 勝 王 經、 觀 世 音 菩 薩、 護 法 善 神、 梵 王 帝 

釋、 四 大天王 乃、 不可思議 烕神カ 云 々、 

又、 最 勝王經 乃、 王法 正論 品爾、 命久、 若造 善 惡業於 現在 中、 云 

た 

の 如 く、 梵 語の 多く 揷 入せられ たる を 見る.?^ り • 

上代 詔勅の 起草 を 掌り し 者 は 詳^.. ずらお.; れ き も、 續 日本 紀 

は 載れ る 所謂 宣命 の 文 は、 中務省 大內記 の 作りた る もの,^ 

る 7> は、 職 員 令の 文 を 見ても 知らる A り。 然 る ュ-漢 學、 tl^l 開 

け て、 文 章 博士の 置かる: £ ^ュ 及びて は、 宣 命 を 作 る も、 亦、 此 

百 十 111 



百 十二 

か かやり。 實際、 朝廷 はて、 漢文の 詔 勒を用 ひ 給 ひ り は、 盖し推 古 

天皇より この かた t る ベ 是 より 後と 雖-國 風の を ひ 給 

ひ C TJ 、無 さは キぁ ら^るべ t。 然 れ き も、 そ れら 皆、 漢 文 を 

以て 書き改められ たる^る ベ けれ は、 孰 れ が, も どよりの 漢 

文 はし て、 孰 れが後 はお さ 改められ,. もの か、 辨 知 t 雖 t., 宣 

命 の 文 は、 も ど 國 語 を 以 て、 國 風を寫 された る もの, I;;- れ 7 ヒ も、 

漢學 ビ佛法 ビ の、 ii んは 行: S れ たる 御代 は 成り 者 は- S 口 

を 交へ 用 ふるこ ど 多 く、 或 は 梵 語 を さ へ揷 入 t て、 K 姿の 國 

風^らぬ のみ か は、 其 意 義 さ へ、 甚 た國體 を 失 ひ、 後 世の 指 it 

を 免れ や、 る も の 多 し。 是 れ 盖 t 、時 世の 影響 は 外 t ら す ど す。 

今 其 一 冽 を 左 K 示 さ ん。 聖 武 天皇の 宣 命 & 

盧舍 那佛能 大前仁 奉 賜 部 止 奏久、 又 高年 人 等话赐 比、 H 



る tAZ 亦、 視 詞ど同 じ、 盖 t 祝詞の 神前 ふ 告白す る詞 なる ど 等 

t く、 宣 命 は、 庶 民 は宣り 聞かす る詞 ふし て、 共 は對者 をして、 

感動せ, 3 むる W を 目的と すれば ま り、 其 用字の 方法 は、 萬 葉 

築の 歌の 如く ュ、 漢 字 K て 國 語 を う つ ^^ た る も の ^M- れ き ふ、 

た ,、、 宣 命 文 は、 主 どして 漢字の 正訓 を 用 ひ、 助 辭の假 字 は、 所 

謂、 宣 命 書 さと て、 多 久故爾 の 如 く、 小 字 は て、 割 註の 如く は揷 

1 たり。 こ れ、 其 讀 1 や す ら ん 事 を 欲 ^3 て 4^ る ベ り。 總 て、 宣 

命を傳 宣 する 時 は、 聲 音高朗 * る 者 之 Y 讀 i 、抑 揚 頓挫の 妙 

もろく 

を 極め さ、 宣 命 讀、 即、 是 れ t り。 其 每 段落の 終り は、 諸、 間 こ-^ 召 

さへ ビ宣る ど、 讀 む ど, Tn- は、 太 子 親王 先つ 唯ビ答 へ、 次 K 諸人 

同聲 ^ 唯 ど 答へ しどい ふ 

今 、余輩 は、 宣命 文の 例 ど t て、 左の 一 1 詔を擧 く。 之 を讀む は當 

百 十 . 



博士 の 任 ど.^ り O-HJ 、職 原抄 

体 は 古の ま ム4^ れと も、 漢 語 

を帶 ぶる は 至り A.^ は、 自 然 の 

朝廷の 百 官、 天 下の 公民 は宣 

易,. を 主 ど ,ー 、通 俗の 國語を 

t..- 昔 調の 佳,^ る を 欲....' たれ 

も、 槪! て 雄 壯質實 はして、 聽 

若 t そ れ、 之 を 漢文 を以 

安 ぞ まハ 一意 を さとる W を 得ん 

如 さ 朝廷 ュ 化 こ れ の.. y は、 國 

^ る 、ベ、 . し。 其 文体 は、 祝詞 の 少 

^ の 散文 ど は、 其 さ ま 尙、 大 ュ 



百 十四: 

なビ にて 明^,^ り。 さ れ は、 其 文 

を 交 ふること 多 く、 漢 文の 句 調 

勢と 云 ふべき の 、ヒ。 原 來、 宣 命 は、 

り閬 かすべ さもの,^ れ は、 解 

用 ふれと も、 亦、 種 々 の 修飾 を 施 

は、 ま A 婉麗 なる 處ぁ り。 然 れ e 

者 をして 感動せ! むる 足 る- 

て 綴りた らんに は、 天 下の 衆 民、 

や。 さ れ は、 漢 學 の 盛 か る、 彼 れ の 

ュて國 風を寫 された る もの 

しく 變 じたる 如 さもの は て、 通 

異 たり。 其 韻文の 容貌 を帶 びた 



iff わ? ひな a- しのみ このみ .J ビ む a- ひ A ばらの こ - すめ.^ 

下 の 業 を、 日 並 知 皇太子 の 嫡子、 今 天下- - ろ t め t つる 天 

皇ュ 授け 玉 ひ て、 並 び 居 まし て、 此 天下 を 治め 玉 ひ、 諧 へ 玉 

ひ , ^。是 は、 か け まく も畏こ 近 江の 大津 の宫 ュ、 天 の 下 ^3 

あめ つち 

ろ. め f \大 倭 根子 天皇の、 天地と 與 は 長 く、 日 月 ど ども 

か つねの の S- し の 《- 、 ♦ 

ュ 遠 く、 變 はる まに, 3; 常 典と 立て HI ひ、 布 さ 玉へ る 法を受 

けた ま はり まり て、 行 ひ 玉 ふ 事 ど、 諸 承 は り て、 畏 仕へ ま 

みこ ど もろ . の 

つり つらく ど、 の り 玉 ふ 大命 を、 諸 聞 こ.,^ めさ へ ど宣 る。. k 

ij ぞ *it もつ き A しこ おほさ ス わ 

く、 仕 へ 奉り 侍る は、 ま 年の 十一月 は、 畏 さ か も、 我 が 王肤子 

天皇の 詔り 玉 ひつら く、 朕 御 身 勞 ら t く、 ま 一 す^ 故 は、 暇 え 

て、 御 病 ひ 治め 玉 はん ど す。 此 天つ日嗣の 位 は、 大 命 はませ 

お はまし ま. て、 治 め 玉 ふ 可し ど、 讓 り 玉 ふ 大命 を、 受 け た 

.fv" はり ま t て、 答 へ 申 つら く、 朕 は潘 へに ビ辞。 申 し、 受 

百 十七 > 



ほ 十六 

り て は、 啻 は 其 文 詞 は 驚く の 1 ら す、 當 時 は 上 下、 相、 輯 睦 ^ 

て、 君 臣隔意^かりしの 狀、 自 か ら 言 外 は 溢る、 を 見る。 此 外、 

宣 命の 文 はて は、 天 武、 孝 謙、 兩 帝の 即位の 時の 詔詞 も、 甚 お 賞 

揚 せら れ、 特 K 寶龜ニ 年、 籐 原 永 手の 薨去 K 際 し、 光仁 天皇 の 

下 t 給 ひ。 吊 詔の 如 さ は、 最 も 名文な り- VJ 稱 せらる • 

慶 雲 四 年、 秋 七月 壬 子、 元 明 天皇 即位し 給 ふ。 乃 ち 

詔 f て 曰く、 

あきつみ 5" み やまと ねこす めら む ぼ みこ ど 

現 神 ど、 大 入洲く r.- 知ろ. I め す、 倭 根子 天皇 が、 大 命ら まビ 

お ほみ こど みこた ち お ほきみ たち おみ たち も、 のっか さの ひとたち あめのした お みでから 

のり 玉 ふ 大命 を、 親 王 等、 諸 王、 諸 臣、 百 官 人 等、 天 下の 公 民、 も 

ろ /\ 聞 こしめ さへ と る。 挂 け まく も畏き 藤 原の 宫は、 

あめのした やま ど ね こ すめら みこ yj tt つき をす く め © 

天下 知ろ, め t 入 倭 根子 天皇、 丁 H の 八月 は、 此 の 食國. 天 



s つくし ひビの おや 

玉 ひ、 慈 み 玉 ふ 事 は、 事 たつ は 非 す、 人祖 の、 お 



し ^ 

かん 

神 ,?. ^ 

慈 I 

宣 る 

. 天 

すめら 

天皇 

^ ュこ 



六 



ひ 治 を 事の 如 く、 治 めた ま ひ、 慈 --玉 ひ 

がら 今 5 め す, 是 を も て、 ま づまク 天下 

の もろ/ \ 

玉 は く ど、 詔 り 玉 ふ 天皇が 大命 を、 諸 聞 



平 元年 八月 戊辰、 正 三: 籐原失 人 を 立 

給 ふ。 壬 午、 五 位、 及、 諸 司 の 畏 官 を、 內 裏 は 



て 曰く、 

お ほみ こビ みこた ち S ましお ほぎ^ お^ 

が 大命ら ま ど、 親 王 等、 又 汝王臣 た.,^ 

すめら r れ た^ A くら いま そ 

ま は く、 皇、 朕 高 御座に 坐し 初め しょり- 

<^ •* まつ 

年ュ 成りぬ ノ」 の 間 、天 位 は Si ぎます 



の が 弱 兒をゃ 

わざ 

く る ^と ^ A^, 

お a みたから 

の 公民の 上 を、 

こ I めさ へ ど 



て 、、皇后 ど な 

喚び 入れ て、 詔 



語ら ひ 玉へ ど、 

、今年 至る ま 

ついで 、 

W き 次と ^て 

! 10 十九 



け,^ さチ ある 間 は、 た び まねく 日 重ね て、 讓 り 玉へ ゆ、 いど 

かしこ こ ど む つき とほか あま w いっかの ひ 

は C 1 M み、 今 年 六 月、 十 五 日 は、 大 命 は 受け 玉 ふと 申し あ 

い- 5 "しくら lO あめ つち いど ほ い^し 

が ら、 此 の 重 位 は、 繼 ぎます 事 を.^ も、 天 地の 心を勞 t み、 重 

み、 畏 みま さぐ < どのり 玉 ふ 大命 を、 諸 g こ めさ へ ビ 宣る。 

かれ みこ お ほきみ たち、 おみた ち、. *-、 のっか さの ひ V- たち きょ ちか 

故 是 を も て、 親 王た ち を 始め て、 王、 臣、 百 官 人 等の、 淨 さ 明, rn; 

い 5 しま なつ 

心 もち て、 彌 や 務め は、 彌 や 結 まり は、 あ ^、ひ 奉 り、 輔 け 奉 

を す くに あめ の した 

らん 事ば 依りて t 、此 の食國 天下の 政 は、 平 けく 畏く あら 

ん どか も、 お も ほ t め す、 又、 天 地の む た 、長 く 遠 く、 變 はる ま 

じ 3 常 典 と、 立 て 玉へ る 食 國の法 も、 傾 く 事な く、 動 く 事 t 

く、 渡 り ゆかん ど,^ も 、おも ほ^ めさく ど、 のり 玉 ふ大 命 を、 

の ほす めろ S3 み. M み 

諸 聞 こしめ さへ ど宜 る。 遠 皇祖の 御代 を 始め て、 天 皇が御 

X をす くに あめの 一t! 

世 御 世、 天 つ 日 Si と 高 御墜ュ ま し て、 此 の食國 天下 を w.^ そ 



みこま のの か 

玉 ふ 大 命 を、 聞 こ f めさ へと 宣る。 かく 詔り 玉 ふ は、 掛 け ま 

かし あきつみ かみ やま W 

くも 田 ぽこき 此宫 はま- v,^ て、 現 神 ど大八 W 國知ろ しめ .0、 委 

ね 二 寸 めら みこ ビ お ほ. さみみ おや すめら みこ ど お ほき さき われ 

根子 天 皇、 我 が 王 祖母 天皇の、 始め この 皇后 を、 朕 は 賜へ る 

日に 励り 玉 ひ つら く、 女 とい は、 ゝ等 t や、 我 ?,, かくい ふ 

お ほ おみ すめら みかい」 あな、 まつ 

其の 父と 待 る、 大 臣の皇 が 朝 を 助 ひ 奉 り、 輔 け 奉りて、 いた 

PI きょ あ 力 

、> き 恐 こ み、 供 へ 奉りつ 、、夜 半、 曉 ど 休ま ふ 事 t く、 淨 3 明 

<0 心 を 持ち て、 は 、どひ 供へ 奉る を、 見 玉 へ は、 其 の 人の 

こ お ほきみ 

う ひが >レ き 事、 い そしき 事 を、 遂 ri, 55 忘れ じ。 我 が 兒 我が 王、 

過 t く 罪 まく あら ぽ、 捨 てます , ^、忘 れ ます-^ ど、 仰 せ 玉 ひ、 

宣り玉 ひし 大命 はより て、 かに かく ,は、 ギ . の 六 とせ を 試 i 

お ほ きさき わ^ ^き 

た ま ひ、 使 ひ 玉 ひ て、 此 皇后の 位 を 授け 玉 ふ。 然 る も、 朕 時 の 

あめが し お ほ さ , 

1 はは あら す、 難 波 の 高 津の宫 S 天 下知ろ t め t 、、 大鷓 

ほ 二十 1 



fw 二十 

皇太子 侍り つ、 是 れ はより て、 其 の母ビ います 藤 原 夫 人 を、 

お? 31 さき すめら わが み み 

皇后 ど 定め 玉 ふ 。かく 定め 玉 ふ は、 皇 朕 御身 も、 年 月 積 りぬ、 

を お ほ きさき 

天下の 君 ど t て、 年 の緖 長く 皇后い ま さぞる 事 も、 一 つの 

わざ あめの した 

善から ぬ 行 ュ あ り。 又 天下の 政 ュ於さ て、 獨 り 知る 可き.^ 

し り へ あめ 

の t ら す。 必 す も 後の 政 ある ベ ち こ は 事お つに 非 チ。 天 は 

日月 あるき ど、 地 ュ 山川 ある 如、 並 び ま! て 有る 可! ど い 

いまし たち ぉ^*タみ^_:!み 

ふ 事ハ汝 等-主 臣 た ち、 明 けく 見知れる 事^ り。 然 る は、 此 位 

を遲く 定め つらく は、 と ひど ま は も、 已 が あけ 授 くる 人 を 

パ、 一 曰 二日と 擇 び、 十 日 はつ かど 試 1 定ひと t 云 は ヾ、 こ 

§ た.,^ ち」 多, rn; 天下の 事 を や、 容 易く 行 はんと、 お.^ ほ ー ま 

t て、 此 六と せの 中 を、 擇 び 玉 ひ、 試 、ヒ玉 ひ て、 今 日 今. 時 m の 

もろ/ \ i の 

あ た り、 諸 を 召.^ 玉 ひ て、 細 しさ 事の 狀、 語 らひ玉 ふ ど、 詔 り 



天皇の 御代に ^、史 官を 諸國は 置き て、 四 方 の 言 事 を 記さ t 

め 給 ひ、 また 推 古 天皇の 朝に は、 聖 德 太 子、 蘇 我 馬子と 議 りて、 

天 皇 紀、 國 記、 臣、 連、 伴 造、 國 造、 百 八 十 部、 并 は 公民 本 紀を錄 せら 

れ たりと 雖、 蘇 我 氏の 亡びた るビ さ、 大 方は燒 けうせ たれ は 

今日に 傳ら す。 古 事 記より 以前の 記 錄ど稱 せられ て、 今 日 は 

傳 はる もの は、 上 宫記 (I ^ 5 " 想 S 林 § 聖德 法王 帝說等 

は >レ て、 其 書体 如何 はも 古 t と 雖、 其 何の 世に 作られた る も 

の る か、 詳 か は 知りが た り。 高 橋 氏 文と 云 ふ もの も 亦 然り。 

され バ歷 代の 事跡 を 総 叙した る 書 は、 古 事 記 を以 て、 最 も 古 

しとい ふべ さ ^ り。 是 より 先 き、 天 武 天 皇, 古 傳の 或は 亡 佚 o、 

或は 漸く ぽ; は 遠 ぞ かる を 憂 ひ 給 ひ、 稗 田 阿 鱧 が、 博 聞 强記は 

t て、 上 卅 にの に詳は 。さ を 間 こ..^ 召 し、 古 來の傳 說を誦 み 

百 二十 三 



ハ 曾 二十 二 

ず-の .V つ ひ^ むすめ いばの お ほ きさき み あ ひ ま $ <^ 

鶴 天皇、 葛 城の 襲 津彥の 女、 石姬命 皇后と 御 相 坐 t て、 食國 

天下の 政 を 治め 玉 ひ、 行 ひた まひけ り。 今 め クらか は 新, 

もと あと &ビ の 

さ 政 はは あら 气本 より 行 ひ 來>レ 跡事ぞ ど、 詔 り 玉 ふ 大命 

i の 

を、 聞 こ^ 召さ へ と官 一る, 

第二 忙 

古事記の 文 

古事記 三卷 は、 元 明 天皇 の 和 銅 五 年 K 太 安麻 呂が、 勅命 を受 

ひ、 我 國の 開闢よ り、 推 古 天皇の 御代 ま そ、 歷 世の 事蹟 を 記 t 

たる もの 4^ り。 抑、 我 國 上古の 傳說を 書きた る は、 こ の 書を以 

て 最も 古 t ど ー、 日 本 書 紀、 之 は 次 ぐ。 前 はも 云 ひ t 如 く、 記 錄 

の は、 早 くより 行 はれ たれ は、 旣 は 紀元 千 零 六十 四 年、 履 中 



成りし より 八 年を經 て、 新 ュ かの 書紀 を、 修 撰せ めら れた 

る もの,^ り ど、 

其 文 体 は、 實 沁 一 種 特別 t り。 漢 字 を 用 ひて 記 f たる ものな 

れ e も、 日 本番 紀の如 く、 純 粹 * る 漢文 ュも あら す。 又、 祝 詞、 宣 

命 の 如 く、 漢 字 を 以て 國語 をう つ t たる ュも あら す。 槪 t て 

云 へ 拙劣 t る 漢文の 如く ま れ き も、 其 間、 神 の 言語 歌 謳 等 

n 勿 論、 K 外 ュ も、 處 々 ュ 字 音 を 以 て、 國 語 をう つした る處多 

り。 夫 れ太 安广呂 が、 漢 文. i, 巧み り U こど は、 古 事 記の 序文 

を 見ても 知らる ベ さ は、 如 何 t れは、 かく 疲雜, ^る 書体 ュょ 

り て、 此 貴重 t る歷史 を 記 >レ \ か、 是 れ 盖 t 、安 广 呂 が、 古 來 の 

傳 說 を S 、成 るべ く 故老の 語り 傳へ たるま、 ュ、 筆 記せん ど 

企 て た れ は ^ る ベ >レ 。其 自序 中 ュ、 訓 ュの みよれ パ意を 失 ひ 

百 二十 五 



百 二十 四 

習 は.^ め 給 ひさ。 元 明 天皇 の 朝 は 至り、 太 安 广呂、 詔を受 けて、 

阿禮を て 口誦せ め、 之 を 筆記 せ! も の、 即 ち此 古事記な 

り, さ れ は、 其 体 裁 は、 日 本書 紀と甚 た 異 れ り。 書 紀 ^、之 を 唐 

土の 人に 誇示す ベき 必要 も あり t ^ t 、華麗,^ る 漢文 を 用 

ひ、 務 め て 潤飾 を 加 ふ。 故 は、 史 漢、 文 選 かきの 成語 を、 其 儘 は 取 

り、 斧 鉞牛 酒.^ き、 我 國の 上古 はは t さ 者 ま そ、 漢 檨.. -書 さた 

るか 如 く、 文 の爲め は 意 を 害した る處少 t どせ す。 然 れ きも、 

古事記 は然ら す、 眞實 K 古傳說 を記錄 t て、 少! も 修飾 辨護 

せ 气故 は 上.^ の 風 を 觀.. 古 語 を 知 り、 古 文 を 察 する に は、 此 書 

の 外 あるべ から す。 是 を 以 て、 學 者入ェ 一 事實 ri, — て 疑 ふべ さ 

あ れ は、 多 く 書 紀を棄 て、 古事記に 從ふど い ふ。 然 れ きも、 

或 は 云 ふ、 當 時 は 之 を 以て 滿 足ら 給 はや」 り 乙 か ば、 古 事 記 の 



文の 摸範と I て 見る ベ さもの どす。 其 歌 謳 は 上古 文 學は扇 

す、 ぺ、 ものと。 て、 旣 K 前篇 は揭 けたり. 

八 百 萬 神、 天 祖を 天の 石屋より 出 t 奉る • 

こ 、 は、 天 照大御 神、 見 畏 み て、 天 の 石屋 戶を たて 、、さ 籠 

り. ま t { さ。 乃 ち、 高 天 原 皆 暗 く、 葦 原の 中國悉 K 闇- -。 こ 

を ズ- な ひ みち 

れ はより て、 常 夜往く 、こ ヽ は 萬の 神の 聲 は、 さ バ へ ま す、 滿 

わ ,さ。 萬 の 妖 悉 、は 發 り き。 是 を 以 て、 入 百 萬 神、 天 安 之 河 原 は、 

神 集つ きひ て、 高 御 產巢日 神の 子、 思 金 神 ュ、 思 はしめ て、 常 

あめの かた, (いば 

世 の 畏鳴鳥 を 集 へ て、 嗚 かしめ て TK 安河 の 河 上の 天 堅 石 

を 取 り、 天の 金 山の 鐵を とり て、 鍛 人 天津 麻羅を 求ぎ て、 伊 斯 

お *j • やさ か 

許 理度賣 命 は 科せて、 鏡 を 作ら t め, a 祖命 ^ 科せて、 入 尺 

Ka 二十 七 



百 二十 K 

易 く、 音 ュ のみ よれ ,ハ煩 冗 を 免 かれ す。 是 を 以 て, 今 或 は 一 .t^ 

の 中 に、 音 訓を 交へ 用 ひ、 或 ハー 事の 內、 全 く訓を 以て 錄 す 。辞 

の 見 難 さもの は 卽ち註 を 以て 意 を 明かす ど 云 へる を 見て 

も、 其 苦 心 シ て、 國 語の ま、 を寫 さんどせ しこ ど 明らか t^MVO 

さ れ t 、瘦 雜 拙劣 る 漢文の 中 は、 處 々 ュ 朴 實 璞 の ^^ ど ,^ 文 

章 の、 萬 丈の 光 燄を韜 む を 見 る。 特 K 其 中 卷 は、 下 卷 よりも 笑 

は し く、 上 卷は 中卷ょ り も、 更 は 見る ベ t 。是 れ其 上卷: ^即ち 

神代の 紀事 て、 諸 神 の 言 語 を直寫 したる 處多 く、 中 卷 以 

下 は、 事 實 を記錄 せる 漢文の 方、 居 多 なれ パ,^ り e 

今、 古事記 の 文例と t て、 次 の 三 節を揭 ぐ、 此 外、 天 安河 御 誓 の 

段 K 天照大神の 御 裝を寫 せ る 文、 素 蓋 之 男 命の 荒び 給 ふの 

段。 大國 主命、 國讓 の 段、 櫛 入 玉 神の 天 の 御饗獻 つ る 文等。,^-古 



高天原 ゆすりて、 人 百 萬 神 共に 咲 ひき。 こ 、 に、 天 照大御 神、 

怪しと おも ほし て、 天 の 石屋 戶を 細めに 開き て、 內 より 化 n 

り 玉へ る は、 五 口 籠 り, ますに より て、 天 の 原 自ら 闇 く、 亦 葦 原 

の 中 國も皆 闇 けん 7」 おも ふ を、 な V* て、 天 宇 受 賣 は、 樂 びし、 

亦、 八 百 萬 神 もろ く 咲ふぞ VJ 、の り 玉 ひき。 乃 ち 天 宇 受 賀、 

汝 命よ まさり て、 貴 き 神 坐す が 故 に、 歡 喜 ぎ あ そ ぶ 、、J 白 ,し 

き。 か くま をす 間 に、 天 兒 屋 侖、 布 刀 玉 命、 其 の 鏡 を 指し 出で 

て、 天 照大御 神に みせ 奉る 時 に" 天 照大御 神、 いよ、 あやし 

ぐ J 思 ほ し て、 稍 戶 より 出で \ のぞみます 時 に、 か の 隱 り 立 

て る" 天 手 力 男 神、 其 の 御手 を 取り て、 引 き 出し 奉り き。 即 ち 

布 刀 玉 命、 尻 くめ 繩 を、 其 の 御 後方に ひきわたして、 こ > よ 

りうち に、 な か へ り 入り まし そ. こ 白し き。 故 天 照 大御神 出 

51 十九 



百 二十 八 

の 勾璁の 五 百つ のみすまるの珠を作ら^^め て、 天 兒 屋 命、 

布 刀 玉 命 を召ぴ て、 天 香 山の ま を 鹿の 肩 をう っ拔き はぬ 

さ て、 天 香 山の、 天の 波々 迦を 取り て、 占 へま^,^ は! めて、 

天 香 山の、 五 百 つ、 ま さか 木 を、 根 こじ ュ こじ て、 上 つ 枝 ュ、 や 

さかの 勾玉 の-五 百つ の、 みすまる の 玉 を 取りつ け、 中 つ 枝 

ュ八尺 鏡 を 取り 繫 け、 下 ク 枝 ^白 はぎて 靑 はぎて を 取り 

し み て ぐら 

垂そ \ 此の 種々 の 物 〔、布 刀 玉 命、 ふ ど 御幣と 取り持た-^ 

て、 天 兒 屋 命、 ふ と 祝詞き ど、 醻 ,3; 白,; - て、 天 手 力 男 神、 戶 の 掖 

は隱り 立た,, - て、 天 宇 受 賣 命、 天 香 山の 天の ひかけ をた す 

,3- ュ繫け て、 天 の まさ, 3- を鬉 とし て、 天 香 山の 小 竹 葉 を、 手 

草 は 結 ひ て、 天 の 岩屋 戶ュ うけ 伏せ て、 蹈 み ど. ヾろこ !、 神 

^ S ^ t て、 胷 乳 を かさ 出 そ、 裳 緖を 陰ュぉ t たれさ パれ 



こ は 高 志の 八 俣 遠 呂 智,^ も、 年 每は 来て 喫 ま る。 今 其れ 來 

ぬ ベ. n; 時 * るが 故に 泣く ど 申 す。 其 の 形 は、 い さま はか 

と 問 ひ 玉べば、 彼が 目ハ赤 加賀智 如! て、 身 一 つ ^頭 入つ 

尾 人つ あ り。 亦 其の 身に 蘿、 及、 枪, 楊 生 ひ、 其 の 長 さ、 谿 A 谷、 

ち あえ,」?' 

入 尾 はわたり て、 そ の 腹 を昆れ は、 悉 はいつ も 血 爛れたり 

と 申 す。 爾、 速 濱佐之 男 命、 其 の老夫 K 是 汝の 女,^ ら t 、吾 ュ 

の かしこ I 

奉らん や ど 詔り 玉 ふ ュ、 S け れ 7 ご、 銜 名 Y 覺ら. どま をせ 

は、 吾 は 天 照大御 神の いろせ, ダ り、 故 今 天より 降り ま t つ 

と 答 ベ 玉 ひ さ ひこ 、 ュ 足 名椎、 手名椎 の 神 、し か ま さ バ ^T. 

立て 奉らむ とま を ! き。 爾、 速 須 佐 之 男 命、 乃 ち 其の 童女 を 

ゆつ、 ま榨ュ 取り,^ t て、 御 みづ から ュさ t て、 其 の £ 名 

いました ち か 

椎ギ 名 椎の神 はの り 玉 は く、 汝 等、 入 鹽 折の 酒を釀 み、 ま た 

百 三十 1 



百 一一】 十 

で i , せる 時 よ、 高 天 原 も、 葦 原の 中國 も、 お のづ から 照り あ 

力り き 

須佐之 男 命、 大蛇 を 斬りて、 蠻劎を 獲 給 ふ • 

やらよ や-りかみ》. - ころ 

速 須佐之 男 命、 避 追 え て、 出 雲 國 の、 肥 の 河 上なる 鳥 髮の地 

をり しも 

に 降り ま し き、 此 時、 箸、 其 の 河より 流れ 下りき、 こ > に須佐 

之 男 命、 其 の 河 上に 人 ありけ り, こ お. も ほし て、 尋 覚 の ぼり、 

いで まし > か t 、老 夫 マ J 老女、、 ニー 人 あり て、 童 女 を 中よ 置 

いまし ら , ■ J . II . 

きて 泣くな り。 汝 等 は、 誰 ぞ ぐ) 問 ひ 玉へ バ、 其 の 老 夫 僕 は B 

あしな づ ちめ 

つ 神、 大 山津 見神の 子な り。 僕 が 名 は、 足 名 椎、 妻 が 名 は \ ^名 

椎、 女 が 名 は 櫛 名 田比賣 ,: ま を す 申 を、 亦 汝の哭 く 由 は、 

いかに VI 問 ひ 玉へ t 、我 が 女 は、 も ぐ】 より 八稚女 あり き。 こ 



天孫 降臨 

あまつ ひ u ほのに にき の A こ ど いば くら 

こ ヽ ぺ天 津 日子 番能逮 々 藝 命、 天 の 石. 位 を 離 れ、 天 の 八重 

た.^ 雲 を 押 分けて、 い つ のち わさ-ちわき て、 天 の 浮 橋 は 

う, frr; じ まり そり 立し て、 筑 紫 の、 日 向の 高 千穗の 久士布 流 

嶽 ュ、 天 降り ま- - き。 故、 こ > ュ、 天 忍 曰 命、 天 津久米 命、 一 一 人、 天 

5. ば ゆき くぶ つち 

の 石靱を 取り a ひ、 頭椎 の 大刀 を 取り 佩き、 天 の 波 士弓を 

取り持 ち、 天 の 眞鹿兒 矢 を 手 挾 i て、 仕 へ 奉り さ。 故、 其 の 忍 

日 命、 蘭 天津 久米 命、 ぼ こ 、はき ¥ま を 笠 

さき た,. - ?す く K ひ でる 

沙の 御前 はま ぎ 通 り て、 此 地 は 朝日の 直剌 國、 夕 日の 日照 

くに かれ ころ の 

國 り。 故 此地ぞ 甚吉さ 地と 詔り 玉 ひ て、 底 津石 根れ 宫柱 

ふビ t り、 高 天 原 は 氷 椽 た か t り て 坐 さ。 、 ., 

百 三十 111 



f 一 1 十 11 

垣 を 作 廻 o、 其 垣ュ 八つの 門 を 作 り、 門 每ふ 入つ のさ グき 

を 結 ひ、 其 の さ ク さ 每は酒 船 を 置き て、 船 每は 其の 八 鹽 折 

の 酒 を 盛り て、 待 て よ と、 の り 玉 ひ ,3/ 故、 告 り 玉へ る ま、 ュ 

! て、 か く 設け 備 へ て 待つ とき ュ、 か の 八 误遠呂 知、 ま こ と 

は いひし が 如来 つ。 乃 ち船每 はお の が 頭を垂 入れ て、 其 の 

酒 を飮み , ^。こ A 3 飮み醉 ひ て ー眢伏 t 寢 た り さ。 爾 ち速須 

佐 之 男 命、 其 の 御 佩せ る 十 拳 劎を拔 さ て、 K の 蛇 を 切り は 

ふり 玉 ひらか は、 肥 の 河 血は變 りて 流れ き。 故 K 中 尾 を 切 

み ばかし か さき 

り 玉 ふ 時 ^御 刀の 毀け , ^、怪 しどお も ほ て、 御 刀の 前 

もちて 剌 —ささて 見 そ.^, ヽ か t 、都 丰 刈の 大刀 あり。 

故、 此 の 大刀 を 取ら t て、 異 t き 物 ぞど思 ほし て、 天 照大 御 

神 K 白! 上け 玉 ひきど は 草 那藝の 大刀 t り e 



# 一 は 小ノ >Kt ^のみ サら ず。 上 は 云へ る 制令に 基 き、 乾 燥 まる 

事實を 列記した る もの^れ S 、文詞 の 修飾.^ く、 國文學 上の 

I 貝 値 は、 殆 ビナ 一れ 無 I。 さ れ き も、 出 雲 風土記 中、 國 引の 文の み 

は、 自餘 の處 のと ハ、 其 体大は 異 4,,- り て、 詞 だ ざ り、 あ や.^ せ 

る 様 の、 祝詞、 宣命 の 文. も 比 をぺさ は、 盖し 古来 の 傳說 を、 其 

ま、 記 ー たる 故.^ る ベ ち 今、 其 節 略 を 左は揭 く。 

國 引き 」 

や つか みづ わみ つぬ み 12 

|l5 宇 ど名ク くる 所 以 は、 國 引き ませる 八 束 水 臣津野 命の 

り 玉 はく、 八 雲た つ 出 雲 の 國は、 狹布 の稚國 * るか も。 は 

っ國 小さく 作ら せり。 g 作り 鏠 はんと 詔り 玉 ひ て、 栲衾新 

きの L ささ を、 國 の あまり あり やど 見れ バ、 國 の餘り 有り 

百 一二 十五 



き 二十 四 

第三 節 風土記の 文 

風土記 は、 不 完全 t る 地誌の 類 ま り。 始 め、 元 明 天皇の 和 銅 六 

年 五月 は、 幾 內 七道の 國々 K 令 し、 郡 鄕の名 は 務めて 佳 字 を 

擇 び、 又 其 郡 內ュ生 出す る處 の、 銀、 銅、 彩 色 草 木、 禽 獸、 魚 等の 

もの、 具 さュ其 色目 を錄 >レ 、及 び 土地の 肥 瘦、 山 川原 野の 名號 

の 由る 處、 又 古老の 相 傅 ふる 舊聞異 事、 凡 て 史籍に 載せ て、 言 

上せよ との 制 を 下 ー 玉 ひり W あ りに \ー は 基 こ の 朝.^ 諸國 

より 上りし もの、 即ち 此 風土記 t れ e も、 多 く は 散佚ら て、 今 

日 ri, 傳 はる 者 は、 た 、r 常 陸 風土記の み t り ど い ふ。 此 後、 聖 武 

天皇の 朝 は 上れる もの ュ、 出 雲、 播 广。 肥 前。 豊 後 等の 風 土 記 あ 

りて、 今、 尙、 現存せ り。 . 

風土記 は、 皆、 漢 文 を 以て 書せ る もの .^ て、 國 語 を 寫 したる 



第 四 章 奈良 朝の 和歌 萬 葉 集 

奈 良の 朝 は、 和 歌の 時代な り。 上 は 萬乘の 貴き よ り、 下、 匹 夫 ュ 

至る ま で、 皆、 歌 を 詠ま. さるな し。 而 し て 其 精 粹 は、 萬 葉:^ に 載 

れ る もの 即是な り。 夫 れ 古事 記、 日 本 ® 紀 の撰定 は、 我 國史の 

嚆 矢に ,し て、 萬 葉 集 ハ國 文の 翹楚 なれ バ、 奈 良の 朝 を こ そ、 ま 

こ ,じ に 我國學 の曉と ハ 云 ふべき な れ。 

萬 葉 % は、 實 に 我國の 詩經な り。 其 名 は、 萬 の 言 の 葉、、」 いふ 義 

な り ,、一 も い ひ、 或 は、 萬 代と いふ 意 りと も 云 ふ。 盖 し 孰 れ に 

て も 可 あ り。 其 編者に 就きて も、 占 來諸 說紛々 ごして 一 定せ 

^^0 れ ビ も、 孝 謙 天皇の 朝 よ、 左 大臣 橘 諸兄 之 を 撰びし が、 中 

途 にして 薨 ぜ ,し か ば、 後 に 大伴家 持、 更 に 之 を 增補 訂正して 

完成せ る ものな り、、. I い ふ。 是 普 通の 說な り,。 其 體载 より 觀察 

百 三十 七 



百 三十 六 

ど 詔り 玉 ひ て、 童 女の 胸す き 取 ら t て、 大 魚 のさお. つき 別 

け て、 旗 すすき ほふり 別け て、 三 つよりの 綱 打ち かけ て、 霜 

つ 、らくる や - ュ、 河 船の も そろ ^ (-, に、 國 來、 國 來 ど、 引 

き來 縫へ る國 はこ クの 打ち^ へより し て、 や ほ K 种 築の 

岬 t り" 此 く て、 麼 め 立て t か t ハ石 見の 國 ど、 出 雲の 國ど 

の 界,^ < 'る名 ハ さ ひめ 山是玄 り。 又 持ち 引ける 綱 は、 そ の 、、 

長 濱是れ たり。 (中 §) 今 は、 國 引. 3- 訖へ ぬと 詔り 玉 ひ て、 意 宇 

の 森 は、 御 杖つ, 3; 立て 入お ゑ ど 詔 り 王 ひ さ。 故 意 宇 と 云 ふ。 

云 々 



ァ る 
チ が 
二 如 

3 く 

シ I ス 



あ り、 借 訓 あ リ。 例 へ バ 花をハ け、 月 を ッ キ、 明 日 を ァ ス ,二 讀 む 

は 訓な り。 春 草をヮ カク _サ 、金 山をァ キヤ _ マ ごい ふ は 義 

な り。 荒 機をァ ソ 、こよ み、 淡 海をァ フ ミ ピ 云 ひ、 不 開 有 之 を 

サ カザり シ、 こよむ.^ 約訓 なり。 住 を 誰 加 住 舞 無の 甸に 於け 

. . I き- 

る が 如く、 ス ごよ み、 綱 をァ 、、」 よむ の 類 は 略 動な り靑 丹. 11 口 を 

アチー 1 — ョ シ S よ み、 恶 永 木。 墮 搶 木。 足 日 木 等ぐ」 書 し て、 い づ れ 

も アン ビキ ご よ み、 以 て 足 引 を あら はす 類 は、 借 訓 な り。 又 別 

に、 萬 葉 假名の 川 法 の、 甚 だ活 S なり.、 し を 知る に 足る ベ き、 戯 

訓 VJ も稱 すべ ^ もの あ り。 即 ち 八十 一 を ク 、、十 六 を ^^,、 一 一 

一 一 を ン、 出 上 復有山 を 出 ご 解 し、 或 .V 馬 聲の 二字 を 以 て、 音 

を 示 、し、 蜂 一 ほ の 二字 を 以 て、 ブ の 響き を あら はすが 如 き 是 な 

り。 字 音に も 亦 正 音 、ヽ」 略 音 、こ の 別 あ り。 阿 伊 宇 衣をァ イタ H 

百 三十 九 



百 三十 八 

す る に、 决 して 勅撰の 者に あら ず。 ま た 徹頭徹尾 二 人に て 撰 

定. したる ものに あらざる は 明かな り, こ す。 此 書、 雄 略 天皇の 

朝 よ り、 淳 仁 天皇に 至る i で、 上 下 通 じ て 凡そ 三百 年間の 和 

歌 を蒐錄 したる ものな り。 然 れ ビ も 、雄 略 天 皇 よ り、 舒 明 天 皇 

に 至る ま で、 殆 んビ百 六十 年の 間に は、 開 卷 第 一 に、 雄 略 天 皇 

御製の 歌、 唯、 1 首 あるの,, - なれ t 、舒明 天皇の 朝よ り、 淳 t 天 

皇の 御代 ま で、 凡百 三十 餘 年間 の 和歌の 集な り 1、」 云 ふ こ そ- 

其 正 を 得た る もの なれ。 

前に も 云 ひしが 如 く、 此 集の 歌 は、 悉 く 漢字 を 以 て 國語 をう 

つ し、 之 を 萬 葉 假名、、. I 稱 したる もの な る が、 其 漢字の 用法 は 

齊 一なら 气或 は 漢字の 義訓 を 用 ひ、 或 は單ょ 其 音 韻 に 賴り、 

或 ハ之を 混合 す。 而 ,して 割の 中に も。 正 訓 あ り、 略 訓 あ り、 約 訓 



萬 葉 集の 歌 は、 皆 い ま , ざ 俊 嚴 ^ る 規 則 に/ 拘 束せられ ぞる瞎 

代 は,^?, レーり も、 其 風姿の 自然 t る は 論 t > し 。少 ! も 顧 慮 す 

る處 t く、 其 襟 懷を開 き、 素 情 をの ペ たる もの t れ 槪 て 

雄 ffi は。 て 氣魄ぁ り。 而 C て、 此 ま こ れ , 、、り 類 を 分 つ は、 後 世 の 

如 く、 四 季、 戀、 雜 等 の 區別を 以てせ 气雜 歌、 相 挽 歌 、響 喻 及 び 

四季の 五 種 どせ り」 其 相 間 ど は、 後 の 所 謂 戀歌. i> t て、 男 女 贈 

答の 歌 其 多 . 戊 は 居 る。 さ れ き t 、稀 は ひ 君 臣、 父 子、 兄 弟、 朋 友 等 

の 間の、 相思の 情 を 述べた る もの あ り。 挽 歌 ほ/後 の 哀傷の 歌 

は I て 、人 の 死 を 傷み 悲 みて 詠める もの はら て 、響 ft と は、 物 

は 寄せ 事 K 譬 へ て、 感 情 を あら はせ る, の り。 以 丄 は、 歌 の 

性質 ュ共土 さたる 分類た る が、 今、 又、 全 集 四千 五 百 十五 首の 歌 

を、 其 形狀 はより て區別 をる ふ-さ ほ、 短 歌 四千 百 入 十六 首、 畏 

K:: 四十 一 



百 SI 十 

s し、 加 可、 奇 技、 久 九、 氣 家 を 力 キク ケ ,: 讀 ましむ る 類 は、 正 音 

に し て、 安 印 雲 延を アイ ゥ H 7J し、 汗 吉君計 を 力 キク ケ ,こ す 

るが 如き は 略 音 な り。 

さ て、 古 事 記、 曰 本翁紀 中の 歌 謳 は、 主 ,二 して 字音の み を 用 ひ 

たる ゲ故 に、 佶 屈 難解の 文字 甚だ 多 し。 且 つ 其 字 昔 を る に 

も 漢 昔、 吳 音、、」 もに 相 用 ひたる によ T 、益 其 讀 みゲ たきに 苦 

し む。 然 る に、 萬 葉 維の 歌 は、 右 に 云 へ る 漢字の 用法に 從 ひ、 音 

訓 交へ 用 ふるのみ なら ぞ、 自 由に 記号 的の 文字 を聯 結す る 

が 故 に、 記 紀 中の 歌より は、 大 に讀み 易き を 覺 え、 前 後 漢字 を 

使用す る の 功 拙、 甚 だ 懸隔 ある を 知 る。 然 れ V- も、 尙 是 れ兩假 

名 發明以 前 の 書法なる によ り、 其 解し 易し ,、} い ふ も、 蓋 し 紀 

記 中の ものに 比較しての 語なる 事、 ま た 言 を 待たざる なり „ 



もの ま り。 萬 葉 の 歌、 數 千 首、 皆 _ 

り どい へ ^ も、 就中、 萬 葉 の 萬 

ど t す。 そ の 短歌 もまた 絕妙 

と 比肩す ベ さ-^ の 無 t ど は 

す れ バ、 却 て 之 K 駕 する もの 

至りて は、 萬 葉 以 後 絕 え て 之 

稀れ は ある もの も、 多 く 古 

るに 足ら 气决 f て 萬 葉に 在 

の は あらす。 

歌 語^ 當時 普通の 言語の 都 

れ き も、 東 歌 か 《らぞ る もの 3 

如 く、 滑 稽.^ るか 如く 覺 ゆる 



- 上の 三 S ュ分屬 す ベ さ の,^ 

葉た る處 c: 、赏は 其 畏歌 はあり 

の もの 多ら と 雖、 古 今 § ^以後 之 

いふべ か ら <^ 一 方より 觀 察 

,^ き K 非 4^ る ベ o。ffi A.y 長 歌 は 

れ.^ > しと 云 ふ も 過 言 は あ らチ。 

調 を 失 ひ メレ もの は り て、 S 陋 見 

る もの と、 仝 日 は 論 ーダパ 得 ベ ^ も 

雅,^ る を 用 ひ もの ら ん。 さ 

中 は も、 或 C 用語の 卑俗なる が 

、せ 少 か ら ず.。 啻 ュ 用語の み t ら 

«« 四十 111 



百 四十 二 

歌 二百 六十 六 首と、 施 頭 歌 六十 三 首と ..V 。抑、 短 歌と は、 五 七 五 

七 七の 五甸を 以て 成り、 三十 一 文字 を 以て 限りと する 韻文 

t„ り。 音 の 便宜 はより て、 或 は 一 字、 或 は 一 一 字、 或 は 三 字 ま そ も 

制限 を踰 え て 用 ひ、 之 を字餘 りビ稱 する は、 古 今 維 、y 後 ri, も 

多し ど雖、 三十 一 文字より 少 in; 事 ある ^唯 萬 葉 集の 歌 ュ あ 

る の み。 長 歌 は、 五 言 七 言 の數 句を聯 接し て、 其 一 篇 の S 短 を 

問 は^る の な り 。タタ 乂 枕 .& P > し 、對 甸 を け-, 以, て 修飾 ゆ - 

加へ、 又 以 て 語 調 をよ く す るの 具と せ り。 1::;^ 歌 は、 ま た 之 は 副 

ひ る 反 歌 4.- る も ろ あ り r 反 歌 は、 通 常 短 歌 れ、 本 歌なる 長歌 

れ後ュ 副 ふ もの は > し て、 多 く は、 S 歌 の 意 を 約 言 をる の 用.,^ 

供 o、 或 ひ は その 意の 足ら ぞるを 補 ふに 用 ひら る。 施 頭 歌 ど:^ 

短歌の 頭 尾 何れの 處を問 は ず、 別 K 七 言 の 一 句 を 加へ たる 



研究が 時代に より て、 榮枯 盛衰 あり t こど は、 漸を追 ふて 論 

e ベ し。 

今 萬 葉 第の 歌 を 論す る ,ク: -當 り、 和歌 の 變 遷を考 ふ る は、 雄 略 

天皇の 頃よ? 以前 は 更,^ り。 佛 法 東漸の 後 ビ い へ マビ も、 舒 明 

天皇の 頃 まバ」 は、 未 ぉ大は 佛法漢 の 影響 を 受 けたり とも 

見 え 。姿 も 意も尙 上古の ま 、に t て、 要 す る は、 太 古 よ り、 了 

数百 年の 星霜 を經 過す る 間ハ、 た.' 時勢の 發達 進歩 は隨ひ 

て、 和 歌 も 自づ りら 發達 >レ たり V- の み。 舒 明 天皇の 頃より は、 

稍 見る ベ さ 進歩 を、 和 歌の 面 は 表 は t たれ r^、J も, 尙 持統 天皇 

の 頃 ま そ は、 さ ま そ 顯 著 入.^ る 形 跡 を 認 め 得 ,此 帝の 朝に 至 

り、 始 めて 夫の 称 本人 麻 呂、 山 部 赤 人 等の 出 づるュ 當 り、 1 躍 

t て 極へ 溢の 域 は 入りた る もの ど いふ ベ Co さ れ バ、 舒明 天ー皇 

百 四十 S 



す、 萬 葉 の 歌 は、 何 はっけて も, 實 

もの.^ り。 蓋 萬 葉 の 歌 は、 皆 山 

他の 牽制 を 蒙らえ 或は 矗然亭 

放、 自 由 自在に 生長せ り r 故 は 橐 

園の 樹木 を 喜 び、 後 世の 纖巧ま 

は は、 或 は荆棘 多く! て 入りが 

雍 然錯雜 せる もの t り ど 見め 

屋内に 跼赔 せる 者 の、 別 は 天地 

さや」 る ど 、八ェ 日の 談 4.:- るの み, -但 

さ 間に は、 ま A 薪炭の 用 はも 堪 

る. は、 爭 ふべ から 4^ る 事 は t て、 

の 如 く、 曲 ffi する 能 は^る 處ぁ 



百 四十 El 

に 千狀萬 態. 變 化 を 極 め た る 

林 原野の 樹木の 如 c。 少 り も 

立, J. 、或 蟠桓 屈曲し、 逸氣奔 

駝師 --剪 裁せ らる 、、かの 庭 

る 歌風 は 慣れたる 者の 眼孔 

た f ど 見 え、 規 律 かさ 和歌の 

る.^ ら ん。 然 れ ,〕」 も、 是 S 、猶、 陋 

の 4< ;.^ る ある を 甲 5 念 す る 能 

し 棟梁の 材. たる ベ. さもの 多 

え^る, > ^の 入少 からす 見 ゆ 

-決 て 或る 萬 葉 崇 拜 者 の 言 

る:^ 事實 たりと す- 尙 此 書 の 



ひ ビ い は ん。 藤 原の 宫ど t り て は、 太 海 の 原 ュ、 氣 色 あ る ft e 

. ^の 浮べらん 樣 し て、 面 en き 勢 ぞ出來 た る。 これ ぞ 二度のう 

つろ ひ ま り け る。 奈 良の 宮の 初めは 、此 勢 を 舉 び 移 、 ま 

^ は、 己 かもの ども ま く 、う ら狹 く-^ りぬ" これ ぞ三 度のう つ 

ろ ひ t り け る。 其 宫の 中つ 頃 ^ ^、ゆ か > レき隈 も 4^ き 海山 を、 

風 早 さ n は 見ん、:^ 二、」 ど、 荒 れび たる 姿 ど t り ぬ。 こ れ ぞ四 皮 

のうつ ろ ひお りけ る、 そ れ より 後の 歌 は、 此 聚 (I) は は 載ら す。 

さ 今 m ポに讀 人知ら す ど ふ 中 の 古 さ 調 ^ る ぞ, 此 宫の 末より、 

今の 都の 初の 歌 かりけ る。 そ は 彼の 荒び た り > し が、 表 裏 t 

り て、 淸 ら た, る 庭 は、 山吹の 院さ撓 めらん 風 t て、 ひ た ぷ る ュ、 

妹 に 似 た る 姿 どなり は た り。 こ れ ぞ五 皮の、 終り の 變 t りけ 

る: と, 余 K は附 言 す (兹 は 荒ぶ る どい へる 語 は、 穩 當 ら K 余 

K!l 四十 七 



百 四十 六 

以 前 の 歌 を L る ュ、 槪 ね 皆、 事 はふれ 折 は 臨 i 、見 る もの 間く 

もの はっけ て、 悲 喜 戀 愛の 至情 を 洩らり たる もの t れ は、 云 

はゾ 自然に 成りた る 歌 K t て、 特 は 思 を 運ら t 心 を 勞し て、 

詠 £ たる はは あらや、 る か り。 故 は、 其 意 平坦に、 レ て, 巧 みかる 

思 想 ^ く、 姿 勢文詞 共に 率直 はして 華や 一り t ら す。 然 る に、 舒 

明 天 皇 の 頃より 後ュ いたりで は、 事 はふれ 折 は 臨 i て 、直 ち 

に 至 情 を 述 ぷ る の i t ら す、 未 た 經驗せ さる 事物 ュ- 就, 3- て 

々驚く ベ さ 想像 を逞 う t て, 高 妙 t る 歌 を 詠 L 出 た 

せ りビだ は 於 て、 譬 喩ど稱 する 一 部類 を も 成す は 至り さ。 尙 此 

頃の 歌風の 有 樣を詳 か はせん ゲ ため に、 加 茂眞 淵の 語 を 引 

用す ベ し。 眞淵 曰く 「高 市 岡 本の 宫 (II) の 頃より 云 は ゾ、 三冬 

つ, 3; 春 去り 來 て, 雪 氷の 解け 行く か 如 t 。これ は 初の うつろ 



. せ るハ、 其 大は佛 法 ど 漢學と の 、影 響 を 蒙りた る こと す。 此 

は旣に 前篇の 終 ど、 本 篇の はじめ どに 於て 論じた る 如 く、 歷 

世 務めて 此雨道 を 獎勵 > し 給 ひ、 遣 唐 使の 派遣 せ ら 生 僧 

侶の 留 ゆする もの 甚ぉ 多く, ー て、 唐 土 の 文 £Y ハ、 佛法と 共 は 

上下に 普及せ しか は、 人 情 風俗 自ク から 一 變 ち 僧 徒 或は 漢 

學 者の、 歌 を 詠む もの 多く 出 そ t れょ り、 佛 敎漢學 の 影響 ほ、 

自づ から 和歌の 上 はも あら はる A K いたり!.^ ^ り。 今 其 著 

る t さ 例を舉 くれ S 、博 通 法師 は、 紀伊 國三穗 の 岩屋 を 見て、 

常 盤 かる 石屋 ハ今ハ あり けれ さ ... 

住、./ ける ,人 ^ t かりけ る 

ど 詠み、 沙彌滿 誓 は、 ■ 

世の中 は 何^た ビ へん 朝 開ら さ 

百 四十 九 



Ira 四十 八 

輩 を 以て 兑れ は、 こ れ 氮 骨 S 充 溢 せ る も の .^仏 り ビ いは ん。 

額 田 女 王 が、 春 花 秋 葉の 優 劣 を 判 す る は、 歌 を 以てせし を始 

めどし て、 » 本人 麻呂の 歌集な き は 載れり ど いふ 歌 K は、 詠 

天、 詠 雲、 詠 雨, 詠 山, 詠 河、 詠 花, 詠 葉と いふの 類、 又 寄 衣、 寄 玉、 寄 木、 

寄 花、 寄 川、 寄 海、.^, - フど の 類の 歌 甚 >」 多 >レ 。是 れ 即ち 譬 喩の歌 は 

! て、 文 物の 開く る ど 共 は、 ん の 想像 進歩し て、 歌 の 性質 も 亦 

一 變 せし こど を あら はす もの t りレヒ 代 ハ實用 は 供す る 爲 

め の I は 詠 L た る 歌 多 ャ, りし が、 奈 良の 朝より 後に 〔、此 外 

は ま た 慰 i の爲め ュ歌 を 詠 、ヒ、 以 て詞花 言 葉 を 弄 ぶ は 至 れ 

り。 さ れ^ 遙 かに 後の世の 如 く、 題 詠の み を主ビ C て、 强 ひ て 

歌 を 製 造 す る 如き 事 は、 絕 え て 無 か り さ。 

さて 此 時代の 和歌 が、 上 t:! の 者 ど、 最.^ 著 t さ 差別 を あら は 



酒 の 名 を ひじり ど お ほ せ —古への 

おほさ ひじり の 言 のよ ろ V- さ- 

古への 七の か, レ こさ 人き も A 

欲り する も の は 酒 K ^,:Mの る : り ,レ 

夜 ひ 4:- る 玉 と い ふ yj も、 酒 のみて 

こ ろ を や ュ 豈 C め や も 

I あ り。 又 或る人の 歌 は、 

-んを t 無 何 有の さど ュぉ, m たらん 

. :貌 姑射の 山 をみ まくち 

I あるが 如, ^n; Ef え..^ り。 

萬 葉 集 は 歌 載せられ t も の、 極 めて 夥 

り、 公 卿 官人は 勿 論, 下 りて 樵 夫 海士, 至 



る 



け ん 



く、 上 



よ 



ま < I 15^ ありて 

百 五十 1 



百 五十 

漕 ぎ いはぐ ノ 舟の 跡. なきが と 

ど い ひ、 僧 侶 な ら ざ る 人 も、 大 伴 旅人 は、 

の, 屮 はむ,^.,.^, 3; もの ど ^Ji る 時- 

いよ A ま す /\ 悲 I かりけ ぞ J 

ど い ひ、 大伴家 持 は、 

うつ 蝶の 世 は 常 .Mf ど 知る もの を 

風 さむ. 仁ぬ びつ る-^.^ 

と 詠み き。 大 伴 氏の 如 軍旅 を 職 ど す る 人 ュ て、 尙 か丄る 

歌 あり。 

右 は 孰れ も 佛敎の 影響 を 蒙り、 無常 寂滅、 輪回 應 報の 說を以 

て 動かされ たる もの t り。 又 漢學の 風 氣を帶 びた る ものお、 

大伴 旅人が、 酒 をめ A 詠み t 歌 は、 



株 本人 麻 !!!1、山 部赤人 ^-、共 ^0m^ せ ら S ! i ビ云は る 

る 人.^ れき $ 履歷の 知られ ぞる 泰西の 詩 祖ど尊 崇 

せらる A 叫 ー マ ー は 於け るが 如 く、 其 人物 事業 を詳 かにす 

る 能 はさる は、 遺 憾の極 t り ど S ふべ !。 記 錄は 就いて 知ら 

る A は 、唯 人麻呂 が持統 文武の 兩 朝に 仕 へ 、しこ ど A 、赤 人 は 

之れ より 稍 下り て、 聖 武の朝 K 奉仕せ t 事 どの 其 他 は 唯 

其 詠歌 はより て、 推 測 を 下す は 過ぎ す。 人 麻呂は 新田 部、 高 市 

の 諸 王子 は 伴 ひ、 又 聖駕 K 紀伊、 伊勢、 大 和の 間は陪 ム た 近 

及び 筑 紫の 諸 國に 遊 び し が、 晚 は 石 見ュ居 り、 此 國 はて 沒 

t ぬ。 其 墓ハ 大和の 添 上 郡 ^ 在り ど 云 ふ。 赤 人 もまた 鳳 S は 

隨從 t て、 近 幾の 諸 名勝 を 探 り、 或 は 遠く^ 豫の靈 泉 は 浴し、 

富岳 千秋の 雪 を 眺め、 到る 處は其 吟詠 を 造せ り。 歌枕の こ ヒ 

百 五十 1 二 



五十 11 

見る べさ歌を詠1^^者 は、 皆 之 を採錄 せられ た り。 特 は . が の- 

防人 の 歌、 役 民 の 歌 、東歌た.^ e の 作者 を考 へ 合 せ ぼ、 其數擧 ゆ 

て數 ふべ から す。 天 皇は して 載せられ 給 ひら は、 雄 略、 舒 明、 孝 

德、 天 # 、天 武、 持 統, 元 明. 元 正の 諸 帝 は t て、 皇 子 皇 女 また 多 り。 

然 れ ^^ も、 其 最も 特筆大書 せらる ベ さは 、称 本人 麻呂 及び 山 

部 赤 人の 二人 K t て、 山上 憶 良、 笠 金 村、 大 伴の 一 族 之に 次ぎ、 

高 市 連 黑 人、 高 橋 連 虫 麻呂、 三方 沙 彌、 久 米 禪 師、 畏 忌 寸 意 吉麼、 

春 日 老、 田 邊史 さち まろ 等、 ま た 之に 次く。 此 他よ- > 人の 知れ 

さるもの 甚多 ち 女流 は は、 額 田 女王に K 伯 女王、 譽謝 女王 石 川 

女、 大 伴 阪上鄗 女 等 最も 傑出 t 、大 伴の 一 族 は甚た 多 けれ 

e も、 就 中秀 俊..,, - る.^ の を 旅 人、 家 持の 兩卿ど t、 阪 上 鄧 女、 来 

尺、 駿 河 麻呂等 之 ュ 亞 ぐ。 



は せ り」 ど 云 へ る h 如 き、 人 は 之 を 名吟 ビ い へ き も、 佘 輩 は 之 

を 以 て、 想 像の 未た 大 K 進ま や. -り >レ 一 證 どなす よ 靖 躇 せ 气 

然 れ e も、 其 風 姿 文 辭、 共 は眞率 雄渾 はし て、 韶 致 は 富 I、 氣 力 

は 溢る A 計りに t て、 し か も 優婉なる は、 ま こ ど は 空 前 絕 後 

か る ベ t 。殊 ド 其 長歌の 巧 妙 t る、 上 下 ニ千餘 年に 直れる わ 

が 文學史 中、 ま た 之ビ比 をべ さもの,^ o^。 

人 痲呂ビ 赤 人と の、 文學上 は 於け る 位地 は 、赏 は かくの 如し。 

然 ら は、 此 二人の 優劣 は 如何 は ど いふに, 早く 古今 is- の 序 は 

之 を 評 t て、 人 麻 呂 は、 赤 人 かヒは 立たん 事 かた く、 赤 人 は、 人 

麻呂が 下に 立たん 事 もまた 難 ど 云 ひ t は、 正 §J を 得たり 

どい ふべ t 。然 れ e も、 人 麻 呂は特 は 長 歌 は 巧、 ヒ は- - て、 赤 人 

は ± る C ビ 一 等 れ e も、 短 歌 は 於て :^、 即 ち 之れ は 一 步を 

百 五十 五 



はか A る 事より れ るなる ベ * >レ 。然 れ き 二 入 ビ も は、 お 

位た も 知 ? が た c。 

人 麻呂と 赤 人と は、 寶は我 歌學界 G 曉星ビ いふべ o。 其 詠歌 

を 以 て 察する 處 によれ ぼ、 其 感情の 微 妙, 思 想 の 温 和、 想 象 の 

富 膽 か る こ ど、 能 く 人 ど 自然 ど を 寫 C て、 其 美 を 發 揮 t、s の 

詩 人 た る は 適せら r 示す は 足 る。 但 t 仔細に 之 を觀察 す る 

は、 其 想 像の 作用 は、 稍 其 感 情 ど 思 想 どに 劣れる を 見 る。 夫 れ 

奈 良の 朝 は 文 華の 時代た り。 豈 上古の 人の 如 く、 妄 想 を 逕 C 

うせん や。 然れ V- も:?^ 其 形跡な きに あ らず。 「天 のうみ 雷の な 

み 立 ち 月 の 船、 S の はや し に 漕き かくる み ゆ」 の 如 き は、 即 ち 

旣 は 大 は 想 像の 範圍 を脫 出、. レ て、 妄 想に 近づける もの 4,,- り。 

人 麻 S の 「久方の 天 行く 月 をつ かみ はさ し、 わ が 大君^ さね 笠 



豐 富 に. り て、 姿 勢 甚 た M 强 な り。 憶 良は漢 は 畏 じ た り クレ 、こ 

見 え、 其 歌 序の 如 き、 華 麗,^ る漢 文 多 く ; て、 見 る ベ もの 少 

からす。 此 人天武 天皇 大寶の 初め は、 遣 廣少錄 どかり、 伯 者 守 

を 經 て、 聖 武 帝の と, 3; 筑 前 守 に" 任 せ ら れ .n/K 外の 履 歷は今 

傳: ばら^ 大伴 旅人 は 名 族 を 以て 著 は れ 、 左 將 軍、 中 務 卿、 太 宰 

帥 をへ て、 大 納 言 は 進 、、元 明、 元 正、 聖 武の諸 朝 は 仕へ て、 大.^ 

眷 遇せら れ ー 人,^ り, 文藻 あり-酒 を嗜、 S 、て、 酒 德を賛 す るの 歌 

を 作り ,3/ 家 持^ 即ち 其 子 り。 父 子 共 は雄壯 慷慨の 歌に 長 

じ、 ま た 悲槍懐 慘の詠 は 巧み な り。 人 或は 云 へら く、 家 持の 歌 

は 平 坦 t ろが 故 は、 初 の 徒の 摸範ビ する は宜 t 。但 其 奇 骨 

t く餘 韻に 乏! さ は、 是 れ父は 劣る どころ な り と、 夫 れ或ハ 

然 ら ん。 然 れ e も、^ 殿 然 ビ C て 一 大家 た る ュ 恥 さるたり に 

百 玉 十七 



10 五十六 

讓 る乂き 古 人も旣は看破せる處に^3 て、 讀 者 其 歌集 を:^ 

較 せ は、 明 か は 其 然 る 所以 を 知る ベ し。 加 茂眞 淵が 人 麻呂を 

評 ^.-て、「そ の 長歌の 勢 は、 雲 風は乘 りて 御 空行く 龍の 如 く、 詞 

は 大海 の 原 は、 八 百 潮の 湧く が 如し。 短歌 の 調べ は、 葛 城 の 曾 

津 彥、 眞 弓 を 引 t ら さむ t せ り。 深 き悲み を いふ 時 は, 千 早 振 

るものをもかか^3むべo^-ど い び、 赤 人 を 論じ て 「人 麻呂 どう 

らうへ.^ り。 長 歌 は 心 も 調 もた.^ 淸 らを盡 くせ り。 短 歌 こそ 

これ も ひとりの 姿. れ。 巧 を さ す 。あ るが ま は /] 云 ひた 

る が、 妙 なる 歌と^ り は t は、 本 の 心の せ 2 きが いたり t り, 譬 

へ は、 檳 榔の 車して 大路 を 渡る ぬ t の、 あ^らめ もせぬ が 如 

^ ^ t は、 至 當 の 言 . ^るべ ok。 

山上 憶 良 は、 文 詞稍 粗笨^れ き も、 其 思 想 ど 想像と は, 極め て 



た •* だすき 

玉手襻 

あ れ ま t 丄 

天の下 

靑 は よ ー 

天 さかる 

さ > 一 ろ 

す Q ろぎ 

天皇 の 

大殿は 

霞 立つ 

兒れ は悲, I 

反歌 

さ ュ浪の 



畝 傍 の 山の 

神の こと /] 

ろ ! めち、 メを 

奈良 やま を 越 え 

ひな はは あれ^ 

大津 の宫は 

祌 のみことの 

こ-.^ どい へ^ 、せ 

一春 日の きれる 



a 原 

すかの 木の 

空 に み つ 

い だ さ ま " 

ば-、 

石 走 の 

天の し た 

大宫^ 

舂草 の 

.曰 ,3; の 



ひ じりの 御世 ゆ 

ぎ ■ さ /\ ュ 

太 和 を 置 さ て 

念 a しめせ か 

近 江の 國れ 

、し ろ ^:iめ 0けん 

此 處ど さけ <i /も 

.\ けく 生 ひたる 

大宫. き こ ろ 



の 、r" ら さ き さ きく あれ ! s:j 



五十.^ 



10 五十 A 

今次に 萬 葉の 歌 洌を舉 ぐる ふ 先お ち、 特は云 ふ ベき 事 あり。 

そ は此 は、 啻 は 文 上の 至寶 かるの i t ら 气ま た 大は史 

學 上の 參 考を資 くる もの は f て、 奈 良の 朝 以前の 人情 風俗、 

歷 然と.. して 紙上 は あら はる、 の I t ら す、 ま -メ又 歴史の 

:: 止 ら ぶ J る を 補 ひ、 誤 れるを 正すべき 實 を 發 見す る 事 あ る 

是 れ まり 九 て 歴代の 歌 m 、或 は 物語 日記 等 の 文ハ、 一 ど t て 

歷 史 の 參考ど -^. . ら さ る は * 、 レ といへ 「ヒ も, 其文學 以外 はも、 

價 を 有する こ ビ此 雄の 如 さ も の 少^る ベ t 。余 輩 は此至 

變 を ^ 者 は 紹介 す る は つ さ て は、 充 分 の紙數 を 之 ュ 宛 つ る 

を lit ら で る ^ り。 

近 江の 荒 都 を 過 さ 時の 歌 称 本入麼 



露霜の 置て t 來れは 此 道の 八十 隈 5 ど は 

よろ づ たび 顧み すれ は 彌 遠に 里 はさ 一り りぬ 

益 たかは 山 も 越え 来ぬ 夏草の 思 ひ t えて 

忍ぶ らん 妹が 門 見ん 1 なびけ 此山 

反歌 

石 見の や 高つ の 山の 木の間より 

わが ふる 铀を妹 見つ らん か 

@ の 葉:^ みやま も さ や K さわけ きも 

我れ は 妹 思 ふわ かれ * ぬれ は 

高 市 皇子 尊 城 上 殖宫の 時 作り t 歌、 仝 人 

掛け, 卷く^ 忌々^ さ-^ いはまく も!^ は § > レこさ 

百. K 十 1 



お ほ I や 尺 

さ に 一 たみの^ かのお ほ 

む か の 人 



の ふね まちかねつ 

わたよ どむ とも 

はまた も 逢 はめ や 



石 見の 國 より 妻に 別れ 上り 來 りし 時の 歌 



石 見の 海 

at 4^ しと 

よ >レ ゑ や し 

にきた つの 

朝 はふる 

ー很仍 むた 



つぬ 

角 



人 



の 滞 ま 

こそ 

潟 は.^ け 

荒 機の 上 

1^ こそ 



を 

ら め 

と も 

マ" 

ら め 



かよ りかくより 



仝 

うら-.?^ しと 

よ りる,^ や 

い さ な と り 

か あ を- M- る 

夕 はふる 

玉 藻 t す 



人 

人 こそ 見ら め 

浦 はまけ きも 

海 3 を さ て 

玉藻お, 3; つも 

浪 こそ 來 よれ 

is ね 妹 を 



さ A ゆた る 

野每は . 

取り持てる 

あら か-.^ 

放つ 

まつろ はす 

ゆく 鳥の 

; P: 風 は 

常闇に 

神,^ がら 

天の下 

© う ばな 

木綿 花の 



幡の t び 

つきて あ 

ゆ は^の 

いま さわ 

箭 の繁け 

あらそ ふ 

い 吹,^ 惑 

覆 ひ 給 ひ 

ふ どし き 

ゅ t 給 へ 

榮 ゆる 時 



き は 

る 火 

さ わ 



た 

ふ 

は 

は 



る 

え 



の 

て 



t て 



冬籠り 

風の むた 

み 雪 降る 

おも ふま そ 

大雪 の 

露霜の - 

渡會の 

天雲 を . 

定めて^ 

人 隅 知し 

萬 代に 

吾大 王 



春 去り 來れ バ 

, ^びけ る 如く 

冬の 林 1- 

聞 さの か こく 

亂れて 来たれ 

^ t ばけぬ ベく 

いっき 

齊 の宫ゅ 

曰 の 目 も 見せ. 

水穗 の 國を 

吾大 王の 

然 I も あらむ と 

皇子の 御 gz を 

百 六十 一 二 



;, す か 

飛 &の 



まがみ の 原 は 



. ^しこく も 定め 給 ひて 



やすみ 



八 隅し 

ま § たク 

.^i り 宫 は 

をす く は を 

、- S くさ 

御 軍士 を 

まつろ はぬ 

お ほみ ゝ 

大 御身 は 

御 軍士 を 

いかづちの 

あおみ たる 



§ きみ 

吾 か 大王の 

不破 山越えて 

あもり いま て 

定め 給 ふ ど 

め厶給 ひて 

國を 治め ど 

大刀 どり おはし 

あと も ひ 給 ひ 

聲と 聞く ま そ 

虎 かほ ゆる ど 



久方の 一 

神 さぶ と; 

きこりめ す 一 

こまつる^ さ 一 

天の下 一 

鳥 か 鳴く 

千 早 振る ■ 

皇子.^ がら 

大 御手.. - 

ど A の る „ 

吵 -Tni せる 一 

諸人の 



百 六十 二 

天 つ 御門 を 

磐 隠れます 

そと もの 圍の 

わ みが 原の 

治め 給 ひ t 

吾妻の 國の 

人 を 和 はせ と 

まけた ま へ は 

鈹の音 は 

くた のお ども 

おび ゆる ま そに 



か し こ だ れ 



■■.、/ 、さ ^ Z 

堪. 安の 池 



タ J ^ 

の 天 知 ら >レ ぬる 君 ゆ ゑ ュ 

CP 日 も C ら ュ 戀 ひ わたる,^ も. 

のつ A み の こもりぬ の 

e\ /,、 / や」 t ら ュ ?」 ね り ほ ま き J 



龜 一 一 

ク S 

M 引 の 

河の 瀨 の 



年 乙 丑 夏 五 月芳野 離宮 幸 せ I 時 

笠 金 村 

御. 3 もさ やに おちた さつ 芳 野の 河の. 

き よ K を 見れ は ヒ; 邊 S 千鳥し パ 鳴く 

百 六十 五 



かん み Y 

神宫は 

白妙の 

赤 根 さす 

ぬば たま 

烏 玉 の 

鶉 t す 

春 鳥 の 

Jn| ひ も 

かん tt ふ 

:肭 ^ なノ 

<€宫 と 

然れ きも 

作ら i ュ 

天 の も ど 



よそ xS 奉りて 

麻衣 著て 

曰の くる 丄 まで 

ゆ ふべ は,, H れは 

いは ひも ど tl り 

さまよ ひ ぬれ は 

未, 盡ねは 

葬り いま t て 

さ お め ま つりて 

吾大 王 の 

かく やまの 宫 

-.^ りさけ 見つ A 



遣 は ュ 

壞 安の 

し、 t もの 

鹿自物 

大殿を 

さもら へ ,ど 

嘆 さも 

一一 一一 口 さへ ぐ 

朝 もよ 

神.. ずがら 

萬 代 ど 

萬 代 は 

玉手襻 



百. 一 ハ 十四 

御門の 人 も 

御門の 原 は 

い は ひふし っュ 

ふり さけ 見つ ュ 

さも ら ひかね て 

未た 過, Tn- ぬ は 

白 濟の原 ゆ 

木の ベの 宫 を 

C クま. WN ましぬ 

お も ほ ! め て 

過 さむ ど 田 心へ や 

か けて しぬ バ む 



天地の 

驗 河 t 

わたる 日の 

白 雲 も 

語りつ, 3; 



B5 れ t ど ,3; ゆ 

富 士 の 高 根 を 

陰 も かくろ ひ 

い 行, は マ かり 

いひつ ぎ 行かん 



神 さびて 高く 具 さ 

天の はら 振り さけ 見れ は 

照る 月の 光 も 見え. 

時 じく ぞ 雪^ ふりけ る 

富 士の たかね は 



: 反歌 

田子の浦ゅ打ち出そA見ればま^^ろはぞ 

ふ y のた がね.. - ゆ さは 降りけ る 



神龜 元年 5: 子 冬 十月 五日 紀伊國 は 幸せ ム 

時の 歌 : . 同, ■ A 

t ヒこ 

A 隅 知 t わが 大王の 常宮ビ 仕へ 奉れる 

ハ 十七 



.V *v み 



5 ハ十六 

下邊 はは 4i はづ- つま 呼に ぶ も、^:^§の 大宮人 も 

- をち こち ュ サマ ヾュ。 あれ は 見る 毎 あやに, 乏. み- 

玉 かつら 絕 ゆる 事,^ く 萬 代に かくしもが, もヒ 

天地の ; g を ぞ禱る §5 t こ.^ れき も. 

反歌 

萬 代 は 見 ども 飽め やみよ.,.^ ぬの 

たぎつ かふち の お v$ 'みや さ ころ-" 

人 皆の S のち も われ もみよ A,^ ぬの 

たさの どこ^の 常,^ らぬ かも- 

-不盡 を 望む の 歌 山 部 赤 人 



^ ^ せ こ は 見せん と ほ- 5 ひ .1, の 花 

そ れ とも 見えす 雪の ふ れ 

あ す よ り. は 若菜つ まん ど 六 > め 

さの ふ もけ ふ も 雪 

百 濟 野 の 获のふ る えに 春 まつ 



t 野 は 

n ふ り 

ビ 



^ は 



つ ..i 



す み うぐ ひす n^c^ に け ん か 



みリ 



故 太 政 大臣 藤 原 家の 山 池 

S は >レ へ の ふるさ 提:^ 年 深み 

:g の ぎ さ K み く 



を 詠み- i 歌 仝 人 



さ お ひ け り 



滕鹿眞 間 娘 子 の を 過る 時の 歌 



仝 入 

百 六十.^ 



百. K 十八 

さびがぬ ゆ そが ひに み ゆる 沖つ 島 淸き渚 は 

風 吹け は 白浪 さわぎ 潮 千れば 玉藻 f ^ りつ 

神代より t かぞ 尊き 玉津島 .H 

反歌 

沖つ 島 あり その 玉藻 I ほひみ ち 

ぃ隱ろ ひ.^ ばお も ほえん-^ も 

和歌の 浦 は 潮み ちくれば かた を *1 

葦 邊 を さ >レ てた ク,^ きわたる 

短歌 四 首 同 3 一 

春の 野 はすみ れつみ はと 來. -ノ われ ぞ 

野 を まっかし み 一 夜ね はける 



惑 情 を 反せ. むる 歌 山上 憶 良 

或は 人 あ り、 父 母 を 敬す る を 知ら 气侍 養 を 

忘 れ 妻子 を 顧す し て、 脫 履より 輕じ、 自, 畏 俗 

先生 ど稱 す。 意 氣靑 雲の上 は揚 るど雖 も、 身 

體猶塵 俗の 中に 在 り。 未 お 修行 得道の 聖 -义" 

驗 あら を。 蓋 是山澤 亡命の 民.^ り。 所 以 K 三 

綱 を 指示 t 、更 は 五 敎を開 き、 之 ド 遣 くるに. 

歌 を以. て 其 惑 を 反せ t む。 歌 は 曰く 

父 母 を 見れ パ尊 め こ 見れ パ め .? (うつく. I 

世の中 は かく ぞ こどつ」 り, 、妙 ちどりの か 丄らは もよ 

ゆく へ らね パ.. うけぐ つ を ぬぎつ る 如く 

履み ぬぎて 往 くち ふ 人 は I 石木より 4^ りて か 

百 七十 1 



&づ s w 

倭 文幡の 

か つし か 

勝 鹿 の 



古 は あり けん 人の 

ふせや 立て つま 問 ひ t けん 

おくつ,? を こ- -とは 聞け, jj まさの 葉 や 

松 か 根 や 遠く 久 f.- S 言 のみ も 

ら え.^ く は 

反歌 

われ も 見つ 人 はもつ ゆん 滕 鹿の 

Jim 間の て 一 じ 女 かおくつ 、さ き C ろ 

勝 鹿の 眞 間の いりえに うち t びく 

玉 藻 り け ん て ^^ -^^ t お も ^ §ノ 



百七ナ 

帶と, 3; ^ へて 

眞間 のて KJt が 

茂りた るらん 

名 のみ も われ は 



貧窮 問答の 欲 同 人 

風 ま 卜り 雨 ふ る よの 雨雜 り 雪 ふ る よ ハ 

ベ かた しほ 

術 も,, H く 寒く?. 'あれ は 堅爐を 取りつ、 しろ-ひ 

百 七十 一二 



て 世間の 蒼 生 を や。 誰 だ a 子 を 愛 せ ざ る V 



き 



M は め は 

ま な C ノ ひ 

M ,\ 一 3 7、 



瓜 はめ は こき も 思 ほ ゆ 

い ク くより 来り もの ぞ 

安 寢ぇ > , ^"さぬ 

反歌 \, 

ろかね もこが もね 珠も 何せん は 

まされる たから 子 は t かめ や、 も 



ま て ぬ、 パゅ 

、<p vc^ か- A りて 



. ^が,^ のら さね 

つち 

W まら t 大王い ま T 

天雲の むか ぷす際 み 

gH: こ ^,^4す 國 のま ti らぞ 

I かふ は あら ト.^ 



天 へ 

C の 



t は 



往か 2^ 

照 す 

ぐュの 



は.^ く は 



反歌 

久方の あま 玄:^ 遠 し ^ ほ 

いへ はか. へりて t り 

子等 を 恩 ふ 歌 

釋迦 如来 金口 正說 は、 等く 衆 

羅服羅 の 如, と。 又 說く愛 は 



百 七十 二 

汝 がま ュ く 

日月の 下:^ 

さわた る 際み 

^ tmi まュ 



に 

を 1 ま さ 

生 を 田 3 ふ 

子 は 過く 



は 

こ ビ 

る か 5. 



t と。 至 極の 大聖 尙子を 愛 す る 心 あ り。 ま. し 



伏せい ほの 

父母 は 

図み 居て 

こ し さ 

敏 はは 

ぬえ. 1! の 

3^ さる と 

ね や, ii ま で 

世の中の 道 



まけ!, ほの 內は 

枕の 方 は 

憂へ さリ, ^よ ひ 

蜘蛛の 巢か, fH; て 

の さ よ ひ をる ュ 

い へる が 如く 

さ たちよ は ひぬ 



ひた 土 は 

妻子^も は 

竈 は は 

飯饮 し く 

いとの さプ 

. ^ビビ る 

かくは かり 



ビさ敷 さて 

あと y 

足の 方 は 

短 ふきた てす 

事 も 忘れて 

短 さもの を 

五十 戶長 か聲は 

す ベ,^ さもの か 



.-• 短歌 

S1 の 中 を どや さ f と 田 § へ きも 

とびたち かね つま I は { あらね ! 



百 七十 五 



A す タ ざ^ 

糟湯酒 す A ろ ひて 

ズハ かど あらぬ 奪 か, 3; 一 

人 は あら じ ビ tl あろ 一 

麻 s> -まー 9 nn さか A ぶり; 

着 襲 へ •、、」 も 寒さよ すら を! 

父母 は 飢え 寒 からん 一 

この 時 は 如何K^,-っA^ー 

あめ つち は 廣 > レビい へ き 

曰 月 は 明^と いへ^; 

人 皆^ 吾の みや vC> ^る 

人 まみ は あれ も,^ れる を- 

み るの ビ さ けさ がれる 一 



百 七十 四 

はぶか ひ 鼻び t 

あれ をお さて 

へ き 寒く! あ れ パ 

布 かたぎぬ ありの こど /\ 

われよりも IK しさ ヌの 

一: 子- :3Li-^ は こ ひて まくらん 

汝が代 はわた る 

あがため は 狹 くやまり ぬる 

あがため:^ 照り や 給 はぬ 

わくら t は ひど-. \ は ある を 

綿 も,^ き 布 かたぎぬ の 

かべ ふの み 肩 は 打ち 懸け 



, レ て 而 し て 林に" 迷 ふ。 庭 に は 新 蝶 舞 ; S 、空 は 

は 故 雁 吸 る。 是 K 於 て 天 蓋 ひ 地 は 坐 り、 膝 

ゆ , 

を 促て 觴 を 飛 I、 一一 一一 n を 一室の 裏に 忘 れ、 矜 を 

煙霞の 外に 開 く。 淡 然ど I て自 放ば 快 然と 

t て 自 足 る。^ >レ 翰 苑は非 中 は、 何 を 以て 情 

を 攄 ん。 猜 ふ 落 梅の 篇を紀 さ ん。 古 今 夫れ 何 . 

ぞ る ベ きパ且 ^く 園 梅を賦 ー て聊ゃ < 短 詠 

を ^ ータ ベ A- レ 

筑前守 山上 大夫 

春され はま グ院く 宿の 梅の 花 

ひどりみ つ 、や はるび くらさん 

筑後守 葛 井大夫 

百 七十 七 



秋 野 花 Y (^める 同 

の 野 はさ さたる 花 をお よ ぴ拆り 

か § かぞ ふれば.^、 くさの 花 

が 花 を も 4. めくす はお t ゼ I こ の 花 

女郎花 また 藤 あさが ほの は t 

梅花の 歌 (g 略) 

: 火 平 ニハキ 正月 十三 n 帥老の 宅 は 萃 ま る。 宴 

會 巾る t り。 時 ュ 初春 令 月。 氣 ハ 淑 は、 風 は 和 

は、 梅 は 鏡 前の 粉を披 さ、 蘭 は珮 後の 香を薰 

す。 加 之、 6" は 嶺 S を 移 !、 松 蘿を 掛けて 而 

i て 蓋を倾 け、 夕ュは « 霧 を 結び、 お ュ對 



うち 4=- びく 春の 梆ビ わがや どの 

うめの 花 ど をい かに かわ^ん 

大判 事 船 氏 磨 

ひど KJ と は を り だ ざ 、レ つ く あ そ ベ e も 

S や "^ノ ら a3 さ う め の は 〈な か. も 

藥師帳 氏祸子 

うめの は な 晚 § て 散 り .^.^ は 櫻 花 

つ ぎて 咲く ベく た りュ てあらす や 

筑前介 化 氏子 首 

ipT で 7- 年 はさ ふビ も, リめ の 花 

^ゆる こと 4=^ くささ わたる 、ベ > し 

蜜岐^^^板氏安麿 

百 七十 九 



百 七十 八 



の 花 い ま さ. り、 なりお も ふ, i- ち 

だ ^し: vC> て.^ 今 盛り 4^^ り 

笠 沙 

宵 柳う め ビの は-^ を 折り か ひ 

飮 み ての 後 は 散りぬ ども 



わ がその ュ 梅の 花ち る ひさかたの 

天 より 雪の t かれく るか 

梅の 花 散ら まく 惜! み わが その 、 

た けの 林 5^ う ぐ ひ す ,^ く 



よ . レ 

主 



人 



少監阿 氏奧島 



大典 史氏大 原 



春の 野に,^ くや 鶯,^ みつけん と 

わがへの 園 K 梅 が 花 さく 

筑前目 田 氏眞人 

春 の 野 霧 た ち わ た り ふ る雪ビ 

.A の 見 る ま て 梅の f 化ち る , . 

- , 土師氏 御 通 

德 の 花 をり か ざ t つ A も ろび ビの .: . 

あ そぷを 見れ パ都! き お も ふ 

5i すみた つ 永き 春 日 を か. せれき > 

S や t つか.. --さ 梅の は-^ かも. ノ- 

百 A 十 1 



KUK 十 

春な れは うべ も 咲きた る 梅の 花 

きみ をお も ふ どよ いもね-^ ふく は 

神 司 荒 氏稻布 

ハ# の 花.^ VJ りて だ や.; せる もろ ヌは 

今日の あ ひた は樂 t く ある べし 

藥師高 氏義通 

春 さら は あはむ ども ひ t 梅の 花 

け ふの あそび にあ ひみつる かも 

陰陽師 礒氏法 麿 

梅の 花た & り だ ざ て あそべき も 

. ぁ さ た ら ぬ ひ は 今 日 は ぁ り け り 

节師志 氏 大道 



いそ . ^ゆく 道 知ら ませ バ 1 かねてより 

妹 を ど、;^ めん 閽 を お だ ま を 

妹^ 見 や ,ヒ は 花 さ く と さはへ ぬ 

わ が かく 淚 S, ま お ひ t く ,は 

ハ, く の I み ありけ る もの を 妹 も われ ,も 

千 歲 の も と も た の み. たりけ る 

人 



百 入 十一 二 



痛 悼 未お 熵 ます- -て 詠め る 歌 仝 

£^ の 中, レ常 かくの みと^つ 知れ.^ -- 

い たさ こ A ろ;^ 忍 びかね つも 

佐 保 山 は 化. な びく.^ すみ 見る r J とュ 

姊 を 思 ひ そ ュ n 。なかぬ 日 は ^^M^ t 



百 八十 二 



亡 姿 を 傷む 歌 

吾 が 宿に 花ぞ 咲,^ た る 

妹が ありせ は 

見せ ま もの を 

消ぬ るが 如く 

力く り ュ VnJ ば 

ク ひ ■ も v〔 にノ 1^ 



はし さや vC> 

手 折りても 

露 § ネ 。 

いひ も かね 

せんすべ も, 1^ 



大 

そ を 見れ き 

み だ 

空蟬の . 

足 引の 

そこ、 せ ,k ュ 

^ も ん仏 



俘 家 持 

心 も ゆか 4 お 

二人,^ らびゐ 

借 れる 身な れパ 

山道 を 指. 3 て 

g こそ 裔め 

の 中,^ れ: S 



反歌 

時: S 0- も い つ も あ ら んを心 いたく 

5- わさ も か 若 子 をお-さて 



反歌 

s> く へ かく あ 

か;^ き 

卯の花の 



霍公為 い 



咲く 

S や 

と ね 

a ま 



雨 の 

わ -Ti ほ り 



落り 



り 

は 

ち 



た 

け 



フ 

ク 

る 



る 

せ 



た る と 

た ら は 

な け バ 

く は 橘 

時 ri, さ 



も 霍 公 

T や 

. ^どく 

名告 り 

の 

き と 



を M 。 

き ぬ 

とも 



て 

かくし 

ど i ^ 



き ^ 



ぎ 

、な 



あ 

さ 



ぬばん 

く,^ へ 



よむ る 



仝 

ら は 

か え 



ん 



人 



百 入 十五 



な. こそよ そ はも 見 A:- 

おくつ ,3> ど © へ 

獨り幄 裏 K 居て 遙 

よめる 

高 御座 天の 日繼と 

聞 こ 乙 食す 國の まほら は 

百 鳥の 來ゐて 鳴く 聲 

いづれ を か わきて 忍ばむ 

珍ら しく 鳴く 霍 公 鳥 

ひるくらぐ.^ よ わ た ^3 さ け ど 

う, f.:^ けち さ あ. はれの 鳥と 



百 八十 四 

かわき もこが 

はは t ,TnJ 佐 保 山 

K 霍公鳥の 暄くを 聞て 

仝 人 

すめろぎの 神の みことの 

山 を .^3 も さは K おは i と 

春され は き A のか,^ も 

卯の花の 院く月立て^| 

あやめ ぐ さ 玉ぬ くまでに 

聞く 每は 心う こさて 

いはぬ 時 1 1 



短歌 二 首 

われの みぞ 君 はは 戀 ふるわ かせ こが 

こふと ふこ ど n 一一 一一 口 の 4^ ぐ さ ぞ 

a の 野の V," け I は 咲け る姬 百合の 

ら えぬ 零い はくる^ さもの だ 

防人 の^れ を 悲む心 を 痛む 歌 太 

大君の ど ほの I かと A 不,^ 4n 

あお まもる おさへの 城ぞビ ほこ I をす 

人 さはに みちて は あれ, ヒ 鳥 か 鳴く 

S で 向, ひ かへ り 見せす て 勇みた る 

なさた ま-ひ ま けの ま は (, たらち ねの 



伴 家 持 

筑 紫の 國は 

四方の 國 はは 

あ クま をの こ は 

猛さ 軍士 ど 

母が 目 離れて 

百 八十 七 



秋の 歌 仝 

さ を > 、レ か の 朝た つ 野邊 の 秋 萩 ュ 

ま ど み る ま そお ける 白露 

短歌 二 首 

淺 茅 原つ はら ュ もの もへ パ 

ふり ri,v^ 鄕の おもはゆ る .^^J-.^ 

わ す れ 草 わ か 紐 はっく かぐ 山の 

ふ P ュ ,レ 鄕 を 忘 れ ぬかた め 



ビ りが 鳴く 吾妻 をと この つま わ^れ 

悲. V- く あり けん 年の を t が み 

旋頭歌 

自嘆歌 、元 奥與僭 

白^ は 人 はや ^ ら え.^ に 知ら € ど もよ > レ 

. らお、 ども われ. V レ れらさ 知らず ヒも よ! ..• 

春 日,^ る 三 笠の. S に. 月 も いそぬ 一り も 

さ,^. 3; はさけ る さ くらの は の 見め ベ/、 

白雪の とこ! く 冬 は す ぎ は け ら も . 

は る ^ す み た ま び く 野 邊 の 鶯 さ ぬ 

百八 十.^ 



若草の 

あしが 散る 

朝.^ ぎ ュ 

あ ども ひて 

まさきく も 

ますら をの 

つ 、ま は,^ 

白妙の 

畏 ,3; 毛 を 



妻 を も ま か 

難 波の み津は 

^こど,^ の へ 

漕ぎ ゆく 君 は 

早く 至りて 

こ ヽろを . ^ち 

Ig" り, n; ませと 

釉 折り かへ t 

まち かも こ ひ 



て 



反歌 

み" i タら をの ゆ ぎ どり 著 一 

わ ^ れを 措^ 



あらたまの 

波の 間 を 

大王の 

ありめ ぐり 

いは ひべ を 

ぬ はた まの 



百 A 十八 

月日よ みつ ュ 

ま が い A.^ ヾぬ さ 

か e リひさ をり 

い きさぐ まひ 

み こどの ま ュ,^ 《 

今年 を はら バ 

と こ ベ はす ゑて 

黑髪 きて 



ん は. きつ まら は 

ひて 出で いけ は 

み け き け ん つま 



ふじ 河 ど 人の わたる も の 山の 水の たぎち ぞ 

曰 本の やま どの 國の 鎭め とも S ます かみ^も 

蠻 ども . ^れる 山 .a も 駿 河 t る. 富 士 の 高 嶺 は 

見 れ き ぁ ぬ か も 

反歌 

ふ じ の ね せ, 降 り おける 雪 はみ.^/ いっきの 

An ち にし ぬれ も 其 夜 ふ りけ る 

ふ y の ね を 高 み ^ ,し み 天 雲 も 

い,! 5 さは ヾか りた か" び くもの を 

(高 橋 連 蟲麻呂 歌中卩 一.^ り) 

天 皇高 狩 v$ 給 ふ 時 むさ 丄びを 得て 

口 九十 1 



Ka 丸十 



はふ りら が S さ ふや t ろの 紅葉 も 

えめ 繩 こえて ちる ビ > か も の 



富 士 山 を 詠める 歌 

たまよ-. -の 甲 i 乂の國 

こ ちきち の 國の みか . ^ゆ 

天 雲 も い ゆき は、 、かり 

も ゆ る 火 を 雪 もてけ ち 

S ひもえ チ 名 付 も ら は 

せの 海と 、ic ク けて ある も 



よみ 人 vC> ら す 

打よ する 験 河の 國 H 



出 立 て 

飛ぷ鳥 も 

ふ る 雪 を 

ぁゃ^^くも 

その 山の 



富 士 の 高 嶺 ^ 

どび もの ほら や > 

火 もてけ ちつ ^ 

い ま す 神 か も 

つ める 每 そ 



鴨 じ もの 

知らぬ 國 より 

ふみお へる 

持 ち こ せ る 

の はすら む 



水 は 浮 居て 

こ せ や よ り 

i さの つ, > ズてを 

い そ はく 見れ は 



ゎャ, つくる 日の 御門 ュ _ 

我が 國は 常世に * ら む- 

あらた よ . . 

新代ビ 泉の 河 K 

も 、/にらす い かた, に 作り 

神 4^ が, ら, なら、 し j 



み よ ^ の 

ひま.^ く ぞ 

その 雨の 



み -^ か の 嶺 に 

は gj* りけ る 

ひま t さが 如 



sa ひつ A ぞ來る そ の 山 道 を 



天 武 天 皇 

な く ぞ ゆ 、さは 降りけ る 

其 の 雪の 時な さ が スじ ビ 

くま もお ち.^ 

百 九十 一二 



上れる は 診、 ヒてそ 

ま *^ ら をの た ま マビ やま は 

さ € は おりくる 

籐原宮 はたて る 民が よ 

八 隅 V- t わか 大王 

荒 妙の 藤 原^う へ ^ 

みあら か は た か t ら さんど 

天地 も よ り て あ れ こ そ 

たな かみ 

衣手の 田 上 山 の 

もの, 5 ふの 入 十 氏 河に 

そ を 取る と さわく 御 民.^ 



百 九十 = 

へたる 歌 大 f: 阪 上! § 女 

せめ たれ は 

むさ 5 びぞ もれ 

める # 

高 ひかる 日の 皇子 

食 國を め 乙 給 はん ビ 

神,^ がら 思 ほすな へ は 

いはべ。 の 淡 海の 國の 

まち a さく ; S のつ ま そ 

玉藻^も 浮べ 流せれ 

家 忘れ み-^ たま {ら を 



. 寄 花 讃 尺 ^. ら チ 

われ こそ:^ 僧く も あらめ わがや ふ」 の 

は t たち は 4 ひ を 見.^ は来ト ビ や 

寄物陳 思 

劎 太刀た" の を > しけく も われ ハな^ 

この ころの 間の こ ひの ゆき ュ 

寄 物陳思 

梓 JIT ひきて ゆる ベぬ,; すら を や 

戀 とふ もの を ぬび かねてん 

きふ, 

R.^ 十 



西 九十 四 



吉 野に 幸! 玉び ー 時の 御製 天武天 n 



よき 八の よち ビ よく 見て よ と 

士 口野よ く 見よ よき ひど 

# んざ て 夏き-たるら t 白妙の 

ころも ほ ー たり 天の だ 

あ シ ベ ゆく 鴨の^ かひに 霜 ふり 

さむさ 夕ハ やや 《ビ^お 



い? 

よくみ つ 

诗 统 

ぐ や ま 

志 貴 

も ま ゆ 



天 皇 



王 子 



おきて いか バ妹 はまが,^ i もちて < ^く 

ぁク さの IIT のめ クか はもが も 

おく れゐて こ ひ はくる も 朝獵の 

君が め も,^ らま もの.^ V 



la 九十 4 ハ 

束 歌 三 首 

玉川ュ さら をて つくり さら /V は 

,^-はぞこの この こ-.\たか,^^0,?^; 

き 口. 濃 かる をが の あらの は 霍公鳥 

なく 聲 きけ バリ」 § *^ ぎ はけり . 



4.- はつ. あ ふみ k 

江 いま さほ そ えの み をつ く 

あれ をた の めて 淺ま もの を 



防人 歌 二 首 



第三 篇 平安朝の 文 學* 

第 一 章 總論。 

桓 武 天 皇延曆 三年 は、 人 代 七十 餘 年の 問, 君 K. 共 に 住み. 馴れ 

•o、 奈 良の 都 を、 山 城 國乙訓 郡長 岡に 遷-- へ ひ ! が、 十 ハキ を 經 

て, 其 工事 尙 成ら や」 り ^ は、 延曆 十一 一 年、 重 ノし仝 國葛野 郡 宇 

多 村 を 相.., ノ て、 宫 城 を經營 、レ、 萬 I 不易の 帝都 ど 定め、 平安 城 

ビ 名 づけ 給 ひ き。 是 れ實 は延曆 十二 一年、 紀 元 千 四百 五十 四 年 

の:? 1 ^.n^ よ り、 治 一 一 年、 今 の 都 は 遷り給 ひ >レ i そ、 千 有 餘 

年 の 間、 帝 都: 此處 ^ 奠 まり t か え 文 治 二 年 は、 源 賴 朝が 覇 

府 を 鎌 倉 ュ 開 さ C よ り、 大 隨武 門の ま- ュサ $ ちに :!^ 都 ュ ま >レ ま 

す 天 子 は、 准 垂拱 t て 成る を 仰 さ 給 ふ の i .な り t か ば、 此 書 

. は 於て . ^、普 通の 稱 呼ば 從 ひ、 た y 其 以前 をハ 平安朝 どい ふ 

百 九十 九 



漸 が、 如 何 な る 影 響 を、 我 國の文 明、 特 に 2 

し か ば、 旣 に 前に 詳か にせ り。 せ: ハ 後 漸く 唐 

ひ、 質 機 粗野の 風俗 は變 じて、 華美 艷麗ご 

代 よ り、 佛 法 の、 益 弘 通せ, し 、、」 共 に、 勇 壯 活 

優柔 懦弱と なり ぬ。 此 の 人情 風 俗 は、 稍 MS 

見る ベ かり, し が、 平 安の 朝に 至りて は、 一 

抑、 我 國の 上代 は、 一 般ょ 風俗の 高 £1: な り 

性の よ は、 別 に 嚴 正なる 規則 も 無 か り 

方 ふ に て も、 資 明な る 人々 にて も、 此 點 に 

き舉動 少 か ら ざ り き。 さ れ V- も、 常 時 は 上 

て、^ 武の氣 象 熾ん なりし か ば、 さ までの 

降りて 唐 風ャ』 摸, し て、 浮 華 を 尊 び、 佛 法 を 



が 文學の 上に 與 へ 

風 の 行 はる.^ に從 

な り、 聖 武 天皇の 御 

潑の氣 風 は 失せて.、 

に奈 良の 朝に 於て 

W ii^l >し く な り たり。 

しょは 似 ず、 男 女 兩 

し ほ .ぐ」 よ、 高 M なる 

て よ、 畏り が は ,し 

下の 風, 俗 質樸に し 

弊 を 見 ざ り し が 

信 じ て、 常 を 感 ゼ V 

二百 一 



二百 

なり. さ れ は、 平安朝の 文學ど は、 平安 奠都の 頃 よ り、 源平 兩氏 

の 時代 ま そ、 凡 四百 年間の 文 學を稱 する t り。 此 文 舉 ゅ國 史 

の 修撰 ど い ひ、 漢文 漢詩 の 流行 ど い ひ、 I "奈良 朝の 文學 1- 

繼 其 將は執らんどせ^.^方角 K 、進 歩 たる もの 4.:- れ とも、 

國文學 の 上より 觀察し て、 大 ュ價値 ある もの は、 大 抵新 K 此 

時代 は あら はれた る ものと す。 物 語、 草 子、 日 記、 紀 行 等の 散 文 

の 文學の 如き 即ち 是れた り 。和 歌 は 星 霜 を 經 る ュ 從 ひ、 漸 々 

變 -き t て、 遂 はは 萬 葉 時代の もの ど 比較す ベき 價値 4.,mJ も 

のと まり ち/さ れ き も、 尙 是れ 平安朝の w 有 t る 1 雜の 光彩 

を帶 びた る もの て、 特 ri, 一 時 は、 或 る點 より 觀 祭 す れ ば、 

萬 葉 時 っふ も 凌 駕 す る は か り 進 み 事 ぁ り 

夫の 推 古 天皇の 時に 始まり ー 隋唐ど の 交 通、 及 び 佛敎の 



せ て、 穴 隙 を 鑽 り、 此 世の 外 t る樂 ュ、 世 の 害 はる も、 民 の ? tn 

I ど.^ る を も 顧みず >レ て、 此 ffi を は 樂 >レ さ 夢の 中 K 過 5 し 

, た り。 ま た 子孫の 繁榮を 希 ひ、 後生の 安樂 を 求なる 爲め は、 代 

々 莊 ,s . ^る 寺院 を 建 て た り きパ a 時、 朝 廷 の 御 慰み は :^、 詩歌 

管 紘. 蹴 鞠、 香、 雙 六 等 は 常 の ? 5^ t り。 此 他、 曲 水 の 宴、 紅 葉 の 賀、 四 

季折々 の 御遊 の 盛 ん t る、 云 ふ はか. り なし。 の 競 馬 騎 射の 

如 さ も、 今 ハ 一 の 遊戯との み 4., かりたり。 ャ, くの 如く 枕 掘の 地 

KM じて 歌舞の 巷と,^ り、 花 柳の 境と 6 t る 狀 態 t t か 

, ^、终 はは 政灌 の、 地方 移る t. こ を 如何 ども す る 能 n や」 り. さ 

而 ..^ て、 公 卿 百官の、 かく も 遊 宴 はの L 耽る £. 〈ありち は、 何故 

ぞ。 盖 しかの 唐 風 を 摸 t て、 我 國の 進歩 は 比べて は, 頭 の 大 * 

る ュ 過 .n- た る 政 府 を 設 け ら れ か は、 政 務 の-割合 は 少 り 

二百 1 二 



る $ 代 こ 至りて よ 

めに 消耗 し、 姿 も 心 

盛んなる に從 ひ、 其 

にす る 頃に 至りて 

りて、 朝廷 の 顯 要, な 

め、 全 國 の 豐. 饒 な る 

せられたり き。 故 に 

掌握せ しのみ なら 

,し か ば、 此 時に こそ 

を 催し て、 豪華 を 競 

錦 繡を纒 ひ、 口 に は 

朝、 秋 の 夕、 花に たは 



,日本 男子の 勇壯 なる 

も 女々 しくな り て、 遊 

弊. 大に露 は れ、 夫. の 

は. ん.、 、」 其 極に 達し 

る 位置 は、 み 4> 藤 原 氏 

土地 は、 莊園 ,こ し て、 多 

藤 原 氏 は歷代 天子の 

气乂、 大 地 主 ,z し て、 貸 

と て、 宏壯な る 邸宅 を 

ひ、 奢 侈を鬪 はす 事 常 

豪 梁 美味に 鉋 き、 翩 々 

む れ、 月 に 嘯 き、 愁 懇 を 



二百 二 

氣 風 は、 全 く 之が た 

惰の風 漸く 朝廷に 

藤 原 氏が 大權 を恣 

た り。 盖 ,し此 時に 當 

の 一 族に て 之 を. 占 

く 彼等の 爲 めに 領 

外 戚 -、 J ,し て、 政 權 を 

財に も 不足な かり 

措 へ、 盛大なる 宴會 

と な 、り, 身 に は 綾羅 

たる 佳人 才子、 春 の. 

通 じ、 花 鳥の 使を馳 



樂 溢る A ばかり,^ り^が き も、 都 を. 5d- つる 7- 僅に 一 步 なれ 

ば、 宛 も 暗夜 は 夜 會の席 を 出た そる が 如 . ^。さ れ パ、 朱 雀 天 皇 

の天慶 年中 ぺ平 將 門は柬 は、 藤 原 純 友ハ西 は相叛 さし も、 藤 

原 氏の 力 はて ば- 擊 ち 平 ぐ る 一と 能 は 气諸 國の 武士の 力 はよ 

り て、 其 乱 漸く 定まりた り。 然 れき も內 はは 朝廷の 紀綱 次第 

は 緩 I て、 圓融 天皇 の 朝 K は、 盜贼近 幾を橫 行:! て 火 を 放ち、 

人 を 殺しし か フ )」 も、 之 を 鎭 む る 能 は 气私 は 兵 杖 弓箭 を 帶 

ぷ る 者、 多 かり t も、 亦 之 を 禁 す る W 能 は す r 外 はは 諸 國の武 

士, 益、 朝 威 を 憚 ら す。 或 は、 海 賊の調 庸を奪 ふ もの あ り、 行 路 を 

妨 ぐる もの あれさ も、 朝 廷 の 力、 勿 論 之 を 如何 ど 杏- T る 能 は 

ざ り ,Tn; 。其 後、 後 一 條 天皇の 朝 は、 平 忠 常の 反せる 時と 云 ひ, 前 

九 年後 三年 の兩 役と • い ひ、 孰 れも 皆然ら や. -る は^かり さ。 か 

ニー Ks 



t はも 由る ベ t 。然 れ き. も、 た とひ 小 t りと 雖もニ 帝 國の政 

府 なれ は、 事務 なき は 非す。 唯、 浮華の 空氣を 呼吸 t て、 游 惰性 

を 成.. - たる こと 久. けれ S 、煩 雜 かる 政務の 如き は、 多 く 下 

官は 司ら. め、 iij: は 兵馬の ことの 如き は 、最もせ 〈厭 ふ 所 K t 

て、 之 を 武人に 委ねて 顧み や V り、 しか は、 さ て こ そ、 かく 遊 宴 K 

のみ 耽る の 閑 あり t なれ。 

此の 如 く、 藤 原 氏 . ^、中 葉 以後に 至りて は、 復、 大 奸を 倒- - て S 

家 を 起し 入縑 足の 如き、 英傑な く、 幼 主 を 擁 ^3 て 政 權 を 握 り 

t 、良 房 の 如き 智 謀 の 人 も t く、 唯、 一 身 の 名 利 を 謀 り、 目 前 の. 

快樂を 貪 る が 如 も 凡 庸の 徒の み 多 かりら か. は、 生 れな がら 

高位に 居 て、 其 門閥 K 誇 り、 實 務を 怠 り、 武 官 を 輕 じ、 徒 らは泰 

平無!^^を希 ひ たりん が、 平安 の 地-はこ そ ^歌舞 管 紘洋々 の 



て 物の 怪、 生 靈 ま フ)」 の 祟 りと お 

ふるより。 て、 p: ii を 招 ^^w. ^ 

t た り。 さ れ は、 此 際 は^ 祈禱の 

せられし ほ い;.; は、 折 合 惡 ひかり 

て、 祌佛 一 体、 本 地 ill 跡の 說をさ 

れー ュハ當 時, 最 澄、 空 海の 如き 

の 巧 み ^ り ビ、ニ つ 沁 は、 當 時 

ま そ 槪ね氣 力 t く、 精 神 t く し 

如くよりしか 2^、 神 佛を 識別 す 

崇 信す 、へさ. <p の ど、 思 ひたれ は 

4,,- る K 隨 ひ、 朝 廷の 律令、 いつ >レ 

の 護法と なり t ^/ は、 暴 風 洪水 



も ひ、 惡 魔の 仕業 らん ど、 考 

を へ て, 加 持 祈躊を 專らど 

僧、 修 驗者 まき 〔、極め て 優待 

0神道ど佛法ど:^|相親和| 

へ t す K いたり ぬり 惟 ふ は、 こ 

名僧 智識の 多く t て. 其 說 法 

の 公卿 百官より 者 は 至 る 

て、 柔 疆 怯懦 t る 一く 婦 女子の 

るの 力,^ く >レ て、 孰 れも 尊敬 

^ る ベ >レ 。此 風俗い よ /] 盛ん 

か 行 はれ K 佛 法 ひとり 國家 

の 如 さ 天災 地妖ょ り、 疫 腐 兵 

二百 七 



,^るsが^3さ世$iぁりか>が 

らゃ. y る もの A 如 く、 詩 f 管 S 

る も 知ら す。 秋 の 夜の 明くる 

淫. 稷 の 風の み 盛 は,^ り て、 菅 

ん 、關 白 はして 1 時に 二 妻 を 

して 同時ば 二 夫 は 見えた る 

れ たる マ こ、 推 して 知る ぺ さ な 

人 は、 政 治の 爲めは 精神 を勞 

さ 、ゝ れ は、 民 を 憐 むの 心 4^ く 

は戯る A 術と 共 は增長 せり „ 

說は 惑溺 せ る が 故 は、 死 を 懼 

^ C ^ ^ ^ も、 聊 はても- 



二百. K 

ら、 上 達 部、 殿 上 人 は、 亳 も 之 を 知 

の 遊 宴に > 耽り て、 春 の 日の 暮る 

も ら そ、 あ り ほ き な れ は、 唯 

は彤 管の 貽。 t 勺 藥の謔 の i ら 

娶 りたる もの も あれ は、 名 媛 は 

もの も あり f と い ふ。 風 俗の 乱 

り: 而 して、 これらの 上達部、 殿上 

せ チ 、衣 食の 爲めは 手足 を 働か 

f ン て、 衆 ri, 驕 るの 情の みハ 婦人 

:而 C て、 其 智 淺 く、 膽 少 は て、 怫 

れ、 生 を 希 ふ心强 く、 病 を 恐 る A 

に ひ 身の 不快 ある ど さ は、 之 を 以 



の亂の 如,^ 人 も 云 ひ f ノ如 

亂 な り。 是 れ、 平 安の 朝 を 支配せ 

た る を 以 て、 さ 4.." がら 洪水の 、堤 

乱せ もの-?,, ある 事 明,:: n.^ りと 

源平" 吶 氏の 爭と ま り、 源 氏 亦 敗 

六十余州の 半ば 及 び、 平 氏 の 

と いふ 勢 K 乘 卜、 漸 く ffi 傲の 志 

の 驕奢 を € 'び t か は、 廿 年榮華 

て、 西 海に 沒落 し 天 下の 大權 は、 

平安の 朝 四百 年間の 形勢 ^^略" 

あら はれ,. -文學 は 如何 かる も 

な .^ t ら ん。 盖 t 文學 ハ 人 心 の 



く、 五 倫 五常 を 滅却せ t 大變 

し 人情 風俗 が、 其 項 點は達 {. 

を 破 潰せし が 如 く、. 尺 下 を 濁 

す、 此 あ ひお に、 藤 原 氏 敗れて、 

れて 平氏 獨り榮 え、 其 所領 は 

族 は ぁ ら ざ る は、 人 は 非 す 

を 生 じ、 々 物 々、盡 く 藤 原 氏 

の 夢、 忽 ち 源氏の 軍に 破ら れ 

-源 家の 握る 所と t り-^ さ。 . 

,上に 述べた る が 如ち 此 間お 

の か、 讀 者の 容易 は 想像. ー 得 

射 映た りギ 安の 朝の 人 心お、 

二百 九 



二百 八 

宼ュ 至る ま そ、 經 文 を 誦 て 避 け ん W を 祈 り、 佛陀 の 勢力 を 

乞 ふより 外 は 詮方 t かりき。 : 

此 間ば も、 前 はは 宇 多 天 皇 の,、 菅 原 道眞を 登用し. て 藤 原 氏 を 

抑 へん .ど V- 給 ひ、 後 は ハ 後 三 條 天 皇の、 大 K 政綱 を 張り 給 ひ 

I 類 まさ は あらす ど雖 も、 孰 れも其 志 を 遂け玉 は 气又、 貞 觀 

(I) 延喜 (I) 天曆 (战の 如 さ 泰平の 治 あり. t と雖 も、 是 れ 亦、 流 星 が 

: 一 時 燦爛たる 光り を發 をる か 如 く、 又、 佛 國路易 十四 世の 治 

世 の 如 く、 要 す る は、 浮 華.^ らぞる はな かり さ。 而 ー て 天下 の 

人心 は 、かく 朝廷に 向 はすして 武家 ri- 顿 せんどす る 折 t る 

はも 關せ す、 大 宮人 はた 私愁 私情 をの 、ヒ恣 はし て、 人 偷 を 

忘 れ、 名 分 を 失 ひ、 不 潔 卑劣の 樂を 極め しょよ り、 せ: ハ 結果 は 二 

轉 て « 元 の 亂 を 釀 t 、再 轉 t て 平 治の 亂ど t りた り。 保 元 



第五 歷史 体の 文 < 

第 六 和歌。 及び 歌 序。 

今、 之 を 述 ふ る は 先 ち、 尙 少 ! く、 平 安 朝の 漢學 の狀 態 を 示さ 

.> . る ベ か ら V 盖 —、平 安 の 朝 は、 國 文 學 盛 ん たりし ど雖 も、 漢 

學 決して 衰へ たりら は 非 す。 朝 廷の令 達 は 勿 論、 歷 史、 法 制 等 

重 t る 著書 は、 皆 漢文 t り , ^。男 子の 往復 文 も、 亦 多く は 漢文 

に i て、 漢 文 あ そ、 -M は此 時代の 事情の 外部 を 示す もの.^ れ。 

さ れ S 、其 裡 面 を 明 か はする 國文 ど、 其 相 賴 る こ ど、 極 めて 深 

か り > し か りり 

是 よ り 先 さ、 淳 仁 天 皇の 天平 寶 字 元 年, 公 廨田ニ ,に 町 を大學 

寮 は 供 !、 學 生の 費用 は あてられ > し k e も、 桓 武 : 人 皇 の 頃 は 

至 り て は、 漢 學 最も 盛ん はり て、 學 生の 數大 は堆加 、大 學 の 

二百 十一 



二百 十 

艷麗 優美 t る W 花の 如く、 又、 月 の 如. I。 然 れ e も、 柔弱 はして 

氣 力な く、 淫 逸に.; -て 節操 を 缺 く。 さ て は此人 心、 文 字 K あら 

^ a て、 平 安の 朝の 文學 と,?^ り、 其 文學ま た飜り て 人心 を 動 

か t、 彼 此相賴 り て、 四 百年 間の 社&を 左右したり。 

此 時代 はかくの 如く、 柔弱 まり 又 淫逸.^ り ど雖 も、 國文學 の 

上より 覲 察 す れ は、 極 め て價値 ある もの は I て、 其 散 文、 韻 文 

ども は 見る 、乂き 者 多 t 。今 從來の 類別 法 はより て、 之 を 分ち、 

左の 六 章 は 於 て、 順 次 は 之 を 論 せ ん と す。 

第一 平 假名の 製作。 

第二 物 語。 即 ち 小説の 文。 附 消息 K 

■ 第三 曰 記。 及び 紀行 の 文。 

第 四 草紙。 即ち 隨 筆の 文。 



の 朝 は。 菅 原 道 一 M S 上り し 類 聚 國 史、 ま た 有名なる もの おゆ。 

法制 K 外の 維せ S はて C - 桓武の 朝 は」 山 語 拾 遣, 大 同 本紀。 嵯峨 

の 朝 は、 弘仁格 式、 新撰 姓氏 錄 U 淳 和の 朝 は令義 解、 淸 和の 朝 は 

貞觀 格式 醍醐 S 朝 は延喜 格式 等の 授ぁリ あ 詩文 集 はは 文 

華 秀麗 集、 經國 集、 本 朝 文粹. 都 氏 文 m 、菅 家 文 草、 性 靈集等 あ り。 

さて 常時の 歷史 ハ、 專ら編 年の 休 を 用 び、 主 と > して 朝廷 年 中 

の: 仃 ほ 官の 叙任、 又 はだ 變 地異の S を、 年 代の 順序 は隨 ひ 

て、 列 記! たる 者 は >レ て、 毫 も 事. 實の 連絡 關 係-み? く は, 變の 

源 因 結果 を 明に せ ず。 乂 事 まの 撰 を もせ ず 。沾 に卷帙 浩瀚. 

なる を以 て、 よ ,し、、, - た る が 如 し。 其 文 章 は、 文 選 史^ 等の 熟 

,fi 成 ^ を、 其 儘 引用した る處 多け れ ば、 さ すがに 華 麗 な り S 

雖 も、 ま た 決して S 文 、こ 、し て 兄 る べき^に も 非 ず。 國 文 學 よ り 

二: む 十! 二 



11 百 十 11 

費用 足ら や、 り t か は 、新に 學田百 三十 一 一町 を增加 { 給 ひき。 

之 を 勸學田 ど い ふ。 こ の 後、 文德 天皇 の 頃に 至る ま で、 歷 代の 

天 皇、 み , ^意 を 漢學は 用 ひ 給 ひ を以 て、 漢 學の勢 得 t tv- 

前 代 K 比 ま 10* 紳の 人々 も 亦 校舍を 設け て、 敎 育 を 獎勵 t 

た り。 即 檀林 皇后 は 學舘院 を 建て > 、橘 氏の 子弟 を勵ま し, 左 

大臣 藤 原冬嗣 は、 藤 氏 の, 學 校、 勸 學院を 建て y 千 戶の封 を 寄 

附 せ り。 此 外、 在 原 行 平の 獎學 院 。恒 貞 親 王の 淳和 院。 菅 原 大 江 

.兩 氏の 文章 院。 空 海の 綜藝 種智院 等、 孰 れも ijl 榮 えた り き。 

き れ バ、 漢 文 の 著 S み. 少 から や V t て國史 ^桓 武 天 皇の朝 

, に 、續 日 本紀ど 明 天皇の 朝^ 日本 後 紀 "淸 和 天 C 一 C a. K 續 n 

本 後 紀, 陽 成 天皇の 朝 K 文德實 錄醒醐 天 皇の朝 K 三代 责錄 

の 修 撰 あ り,. さ。 是 は 於, て 本朝の 六 國、 史 全く 成れ り C 宇 多 天 皇 



第二 章 平 假名の 製作 

漢字 を 以て 國 語 を 寫 す は 常 り、 必 用 は 迫られ て、 片 假名の 發 

明 ある は 至り > し こ ど は、 旣 K 前 篇ュ 述べた ,リ 。片 假名の 出來 

し 後ど雖 も、 漢 學 益 行 はれ て、 漢 文 を 書く こ ど、 最 ふ 盛 ん t り 

t のみ ら す、 漢 (八; や」 用 ひ て、 國 語 を 寫 す こ ど 多 ^ り >レ 

t るべ .1。 然 る は、 前 はも 云 ひ.. 如 く、 漢 字 さ、 點 畫 複雜ュ t て、 

煩 は t けれ は、 之 ゾ> 用 ふ る こと 盛ん t る K 隨 び、 重 ュ 草体の 

字 を 用 ふるに 至り 3^0 t 草体の 文 ,yj は、 或 る 制限の 內はぁ 

り て は、 字 畫 を 省略す る 事 自由 t る は 由 り、 北; 效 .i^ も片 假名 

や」 用 ふる K 似た り。 さ れ は、 此 草 体 漸<變 て、 遂 ^ 平 假名 ど t 

り ぬ。 其 字 休 の 一 定 せ >レ は、 嵯 峨 天皇の 頃、 僧 空 海 が、 いろは 歌 

を 作りた る 後 か. る ベ ら空 海 は、 高 野 山 を 開 さ、 密 敎 の 眞 言 を 

二百 十五 



11 百 十四 

觀察を 下す 時 は、 續 紀の中 ュ、 宣 命の 文 ある 等 を 除きて は、 甚 

ぉ價値 ある 者 1 1 。然 れ e も、 尙 ほ 六國史 以下の 諸 鲁. が, 史 學 

上 ュ 貴 重 t る 一と 〔、今 玆は 言 ふ を 待た ぞ る t り. 漢 文 詩 賦刀最 

も 盛 は 行 れ C は、 嵯峨 天皇 の 頃 り 。常時 は、 專ら 六 朝の 四 六 

饼儷 体の 文 を、 書 く 一と を 勉 め たり U か バ、 學 者. の 中 に は、 文 , を 

暗誦せ t 人 さ へ少 やま. -り さ。 され il、:M 文章 はは 生氣, なく し 

て、 恰 も 作り 花の香 氣 お さ が 如 ち 讀 者 試に 本朝 文粹を 繙 

必 す、 漢 文詩赋 も、 能 く 常時の 人情 風俗 を寫 C て、 遣 す 所 t さ 

を 知 ら ん。 又 之 ど 同時 $i かの A 代の 文 弊 を 排 > し て、 其 衰 を 起 

せ t 、韓 愈の 如 さ」 人の 出 そ さりし を 嘆す る.^, - ら ん。 此 後。 醍 醐 

天 皇の朝 は、 遣 唐 使 を 止め 給 ひ,, -ょり は、 漢 學 また 前日の 如 

, く 盛 ん t ら .iw 從 ひ て、 漢 文 を 屬 する 一と も、 漸 く 拙く t り ぬパ 



かの 漢字の 數千 を學び て、 尙 ほ 思 ふ 一と を, 充 ハ刀 は 寫 し 得 ざ る 

ュ 比すれ は、 其 差 違、 豈 啻 ュ 天 壤の みからん や。 是 れ よ り、 人 の 

田3 像 を 述 ベ 、感 iMl を寫^ こ と 、漸 く 盛 んュ なりし ti は、 

散文の 文學 は、 さ^がら 旭の 昇る が 如く、 物語、 曰 記、 紀行、 隨 筆、. 

歌 序 C 如 さ、 前 代 はは.^ かりり 文學 も、 一 時- -現 はる、 は 至 

れ り。 旣 ュ 前篇 ュも S ひ C 如 く、 本 邦の 文學 は、 歌 謳 以て 始- 

り、 奈 良の 朝 K 至り て、 始 めて 視 詞、 宣 命 等の 散文 ありし ビ雖 

も、 こ れ は、 韻 文 を 距るこ ど、 © 未 お 遠 (ハ ら タ- り さ。 然 る は、 片 假 

名 先, ^は 成 り、 平 S 名 後 は 製作 せらる ム は 及び て、 純 粹かる 

散文、 始め て わが 文學史 中に、 曙光 を 放つ は. 至りぬ。 尙此靠 を 

讀む H 前篇 第 一 1 韋を參 看す ベ t ノ, ソ ::.;/! n } 



二百 十 丄ハ 

弘め たる. 名僧 ュし て、 漢 學 はも 精. 3 く、 梵 語 はも 通じたり け 

れ は、 從 來行 はれたり. y 諸種の 平 假名 を 精 撰 !、 其 四十 七 文 

字 を 以 て、 佛說を 寓 t たる 今 樣歌を 作りた り。 然 る !^、 空 海 さ 

當 時の 名僧と い ひ、 殊 は草聖ど稱せられ^.-ほき の、 能 寄 まり 

t だ は、 其 書.. I- たりし 四十 七 文字の いろは 歌 は、 平 假名 文字 

の 標準 ども かり f 4.- る ベ i 。其 効、 吉 備置; 備の di- 假名 は 於け 

る と 異 t ら チ。 平 假名 を 作りた る は、 空 海 まり ど いふ 傳說ぁ 

る は 至りら も、 亦 片 假名 を 作りし は、 吉 備公 なりと いふに 至 

り t と、 善 く 相似た り U 伹 t 人々 假名 を 習 ふ は は、 片 ^ , ^を 先 

き は t 、平 か,^ を 後 はせ り どい ふ。 

平 假名 出來, レ より は、 四 十七 字 をお ュ 知れ は、 自 國 の 言 語 語 

法を以 て、 如 何.^ る 事 を も 書 さあら は V:- 得る K 至り t か は、 



て、 人 情 を 寫 t、 以 て かの 優美 

Si の K ハ どます 事、 大 は 行 はれ 

語た る.^ の 文体 ど 結搆ビ 

各 少 > し ク > 4^ る處ぁ り。 過 

の經歷 を、 尺 は 語り? S ^ する 

據ど! て、 之 は附會 I て、 之 を 

若の 想像 はよ り、 趣 向 を搆へ 

或は 世 はあり > レーと を、 其 儘 は 

ffl 物 語、 等 其 第 一 類 K 屬 t 一竹 

保 物 語、 濱 松中納 言 物 語 等、 其 

は、 名 物 mi と いふ ど雖 も、 其 

K 古 来 之 を雜史 と稱し て、 物 



は t て 柔 懦 た る、 佳 人ォ 子の 消 

た り。 物 語 即ち 是れ t り。 さ て、 物 

を 見る ュ、 大 . ^口 は 同 レ-' けれ さ も、 

ぎ は— 世 はあり 事、 又 は 己れ 

さまと.^ ^.y 些 少.^ る 事 實を根 

敷衍 t たる も あ り。 或 は、 全 く 作 

た る、 空 中の 樓閣. ^る もの あり。 

記錄せ る もの あり。 伊勢 物語、 大 

取 物 語、 源 氏 物 語、 住 吉 物 語、 宇 津 

第二 類に 屬 す, 其 第三 類の もの 

實は 即ち 記錄ま り. 歷 史 4^ り。 故 

語 と 分 て り。 榮 花 物 語 の 類、 即 ち 

1 一 百 十九 



n 百十ス 

第三 章 物語。 即ち 小 說の文 

平 假名の 出来- -頃は は、 旣 は平假名文の行はれ^.-こ ど、 自 然 

の 勢 はし て、 疑 - かべく も あら 气さ れ r_ 、/其 平 假名 文 はて、 一 種 

の 体 载を備 へ、 平安朝の 文學を 形づくり たる 一 大要 素と t 

りし もの 〔、即ち、 物語 文是 れ,^ ,抑、 物語 ど い ふ は、 もと 話說 

の義 1, て、 ふ るく 日本書紀 は は、 談 の 一 字 を、 も のがたり と 

よみたり。 この 名 を は、 話 說を 綴りた る 書物 ュ用 ひ、 物 語 ど よ 

みたる もの,^ る ベ し。 我 國 上古の 傳說 を、 記 錄.. - たる 紀 記の 

二 書 は、 神 代よりの 物語 甚た多 ち 人 皇の 御代 ど 4.. "りても、 

夢 野 の 鹿、 浦 島 子 きの 物語 ある ^、能 く 人の 知る 處か り J 降 

りて 平安の 朝に 至りて は、 文 物 大は開 け、 且 つ 假名 文 字 の 用 

法 自在 t りし^ は、 或 〔人生の 盛衰 を 述 ベ、 或 は 脚色 を 設け 



s 〉.v 

是 を 

し 我 

ぞ さ 

文 叫 

ク ^ 

,ガ り 

タト て 

ら く 



て、 

以 て、 

古来 

昆 ュこ 

J/ 

史休 

得 ベ 

も、 大 

せハ ^ 



文 は、 即 ち 



千 年 

几 口 



i; 一一 



以 上 

の 中 



第三 類 の は、 歷 

此 時代の 小說 

の歷史 は、 いは 

ら ■ ス ,T ^如り ^ 

の 眞史出 そ t 

る 衣服 を^け、 

t 。然 れ も、 人 

槪は知 ら る ベ 

ぼ ユカ 一ち ヌ り 

、其 心 裡を表 は 

のん 物の 胸中 

は て、 曰 1^ も 4n き 



史的 

は、 殊 

マ、 途 

部 の 

は、其 

如何 

ど 交 

け れ 

て、 其 

した 

も、 魂 



ュ 

事 



家 



え 

> い 

る 

Z 



錄 4^ 

歷史 

行き 

は、 少 

の 內 

る 一一 一一 口 

す る 

,詳 ま 

a を 

も の 

か け 



は、 伊 勢 物 



る の 

の 參考 ど 

て、 路傍の 

し,^ 知ら 

に" は、 如 何 

行 を t { 

ュ は 、真 主 

る^ は 及 

窺 はや」 る 

^ t て、 之 

て、 見 る が 

と 竹 取 物 



あ る の ず】 

る 一と 多 

家 を 外よ 

れ す。 若 ! 

4c め る 容 貌 

つ A ある 

宅、 容 貌、 衣 

ぷ ベから 

ベ か. ら t 

を jl 債む ど 

如, Tro 田 心 あ 

と か. る 

: 二百 二十 1 



I。 蓋 

り の 

よ き 

の 人 

か を 

類. 等 

-吻 五 口 

^ 一一お 

さ は 

り 

ベし。 



-jl 百 二十 

是 れ t り。 此 れは第 六 章 は 論 だ ベ >h , 

さ て、 右 に 云 へ る 第 一 類 ど、 第 二 類と は 屬す る もの ^、社 會 の 

事の を か t さ、 お も t ろ さ、 哀 れ かる 一と》」 综 合 !、 世 態 人情 を 

寫. v:^ たる もの t れ き も、 其 作 者 は、 槪 ね 翠帳紅 閨の畫 婦人 t 

れ は、 其 寫す所 の 區域、 甚 た狹隘 K C て、 た ..、 平安 城裡の 四季 

折々 の 事物 ど、 男 女の,^ から ひど を、 題 目と 爲 t たりら のみ。 

而 t て、 之 を 讀 ひもの は、 即 ち、 かの 花に 戯る A 狂 蝶の 如 き、 佳 

人才 子 は! て、 皆、 讀 者が 物!^ i 中の 主人公 か、 主人公が 讀者か 



と 疑 はる A はかりの 人々 か i り A,^.^ t ,之 を よ i て、 いみ じく 

物 の あ はれ を 觀トた り。 其 人物の 容貌と い ひ、 一一 一一 口 行 どい ひ、 其 

事件の 性 質 顚 末 は、 第 三 類の 物語 中の もの と、 異 る こど あら 

气蓋 ー、 第 一 類 第二 類の もの は、 當 時の 尺 情 風俗の 小 說的記 



か 0" 

今 先 ク竹取 物語 を 最 も 古 t と て、 S 脚色 を い^ ん, 巷、 竹 取 

の 翁と :, ふ 者 あ り。 野 山.^ 分け入 り、 竹 をと り て 種 々の ザ ふ 

つか ひ た り さ。 或 る 時、 竹 の 中 は、 光 り耀く 少女 を 見出お した 

り t 一り バ、 ど り て 養 ふ 程 は、 すく く ど 生 び 」汄 ち て、^ は 類 、さ 

美人 ど t り き。 之 を 赫哉姬 ど いふ。 かくと 傳へ く 皇子 公達 

e も、 み ,^ヱ 思 ひ を か け、 如 何 はも- - て、 此 乙 女 を ん ど て、 備 さ 

に 辛苦 を甞 め、 或 は 龍の 腮の珠 を さぐ り ま は、 燕 子の 子 安見 

を 求 め、 或 は、 火 E の 皮衣 をた クね て、 之 を 祧 、ュ ( ^ ,.. -、 赫 哉 # 

遂は 靡^ す。 時 の 帝 、こ の こ ど t 食 ー て、 天 子 の 尊 ど、 ra- 海 の 

富 ビを以 て、 之 を 靡かし めんと >レ 給 ひ >レ が、 赫 哉 姬 は、 八 月 の 

十五夜 は、 其 故郷 か る、 月 の 都より 下り 来り、 迎 びの 使 は 伴 は 

二百 二十 三 



此ニ 雷の 中に 

本 居宣畏 は、 源 

,3; 始め の祖な 

れ は、 此 竹 取 や 

り と ^ { 疋 ^ 2 

^ き より は、 し 

伊勢 物語 は. 、或 

の 乍, なり ども 

み . る は、 全 く 一 

め 業 平の 書 き 

fe. る 者 か る ベ 

さ ま を、 か 3 た 



て、!, づれ 

氏 物語の 

る 竹 取の 

始め かり 

知らね き 

かたの 物 

は 在 原 業 

い ひ て、 お 

尺の 手 「み 

たる 日 記- 

、レ。 文中 は、 

る 4^ ^ を 



1^ 孰れ 

文 を 引き 

翁 「へ 宇 津 

け ん。 其 物 

も、 いたく 

t "て Hk- >ん 

平の 手 は 

來其說 一 

り たり 

詠 みたる 

延曆 遷都 

見 れ. は、 其 



か後ビ いふ 

て、 鎗 合 の 卷 

保の ど 0- 蔭 

一 リ E 力し, 

古さ ものと 

た る。」 と い は 

ると いひ 

$ らぞ れ 『jj 

と は、 考 へ ら 

歌 を ぽ、 後 の 

の 後、 遠 く 距 

古, rn; こ ビ、 推 



二百 二十 二 

こ ど、 詳 t らす。 

^ 「;^ }fj 口 P 、ハ \p 

を 合せて と、 あ 

の 代 は、 つ く れ 

も 見 え ,延 喜 

れ たり。 然 る は、 

,或は 伊勢の 御 

も、;; A 得の 趣 を 

れ 思 ふ は、 始 

入の 稱ひ 定 め 

たら ぞる 時の 

t て 知る ベ さ 



示 す ^ 足れり。 而 C て、 こ の 結搆: ぱ、 佛說寶 樓閻經 等 の 書中^ 

見え. たる 事實は 基く ど いふ。 

其 文章 は、 通 常の 物 語 文 の、 優 笑 はの >た 長 じて 氣カ なさ 1- 似 

か/ 少 く遒强 たる を 見 る。 文 法 簡潔 素樸に し て、 稍 古文 ュ似 

て。 蒼 然 古 色 を 帶 ぷど雖 も、 K 思 慕 怨 恨 を 寫 せ る 處 ^委 曲 緻 

密 の 筆 を 用 ひ て、 毫 も 遣 憾 な か, ら C め、 恰 も 莊 子 を 讀むが 如 

さ 感 あら., - む。 俱 t 、これ はかれの 如 く、 艱 漉 t ら 4v る は より、 

其 占 さュ似 も 却 て 解! 易 ー 。余 輩、 其 文章の 遒强 t る ど、 滑 稽 

事 實 を 以 て、 骨 子 どせ t を 以 て、 此 書の 作者 は、 た ど へ、 世人の 

傳 ふ る 如 く、 源 順から^ どす る も、 尙、 學 識 深 遠 る、 男 子の 手 

は 成り- レも の,. る だ 信す るたり 

伊勢 物語 ど、 竹 取 物語と は、 時 代 を 去 る 事 遠 か ら 气其 文 章 も、 

二百 二十 五 



1.1 百 二十 四 

れ、 昇天 せ り。 其 時、 帝 は 不死の 藥 を遣レ 置きた る を、 帝 は 是 お 

k 思 ひの 種 * り ど て、 天 は 近き K 山 ュ 登 ?、 か の 不死の 藥を 

焚 さ 給 ひひ^。 これよ ?、 其 山 を ふ トの山 ど い ひ、 -V の 煙絕ぇ 

ヂ、 雲の 中 へ たち 登. る ど ぞい ひ傳 へたる と、 書 さて 局 を 結 ベり に 

今、 此 書 を 見る は、 ilx 趣,: 1: はかくの 如 く、 荒 誕不稽 t るに 似す。 

竹の園生の 御身、 まだ パ 上達部の 人々 が、 一 婦人の ため はは、 

身 を 忘 れ て、 之 れが歡 -03 を 得ん ビ t 、萬 乘 の 尊、 ま た 之れ が た 

め ュ、 心 を蕩か t 給 はん どせ t さま を、 寫 t たり t C ど、 或は、 

諷刺 規諫の 意 を、 寫 たる もの A 如く は 見 ゅど雖 も、 S 時、 小 

說を以 て、 人 ^風俗 を 稗 益す る 事 は、 未 た 之 を 知る 者 t かり 

I 一り は、 こ れ ま た、 普通 の 滑稽 小說. ^るの み。 然 れ ,ど も、 滑稽 の 

材 料 を、 婦 人 を 挑む は 取り t は旣 ュ 、平 安の 朝の 文學 たる を 



き る が 故 .TV 和 歌に^ 秀逸 t る もの 多.^ ビ雖 も、 散 文 は は す 

ぐれた る處 割合に 少.^ 。 

併 勢 物語 ハ かくの 如く、 小說 より は、 寧ろ 序文 の畏き 歌の 爾 

若 く は、 虚 飾 多き 日 記. 紀 行の 文と も 見る べき もの t れ は、 其 

3 た る 事 柄 は-連 續 せる もの は あら ず。 其 情 • を 叙す る 中 

は、 或 ハ 哀 むが 如 く、 或 は怨 むが 如 く、 或 a 憤 り、 或 は 怒 る、 故 は 

古 来、 業 平 を 以て 放縱自 恣 の徒ビ 駡 り、 或 は 其 實, 忠 誠 かる も、 

^ を 得 やに t て、 深 く 自 ら 賴 晦 せ も の と贊 {、 甚 き は 至 り 

て :s 、其 汚 穢敗德 の 行 も、 亦 策略 なりと いふ," 至 る。 然 れ e も、 

佘 輩 は、 平 安 朝の 文 學は於 て、 多 く ハ其 文章 V とり て、 其 紀 事 

を 取 ら か...。 或 ほ、 K 文 どせ ハ紀 事ビを 取る も、 其 人 を 斥く る こと 

少 だ ら す。 此 赛 は 於 て も、 ま た t ^ いは^る べャ, ら 气 

二百 二十 七 



二百 二十. K 

大ュ 相似た る處ぁ 。殊 ュ、 其 簡潔 ふ f て 邀强. ^ると こ ろ、. 或 

^之に 過 く。 其 詞少く ー て意滿 ち、 好んで 結尾の 斷截 せられ 

た る 短句 を 用 ひ、 或 は、 「て は を は 一 を 省. 3- たる 處の 類、 極 めて 古 

風 t り。 要 す る K 奈 良 朝の 散文 は、 甸 節曆々 相 重 り、 恰 も 聯珠 

の 如 く、 文 理稍 流暢 * らぞる 傾 さあ りギ 安 朝に 至りて は、 動 

詞の 語尾 を 活用り て、 接 績辭は 代用す る こど 多 き を 以 て、 大 

は 此弊を 除きた り。 略 言 す れ は、 奈 良 朝の 文 は、 多 くの 短句 を 

聯 ね、 平安朝の は ,少数の 畏句 を、 連 ねたる もの,^ り。 又、 形容詞 

の ミを あら はして 其 下 は來る ベ: B7/ 名詞 を 省略す るが 如き 

縮約 法 は 、皆-. 此 朝 - 至 り, 始 めて 行 はれし こと t り。 然 れ :、 

全体 を 評すれ は、 伊勢 物語 は、 和歌 を 主と C て、 散. 文 は 其 附属 

物 * るが 如 >し1 盍 し、 散 文の 部分 は、 殆 0」 和 歌 の 序た るに 過 ぎ 



り。 枕 草 s も、 物 語 H 住 吉、宇 

t る ベ t 。然 れ と も、 此 草紙に,^ 

傳 はら ^ぶ「 日に 現存す る處の 

ふ學 者の 定 論 あ り。 其 文 辭を兄 

らる ベ けれ へ)、 さ り と て、 無 下 ュ 

は甚ぉ 見る べき 處ぁ りパ于 津 保 

害 を 蒙り ー 處、 ま た少 から す。 R 

_s にあり て、 如 何にも 讀 1 下! 

靄 然 た る ど、 全 體の 仕組- -の樸 

す る に、 此 書 は 竹 取より ハ 、新 t 

け れ 「、今 の 住吉物 語 よ り は、 遙 

t。 

. し 



津呆と あ れ バ 、甚 お古さ もの 

へ る 住吉 物語 〔、早く 亡びて 

住 吉 は、 後 人の 假托、 でめり と い 

て も、 直 ち K 其 偽作た る 知 

卑 む ベ さ ^ ふ あ ら ^。其 文 章 

物 語 は、 今 本 誤脱 多 く、 囊 魚 の 

つ、 -t^ 序 の 間 違 ひ た る どころ 

が た C 。さ れ き、 ハ 文章の 古色 

實 無味,^ る ど に よ り て、 推 考 

くちて^ 1 i たる もの,^ る ベ 

かに 古代の ものた る こど 著 

一二 la 11 十れ 



二百 二十 ス 

此 種類の 物語 はり て、 後 は 出 來 ふ る は、即 ち 大和 物語^ り。 其 

作者、 或は 業 平の 子滋 春,^ りと い ひ、 或. は、 花 山 天皇たり と い 

ふ。 皆 信せられ ,其 全体の 組織よ り、 文 章 ^ 至る ま そ、 細 大 悉 

く 伊勢 物語 を學 びた る もの, ^れそ も, 稍 簡 淨 4 ら す。 又 や ^ 

遵强 t ら ず。 詞 多 < ! て S 少 く、 i -^ 拙 さ 古 言 の 交りた るの 

み * ら す、 稀 も 伊 勢 物語 中の 事項 を- 詞 を や Z へ て 載 せ た る 處 

,^ き H いよく 其 拙き を 覺 ゆ。 後 人の 偽作 竄入 せし と 思 は 

る A 處、 亦 多 I。 さ れ ぇ此 種類の 物 ; の 中 はて は、 伊 勢の 次に 

位す ベき もの、 此番を 措 さて 他 は ある ベ ャ, ら 、: .iz 古 人 も 之 を 

賞 し た り。 こ と は 歌人の 必^ 見 る ベ さ も の ど、 八 御抄 はも 

宣 ひ き。 

次 は あら はれ お り ど いひ 傳 ふる 者 は、 住 吉 物 語、 宇 津保 物語 



取" i 乂" 窪 等の 著者と。 て 指さる \ は、 信 を 措 き がた t と レ へ 

e も、 平安朝 の 一 大 國文學 者たり ー こ と は 威 ふべ からさる 

濱, 八 ム中納 言 物語 は、 中納言 まる 入の、 唐土 K 渡りり とき、 そ の 

皇 后 M 通 ト 、子 を 設 け て、 わ が國は 還り >レ こど を陳 ベ、 落 S 物 

¥ ^中 納 言 t る 人 の 女、 繼 母 は 憎ま れ、 寢 殿の 放出の また 一 

ト a る、 落 く ほ お る 處ふ住 ま^さ れ、 落 窪の 君と 呼 はれ て, 

暮らし わび t^^t る 侍女の 媒介 ふ て、 藏 人の 少將ど 

契 り、 遂 は 家を脫 --、 此 少將ビ 相 住 I て、 榮 えたる? $ ^を 寄 さし 

^、皆 當 時の 1^ お a 習慣 をう つし た り。! 'とり だ へ は や 、或 5 

,、男 女 二人の 子 を 有ち し が、 男 兒 はめ A t く、 女 兒 はかへ り 

て 雄 々 >レ き を 悲し I、 い. f., そか 此 二人の 性質 を、 と 1」 は 

二百 三十 1 



以上の 諸番 何れ も、 其 作 者 い」 _ 

代 と を、 知 る 能 は ざ る は、 遣 憾 

ぎて あら はれ し、 濱 松中納 言 

類-皆、 其 作者 を詳 ませ す。 而 し 

の 一人と ー て、 I は傳 へらる „ 

歷 任せり 人に,. - て、 詩 文 を 能 

歌维を 撰び t 梨 壺五尺 (I ダノ、 

たえ K 和名 類聚 抄廿卷 を あ 

器 具、 禽 獸、 草 木 は 至る ま そ、 一 

の 出 處を詳 は せり ど れ M は、 

ろ ,な り。 然 れ e も、 此 人、 官 途 沈 

か £ しか 鏡 戀 膝 S 、ま 、 文 



二百 三十 

-其 K ュ 公 K * り 精 細 わ, - る 年 

の 至? 4.:- りと いふべ し。 之 は 次 

物語、 落 窪 物語、 一 どり かへば や」 の 

て、 源 順 V- いふ V 、し ば/ (^其 乍 者. 

-順 は 村 上、 冷 泉、 圓 融諸 帝の 朝ュ 

く >レ 、和 歌 は 巧 i ^ t て、 後 撰 和 

一の 一 人^ り。嘗 て、勤子內親王 の 

ら は ー 、天 地、 氣 候、 人 よ り、 舟 車、 

切の もの A 和名 を る ! 、文 { 子 

後世 文學 者の、 秘寳 とす る ど C 

滯、 僅 か は. 能 登 守 は 至り t のみ 

辭の上 は あら はると い ふ。 其 は 



e -^、 今 傳はら や、 る もの、 極め てお ほ t。 然 れ き え 余 輩ハ唯 5i 

の 絶^の 傑 作、 千 古の 妙 文と K へらる 上、 源 氏 物 ;ぉ を C て、 此 

種の 散文 を 代表せ め、 少 t く 論 する 處 あらんと す。 源 語 は、 

帝 2 物語 文 を 代表 をる の らす、 啻 は 平安朝 文學 の粘粹 

は C て、 雅 文 の 極 美 t る. の t れ ,ハ、 余 輩 は、 出 來 得べき^ け 

の 紙面 を 之は與 へんと す。 さ れ e も、 其 前 は、 ま ク 竹 取、 伊 勢 等 

の 文例 を 示 さ や、 るべ か ら .5.:/ 

-I -Ti^iiwA^. I- . 

龍珠を 求めん:.」 t て 暴風に 逢 ふ (竹 取 物 M 

我 弓の 力 は、 龍 あ ら さ、 ふ と 射 ころし て、 首 の 玉 ハ とりてむ。 

遲く來 る やつ はら を、 待 たじとの た ま ひ て、 Si は 乘 り て、 海 

KJ ど はあり さ 玉 ふ は 、いど 遠 く て、 筑 紫の 方の 海 に、 こ ,^ 出 

二百 三士 11 



1T111 十二 

や ど、 願 び {- おもむき を、 記 せる^、 一 ト 通りの 作り物 語 かる 

ベ し。^ の 住吉物 gi ^中納 言 兼 左 衛門督 な る 入の むす め。 繼 

母 は 惜 まれ て、 辛 酸 を甞め 末. 遂 は 住 吉の浦 ^ 流寓 せりが、 

行末 大は 富 1 榮 え たる さま を寫 ぐ V 繼 母 は 之 K 反 t て、 不 幸 

おる 境遇 は陷り t 寧 を、 述 ベた るが どき は、 稍 後世の 所 謂 

勸 輕懲恶 主義 を、 寓 したる もの A 如ち 此 一 事を兒 て も、 以て 

此 書の 他の ものより は、 甚 新 t さ 物 l^^i まるこ ど を、 知 る は 

足 る ベ ^y 

上 ふ 云 へる 如 く、 物 語 と 名ク けられた る 幾甚 た 多 く、 尙 此 外 

は も、朝倉物1^^交野少將物語、ね さ め 物語、 井手 中將 物語、 梅壶 

少將物 語、 自 から 悔 ゆる 物 語、 あ し 火 焚く 屋の物 語、 ふ せ ザピ の 

少將 もの がたり 等、 源氏、 狹衣、 枕 草子 等に 名は擧 けられ たれ 



ぞ ビ、 主 円 

何ゎぞ 

S た > - 

ふ 故-^ 

ど い < 

こ ろ 幼 

を でノ を 

う /\ 

のい は 

はよ き 

ふ- & さ 



へ さ 

を か 

き ュ 

り。 は 

よ さ 



く S 



お は 

は ひ 

くビ 

方の 

,し 、ふ 



を つ 

落 ち 

や て 

事 t 

を 殺 

玉 ふ 

り や 

れ は 

く t 



3 て 

奉ら 

か ^ 



り と 

さ む 

t 奉 

* 举 III 



AH び 



り S 

り ど 



の 玉. ふ。 梶取、 答 へて 申 

ん。 a 吹 さ 波 は ゆ け 

る やう.^ る 〔,龍 を 殺 

の 吹かす る t り。 は や 

て、 梶 取の 神 さ こりめ 

ど 思 ひ け り。 今 より 後 

ら, .!,■ と。 よ ど I ち 

度 はかり 申た まふけ 

こ t 光り て、 風は猶 は, 

え わさ ュ こそ ありけ 

、レ, 3; 方 の^は:^ あら 

いへ r^J も、 大納言 は、 こ 



す。 祌 ならね は、 

れ と も、 神 さ へ 

さむ ど 求め 干 

神 は 祈り 玉 へ 

せ。 を 4^ 4^ くこ 

は、 毛 の 筋 ひと 

て、 た ち ゐ、 く 

はや あら む。 や 

やく 吹く。 梶取 

れ。 こ の 吹く 風 

ず。 よ さ 方へ お 

れを, A 入れ 

二;. S11 十五 



パ でた まひ ぬ。 如 何 け む。 は 

Si を 吹き もちあり く。 何 れ 

^り 入りぬ ベ く、 吹 さま は 

入 れ、 祌 は 落ち か -.. る やう 

ま^ひ て、 ま ぶか A るつ」 び 

ぞ とのた ま ふ。 梶 取 答へ て 

り く は、 ま おかく つ J び t き 

は、 神 落ち か A りぬ ベ し。 若 

ュ吹かれぉは^.-ぬ ベ し。 う 

つ り て、 す ヾ ろ,^ る 死 は を _ 

納 言 これ を さ j て, のた ま 

を こ そ、. g さ 山と もた の め- 



二百 三十 四 

やさ 風 吹 さ て、 世 界 くら がりて" 

の 方 ども 知ら す。 舟 を 海中 はま 

t て、 波 は 舟に 打^けつ A ま さ 

は、 ひらめき か A る は、 大 納 言 は 

しきめ 見 え 如 何 t らむ とする 

申。 こ ら舟 K のりて まかり あ 

目 を 見 す。 御 船、 海 の 底 はいらす 

t ,幸 は 神の たすけあら ぼ、 南 海 

たて ある 主の 御 もど は 仕う ま 

を ベ かんめ るか t ど、 梶 取 t く。 大 

は く, 船 は乘 りて は、 梶 取の 申 事 

-玄 も か く賴母 V ^ゆ.^ さ 事^. & 



t ^ ぽ、 殿 へ も え ま ゐ ら ざ り > し 、玉 の 取りが たかり t$ 

を 知り 玉 へれ t か む、 勘 當 あ ら 卜 ビ て、 ま ゐ りつる と 申。 大 

納 言、 起 き S で、 の たま は く。 汝 等よ く 持て 来すな り ぬ。 龍 ハ 

み i:- るか 1 の 類 はも そ ありけ れ。 そ れが玉 を どらむ と て、 そ 

もらの 人々 の 害せられむ ど^け り ノ M i て、 龍 を どら へた 

ら ま t か ば、 又 こと も t く 我 は 害せられ まま しょ く ど ら 

へず 止 I はけり。 かぐや 姬て ふ大盜 人の や つ が、 人 を 殺 さ 

む とする りけ り。 家 の あたりた は、 今 ほ 通 ら 卜。 男 きも A 

. ^あり, PI- をと て、 家 は少 t 殘 りたり ける 物,^ も は、 龍 の 玉 

を とらぬ ものと もば 賜び つ。 こ れを聞 さ て、 離 れ 給び. も 

とのう へ は、 腹 を さりて 笑 ひ 給 ふ。 糸 を ふ だ せ 作り t 家 は、 

鳶 鴉の 巢は 皆く ひもて いはけ り。 世 界の人 S ひける は、 大 

二百 111 十七 



二: a 三十. K 

玉 はす。 三 四日 吹き て、 吹 さ^ へ t 寄せた り。 濱 を 見れ ST 播 

磨の 明 石の 濱 なりけ り。 大 納 言, 南 海の 濱 は、 吹 さ ゥ;3 せられ 

たる にゃあら む ご 思 ひ て、 いきつ き 臥し 玉 へ り。 ふ ^ に あ 

る 男 ビ も、 國 につけた れバ 、固の 司參 うで 訪 ふに も、 得 き 

あがり 玉 は そ、 船 底に 队 I 玉 へ り。 松 原 に" 御 む I ろ を t 3 

て、 お ろ .^.i 奉 る。 そ の 時 は ぞ。 南 海 ^ あらさり けり どお も ひ 

て、;;;;^ うに て、 お き 上り 玉 へ る を 見れ は、!^ いどお もさ 入 

は て、 腹 い ど ふくれ、 こおたかな. たの 目 は は、 す も A を 二つ 

けたる やう 4,,- り.。 こ れを見 奉り て ぞ、 國 の 司 も ほ ゑみ 

た る。 國 はお ほせ 玉 ひ て、 た も t 作らせ 玉. ひ て、 や う \- は 

擔 はれ 玉 ひ て、 家 は 入り 玉 ひぬ る 、いか バ」 つ、 4 聞,^ けむ。 つ 

かばし ュ男 さも ま ゐり申 や う。 龍 のく びの 玉 を、 得 どら^ 



かれ わかれ て、 橋 を 入つ 渡せる はより て な ん、 八 橋ビは 

ひ け る 。そ の澤の ほどり の, 木の かゆ ュ おり 居 くだ れい ひ 

喰 ひけ り。 そ の澤 は、^ さつ パた最 とお もりろ く、 咲 きたり 

け り。 そ れを見 て、 あ る 人の いは く、 か さつ はたと いふい つ 

文 字 を、 お の 一り みュ す ゑ て、 旅 心 を 詠め ど"^ ひけ れ ぺ/ 

唐 KJ ろ も 着つ,^ 馴れ ュ t 妻 あれ バ 

さる /] 來 ぬる 旅 ぞ おも ふ 

どよめり けれ パ、 み か 人パれ 飯の う へ は、 淚 落 し て、 ほ ど び 

は け り。 ゆ き て, 駿 河國 うつの 山 は 至り ぬ、 わ が 入らむ 

どす る 道^ • いど 暗 う、 蔦、 か へその 葉繁 りて、 もの 心細 く、 す 

K ろ t る め を 兑 る 7- ど 思 ふ は、 修 行^ あ ひたり。 か > る 道 

は い かそ お :« C ま .J- つると い ふ は、 兄れ パ 、見 人 ,^ り 

二百 三十お 



11 百 111 十 t< 

伴の 大納 言 ハ 、龍 の 首 の 玉 や ど り て お は ^3 た る。 否 さも あ 

ら す,。 み ま こ 二 つ は、 す も A の やう か, -る玉 を そ へて、 いま 

t たる ど いひ けれ バ、 あ , ^堪 へがた ど いひけ るより ぞ、 世 

は あはぬ 事 を パ、 た へ がた ど n 、云 ひ は y めけ る。. 

業 平 束に 下る か 勢 物語) 

む か t 、男 ありけ り。 そ の 男. 身 を 用 かきもの は 思 ひ,^..^ て、 

都 はは あら ヒ東 の 方 は、 住 む ベき とこ ろ、 求 め. ひどて ゆ さ 

け り。 も どより 友 どす る 人, ひ どり ふたり し て、 い け り。 道 

C れる 人、 ひどり もま く て、 ま き ひ 行 さ け り。 三 河 國、 入.^ 橋 ど 

いふ 處は いたり ぬ。 そ こ を 八橋と いふ は、 水 の くもでに.^ 



び あへ る は、 渡 守 はや 船 は の れ、 日 も 暮れ.^ ん とすと いふ 

は、 乘 りて 渡らむ どす る ぺみ t 人 もの わび t く て、 都 は 思 

ふ 人、 か さュ も,^ め 1. つ す。 さ る をり t も、 白 き 鳥の、 g ど Mil ビ 

赤 3 が、 ぎの 大きさ,^ る、 水 の 上 は あそびつ 、/魚 を 食 ふ。 

都 はは 兄 え ぬ 鳥 t り。 わ た f 守 は 問 ひけれ は、 こ れ,^ やん 都 

鳥 ど いふ を さ ュて、 

名に. V:- おは y ぃぞ こど 問ん 都鳥 

わか 思 ふ 入 はあり や-^ t やど。 

どよめり けれ ば、 舟 こぞり て 泣 はけり。 

筒ゐっ 丄 伊勢 物語) 

& か t 、田 舍さ たら ひ.. レ ける 人の 子 ,さ も、 井 の もとは 出 そ 

て 遊 び ひる を、 おとま K .{ケ り はけれ は、 男 も 女 も は^か は 

二百 四十 1 



1 一 ほ 四す 

ひ り。 み や こ は、 其 の 人の もとは と て、 文 を^-^ てつく、 

験 河 t るう つの 山への うつ ュ はも 

夢 はも ひどに あはぬ まりけ り 

富 士の山 を 兄 れ S 、五 月の つ つ」 も り ^雪 いと t ろうふれ 

り 

時^らぬ. a はふ じの ね、 いっとて^ 

かのこ まねら K 雪の ふるらん 

をの 山 は、 こ A はた どへ は 、比 叙の 山 を、 一 1 十ば 一り り、 ffi ね 上 

ゆ さらむ かたち.! て、 り は/い ほ 卜り の やう は 女ん あり 

け る。 な ほ、 ゆ き く て、 武 藏 國 ど、 下 總の國 どの 中ュ、 いと 大 

さ る 河 あ り。 そ れを隅 田 川と い ふ。 そ の H の V$ 'とり rV 群 

れ ゐ て、 思 ひやれ S 、かぎり まく 遠く も、 來 は ひ る k t ど、 さ 



こ ビ 



け t きも 4^ く て、 暮 るれ K いた おて-. \ やり けれ は、 男, 異 

4^ 、 ザ > 

心 あり て、 か A る はや あらむ ど, お も ひうた が ひ て、 前栽 の 

中に.^ くれ 居 て、 彼 の河內 へいぬ るが ほ ュ て、 见 れ は、、 し の 

女、 い どようけ さう t て、 う ち 4^ がめ て、 

風 ふけ はお さつ 白浪た つ た 山、 

夜半 はや 君が ひとり 超め らん * 

どよ、 ヒ ける を さ,^ て、 限 り t く悲 t ど 思 ひ て、 河 內 へ も、 を 

さく いかす,^ りュけ り。 さ てまれ く, か の 高 安 ふ 行き 

て 見れ は、 始 こ そ、.^ はく -A もつ くりけ れ。 今 は、 う ちと はて、 

髪 を ま, 3; 上け て、 み づ 4 ら、 飯 かひ をと り て、 镞 子 の 器 物 は、 

盛りけ る を 見 て、 心 憂が りて、 い かず 4> りに けれ ば、 女 大 和 

の 方 を 見やりて、 

二百 四十 三 



二百 四十 二 



t て 

男 を 

そ t_ 



< 



く 



あ 

ら 



y 、 

力 く 

ろ經 

ふ か 

斤、 r 

B レ 



る 

ひ 



り 

-女 

口 王 

あ 

き 



け れ き、 男 ぽ 

と 思 ひつ、 

りけ る 

つ A 井筒 は 

* にき はけ 

こり ふり わ 

君 ら £ 

{ て、 遂ュ 

は、 女 親な く 

くて, V のらむ 

はけり さり 



この 女 を、」 そ 得め と 思 ひ、 

,母の あはせ ひど いふ こと 

か け ^3 ろ が た け、 

らし,^ 妹 見^る 間 は。 



け彭 1^5 も 一 肩 *^ ぎぬ, 

t て 誰か あぐべき。 

本意の 如く ぁひュ けり" 



たよりなくなる ま ゝ 

や ど て、 河 內 國、 高 安の 郡 

ひノ れ き、 こ の もどの 妻、 あ 



さ 

* , 



女 



も 此の 

も、 K ^ 



て 

,諸 

し 

ど 



,ど ァじ 

共 は、 い 

き 通 ふ 

思 へ る 



!g の よ 

上に 侍 ひ 

{ らおろ 

御と も は、 

き 玉 ふ- 

れ、 さ ふ ら 

ふ。 和泉國 

あり けれ 

故郷の 



ど と 

て fi- ぐ 

f てチ 

-こ れ ま 

いと あ 

へどて _ 

はいた 



り け 

ま, こ の 

たびね 

怨み 



いひけ 

乙お ろ 

り 。人に 

むねく 

シ さ 事 

_ 奉ら せ 

?玉ひ 

- r 一, > 

- さて 日 

よちと 

の 夢 は 

やすら 



る 人、 內 

t 玉 ひ 

も 知ら 

れ 奉ら 

, ^り ど 

玉 ひ け 

て、 日 根 

^ て、 れ 

根 どい 

t 大ど 

見えつ 

ん また 



て. 

ナ, 

く 



お は 

れ は" 

玉 は 

侍 ひ 

,內 よ 

き、 た 

い ふ 

C ま 

事 を _ 



ぞ、 あ 

け る 



しひる ビ 

て, 微 ど も 

りき 玉 ひ 

か A る ffl 



も か 

け る 

あ り 

り 少將、 中將 これ か 



ゼ/ ひつ A あ? さ ^ 

す 15?^ を S ひ て、 いと 

歌 は よ めど w せ 言 



る は、 

ど訪は 



ね ば 



二百 四十 五 



二百 四十 四 

君 か あたり 見つ A を をら む 生 駒 山、 

雲 か く ^3 そ 雨 は ふ る ど も" 

とい; S て 見い お たる rVli ら う レ、 て、 大 和 人、 來 ひどい ひ 

さり けれ は、 喜 びて 待つ は、 た びく すぎ ュ けれ ,tT 

君 こむ と ぃひ^^^夜^:-ビにすさぬれは、 

たのまぬ もの A こひつ A ぞ ふ る。 

t S ひけれ さ、 男 すます-^ り はけ r ノ。 

故 鄉 の た び ね の 夢 (大 和 物 M 

(亭 子院) 

帝お り ゐ玉ひ て, 又 の 年の 秋、 御 ぐ C お ろ, 3 玉 ひ て、 と C ろ 

/] 山 ぶ I し た ま ひ て、 お こ t ひ 玉 ひけ り 前 の は て、 



ぬ ど の 人の 志の 愚か t ら も、 何 

れも 彼れ も, 月 日を經 て、 家 の か 

>レ も 見え けれ は、 厶 わ び ぬ。 こ れ 

,リュ おこす る もの r^J も、 どり も 

て 立 て り。 れ や ありて、 かく 見 苦 

さ "^- 、徒 はれ ふ も い ビ t。 ひ と 

が 思 ひ は、 絕 え t むと いふ は、 女 

丄ろタ - の 同じ やう,. f ケる は 

は, 如 何 すべさ ど いふ 、そ の か 

はり をう ちて ゐ はけり、^ A れ 

び はやり て、 親 のい ふや う、 た れ 

う 4^ れ t: 、此 の 幼 さもの t む、 思 



れ 

入 

り 

、こ 

む- 

は 

マ 

6 



は も 

^ 立 

り も- 

れ ね 

く 年 

は あ 

丄 ュ 

思 ひ 

.ぃ く 

そ の 

み こ 

つし づ 



あ ふま じ けれ ^、此 

ち て、 はこ 5 ろざ 

_ ^れ より も、 同 じ や 

くに 持ち 

て、 人 の-^ ゆ 

い まひ どり 

ふ は、 人 の こ 

ひ ぬ る。 さ ら 

の 面 は、 ひ ら. 

き も を、 



、 、 f. 

フ」」 レ 

月 >レ 

,ケ お. 

も さ 

つ」 づ 

た の 

よ は 

i> ろ 

ら ハソ 



ろ 

ぺ 

思 

ざ 



ノ 



の 同じ や 

て 侍 る。<^「 曰 如 

二百 四十 七 



二百 四十 六 

と あり ひ る は、 皆 人-^ き て、 え 詠 A 人 f t り は ひ りパ」 の 名 を 

, ぶ ん, 寬 蓮大 t くと いひ て、 後 ま そ さ ふら ひける" 

津の國 の 乙女 煤 (大和 物語) 

む か t、 津 の國ュ 住む 女 ありけ り。 そ れ を、 よ ふ 男 二人お 

ん ありけ る。 某 の國は 住む 男、 姓 は、 う はら は 4,,- ん あ り ける。 

今 一 人 は、 和 泉國の 人 はおん ありけ る, 姓 は、 ち ぬ どかんい 

ひける パく て、 ま; の 男と もよ は ひ、 顏 だ た ち、 人 の や き、 た V 

同じ まかり は ^ む ありけ る。 心 ざ ,レ のま さらむ は こ そ は、 

ュめ ぱ れ と、 お XV ふ ュ、 こ 丄ろ や.;。 の 程、 た ヾ 同 レ、 や ラ ^ り。 暮 

る れ は、 諸 共 は 來 あ ひ ぬ、 物 お ,し す れパ、 唯 同じ やう ュ おこ 

す。 い グ れ、 ま されり と いふべ くも あら ず" 女、 思 ひわ づらひ 



ぼ ふ 男 二人、 やがて 同じ 處は 落ち入りぬ ベ〕 どり は、 足をビ 

ら <、、<^r 一 人 は、 手 を ど ら へ て、 死 は け り。 そ の か I、 親 甚 じく 

騒 ぎ て、 ft .MV 上 け て、 泣 きの 丄 t り て、 葬 り す。 男 きもの 霸. 55 

來 はけ り。 此 の 女の 塚の 傍 ュ、 又 錄 e . ^をつ くり て、 は り う 

づ む 時 は、 津 の國の 男の 親の いふ や う、 同 t 國の男 こ そ、 同 

所 はは せ め。 異 國の 入の いか そ、 此 の 國の土 を バ え 貸 す 

ベ さ と い ひ て、 妨 く る 時 は、 和 泉の 方の 親、 和 泉 國の土 を 舟 

Z 1 び て、 こ は 持 て 來 て な む、 終 は うづみ てけ る。 さ れは 

女の 墓 を t 中 は て、 左 右 は.^ ん、 男 の 塚き も 今 も あん ,^.^る。 

一 條 天皇甞 て 宣 は く。 朕、 不 德,^ り どい へき も、 唯 人 を 得る の 

二百 四十. S 



二百 四十 八 

何 に ま れ、 此 の 事 を 定め て む。 あ る は、 遠 き 所より い ま をる 

人 あ り。 あ る:^、 こ がら その いたつ?、 限り,^. o。 これ も 

かれ も、 いと や t き 業,^ りと いふ 時 は、 いと か t こく 喜び 

あ へ り。 申 さむと おも ひ 玉 ふるやう は、 此 の 川 rV 浮 きて i& 

ふ 水 鳥 ^> 射 た ま へ、 其れ を 射 あて 玉 へらん 人 K 奉らむ ど 

いふ 時ュ、 いどよ き 事,^ - りと いひ て、 射 る 程 は、 ひ と り は、 か 

t らの方 を 射 つ。 今 一 人 は、 尾 の 方 を 射つ。 何れ ど S ふべ く 

も あらぬ ュ、 女 思 ひ さ ク ら ひて、 . 

住つ」 ひぬつ J が 身.^ け てん 津の國 の、 

生 田の 川 は 名の i t りけ り。 

ビよ £ て、 此 の ひら はり ハ、 川 は のぞきて、 t さりけ れぽ、 つ 

ぷりど 落ち入 り ぬ。 ね や、 あ 2 て騷 ぎの \ v ^る 程 5 此 の よ 



故 s K 通 じ、 且 つ、 最 も 文詞を 巧み はせ り 。夫、 宣 孝, は 早く 後れ 

て、 寡 居え > たり > し が、 時 は 一 條 天皇の 中宮 彰子、 (藤 原 道 の 女、 

上 東門 院ビ號 す パー 婦 人の 才舉 ある もの を 撰び て、 左 右 は 侍ら 

t め、 文 詞の 御遊 あり t か は、 式 部 ま た vC> バく 伺候 > し て、 御 

覺 え めでた か り さ。 或 は い ふ、 源 語 五十 四帖 も、 村 上 天 皇 の 皇 

女、 大 齊 院、 選 子內 親王 が、 中 宫は徒 然 慰 む ベ さ、 め ク ら さ 草 

子 や 侍る と、 た クね給 ひ t ど き。 中 宫ほ 宇津 保、 竹 取.^.;、」 は 目 

馴れ 給 ふ ベ けれ は、 新 ら.. ^く 作りて 上らん ど お は t、 さ て、 式 

部ュ 命じ て、 綴 ら t め 給 ひ t ものな り と。 然 れ ,さ も、 此 說 K 就 

さ て は、 古 来 疑 義 多 t 。學 者 多く は、 宫 仕への 前、 寡 居せ t あ ひ 

さの 作.^, - らんと い へ り。 又 傳 ふ、 此 書 成り t ど さ: 一 條天 皇に 

覽 あり て、 是 れ 能く 日本 紀を讀 I た る 者 の、筆 り ど 赏 t 給 

二百 五十 1 



二百 玉寸 

一 事 は、 敢 て延喜 天曆の 世よ 讓 ら す ど。 當 時源經 信、 藤 原 公任、 

源 俊 賢、 籐 原 行 成 は四納 言 ビ稱 せら れ、 閨 閤| の 秀才に は、 淸 少 

納言、 赤染衛 門、 和 泉 式部, 伊勢大輔 の 流 あり。 各 文學を 以て 鳴 

る。 就 中、 紫 式 部 を以, て 第 一 ど t チ :-。 是 れ 寶は 源氏物語の 作者 

な り。 

紫 式部 は、 右衛門 權佐 藤原宣 孝の 妻たり。 其 父、 式部 丞藤 原爲 

時と. いふ は、 菅 三 品の 門に 遊び て、 文 章 生 より 起こ り、 越 前 守 

ビ t り t 學者 t り, 式 部の 兄 惟 規。 伯 父 * 太 皇 太后 宫 亮 爲 賴等、 

々;、 な 

皆 歌 を 以て 名 あ り。 式 部、 性 聰敏 に; t て、 い ど:^, ずき 時よ り、 兄 

の 書 を 讀 むを聽 さ、 之 を 暗記 せら、 しど ありと い ふ。 父 爲時甚 

^ 之 を 愛 >レ 、常 ュ 「口 惜 t う、 男 子 はもたぬ こ そ、 幸 4.:- か り けれ。 _ 

t 云 ひ き。 年、 稍、 長 卜て 、博く 和漢の 書史 を 涉 獵 > し、 朝 廷 の. 典 鱧 



摸範 たるの I 4^ らす、 ま た德 行を以 て、 闓閤の 龜鑑 たるべき 

もの まる ベ, I。 或る 書 は、 式部 を 評 I て 、古往今来 唯 一人の » 

たなり と いひ C も、 過 言 は:^ あらや」 るべ C 

紫 式部の 本名 は傳 はら す。 紫 の 名 は、 源 語 の 中 は、 女 主人公 紫 

の 上 の こ ど を 寫 え ど こ ろ、 特 ^ 秀れ たるが め..^ ら始 め 藤 

式部 ど 云 ひ t を。 今 の 名は更 めら れ >レ K 基く ど い ひ、 或 は、 藤 

式部の 名 は、 玄 妙,^ らゃ、 る はよ り、 其 花の 色 をと り て、 紫 の 字 

は換へ t なりと いひ、 或ハ ー說も 式部 は、 一條 天皇の 乳 》 の 

子 な り。 ヒ 東 門院 は 仕 へ めら れ> しと さ、 天 皇 これは^が め 

いりの や.;, ふ り。 あ は れ と お ほ め せ ど 、巾 させ 給へ, -乙と い < 

る は據 り、 さ て、 武藏野 の 故事 は 基. n; て、 紫 式部 ど 名ク けら れ 

たりと い ふ。 諸 說紛々 ど- - て、 孰 れか 是^ る を 衮 ら 气 

11 百 五 十 一ニ 



11百 五十 n 

ひ t か ゆ、 式郜 は、 こ れ よ り、 日本 紀の 局 の 名 を 得 り と。 其才華 

かくの 如 . ^。然 れ き も. 其 著:^ す どころ の 日記 を觀る ュ、 思 ぱ 

る ユュハ 似 す、 順 良 謹愼ュ て、 所 長に 矜ら さり t こど を 知 

る。 又 貞淑 はし て、 節 操 の 譽 高 く、 御 堂 關白道 長 が、 其 才色 を悅 

び て、 之 を 挑、. - とき も、 遂 は從 は.^ り き。 此 時、 道 長 は、 上 東 門 

院の 父を以 て、 烕 櫂極めて盛んtり^.- は、 式 部 の 其 挑 i を 拒 

I 、し こ と、 男 子 も 愧クる 色 有る ベ o。 古 來 の俗傳 は、 式 部 は 道 

畏の 妾と.^ れりど い ひ、 又 若^りら とき は、 西 宫 左大臣 高 明 

ど 通 や" たり ど いふの 非 る こど ほ、 古 人 旣は之 を辨ト て、 ま 

た 遺 す ど こ ろ 1 1 。嗚 呼、 當 時、 淫 奔 浮薄の 空氣 天地 は滿 ち、 諸 

姬 嬪 は 、妓 流 を 去る、」 と 遠から や、 り t 中に 於 て、 毅 然 と t て、 

獨り高 かり f をお も へ S 、紫 式 部 は、 啻 は 文辭を 以 て、 千 歳 の 



源氏 卷 次第 文字 海 

源氏の 勝れて やさり, 5 ハ、 墓.^ く 消え 桐壶 よ。 餘 所 はて 

兒ぇ t 帚 木 〔、我から 昔 は 六, -く空 蟬 や。 休ら ふ 道の ゆ ふが 

ほ は、 若 紫の いろ こど は。 句 ふ 末 摘む 花の香 は 錦 と 見え t 

紅葉の 賀パせ を いど ひ.. - 花の 宴 ふ す び かけた る 蔡 草。 さ 

か 木の えた ふ 置く 霜 は、 花 散る 里の ほ ど A ぎ すパ 1 ハ 磨 の う 

らみュ 沈、 ヒュ t 、忍 び てっさ ふ 明 石 S 。た の め 末 の み を 

つ く t。 え > けさ 蓬生 露 ふか I、 水 は 關 屋の かけう つ o£ ら 

ぬ ふ t なる 給 合 や。 宿 は た え せぬ まっか せ も, ふ. の う さ ゆ 

の 薄 雲 よ。 世 を 朝顔の は お の つ ゆ。 ゆ か り 思 ひ t 、乙 女 子が、 

かけつ A のぷ玉 葛。 ら うたき 春の 初子の 日、 ひらく る 花 

ュ 舞ふ蝴 蝶。 ふ りき ti たるの 田 心 こ そ、 そ のまつ か t さ 常 M 

二百 五十 五 



二百 五十 四 

氏 物 一お は、 源氏 の君ビ いふ 容貌 極めて 都雅 ュ t て、 情 は 富 

み、 諸 藝 は通ト たる 皇 子 を 以 て、 主 人 公 ど t 、配 する は 紫の 上 

といへ る絕 世の 佳人 を 以 て . し て、 其 履歷を 骨子 ど ^^^0 數 の 

人 物、 複 雜 な る 事件 を、 之 は 纏 ひたる もの か り。 叙 事の 時代 ハ、 

醍 醐、 朱 雀、 村 上の 三 朝 は 夏る ど ど t へ、 且 つ、 物 語 中の 主要 * 

る 人物 は、 多 少准據 する 處 あり ビ稱 せらる。 一 部 五十 四帖を 

以て 成 る。 世 よ 源氏 卷 の.;, t< 第 文字 錢 、こ いふ もの あ り。 何 れ の 

時 代 に、 何 人の 手に 成りし か を しら ざれ ビ も、 總 て 文 字 鈸 ヾ J 

いふ もの は、 平 安 朝の 末よ り、 室 町 時代まで 行 はれ し、 文 章 上 

の 一 種の 遊戯 t り 。されば、 玆ふ 之を揭 けて、 五十 四帖 の名稱 

を え め 倂 せて 文字 鈸の 一 例 どせ ん。 文 中 圈點を 施 t たる 

者 は、 即 ち 五十 四帖の 名目 なり。 



右 五十 四帖 のう ち、 雲 隱 れの卷 のみ は、 名 ありて 文,^ ち盖 --、 

此卷は は、 源 氏の 君の 甍去 を、 暗 は<^め0 たる もの,^ るべ ー 

ど い ふ。 さ れ ,c 、其れより 以下 は、 多 く は, 其 子、 薰 大將の 事ュ係 

り、 特 は 橋姬ょ り、 結 愿の 夢の 浮 は 至る まで を、 宇 治十帖 

と ど t へ、 以 て 本文 ど 分つ ど い ふ。 

此 物語 、古来 盛ん に 弄 はれ、 我 國文學 上 の 至 s と t て S はれ 

しか バ、 之が 註釋を 下し、 評論 を 試みお る »ノ と 多。、 素 寂 法 

師の紫 明抄、 一 條兼 良の 花鳥 餘情、 牡丹 花 背 柏の 弄 花杪、 西 三 

條公條 の 細流 抄、 西 三 條實澄 の 明 a 抄, 九 條植通 ^ 孟津抄 、紹 

巴の 源氏 紹巴 抄、 中 院通 勝の 岷江入 楚、 能 登 永 閑の 萬 水 一 露、 

熊 澤蕃山 の 源氏 外傳、 僧 契 沖の 源 語 拾 遣 等 其 重た る もの. 

! て、 此他擧 け て數 ふべ からす。 就中、 解 釋簡單 は ^3 て其要を 

11 百 五十 七 



t か。 の 

ふ。 ま。。 ふ 

ち '。ま C さ 

の。 き。 ま 

直 の よ 

は。 柱 D 6、 

か は 曰 
炙 忘 力、 



二百 五十六 

や。 や り 水 を マ か A り 火の、 野 分の 風 

ゆ 曇らぬ 御幸 ュ ハ、 花 もや つる A 藤 は 

れ ト を、 を る 梅 か 枝ュ匂 ふや ど、 どけ は 

t にどて 摘し 若菜 ぞ も。 も りの 栢木 t らの 葉 よ。 橫 ぷ ゑ の 

音 ほお も ろ や。 宿 のす、 ゝむ t 聲 も 憂 く、 く ら, 3- 夕霧 秋 ふ 

か I、 御 法 を さどる いその 蛋、 ま ゲろ t の 世の 程 もお く t(4 

.^くれは.^.-夜半の 月。 聞 く 名 も 匂 ふ 兵 部 卿、 う つろ ふ 紅梅 

色 ふか t 。忍 ぶふ かる 竹 河 や、 や そ 宇治川の 橋姬 の、 れか 

れ 果てに. ー 椎が 本。 と . ^は 結び ! 総 角 は、 春 を 忘れぬ さつ」 

ら び も、 も ど の 色 t さ 宿 木 や。 や ,S、J り どめさ^ 柬屋 の、 の ち 

の 名もう さ.!^ の 道。 契 り あた. ^るかけ ろ ふ を、 己 がす さび 

の 手 習 は 、お てぞ ゆか.. -さ 夢の 浮, はち 



菩提 を 示す t S ひ、 儒 者 は、 莊 子史 記に 基き、 一 字の 褒 は 春 

秋 は 則 り、 以 て 仁義 五常 を 諭す? 說 く。 甚 t きに 至りて は、 式 

部 後 K 妄語の 罪障 懺悔の ため K 般若 一 部 六 百卷を 自書-^ 

て、 石 山寺に 奉納したり ど い ひ、 安 居 法 印聖覺 t る もの は、 源 

氏 物語 表白 t る もの 一 卷を 作りて、 「南無 西方 極 樂彌陀 善 逝、 

ねゲ はく 〔、狂言 綺語 の あやまり を 翻 t て、 紫 式部が 六 趣 苦 

思 を 救 ひた ま へ。 南無 當來 導師 彌勒慈 尊、 必チ轉 法 輪の 緣と 

t て、 こ れを弄 はん 人 を 安養 淨剎 に迎 ひた ま へ。 T さへ 云へ 

り。 然 れ きも、 平安朝の 形勢 を詳 はした る 人 は、 余 m が 前篇 は 

いへ る 如 く、 怫 敎 と漢學 との 影 響、 極 め て 盛んなる 時 は あら 

は れ£ ^も 漢學は 通 じ、 佛典 ュも 明か,^ り t 紫 式部 其 人の 

如 § 、名 家の手は玄りじ大作,^^れ t 、其 痕跡の 昭々 たる を怪 

1 一 百 五十 九 



tl 百 五十八 

得、 1 初 學の 徒ュ便 かる は、 北 村 季吟, の 湖月抄 六十 卷 4^ り。 此 書 

の 事 は、 尙 第 六 篇江戶 時代の 文 學の條 下 は 云 ふべ >レ" 萩 原 廣 

道の 源氏 評釋 は、 未完の 書,^ りと い へ も、 湖月抄 より は更 

は よ t。 又、 式 部が 物 語 K 就き て、 懷 きt見解どぉ§^:-,3;もの、 

及び 其文學 上の 技倆 は、 本居宣 長の i:H の 小 櫛、 之 を 詳^ は-^、 

其ォ德 兼備の 閨秀たり t こと は、 安 籐爲 章の 紫 女 七 論. 辨 

で た り。 源 語を繙 くもの 〔、必 ^少 くと も、 此 四書 を 參看 せ ざ 

るべ からす。 

かくの 如 く、 此 物 語 を解釋 t 、評 論す る もの 極めて 多き 中 K 

は、 佛 者 ハ、 此書は 徹頭徹 尾、 佛 典 ^ 據 りて 作られた る もの は 

t て、 天 台 六十 卷は擬 t て、 六 十帖ュ 作り 成 t 、生 老病 死、 有 爲 

變 を 說 さ、 尙、 進 んそ ハ 世間 常住 壤 空の 法文 をた て、 煩 惱 即 



處は 伴^ さる 4^ さ は、 假 名文 字 まる 利器 を 有する は 由 り、 又 

其 學 識 の 深 邃 ^ る は 由 る ベ ビ は い へ、 如何 ュ も、 其 高 妙 か 

る は 驚かる、 かり。 其妖艷 美麗の 筆 は、 身 外の 森 羅^妈 象を抽 

き て、 粘 細 造す ところ-^ く、 山 tl 円 水明の ュ -KJ、si 者 を てヽ足 

其 境 を 踏 む の 想 あらし め、 春 花 秋 月 は さ、 目 その物 を i る が 

如さ感 あら.. -む るの 、ヒ なら ぇ婉 曲 鎭密の 文、 能 く 喜 怒 哀 樂 

の 情 C 更 t り、 幽 玄 深 遠 か る 忍 想、 複 雜獏捉 f ノが たき 想 像 を 

も 寫 C 出 t て、 明 鏡に 向 ひ、 炬 火を觀 るが 如 ,,.、 な ら C 化殊 は、 

かの 雨 夜の 品定めの 一 段の 如 さは、 議論 休の 雅文の 投範ど 

t V 、、人 口 は 膾ク火 T る 處 は て、 其 女子 C 品評 を题 HI ビ CM 

く ま そ 思 び を 满 へ、 考 を 凝ら t て、 縱 橫錯踪 せる 事 柄 を 論ト、 

短氣の 人な りせ パダ" t く 一 刀兩斷 の途は 出ク ベき を、 姆 

1 一 百 六十 一 



二 1 百 六十 

r ま ざ る ベ 。安 ぞ、 專 ら 漢籍 はの み 基く どい ひ、 怫 書 はの i 據 

りて 作れり ど いはん や。 古 の國學 者の 中 K は、 往 々か ュる拘 

泥說を 墨守す る 者、 少 . ^から 4^ りし t り。 

源 語 の 文章の 妙 は、 其 思想 結構の 巧 、ヒど 相 合 t 、著書 の上乘 

ど t て、 稱 へられつ べき 賈値 ある もの.^ る 事、 世 旣は定 論 あ. 

り, 今 ことさら は 言 ふ を 待た チ。 さ れ バ。 漢 學の i 行 はれ て、 耳 

を 彼 土 ュ 尊く し、 目 を 我 國は卑 うせ t 人々 も、 此 書 を 讀 £ て 

は、 必 £ 言 ふべ から^る 妙所 を 見出 -^、 遂 は 或る 點ュ 於て は、 

漢文 も 企て 及ぶ べさュ あら- *V ど思ぽ a3 め ず $E なり, 3; 殊 

は、 今 日 は 於て は、 西 洋各國 の 文 學ど對 照せられ て、 尙 一 層 の 

光輝 を 發 揚 t、 我 文學の 面目 を 施し A は 疑 ふ ベ ^ら す。 其 筆 

の 自由自在 は. て、 意 の 到る 處は從 ハ^る J.^.^ く、 情 の 赴く 



。の 薄 さ-事 ど は、 此 種の 文体 一 般の 弱点 4, ふるが 上ュ、 特は 婦人 

の手Kまり^^もの,^れ は * 到 底 之を掩 ふこと 能 はさ る ベ り。」 

余 輩 は、 此 物語の 文洌を 撰ぶ は 當 り て、 他 の 書 はは 例 t さ 困 

難 を覺ぇ た り。 盖 o、 全 篇處 として 妙なら や」 るな けれ は、 殊 は 

其 一 部分 を拔萃 する ゆ 獪瑩々 たる 白玉 を碎, 5- て、 其 一 や だ 

示す が 如 く、 又 金 殿 玉樓の 中より、 一 斑の 装飾 物 を 持ち 來 り 

て、 其 全豹 を 想 は むる が 如く, なれ は t り。 然 れ き 、ゆ、 力 人 の 

特に 秀 そたり どい ひ- -處 ど、 佘 輩の 絕妙 ビ覺 えし もの を、 此 

章の 末 は揭ぐ ベ o。 世 は 傅 ふ、 古、 藤 原 定 家 は、 明 石の 卷の 

1. 三味 堂 近く てパ ね の 聲、 松 の 風 K ひ、 、さあ ひ て * も の 悲 ,レ 

5>^^ は生ひたるまの隈ゃ、^.^ も、 心 ば へ ある さまな り i 则梦 

e も ュ、 虫 の 聲 を つくした り、 こ ヽ、 だ り こ の 有り さま e 

二百 六十 1 二 



tl 百 六十 11 

々幾千 言 を B ぬるに 至る ど も、 遣 す處. ^ふ く、 叮 曄 K 之 を 分 疏 

t 讀 者 を て、 其 坐ュ あり て、 親 t く 其 評論 を聽 くが 如くな 

ら vC> め 讀 i 去り 讀 1 來り て 、無 限の 趣昧 ある を覺 えし む。 然 

れきも 其 文 は、 猶 温 厚謹愼 K t て貞靜 t る 其 人の 如 く、 到 る 

處、 其 鋭利,^ る 筆鋒 を裹 なを 見 る、 玉 の 小 橘に も 、「女 の學 問お 

て て、 賢 t お ち、 さ えがる を バ いみ じう 憎 I て、 自 か ら も、 人 

は え- だ 忍 は れ t ど、 深 く 用 意 た る さ ま 處 々 は 見 め。」ど い へ 

る が 如, 4 。槪. 4 ていへ は、 紫 式部の 文 は、 艷麗 緻密 は C て、 其特 

異 の 點 は 、温 厚 沈着た る は 在 り。 逸 氣 奔放の 一 点に 至りて ハ 

或は 枕 草紙 は 讓 る處 あるべ t 而 t て、 ー篇の 中、 文 章 の 抑揚、 

化に 伏、 照 應 等の 用 意 を、 周密 にせる もの は, 王 朝の 文、 一 ど.^ て 

この ffi の 上 ふ 出クる ものな o。 但 平 調 は 流れ HI! き ど、 氣 力 



ぎ ず、 人 物、 景 色、 情 况、 事 件の 配 置、 權 衡、 前 後 相 照應し て、 ま た 著 

るし き缺點 なき は、 余 輩の 信ずる 處な り。 悲 哀 なる 情 况を 寫 

せる 筆力 は、 桐 壺、 夕 顏 等の 卷に於 て、 讀 者 を し て 覺 え ぞ 暗 涙 

n メ デクク 

を 催さし め、 其 滑稽 を寫す VI ころ 〔、紅 葉 の 賀 の卷 等に 於て、 

啞 然 ドー して 笑 は し む。 特 に 其 人物 を し て、 各、 特 質 を 有せし め 

て、 源 氏の 君の 終始 閑雅に し て、 情 に 富みた る。 紫 の 上の 婉 柔 

に し て、 鉋 くまで 上 藤め きたる 等。 $: 劃 然 ぐ】 し て、 分 別 し ? 5 ベ 

し。 後世の 作者の、 仝 一 人物 を、 して、 交る く 異様の 假面を si り、 

話說 中に あら はれ、 しむる が 如 き、 破 i 叙に は陷 ら ざ り し なり. 

さて 此書 は、 式 部 が、 當 時 平安 城 裡の實 相 を寫し 出で たる も 

の なれ バ、 完 全なる わが 寫實 流小說 の、 最 も 古くして 且つ 最 

も 巧、 ななる ものなる ベ し。 然 れ ビ も、 式 部 C 、寫 實 よ り 入りて、 

二百 六十 五 



1ー 百 六十 四 

御 覽 ^媽 住ませた る 方 は、 心滅 は 磨き て、 月 入れた る 横の 

戶 口、 け しき はかり 推 t あけた り。 , 

云 々ど ある 一 節 を、 1 部 中 第 一 の 語,^ り ど いは .0. た り ど" さ 

れ バ 、余輩 l.i?! ゆた る數 S は、 或は、 源 語の 文の j 斑 を 示す. は 

足らん、 

式部の 和 は 巧み,^ ふり- -こビ C 、源 語 1 部 中 は 、載せた る.^ 

の を もて 知る ベ き り。 梨壺五 歌仙の 中、 恐らく は、 紫 式部 の 

右 ふ 出づる ものお,, ^ら ん。 其 名歌 の 勅撰集 は 入れる も の、 亦 

P .V へ 梨 壺五 歌仙 のン 

多 t 後 ュ出づ 

源 語 を 小說と t て視る どき は、 如 何.^ る價値 ある も の^は、 

佘 輩 は、 玆 K 詳論せ^ るべ し伹 レ、 其 富 膽 4,,- る 想像 はよ り、 充 

分 意匠 を 凝ら して ニ篇の 脚色 を 設け、 V- か も奇 思、 妙 想 は 過 



理想的の 事 多 さが 故に >」 そ, 遂 . ^源氏の 君 と、 藤 壺の 女御と 

の 密 通の 如 ,Tn/ 云 ふ は 忍び る 事 を も、 書 さつく るつ み 至り 4^ 

る t れ。 抑、 古 來源語 を 論 チ る 者、 之 を 駡 る 人 は、 其 事柄 を 以 て 

其 文 辭をさ へ 取ら す。 之 を 賞 f る 人 は、 其 K 所ュ 眩惑せられ 

て、 其 缺點 短所 を も 曲庇す る 傾" あ り。 殊 は、 佛 書に 引きつ け、 漢 

籍は 付會. て 論 す る もの は、 源 語 を 以 て、 養 を勸め 惡 を こら 

t 、好 色を誡 むる 道德書 りと S ひ、 甚 t さは 至りて は、 此 書 

が、 延 喜の 朝 を 心 あて とらて 書き出 ざ し.. \ は、 上 六 國 史は繼 

がんが 爲.^ ゲ り.^, i~ と い ふ。 妄 言 も、 こ ュ, は 至りて 極まれ り。 本 

居宣 長の 玉の 小 櫛の 如 § は、 此 書 ュ關係 ある 從來の 諸 書 を 

是非 褒 て、 大 ^ 正確.^ る もの かれ バ、 だ の 安籐爲 章の 紫 

女 七 論た は尙 fp^ れ玄り ち 源 語 ハ勸懲 の 書,^ りと いふ 見解 

11 百 六十 七 



二百 六十 六 

g}. 一 想の 境 は 進.., - たる もの かる 事 を 知ら さるべ ^ら ^ 

前 に 云 ひ t 如く、 當 時の 上流 社會は 優柔 懦弱 は t て、 詩歌、 管 

:s を 弄び、 花鳥風月 K 戯る A 外 は、 唯 癰嬌を 事 どせ りの み。 源 

も 其 材料 を、 これ 等の 眞像ュ 取りし ュ 相違な しど い へ- ii 

も、 も と 作り物 語 t る が 故 K 、よ き 人 ど。 たる 人の 上の 事 は、 

何事 もめ バ」 たから^る^,^ く、 あ t さ 方 は 伴 ふこと は、 一 ど 

00 00 00 

りて 惡 t から^る は く、 善 さは 極め て 善 く、 惡 ら さは 極め 

て惡. 3 く、 描き出せ る p., 故 は、 其 人物 は、 槪 ね 所謂 理想的の 人 

物 4.- るの み。 事實 を寫 しても まれ 然 り。 理 想 的 と は、 事 物の 十 

全 4.- る 程 度 を、 示 したる もの は t て、 到 底 この 世の中 は は、 看 

當 り 得 る も、 若 t あ ら ,c 、當 は 然るべ^らん もの を 云 ふ。 源 

K の 君、 紫 の 上、 孰 れか 理想的の ォ 子、 又 は 佳人,, H らタ、 るべき。 



出 そ、 そ の あ ひた ュ、 深 さ哀を 見せた るふのお り。」 と說 き た る 

は、 曲庇 K ぁ ら す ^^ て 何 ぞ、 總 て、 美術 上 の 製作 物 は、 深意 あ る 

を 要 す。 1 意 たき 時 は、 其 製 作 物., 死 物た る を 免れ す。 死 物と 雖 

も、 if 〈美術品た る はは 妨け * けれ き、 美術品の 上 乘とは いひ 

がた さ^ り。 而 t て 其 深 意 たる もの は、 必 す 善と 美と 眞 と C 

の 三 観念 の 齊ーを 標準と ら、 之 は 接近 せんこと を 求む る も 

の t ら さ る ベ r ら お/抑 も、 純 眷、 純 美、 純 眞 の 齊 一 は、 之 を 人 問 

^界 はは 求む ベ から fN と雖 も、、」 の 理想 を 標準と 定め、 其方 

角 は 向 ひ て、 進 歩 せんこと を務む る は、 日 常 人 た の、 當 に" 口 は 

言 ふ ベ く、 又 當ュ實 際に 行 ふべ さ 所 お り。 特 は 、笑 術 上の 製 „fl 

物の 如く、 動 も すれ S 、人 を.^ て柔懦 驕奢 は 流れ ひめ 易 さも 

のに 於て は、 特 ^ 意 を 之 は 注 かさる ベから 气惜 い 哉、 昔 人 は 

1UH ハ 十九 



,も の 

し ^ 

を 見 

ん は 

乂 だ 

長 n 

旨 と 

知 る 

は て 

中 は 

物 の 



斥 

は- 

ら 

、こ 

よ 

、物 

哀 



>u て、 此 

りと ハ 

き も、 尙 

蓋び 淫 

源氏と 

す。 是 れ 

れを t 

源氏 も 

り 起れ 

の 哀れ 

、さ や う 

の 深き 



書 ハ、 單 に 社 

ひ -3/ 是 れ、 さ 

まュ 曲庇の 

風 は、 當 時 の 

籐壺 との 如 

實 ュ、 心 理 小 

も 差 支 ま v^" 

不德 不品行 

る こと..^ り 

の 忍 び 難 さ 

の つ J り,^ く、 

一と ある ^は 



#1 の 鼠《 相 

すがに 宣 

跡 の、 昭 々 

習 ひ t れ 

說 家の 忌 

-そ n 物語 

あり。 然れ 

と t て、 「世 

辠も あれ 

-ぁ ,^ が ち 

ことさら 



を、 

パ、 

は、 

お 



の 

理 

と 



ふ" 

る 

道 



t 出 

卓見 

て掩 

想 的 

を も、 

な り 

の あ 

,是れ 

ぐれ 

えと 

筋に 

ら 



二百. K 十八 

たせる ま その 



ふ 

の 



と 



て 

は、 

ぬ 



り 

す 

\ 、 

今 



と 

風 

遂 

6 



戀を 



レふぺ 

ら さる 

を 示さ 

そ さる 

るは宣 

知る を 

はれ を 

人と ち 

戀の 

と, Tn; ハ、 

-^、 書 § 



下の 風俗 壤亂 し て、 「名譽 

單に虛 名,^ る の み、 德 と 

ふ 有榡と * りし か バ、 其 



吾 

ョョ 



卿 は ナヤ 1 ル ス 時代の 

顏 を あからめ て、 IS 頭 を 

の 書 を 讀 む は、 時 と金と 

は. め を 田 心 ふ 7~、 厘 ^ 

源氏物語 は、 名 はしお 

等、 中古 文章の 種類、 大抵 

問答の 條 最も 多き はよ 

を、 推 測 得 る の 便 ぁ り_ 

致に ハ非ぞ るべ さ も、 其 



は、 婦 人の 贞操 と 

は、 唯 愚人 を嚇 すの 

文學も 卑陋 を 極め 、貴 一 

々の 書を讀 、>、 ^ 

は轉せ め、 又、 或 

棄 て入不 德を學 



某 

ノ 

り_ 



る 

ぷ 




そ 

) ぎ- 

對 



一 z 



ふ 



き B 



, ^るが 故 は、 記 

中ふ備 はれる 

安 朝の 通用 語 

,源 語の 文 章 は、 

問 荅の條 は、 蓋 



いへ ると^ く、 

向 ひて、 

いへ は、 

人 を て、 當 時 

もの-^ 



婦人 は 

t かと 



の 

の 



银事、 

4^ ょ1 さ 一 a 

み-^ ら 

如 佝 ま 

粹 4.- る 

其實際 



り と 云 

論 の 文 

良 話 

り > し. R- 

言 文 一 

を 去る 



11 百 七十 1 



U?GI 七十 

いま マ c 此 考 く、 唯 小 說 は、 人 を娛ま V:- むる もの,, 仏る 事 を の 

i V, 一り て、 人 を誨 ゆる 者なる 7* を は t らさ りけ ん。 紫 式部の 

如 さ、 其 人 物 は、 殆 き 善、 匿;. 美 を 兼有す と 雖 も、 其 著 書 は、 即 ち 文 

學 上の 至资, 以て ありな が ら、 動 も すれ は、 誨 淫 の 書 ^ り と 譏 

ら れ、 敗 德亂 倫の 文な りと 斥けら る。 遣 憾の 極と いふべ t。 顧 

みて 惟 ふ は、 婦 人 は 多く 謹愼, ^るが 故 K 不 德の行 は、 成 る ベ 

く 之を隱 庇す る こ と、 古 今 東西の 婦人 作者 は 見る 處^ り。 然 

るふ 紫 式部 は-^ て、 尙 源 語 を 6. さ t を 見れ は、 蓋 t 當 時の 風 

俗、 如 何 4 仏り しか を 察する は 足る ベ ^^且 つ、 源 氏と 藤壺 との 

關 係の 如 , ^、も ^^ 之 を 實 際 は ぁ ら t め、 さ て 源氏が 臣下の 人 

t ^ t t ^ ペこ れ畏く も、 皇 家の 御 系統 は關 をる 事 K あら 

t や。 余 輩 之を考 ふれ t 、英 王ケャ ー ル II? 第二 世の 時に は、 上 



趣向 文 章、 共 ^ 母の 源 語ュ摸 t たるが/. じ ttt 雖 も、 遠 く 之 

はは 及 は 气 

朱 雀院ょ り、 姬 宫の事 を、 紫 の 上. ュ のた まひ 遣 はさ 

れ たる 文., (源 ^ 物 語 1^ 菜の 卷) 

稚さん の かさ さ,^!^ て、 う つろ ひものす らん を、 罪 な 

く お ほ 許 t て、 後 見た ま へ。 た クね玉 ふべ さ 故 もや あら 

ん 。「そ むき ュ 此世 はの こる 心 こそ、 いる 山道の ほた しま 

けれ r や ^^をぇは るけ く、 さ こ ゆる も を こか ま しゃ 

源氏の 君、 須 磨 はう つろ はんと tffi ふ 時, 束 宫に侍 

ふ 王 命婦の もと rV (源 1^ 須磨 の S 

11 百 七十 111 



11 百 七十 11 

こ と、 甚 た 遠^ら さる ベ し。 殊 は ー篇の 中、 處 々 は 散見す る 往 

復文 ある を以 て、 當 時 消息 体の. 文章の、 一 斑 を 窺 ひ 得 ベ t 。は 

V め は、 漢 學の 盛ん かる は つれ て、 男 子の 往復 文、 こ と は 表^ 

.v^ ての 書面 は、 專 ら 漢文の み t り t が、 假 名の 用 ひ 益 開く る 

は 從 ひ、 從 來 婦人の 間 はの み、 行 はれたり し 假名 文の、 次第に 

男子の 間 はも 通用す る は 至り t と 見 ゆ。 兹 は、 源 語より 一 二 

の 例を揭 け、 且 っ參 照に 供 へんた め、 落 く ほよりも、 一 例 を 引 

用せ り 

紫 式部、 女子 あり。 賢 子と い ふ。 太 宰大貳 高 階 成 章に 嫁- -、 の ち 

後 一 條 天皇の 乳母と.^ りて、 三位 は 叙せられ しによ り、 大 貳 

三位 ビ稱 ふ。 母 ^ 似 て、 文 詞 K 巧みな りし か は、 狭 衣 入 卷を作 

れ り。 狭 衣大將 まる もの を設 け、 其 物語 を 綴りし もの は して、 



とま あら は、 今 日、 必 す ,^1 ち よ ら せ ffi へ えさすべき こ t 

あり, 

源氏物語の 例 

桐壺 更衣の 卒去 

そのと,, 3 の 夏、 御 息 所 はか.^,?, こリち はわ クらひ て、 ま だ 

そまん と t 玉 ふ を、 暇 さら ふ 許させ 玉 は す。 年 頃つ ねの あ 

つ さは,^ り 玉 へれ は、 御 め な れ て、 猶 え. バ t 、J A ろ... -ょ 

t の 、、の たま はする ュ 、日 々 は 重り 玉 ひ て、 た ヾ 五 六日の 

程ュ、 いとよ はう,^ れ バ、 母 君、 t く - (- 奏 t て、 ま か.,^ させ 

たてまつり 玉 ふ。 か A る をり は も、 あ る, ^ 卜 :97、 耻も こ そと、 

心ク かひ t て、 御 子 を t 留め 奉 り て、 忍 びて ぞ出 玉 ふ、 限 り 

1】百七十^1 



IIJD 七十 SI 

今 曰 t ん都 離れ 侍 る. ま た 參 ら す.^ りぬ る お ん、 數 多 の S 

はま さり て、 思 ひ 玉 へられ 侍 る。 よ ろクぉ はかりと りけ- 

い..^ 玉 へ、 「いっか また 春の 都の 花 を 見 ん。 時 う へ る 山 

かつ は f ノて」 

王命婦 のかへ.^ 

御^へ り は、 さ らは 間え させ やり 侍ら 御 前ュ啓 '待り 

ぬ。 -レ 細 ゆに おはしめ A,^ たる 御氣色 も、"^ 1 C 5 ^ ん。 「s:,3; 

て と く、 散 る はう けれ き、 め く 春 は、 花 の 都 を、 立 ちか へり 見 

よ 一。 時 t あら は、 

衛門督 より 中納言 き の に、 (落 謹 物語) 

5 の ん、 ffi 前 守 て こ え A:- 御 消 息 は、 申 され けん や。 御 い 



見 奉り 

限り 

S とか 

りめ す 

ま はれ 

が ら、 ま 

き ろ i 

うち 過 



て、 

どてっJかるA道のか^^.^きュ、 一 

生か まほ t き は 命-^ りけ り。 

く 思 ふ 玉 ひ ま^か は ど、 いき も絕 え つ A 、問 え ま ほ 

る 一と はあり ゆ-^ れ い ど 苦 け はためけ-^ れは、 

がら 、ども かく も^らむ を、 御 ら むに 果てむ とお は 一 

は、 <f「 じむ ベち.; 修法 も、 さ る べき 人々 う け た 

る、 <fr 宵より ビ聞 えい そがせ は 、つ」 り 4.:- くお ほ 乙 か 

. ^そ させ 玉 ひつ。 御 胸の み、 つ ビ ふ た ハ い- りて、 つめ ま 

れ も あ かし^ね させ 玉 ふ。 御 使 の き ふ ほ さ も 

な ほ いぶせ さ を、 か ぎ り^くの 玉 はせ つる を、 夜 中 

ぐ る ほ e K む、 絕 え はて 玉 ひぬ る ど て、 泣 ,^」 さ つ」 

二百 七十 七 



二百 七十. 



あ れ は、 さ の もえ 止めさせ 玉 は やに, 御 覽 卜 ね 

おはつ か,^ さ を、 いふ^た,^ くお はさる いと 

うつくしけ t る 人の、 いたう 面瘦 せて、.^ と哀 

^ t 1 t ^ ら。 言 は いそ A も 聞え やら す、 あ る 

消え入りつ A もの t 玉 ふ を、 御 ら むする ュ、 來 

おは めされ す。 よ ろ ク の を、 玄 く (1 契 り 

れ き、 卸 S らへ もえ 閗ぇ玉 は す。 ま I ま 7ヒ も、 S 

て、 S とべ よ /\ と、 わ れ かの 景色 はて 臥 t 

さ i K か と、 お ゲし ま,!! は る。 手 車 の 官ー 旨 ,^ ふ」 

て も、 又 入らせ 玉 ひて は、 更 は < ^る させ 玉 は 

は も、 後 くれ 先た A ト ど、 契 らせ玉 ひける を、 さ 

て A はえ 行き やら じとの 玉 はする を、 女 も い 



れ 

の 

リ艮 

り 

ビ 



お 

と 

力 

と 



く ら ぬ 

やか は、 

、物 を & 5 

-3; か は、 

,ィ 1 ズ 

はす 

めゅ丄 



は、 一 



八 



ま は せ 

らむ道 

も、 打棄 

みに ど、 



む,^ o ,3; 御^ら をみ る 猶 おは 

とか ひ t けれ は、 灰 は,^ り 玉 は ひ を 

继" き 人と ひたぶ る は 田 § ひ,^ り,^ む 

れ ふ」 、く る まより 落ぬ ベ う、 ま きひ? f 

と、 人 々もてつ」 づらひ 聞 ゆ。 內 より 御 

玉 ふ よ り、 觔 使 ? て、 そ の宣 命よ むま 

女御と おは い: d せ^なり ぬる が、 あ 

れ ば、 い み? ひ とさ I の 位 をお はと- 

(中 略) さ か t く 日頃 をぎ て、 後 の 業 t 

せ た まふ。 (中 略) 野 分た ち て、 俄 " ぱ お 

; S ノも おは. いづる 一とお ほく て、 ® M 

す。 夕月, ずえ の を か t § ほ は、. ^い. U 



す る 

見 さ 

と、 さ 

、 f 

使 あ 

/、£ 

も あ 

ミ ュ 

寒 き 

の 命 

た て 



ふ 

-さ 

P 

せ 

も- 

さ 



の ど 

ま つ- 

a 思 

1 二位 

^ 1 と 

惜 う 

玉 ふ 

暮の 

ど ^ 

せ 玉 



思 ふが、 い 

り て、 今 は 

の 玉 ひつ 

の 位。 贈 り 

-.^ りけ る 

おは さ る 

-M- り ける 

か は 吊 は 

ま さ、 よ 

ふ を 遣 さ 

ふ て、 や が 



二百 七十 九 



ゆ は、 御 

子 は 

メら 6 

か あら 

御 涙の 

り 玉へ 

例 の さ 

り t む 

ひの り 

S た る 



使 も い,,」 あ 

ひ、 何 事 も 



ひ^ 



くても、 い 



玉 ふ 例-^ さ 

む 共お も ほ 

隙た く.^, -が 

る を、 よ ろ 0- 

ぞ な る ,を、-^5 

<h: ,リ ^ を さ 

とノ U きこが 

玉 ひ て、 愛 宕 

は、 お は t 着 



へ かくく や, へり ま 

ぉゲ め t つ」 かれ 

ど 御 覽 せ まや t け 

一と な れ は、 ま かそ 玉 

した A え 侍 ふ 人々 

れぉ^ ます を、. V の 

§ 一と は ね は、 か ^ る 

レ て、 哀 はい ふ^ひ 

め 幸る を、 母 北の方" 

れ 玉 ひ て、 御 お く り 

ど いふ 所 K いと い 

さたる 心 地、 如 何 ゆ 



11 百 七十 パ 

ゐ り ぬ 。さ」 こ めす 

や:/ 籠 りお は^ ます- 

れ も だ 3 る 程 ュ、 さ 

ひ んど す。.^ は 

の 泣き まき ひ、 上 も 

や と i たてまつ 

別の 悲 t からぬ は 

タ, !。 かぎり あれ は、 

- お,^ < -ト煙 はもの 

の 女房の 車 ^え > た 

一り め t う、 せハ さ ほ う 

かり.^^ あり けむ。 



て、 け は え た ふま にく-^ い 玉 ふ。 I1UI 

雨 夜 の 物語 

つ れ - ど 降 り 暮 て、 ー め やか,^ る 宵の 雨 は、 殿 上 は も。 

を さ /\ 人 少 4 か は、 御 との ゐ所 も、 例 より はの, jj か.^ る 心 

地す る は、 お ほと,, グ. ぶら. V り,^ く て、 ふ みさ も 4^ 「j」 見 玉 ふつ 

, そ は、 近 き 御厨 子 仏 る、 色 々の か、 乙 4,,^ る 文 7jJ も を 引 さ 出 

\c て、 中 將っ J り,^ くめ か、 レ がれ ば、 さ りぬ べさ少 - は 見せ 

ん、 か たつ」,^ る ベ S も こ そ ど、 め る 乙 玉 はね ば、 そ の 打 解 け 

て、 『パ た は ら 痛 ビ お ゲ さ れ む こ そ め か t け れ。 を t ベ 

たる 大方の ハ、 數,^ らね き、 程 々はっけて 寄き r,, i つ ュ 

も 兇 :J^k り む。 お の が^ A 怨め^ さをり.^ \» 、まち が ほ ら 

む 夕 暮 t ; U の こ を、 見 ^ころ は あらめ ど怨 すれさ、 やむ】 と 

二 百 入 十 I 



て 眺め お は ま す. か うやう の 

ひ は、 心 異 かる 物の ね を かき 

言 の 葉 も、 人 より は 異なり. V.- け 

添 ひて お ゲ さる ム も、 や みのう 

か >し こはま かそつ- rn- て、 門 ひ さ 

やもめ 住 なれ -^、 人 ひとりの 御 

ひたて A 、め やすき ほさ て 過 

て队^ AJ^ づみ玉 へ る ほ と 草 

、ゝ 荒れた る 心地り て、 月 かゆ は 

T さ。 入た る、 南 おもて ふお ろ 

もの 玉 は す、 今 ま そ どまり 侍る 

の、 蓬 生の 露わけ いり 玉 ふはつ 



二百 八十 

折 n 、御遊 びな きせさせ 玉 

^ ら は か.. M "く s え 出る 

は ひかた ち の、 面影 はつ ど 

つ は尙 劣りけ り。 命 婦 

いる- \ よ り、 け は ひ 哀 4,,- り。 

か t クき はと、 かくつ くろ 

ぐし 玉へ る を、 や みにくれ 

もた^く t り、 野 分 K と 

か り ぞ、 八 重 報に もさ ハら 

t て、 母 君 もとみ は 得 もの 

が いとう さ を、 か \ る 御 使 

け て も、 は づ か ^3 う む ビ 



害 さ、 を り ふ の 答へ 心 え て、 う 乜 

は; 且! き も、 多 り み 玉 ふれ 

S そむ 撰び ュ、 必 す. g る ま ト, 

る 事 は ^1 り を、 お の が や ^ し 心 を 

かたはら 痛 さ 事お ti ^ り。 親 ^ 

生 S 先 さあ-^ れる の 中 かる 

へ て、 心 を 動す 事 も あめ り。 容 を 

やか は て、 ま ぎる 事,^ き 程、 は 

ふ., ひ を 人る A 事 も ある は、 お の 

づ る ^ ぁ り。 見 る 人、 お くれた 

ありぬ ベ さかた を はっくろ ひ 

ら じ ビ、 そ ら はいか、、 は、 押 量 り 



ソ 、し なr^J は か り は、.^^ い ぷ む 

き、 そ も誡 K 其の か た を 取 

はいと かた V- や。 我 心 得 た 

や り て、 人 を は S{ め ^と、 

フヒ たち そ ひもて あがめて、 

^ は、 た ヾ、 片 か きを 閗さ醇 

P . ^くう ちお ほ と さ、 わ -?〃 

か- さ を さび を も、 人 ま ね 

ク^ら、 一 つ故ク けて.^ い 

る 方 をば いひ かく 。、さ て 

て、 ま ねび 出す は、 そ れ 然 あ 

思 ひ く た さ む。 誠 かど 見 も 

二百 入 十一 二 



二百 八十 n 

くせち 隱 I 玉 ふべき,^ _:5J ばパ やう はお ほぞ 5 ^ る 

御厨 子-^" ふ」 は、 う ちお き 散 玉 ふべ くも あら す。 深 くどり 

かく^,^玉ふべかめれ は、 是 は 二の まちの 心 やす さ,^ る ベ 

— 。^; た は 。ク A 見る は、 かくさ ま /] , ^る もの ゥ〕」 もこ を 

侍 けれど て、 心 あ て ュ、 そ れ かかれ か,^^ 問 ふ 中に、 い ひ あ 

つ to も あり。 もて は,^ れたる 事 を も、 思 ひ 寄せ て. 疑 ふ も を 

か t どお はせ き、 言 少,^ はて、 どかく ま ぎ ら 

かく^ 玉 ひ つ。 足 下 はこ そお ほくつ き へ 

は や。 さ て み 仏 む、 こ の 厨子 も、 心 よく 開く ベ さ 

御覧-.. -所 あらむ こそ、 かたく 侍らめ な 「ヒ問 

ュ、 女 の是は t も ど、 難 つく まじき は、.^ た く 

1 /\ かかむ 見 玉へ t る。 た ヾ, ラ はべば か り 



^ t つ A 、ど. 

ふ ら め 。少 み 

どのた まへ は、 

え 玉 ふ つ い で 

<p 、あ る 哉 ビ、 や 

なさけ 

の淸, はて 走り 



* つれ を 三の 口 g はお さて. ^分くべき もど 品 ^cli くむ まれな 

が ら、 身 は 沈 み、 位 みじかく て、 人 け t さ。 又、 ま を 人 の、 上 達 部 

ま そ かりの ほりた る、 我 ハ顏 はて 家のう ち を か ^り、 

人に 劣ら じと お.^ へ る、 そ のけ 4, ンめを は、 い^ ヾ分 くべ さ 

ど、 問 ひ 玉 ふ 程 は、 左 の 馬の 頭 藤 式部の せう 御物 忌に 籠ら 

む ど て、 參 れ り。 世 のす さもの は て、 も のよ くい ひどれ る を、 

.;=:' ほ まち どり て、 こ の ま /] をつ」 さま へさ ざめ あらそ 

vc^ 

陋巷の 夕顔 

さり かけい. つもの は、 い ビ责ゃ 一り,^ る かづら の、 心 地 よ ゆ 

はは ひか-. -れる は、 白 さ 花ぞ おのれ 獨ゑ、 ヒの眉 ひらけた 

る。 をち かた 人 はもの 申 を ど、 ひ とり >^ ち ぼ ふ を、 御隨身 つ 

二百 入 十五 



で 行く 

たるけ 

お, や。 

たり は 

りき, 

としく 

t づか 

,\ なかる 

る @1 も 

さみと 



見 劣 り 

き も % 

あはす る 

人 は、,^ ら 

ま、 佳 r ば、 

*^ 一一 一一 a 力 ケ 

は と、 優 4^ 

こ そ # ら 

れ て、 か く 

ベ ち 中 の 

見 え て 、つ」 

S ふき は 



せ ぬ 

t け 

事 や 

む や 

す か 

り ど 

め、 人 

る ュ 

口 W は 

か る 



や 

あ 

ベ 

れ 



れ 

き 



は 

は、 

お 

,人 



こ 



へ 



くな む 

と、 4^ ベ 

ちほ ュ 

は、 い と- 

り 侍らむ 

バ だ り、 す 

かく 生れ 

ほ く、 自 然 

心々 お 

た く 

耳た 



の 



ど 



た. る氣色 4^ る も ゆ か くて、 そ 



11 百 A 十四 

ュめ るべ: JJTZ ど, 7; め 

て は あらね と、 我 も 

ゑ み て、 其 の^た e 

,さば かり-^ らむぁ 

にこる かた,^ くロ惜 

ぐれた る ど 〔、數 ひ 

ぬ れ は、 人 ュ もて か 

ュ、 其 のけ は ひこよ 

の お ド^の たてた 

多 かるべ さ。 下 の 

A 老^ 匸 どて、 いど 

の 品々 や 如何 ュ。 い 



H ^ S ど 長き は、 つ 

る は まぎれて、 かの 

歸 t 玉 ひて, 惟光 は 

の 西 面に. し も、 持 怫 

ゆ て、 花 たてまつる 

.^v- 置きて、 い ど-^ や 

ョ ソ ギ 

え チ。 匹 十 あまり は 

き-. ^くら ^ ュ、 ま 7^ 

す ゑ も、.^ か-/ \- 長さ 

ど、 哀 -1- 見 玉 ふ。 淸ゅ 

ベ "て、 出 で 入り あ そ 

白 さ-さ ぬ、 山 吹 t き 



れく * れ く 

小 柴垣の もど はた 

かり 御供 は て、 の ぞ 

す v:^ 奉り て、 行 ふ 尼 

め り。 中 の 柱 はより 

ま ゆ K 誦みゐ た 

て いと 白く あて ュ_ 

の や 7j /髪 のうつ く 

よりも. こ よな う <ir 

, ^るお ど, ^二人 バ 

ぷ 中 に、 十 はかりに 

の,^ れた る、 着 て 走 



れの いたう 霞みた 

ちい そ 玉 ふ。 人 々 は 

きた まへ ば、 た .-、 ^ 

ありけ り。 簾 少 あ 

ゐ て、 脇息 の 上 は、 經 

る 尼 君、 た ベ 人 ど 見 

.瘦 せ たれ き、 つ ら つ 

t ゆ は を がれた る 

めか さもの かな 

か り 、さ ではつ J らは 

や あらむ ど 見えて、 

り來 たる 女 ,ピ、 あ ま 

二百 A 十七 



11 百 凡 十. K 

ぃゐ て、.^ の 白く 眹き ける をな む、. 顏と申 侍 る。 花 の 名^ 

人 め さ て、^ う あやり き 垣根 は,;.^ む、 咲 さ 侍りけ る ど ゆ 。け 

は いど 小 家 がら は、 む つ か ゆなる つ」 たりの、 此面彼 面、 あ 

や う、 打 よろ ほ い て、 む ね く t からぬ 軒の つ-ま. vH さは、 

は ひまつ はれる を、 口 惜 ー の 花の 契り や、 一 ふさ 折りて 參 

れ どの 玉へ ぽ 、この 押し あけた る戶に 入りて をる。 流石 は 

された る やり In/ 口 は、 昔 一,^ る すヾ の ひどへ 錄、 畏 く 着な 

りたる 女の 童 の、 を か け,^ る 出そ來 てうち 招 く。 白 き 扇 

のいた う こ が ー たる を、 これ ri, おさて 參らせ よ。 枝 、せ-^ さ 

け t ゆなめ る 花 を ど て、 と らせ たれ は、 門 あけて 惟光の 朝 

臣の出 そ さたる して 奉ら す。 

.U 山 に て、 源 氏 君 始め て 紫の 上 を 見る。 



sふ^ひ.^ぅ物^-^玉ふか 

ぬる 命 をバ、 何 どもお ゲ O 

る ぞビ常 はさ こめる を- 

S 居たり。 つらつ さ い どら 

ぷり、 S わけ-^ く、 か いやり 

うつく り。 ね び < ^かむ 様め 

さ る は、 凝 う 心 を盡く し 

る が、 ま . ^らる りけ り 

を かき 撫そ つ 入 ひ づ る 7> 

の 御 髪 や。 いどは^,^ う も 

け れ。 か パ か り は ^ れ パ、ぃ 

姬 君 は、 十 二 はて 殿に 後れ 



-^。 お の がかく 今日 あすに まり 

た ら そ、 雀 t た ひ 玉 ふ 程 よ、 罪 う 

-心 憂く と て、 此 方ゃビ いへ バ、 つ 

うた ゆに て、 眉 の わたり う ち け 

たる 額つ さ、 かん^ t いみ じう 

か t き 人 か,^ ど、 目 どまり- 玉 ふ。 

聞 こめる 人に、 い どよう 似 奉れ 

ど 思 ふに も、 淚 ぞ お つ る。 尼 君、 髪 

をもう る さがり 玉 へ き、 を か し 

の t 玉 ふこ そ、 哀 は う しろめた 

ど. ^t.^ らぬ人 も ある もの を、 故 

玉 ひ 程、 い み ト う、 も の は 思 ひ 

二百 t< 十九 



二百 八十 八 



た 見えつ 

え て、 美 t 

/] ビ ひ 

や。 つ」 ら ベ 

匸ぉゲ え 

さが 逃が 

と 口 借し 

かるつ」^ 

,.c\ こ / 

んノ. R 17 へ 

の を、 烏 な 

はいと か 

ぷ める は- 



る 

て、 

ど 

力 

-,」 



こき もュ 

. ^る 形 4^ 

顏は いど 

腹お ち 玉 

る 所 あれ 

つ る。 ふ せ 

おもへ り 

て、 さ い 

まかりぬ 

もこ そ 

くめ やす 



るべ う 

り。 髪 は 扇 

くすり 

へる かと 

ゴ 

《育 び tlf ゲ 

"この 居た 

まる A 

る 。い と を 

つくれ ど 

さんな め 



を 

< 



あらす 

ひろけ 

して 立 

,尼 君の 



いみ じ 



の 子 の 後 見 る ベ 



り ど 見 If 

- こめたり 

るお ど-? 

こそ、 いど 

だ しう や- 

て、 立 ち て 

り。 少 納 言 

ち 尼 君 い 



スじ 

る 



う 

たる やう 

て り。.^ は 

見 あけた 

ふ。 雀 の 子 を- 

つ-る 者 を ど 

の.^ な C 

if ^クさ け 

フ /\ な り つ- 

行 く、 髪 め る 

のめの ど A 

そ、 あ , ^を さ 



先み 

,ゆ ら 

ど ぞ 

,v 少 

ズし ぬ 

て、 い 

ひ 力 

れ。 い 

る も 

ら か 

ぞ U 

韋。 



かめ が ら 、御 ど 

いみ じ や。 S 

つ。 此世 は の 



ワラ ハ ャミ 

方 K 源 氏の 中將 の、 瘧 病ま^ 4, ふ ひ 

た、 \ 今 t む閒 きつけ 侍る。 いみ じ 

り 侍ら そ、 此處は 侍り 

けり どの 玉へ t 、あ 

みつら む ど、 簾 おろ t 

るつ S そュ見 奉り 玉 はん や。 世 を 

も、 いみ じ う、 世 の 憂つ J す れ、 齡 の ぶ 

い そ、 御 消自 心, 3/ こ え む ど て、 立 つ 一音 

月夜 彈琴 

の き や か.^ る 夕月夜 は、 海 の 上く 

も、 住 ^れ玉 ひ 故郷の 池 水 は、 思 

は ん 方 n ヱ く 戀 t <J5e 1- こ、 S グ かた ビ 



にもの t たま ひけ る を、 

う 忍 び 玉 ひけれ パ、 え V- 

、、ぶら ひ は も、 ま ,フ そ ざ り 

ど あ や C 、さ さ ま を、 人 や 

ム t り 玉 ふ 光源氏 パ i 

すてた る 法 }w の 心地 ュ 

ィ。 人の 從. - めり さま-^ り 

す れ パ、 か へり 玉 ひぬ、 



も り く 見 え わたれる 

が へられ 玉 ふュ、 い 



ひ ま 

も >^ 



くパ t ゑ-^ § -ip 地し 

二百 九十 1 



v$ り 

世 は 

ヾ ろ 

^ り 

め そ 

まお 

ら な 



た ま 

お は 

て £ 

て、 う 

た う 

\/ こ 

ゐ た 

つ 草 



せ 

つ- 

の 



める 程 

-<『 日 C 



り し ぞ ^ 

んど ータら 

チサ ナ 

-幼 心地 ri, 

ぷ t たる 

め。 

ん ありか 

おくらす 

お ど K げ 

おひ ゆく 

し .R く" R 

は、 僧都 あ 

も 端 はお 



top- 

む ど 

も、 さ 

は、 こ 

も 知 

露 ぞ 

ュ ど 

末 も 

露 の 

ま た 

は C 



今 

ら 



よ 

ま 



、おのれ 見捨て 

、いみ ト う 泣 く 

が はう ちま も 

れかュ りたる 

ぬ 若草 を、 . 

ち .f^^- § て、 

ら ぬ ま ュ、 

ゝ,, へ んど +タら ん- 

り 來 て、 此 方 ハ 

ける か.^ ダこ 



二百 九十 

.ら -K: 



を 



見 

て、 

づ 



玉 

-ふ 



や 



あ 



ら 



み 



r , く I 

レズ 义 

メもす 

a3 め^ 



ri, や 侍 

S ョ P 



野 分の あした 

中宮のお まへ は、 秋 の 花 を う 

よりも 見所 多 く、 色 草 を盡く 

せ を 結 ひませ つ A 、お 4^ じ. 3; 

光 り も、 よ の つね t ら す、 玉 か. 

る 野 邊の色 を 見る は、 は た、 春 

くこ ろ も あくが る 1^ゃぅ 

り 秋 K 心 よ す る 人 は、 か ま 

まへの 花園 ュ、 心 よせ t 人 々- 

色、 世 の ありさ, ま ュ, ぶたり。 こ 

ふ # あそび かき も あらま 

御&月 n ダれ t 、心 もと.^ く お, 



ゑ させ 玉へ る こと、 つねの 年 

t て、 由 あるく ろ 木、 赤 木の ま 

花 の、 枝 や. - 1 すが た、 あ さ 露 の 

どか、;^ やさて、 つくり さたせ 

の 山 も 忘られ て、 凉 t う 面白 

す り。 春 秋の あらそ ひ は、 昔 よ 

さりけ る を、 お た丄る 春のお 

-また ひさ か ヘシ ラ つ らふ 氣 

れ を、 御 覽 じ つ § て、 里 居 >レ 玉.. 

ほし けれ も A 月 C 、故 前坊の 

ほ t つ ュ、 あ けく る... \ ュ 、この 

二百 九卞づ 一 



二百 九十 11 

玉 ひ て、 た 、、目の前 はみ やらる、 \ は、 淡 路島. ^りけ り あは 

ビ 遙^に.^ き、 の 玉 ひ <、 

ぁハ どみ る あ ハ^の 島の あ:^ れさ, 

の こる くま.^ く 澄める 夜の 月 

ひさ う 手 も ふれ 玉 はぬ 琴 を、 ふ くろより どり 出 玉 ひて、 

ほか.^ く搔き 4^ らし 玉 へ る 御 さま を、 見 た て ま つ る 人 も 

や.^^ ら 气哀 K 悲しう 忍び あ へ り。 廣 陵 ど S ふ 手 を、 あ る 

限り ひ,^ すまし 玉 へ る ュパ の 岡 部の 家 も、 松の ひ 、 さ、 浪 

の 昔 K あ ひ て、 心 パせ ある わか, 人 は、 身 は t I て 思 ふ ベ 

か y め り。 何 とも きわく まじ き、 こ の だ の もの、! はふる 

入き.^ A 、す ゾ ろ は t く て、 濱 風 を ひさ あり く。 ス 道 もえ 堪 

ベ パ.^ 供 養、 ほ うため み て、 い そ ぎ 參 れ り。 



のかみ 

へ る は 

御屛風 

C あ ら 

るべ く 

春の 曙 

る を- み 

や う は 

か ナ ,? y 

る はか 

も を こ 



程. V 中將の 

よ り、 窭戶 の 

,女房 あま 、た 

も、 風 のいた 

さ t る ひさ 

も あ ら す- 氣 

の 霞の まよ 

る さ: す あ 

愛 敬 ハ匂ひ 

すの 吹 さあ 

あ ら む。 う ち 

ろくる AJ^ 



君 まゐり 

明 さ た る 

見 めれ t、 

う ^ き け 

の 御 ま 

高 く淸ら 

り、 お a3 

ち さ,^ く- 

た り。 ま た 

ゆらる A 

わら ひ 玉 

が り て、 得 



玉 

ろ 

を、 

へ 



ひ て、 朿 の わ 

ま を、 何 & も 

ちと まり 

t 、押疊 み 

は, ゐ 玉 へ 

さとうち 

奉る 我顏 

くめ クら 

人々 おさ 

る、 いどい 

すて、 いり 



た 殿の 小 障子 

かく 見入れ 玉 

、一音 もせ そみ る。 

せた る は、 見通 

尺.、 もの は ま ぎ 

ほ ふ 心地. て、 

咲 さみ おれ た 

もう り くる 

.3; スの W さま 

て、 如 何 はした 

トぅ見 め。 花 き 

たま ハ 老。 御 前 

二百 九十 五 



花の 色 まさる 景色^も を p 

. ^おきろ C く、 空 の 色 か 

をる 丄を、 い ど さ. も 甲 5 ひ. 

ひさ 力る A を、 ま t て、 草 む 

ュ^-こ丄ろま-;^ひも乙ぬ ベ 

铀」 〔、秋の 空 は t もこ そ ほ A, ン 

物 も 見えず 吹- Jnz まが n SJ- 

-.^ ^まゐ りぬ る K 、う ろめ 

歎 く。 南 のお ど::^ R も、 前 栽 つ 

も、 か く 吹き、 出 て、 本 あ らの小 

のけ t き.^ り。 をれ かへ り、 露 

を、 す こ t 端ち かうて 見 玉 k。 



二百 九十 四 

ら む る ュ、 野 分、 例 の 年より 

はりて 吹-さ S つ。 花 きもの t 

まぬ 人お つ/あ Zc<> わり 4^ ど 思 

らの 露の 玉の 緒、 乱 る- - ま 

く、 ぉゲ t たり。 一 覆 ふバ かりの 

け,^ りけ れ。 暮 れ行 くま- \ は 

- S ど む く つ け れ バ、 み 格 子 

たく、 い み じ ど、 花 の 上 を覺. 

くろ C せ 玉 ひける. ^どり は。 

获、 は ^たか, -く ま ち えたる 風 

^ ど まる-? - 《じう 吹, jJZy ちら ータ 

おどべ ハ、 姬君 の 御 方^お n 



き、 こ の 度 殿の. 東の 格子 も ふ in/ はなち て、 た てる 所の あら 

^ ^- t .X バ、 お そろり くて たち 退き ぬ。 今 參 る や う は、 う ち 

W つくり て、 簀 子の 方 あゆ 、,、出 そ 玉へ れ バ、 さ れ バ よ。 あ 

らハ かやり ソらむ どて、 かの 妻戸の あ,^」 たりけ るよ ど、 今 ぞ 

み 咎め 玉 ふ。 华 頃パ A る 事の 露 t かりつ る を、 風 こそけ は 

S も 吹き あけつ. ベ, 物.^ りけ れ。 さ パ かりの 御 心き も を 

さわが t て、 珍 ら t くう れ匸 きめ を、、. - つるか か ど覺ゅ :. 



I K ,L,. ニニ I 腿 一一 -5 一 §Hn 一 一 in 一一 一一 i 画一 I i!i li yj 



二百 九十 七 



. ^る 人々 も、 さ ま y(\ ュ も 

さるれ え 目う つる ベく も 

はるかュもてな^3玉へる 

トさ御 有様 を、 い たり 深さ 

お ..,Y す. りけ りと お も ふ 

る K ぞ, 西 の 御 方よ り、 う ち 

いどうた て あ つた ヾ C ,P1J 

をの こ t^J も あ 5 ら か V<,J、 あ 

v<0、 又 よりて 見れ ,ハ 、物 聞え 

て 李り 玉 親 ど お ゲ え 

じさ 御 かたちの さかり.^ 

たさ 銜 さま 7jJ もた る を,々 



二百 九十 六 

のさよ ゆ,^ る 姿と も ハ、、 ヒ わた 

あらす。 おと ヾの いどけ き ほく。 

(、かく、 ヒ るた、 > ^ ハ得思 ふま 

御 心 は て、 若 t か A る 一と もや ど、 

は、 け は ひ おそろ^く て、 た ち さ 

の 御 障子 ひさ 開けて 渡り 玉 ふ。 

風.? i<> めり。? J かう しおろ してよ、 

ら ハ はも こそ あれ ビ閬ぇ 玉 ふ 

て、 お ど ヾも ほ」 一 ゑみて ぞみた 

ず、 若 く淸ら ュ ま めさて、 い み 

り。 女 もね び ど j の ひ、 あ かぬ 7> 

る は、 身 K染むパ^りぉ;^ゅれ 



よ り は、 寧 ろ、 娱 樂の爲 め ユ^, 3; たる もの-^ り。 然 れ き も、 何 れ 

も、 當 時の 人 の、 當 時の 事件 を 記した る もの 4,,- れ バ、 歷 史家が 

參考ビ て、 甚 た 益 ある もの ど す。 其 文 章 の 巧 な る は、 ま た 言 

を 待た さる.^ り 

紫 式部 日記 〔、式部が 夫 藤原宣 孝. おくれ て、 寡 居 せ し 後 の 

記 錄 り。 K し 来 門院に 奉仕せ ^.^ぁりさ ま、 御 堂 關白道 長^ 

懸 想 せられし を、 心 はは 憤れ e も、 道 長 は 門院の 父,^ れ バ、 さ 

すがに 色 を 正しく を勵ま て、 拒 I も-^ ら す、 婉 曲 は 之 

を辭し て、 其 貞操 を 全うせ t さまよ り、 曰 本紀 局の 稱を得 

こ ビ 等、 余 輩ゲ 式部の 傳記 はつ,., ての 智識 は、 多 く此 一部の 

日記に 由る。 その 文 章 は、 槪 して 優美.^ り ど S へ き も、 鎭 密 は 

t て 莊 麗 农 る ^則 ち 源 語に 劣る が 如ち こ れ、 ゲ れは 意匠 を 

二百 九十 九 



. 二百 九十 八 

第 四 章 曰 記。 及 び 紀行の 文。 

平安の 朝の 散文 は て、 物 語 はつぎて 見るべき 者 は、 曰 記、 及 び 

紀行の 文 な り "日 記 ^著 者が 日々 の 出來事 を、 記 錄 た る も 

のに t て、 紀 行 は、 旅 行の 際 ^ 起り たる 寧 件、 途 次., - 於て 見 問 

しおる 事物 を 叙べ たる もの.^ り。 日 pi はありて は、 紫 式部 日 

記、 最 も價値 ある もの はら て、 螨 ^ 日 記、 和 泉 式部 日 記、 讃 岐 典 

侍 日記 等、 亦 觀 る ベ >レ 、紀 行 は は、 土 佐 日記 其 首 位 を め、 更科、 

「いほぬ し」 等 の 曰 記 之 ュ 次 ぐ。 然 れ き も、 土 佐 曰 記の 如,..^ は、 日 

記ど稱 て 紀行 t り。 又、 後 K 云 ふ 方丈 記の 如き は、 日, 記 か り 

ど い へ き も、 大 ふ隨 筆の 如 さ有樣 あり て、 三者 の 間 は、 劃 然 た 

る 一品 一 域 を くる 7* 難 t 

日記 も 紀行 も、 其 目的 は 殆んと 物語 ど 同- - く、 實 用 は 供す る 



ij 。ど い へ る は 基き たれ t 、蜻蛤 の 文字 を 用 ふ る ハ、 蓋 I 唯、 其 

訓の同 卜き は どれる 4^ るべ t。 其 文体 ハ、 日記の 中 はて 稍異 

. ^れる もの.^ り。 た 、ゝ 年月の 下 K 、其 出来事 を繫 ぐるの 、ヒジ な 

ら す、 ま 丄隨筆 は 似た る處 ある が 如ら 和 泉 式部 日記 (g I i 

I. パ えまた 主 ど C て、 冷泉 天皇 の 皇子 敦道 親王が、 式部 の 

許 へ 通 ひ 王 ひら 顚末を 記せる もの 4.- り。 讃 岐 典侍 日記 は、 堀 

河 天皇の 御惱ょ り、 次 そ 崩御 ありら C ど、 明 ^ 後 鳥 羽 天 皇 の 

御 即位 よ り、 次 ザ 大甞會 を 行 ハ せられ、 レ 事を錄 せる は、 日 記 

中、 最 . ^類 ひ t さ.^ の は > し て, 歷 史 法制 を學 ぶ,:^ S の 參考ど 

t る 事 多 t 。文 章 . ^甚ぉ 巧、. - 1 り。 更 科 日記 亦 見る ベ ち こ れ 

は、 菅公六 世の 孫、 菅 原孝標 の 女の 日記 ュし て、 後冷泉 天皇 時 

代の ものいず り。 ., .,. -- 



づー百 . 

ら 。 A 物 l^.i は 。 て、こ れ は さ ま で經營 せ やに I て、 事 實を^ 

きつけ H 記 まれ パ たる ベ さ れ バ、 敬 語少く 潤色 薄く、 其 

思 ひの ま A は 筆 を 下 t て、 毫 も 苦 心 斧 削 の 痕 を 見 ^。輕 快 

は て簡淨 おる は、 却 りて 源 語の 上 は 出 そ、 巧 過 相 償 ふ. は 足 

、 、 , C- /、- 

るへ し . 

蜻蛉 日記 は、 右 大將道 綱の 母、 束 三 條攝政 兼 家 が 室の 記錄ま 

り。 兼 家 いまお 微 4,- り t ビ さ、 此 女 K 通 ひ はじめてよ り、 道 綱 

を 生 み 前 後 の 5^ を t る t た れ パ、 村 上、 冷 泉 .穩 融の 三 朝 K 

亘 れ る i£ の、1^ を 見る は, 足るべき もの 4^ り。 此 書の 名 は、 卷 

や は 「-^ 、、年 H は つ もれ き、 お もう やう は も あらぬ 身 を^ 4^ 

ゆく は、 とし 改まる も よろこ t じから す、 尙、 も の はか.?^ きを 

思 へ バ、 有 る^な きかの 心地す る、 か けろ ふの 日記 ど いふべ 



^も 之が 旅に 五十 日 を 費 C 、途 中 海賊の 難 を 恐れ t 一と,^ き、 

當 時の 状 態 目の前 は 見る 心地 す る 中 ^處 々滑稽 諧謔の 文 

句を揷 める は、 最 も 出色 t り ど覺 め。 須 磨 記 ど 松 島 日記 ど、 一 

は菅 公の 撰 ど いひ 二 は淸 少 納 言 の 作 どい ふ。 其 文章 は古鲺 

たれ CI- も、 共 は 假托の 書 なるこ ど、 世 旣 は 定 論 あ り。 

土 御門 殿の 秋の け は ひ (紫 式部 日記) 

秋の け^ ひ (M 想の 立つ ま、 K 土 御門 殿の あ £ さ ま、 云 は 

ん 方 ^ く を か t。 池 の わさ? の 梢と も、 や? 水の 邊の 草む 

ら-ぉ れが^ ュ色 グ きわた 2 つ 入大 方の そ-^ も驟 t る は 

持て はやさ 5 て、 ふ >u ん の 御 讀 經 の 聲 K あ はれま さ? け 

1 二百 一二 



一二 百 二 

紀行 の 第一 ^ る 土 佐 日記 ほ、 紀貫之 が 土 佐 守 ど まり、 任 所 は 

在る 1 と 五 年、 承 平 四 年に 任滿ち て、 京 は 還り t 時の 紀行 たり。 

當時 紀行 日錄の 類、 殊 は 男子の 文 は 皆 漢文に.^ て、 假 名文 は 

女の 專ら用 ふるの 、ヒ. ^り t か t 、貫 之の 此 紀行 ハ、 ことさら 

他の 婦人の 筆 t たる もの -\ 如く o、 開 卷 第 一 は、 「男 のす ま 

る 日記と いふ もの を、 女 も て 見ん どてす る り」 と 索 51 きた 

貧 之 は 歌仙 ど稱せ ら れ、 文 章 も 亦 巧 、ヒ t り。 土 佐 B 記の 前に 

も 古今 和歌 集 序、 大 井川 行幸 和歌 序 (は き 等 の 作 あり t が、 

日記 ほこれら の 序文の 如 く、 浮 華た る 嫌,^ し。 其 長ず る處は 

輕妙 はし て、 文 字の 上 は 痛心 經營の 痕跡 を 留めさる は 在り。 

土 佐の 國府 より 京都 ま そ 凡そ 百 里。 遠 から^る にあら.^ れ 



見 ^。心 

,,J 玉 ふ 

りけ 玉 

玉 ふ。 あ 

の 濡れ 

ま ふ。 …… 



元 な 

も、 こ 

へ る 

よ I 

<d る 



き御个 ざ を、 我 

ヾ」 わりよ めで 

を、 御 紐 ひお 解 

此宮の 御..^ ,二 

る こ そ、 田 3 ふ 



が 心 を やり て、 さ さ 

ふ > し 。或 ると き は、 わ 

^ て。 御 几帳の 後 

に需る A は、 5^ir し き 

やうなる.^ 地 すれ 



: 上 略爾 

ろご 7J 

かせた 

き 



氏 の 



げ 

f 

フ 

ヾ」、 



> r 



€ もぶ で 來-. ^る 次 に、 梅 の 枝 に、 し る 

まへ る、 

もの、 こ 名に し 立てれ バ 見る 人の、 

折らで 過く る は あ、 ら;、 し ヾ」 ぞ 田-ぬ ふ 



う 

さ 



お も の K 上) 

物 語、 御 前に ある ^>、殿 の御覽 じ て、 ま 



し,, こる 



つく > し 

ヮザ 

き 行 ゑ 

ぶ ら せ 

り な。 此 

バ せ ^ 



のす ゾ 

紙 に、 番 



三百 五 



り。 やう i:^ ; き 1^ の け 

音 ,^ ん、 夜 もす がら 聞 さ 通 

は か^代 物語? する を、 聞 

ます 可 か V め る を, さ ? 氣.^ 

な fiz の, い ビ さら-.^ る こど 

. ^る 御^ 则をこ そ、© ね 參 る 

た 一り へ、 た と,.^ へ t く、 萬 忘 

稚兒の 愛 (仝 上) 

十四日 ま そ も、 御 帳 出で さ 

に」 夜 も 晝も侍 ふ。 殿 の、 夜中 

メノ卜 

ん 乳母の 懷を. ひきさ ゲさ 

^ き は、 何 $ も 4^ くお や 



11 一 百 四 

t R も、 れ いの 絕, ,々 せぬ 水の 

は さ る。 御 前 に も、 近 う 侍 ふ 人々 

こ^め t つ 丄、 ま t うお は 

く、 持 て かくさせ 玉へ り。 御 有 樣 

t れ ?jj 、浮 世の t ぐ さめ は は、 一り 

ベーり り けれ ど、 う つ t 心 をバ引 

る A はも かつ は あや? レ さ、 …… 

せ 玉 は す。 西 の そ 、" t る ね ま ^^ 

はも 曉 は も、 ま ゐり玉 ひつ 、、お 

せ 玉 ふ は、 打 ちとけ て寢 さる 時 

れ て、 驚 くもいと /) <-VM り らく 



かをる 香 (和 泉 i.^^ 部 日 

蘂 よりも は か t さ 世の中 を、 嘆 さわび つ A 、明 か >レ 暮らす 

程 は、 は だ.^ く て-四月 十月 あまり ュも 成り ぬれ ,〈、木 の 下、 

くらがり もて 行 くぽ , ^の 方 を眺 むれ パ、 築 地の 上の 草の、 

靑ゃ か,^ る も、 こ ど は 人 は 目ビ ゾ めぬ を、 哀 は阶 むる ほ 

は、 近 ,3; 透 垣の もど は、 入 のけ は いの すれ バ、 誰 は^と 思 ふ 

は e は、 さ t 出 で た る を 見 れ は、 故 宫は侍 ひ t こ と ねり 意 

t o- ^ り。 哀 は 物 を 思 ふ 程 は來た れ. X/ が e か、 いど 久 t う、 

兄 え ざ り つ る、 f、《^ ぞ かる =^2 の名殘 ははと おも ふ を. き、 い 

はすれ バ、 其の 事と さ ふら はで 〔、劇 ,/\ しさ やう はや ど、 

つ ま ふうち は、 日 比、 山 寺 は、 ま かり ありき 侍る は 

(一本 ゆ リ) 

, ^ん * い と 便 4^ く、 徒然 はさ ふら へ t か パ、 御 か はり ュ、 見參 



J 二百 六 

賜 はせ たれ バ、 

人 はま をら れぬ もの を 誰れ かこの、 

す, a; もの ぞ と,..^ 口-^, <>ら0 けん * 

め ざ ま し う ど K こ め。 渡 殿 はねた る 夜、 戶 をた A く 人 あり 

ど g け さ、 恐 ろ C さ は、 一哲 も せ そ、 明 C る、 つ ど め て、 

夜 もす 力の ら 水鷄 よりけ ユ^く ぞ、 

横の 戶 口にた A さわび つる • 

返 C 

さ < t ら, に戶バ . ^りた A く 水 鶴め ゑ、 

明けて-は 如何 .i- くや f からま., y 



くれの 方に 

け て、 如 何 K 

らん じて、 

同じ 枝 ュ 

^ せ 玉 

す,; がま 



、景色 はみ ありけば パ くれ の 

ぞと問 は せ 玉 ふ!^、 御文 を さ 



鳴 さ 

聲は 

ひ て、 

さ こ 



方 は て、 御 覽 卜つ 

い V たれ は、 御 



つ 丄 を.^ ot! と A ぎ ータ、 

か はらぬ もの ど 知らな 

童 ュ賜は ら を ど て、 か > 

との やう 4^ りと て 入ら 



ん- 



る 事 人 はい ふな。 

せ 玉 ひ ぬ。 



石山 寺 

日 f 

の.! 3 'ュ 着, rn; ぬ。 め 



^ 石山に 十 



ひ fe Bdf 4 ru 1 一, n) 

r り く 思 ひたつ。 (sj 中 時 

や は 物な きたりけ 



の 終 ば^り は、 寺. 

れ ,タ行 きて 臥し- 



三 九 



らせん ど て、 帥 の宫 は,^ ん參 りて 侍 

さ 事に こそ あ" 一,^ れ。 其 の宫 は、 いと あ 

ます.^ る は、 昔 の やう は は、 得 I も あ 

は. ませ fiz いとけ 近う おは ま t 

せ 玉 ふ。 參 り 侍り ど、 申 t 侍り つれ は 

玉 ふ ど、 參 ら せよ ど て、 橘 を 取り出 そ 

は れ て、 參 り 4 ^ん。 い か ヾ, 3; こえさせ 

こえさせん も、 片 腹いた う く t ^ か 

させ 玉ば^ る。 は > り.^ き 事 もど 甲む ひ 

かほる 香 はよ そふる より は ほ ど 

聞か はやお,^ じこえ や 

さ いそた り。 ま た、 は はお は^ま 



三百 八 

りしと 語れ t 、いど 善 

て は、 け ちかう おは. 

ら 卜 t e 云 へ バ, 然ぉ 

て、 常 は參る やど 問 は 

,こ れ 持て 參り、 如何 見 

た れ t 、昔 の 人の ど 云 

んど いへ は、 一一 一一 口 葉 は 聞 

ば rfS 々 /、 もさ こ え 

て、 

^ ぎ す、 

^たる ど。 

t ける 程 は、 か の 童^ 



ら 

心地 空.^ り ど い へ は、 お ろか.^ り。 思 ひ 入りて 行 ふ 心 地、 も 

のお はえて な ほ あれ は、 み やり,^ る 山の 彼方 はかり は、 田 

守の ものお ひたる 聲、 云 ふ だ ひ t く 情なけ i> 、打 ち 呼 は ひ 

た り。.^ に、 かう t も 取り め て、 膽 を碎 くこ と 多" らん V 

思 ふ は、 果 て は あされて ぞ 居た る。 さ て、 き や 行 ひ つれ は 下 

り ぬ" 身 弱ければ ゆや ュぁ り" 夜 の 明くる ま A K 、見 遣 り た 

れ は、 束 は 風 はいとの きか は て、 霧 立ち 渡 り、 川 の 彼方 は ぼ 

/ ラ 

ュ ±; 一: S -TTU た る や う は 見えた り。 川 面 ュ、 放 ち 馬^も の あさり 

歩り く も、 遙 は 見 え た り、 

大湊を 出帆す (土 佐 日記) 

111 百 十 1 



三百 十 

ぬ。 心 地 せん 方 ら す、 苦 ま-^ はふ I 轉 び、 う る 氣 t く 

て、 御堂 

"ひも 

,堂 ハ 高 

とこく 

え 木陰 

t たれ 

A りて 

は、 鹿 の 

思 ふ 程 



夜に りて 揚 な-, ヒ もの >u 

を佛は 中す も、 淚 K 咽ぷ" 

外の 方 を 見出^ C たれ は- 

岸に 木き も 生 ひこり て、 S 

夜更けて いと 明かる けれ 

たぞ 見, ゆ 渡りた る。 見 下 ろ 

と 見えた り。 高 欄ュ押 か 

は、^ た 岸 は、 草 の 中れ そよ 

る を、 こ 〔何 ぞビ問 ひたれ 

例の 聲ュ は-^ か^らん ど 

より、 い とうら 若さ 聲 ュ 、は る^に 



はの ほ る。 身 の 

やられ す。 夜 う 

く、 下 は 谷と 見 

ら かりたる、 二 

はもり て、 所 々 

ば、 麓 r-O ある 湖 

、とば かりま も 

A:- たる もの、 怪 

いふ まり ビ S 

は * さ 。離れた 

が め t さ た 



-V のる や- ク 

ち 更けて、 

え た り。 片 

十日の 月, 

に 來 ^^ か 

は, 海 の な 

り 居. たれ 

し, TTU 聲す 

ふ-?^ きか, 

る 谷の 方 

4=^ り Sk く 



、 、 

す レ 

う ち 

ぞ し 

お も 

す 力 

ふ け 

か せ 

舟 底 

は 力 



よ 

ふ 

じ 

ふ 



フ VI- ずく / く 

せ、 皮 ご,、 J に 

1 ふな 人の よ 

たせば 松の 

ベら な る」.、 J 

ある をみ つ 

€1 艰 もみえ 

-を のこ も、 な 

かしら をつ 

ヾ J り は 舟 う- 



千 



め 



や 



> > 



ら 

き 



ヾ J 

ヾ, 一 

る 



し 

>fr 

ら 



せへ たり 、こ 

び か ふ。 お も 

次、 

ごごに すむ 

の 歌 は;、」 こ 

ぎ ゆく まに 

て、 て けの こ 

ぬハぃ 、こも 

て > 、ね をの 

た ひ て、 な に 



,しらず も ヾ J 

,し ろ ,し ぐ J 、み 

鶴 は、 千 代 の 

ろ を 見る に 

ヾ. 一、 か ; じ ,z り 

;ゲ そ し。 ま 

ぞ. V:? く 力 

ぐ J もお も へ 



春の 野に て そね 



をば な く。 わ か 薄に て、 手 を き 

善 



る 

,こ 

ら 

「三 



ヾ J に 、皮 



に た へ 



ち ,二 ぞ, 

まさら 

く れ、 夜 

>ぃ に ま 

て 女 は、 

おもへ 

ず。 そ の 



く、 摘 



九 日、 つ ,、一 め て大湊 よ り、 な. 

いでけ り。 これ かれた が ひ 

送りに くる 人 あまたなる 

行 政 等、 み たちより 出で た 

ひく る。 こ の 人々 の、 * 深き こ 

ざ る ベ ,し。 こ れ よ り、 今 は 漕 

らん、、 J て ぞ、 こ の 人 -,、 J も は 

に ま に、 海 の ほ VJ り nS と i よ 

もみえず なり ぬ。 岸 にもい 

ヾ J あれと、 かひ な し。 

おも ひやる 心 は 海 を わ 

ず や あるら ん。 J か くて 宇多 一 



三百 十二 

はの VJ まりをお はん VJ て、 |P ぎ 

に、 隨 のさ かひのう ち はと て、 見 

な か に、 藤 原 言 實、 橘 季 衡, 長 谷 部 

>7 び, し 日よ り、 こ 、 かしこに お 

, ろ ざ.,. し ま、 この 海に もお ,、- ら 

ぎ はなれて めく。 これ を 見お く 

おひ 來け る。 か く て、 谱 ぎ く ま 

れる人 も、 遠 くな り ぬぶ ねの 人 

ふ こ マ J ある ベ 、し 舟に も m5 ふ こ 

た れ ビ も、 ふ みしなければ, しら 

の 松原 をめ きす ぐ。 そ の 松の か 



た る に、 ま してい はんかた な く 、あ はれに かなし ,、、お も ひ 

なげか る。 a- な ビ は、 皆 な くな りたる かたに あるに、 か た ,L に 

-VJ まりた る、 を さなき 尺々 を、 左 右に ふ. y " - る に、^,!.^ L - る 

板屋の ひまよ り、 月 の もりき て、 乳 兒 の 顏 に あ ふ り た る が、 

い ,こ ^ , し くお ぼ,^ れ ば、 铀 を う ち お ほ ひ て、, 个 ひ ,、一 り を 

も 力き よせ て、 お も ふ ぞいみ し き や。 そ の ほ 、こ 過 ぎ て、、 し ぞ 

くなる 人の も, こよ り、 む かしの 人 の、 必 ず も ,ニ め て、 わ 、 - せ 

よご ありし か バ、 も 1: め し に、 そ の を り は、 え 見いで; V なり 

にし を、 いまし もんのお こせた る が、 あ はれに かなしき こ 

ヾ J 、 て、 か ばねた づ ぬる 宮、、 J いふ 物 語 を、 お こせた り。 ま こ 

ビ にあ はれな り や。 か へ り ご ,こ に、 

うづ もれぬ かばね をな に 、たづね け ん。 苔 の 下に は 身 

三 1H 十五 



7 る 

昨夜 

わ さ 

か れ 

-レ は 

お き 



菜 

の、 

,し 

な 

し 



を、 親 

-っ な 

て、 S 

力 > 

こ > し 

ひ ,: 

て、 も 



や、 ま 

ゐ も 

も も 

な ぎ 

ひ 、こ 

の も 



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ぬ" 

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一 J 

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力 



ら 



錢 



そ 

を 



のした 



ん. し 

こ は 

お の 

人の 

ゆ き 

め ひ 

ま 



ん- 

笑 

ヾ J 



三百 ャ四 

、ヽ J め や、 く ふらん。 か へ 

そら こ 、ヽ J を し て、 お き 

だに こ す。」 これ なみに 

ふ をき ゝ て、 每 は あ る 

ら 、し て、 ご ま りに いた 

り、 あ るが なか . "、 

で、 ひ そまりぬ: 



ら や • 

の り 

お ほ 

れ < 

り て、 

ち あ- 



: 台の 下に は こそな りぬ れ (更 科 H 記) 

その 五月の つ いたち に、 姉 な る 人、 子 生みて なくなり ぬ。 よ 

その こと だ に、 を さなく よ り、 い み じ く あはれ と、 お も ひ 2 



づ ねて. み t 」 これ をき A て、 ま A 母 まり- 人- 

そこ はかと, A;^ りて ゆかね とさき はたつ, 10^ ぞ 道の. る 

ベ ^ り け る」。 ^ は ね た ク ぬ る 宫 お こせたり t 人, 

すみなれぬ 野 ベ の 笹原 あ ど は ^も.?^ く いか は ® 

ね つ」 び け ん」 。これ を 見 て、 せ う と は, そ の 夜お くりに いさ お 

り し か は、 

み >レ ま X, K もえ g ハ つ- 3; は や」, 

S か ヾたク ねし 野べ のさ ュは ら。 



iiiKT- 十セ 



11 一 1::: 十 六 

こそな りぬ れ。」 め のとな りし 人、 今 ハ なに , つけて がな、、」、 

な く -、 も、 こ ある 所に、 か へ り わたるに、 

ふるさと にかく こそ 尺 はか へ りけ れ。 あ はれい かなる 

わかれな り けん。, 一む かしの かたみに は、 いかでと なんお も 

ふなと かき て、 硯 の 水の こ ほれ ば、 と ぢられ て y めつ 

•VJ いひた るに、 

かきながす あご はつら ク に 7,> ぢ てけ り. な に を つ」 すわ 

ぬかた み ごか みん」。 VI いひ やりた る、 か へ りごと に、 

なぐさむ るか ふ も なぎさの 濱千 鳥、 な にかう き 世に あ 

ぐ J も ,、i . 、めん」。 このめの と、 墓所 み て、 な く かへ りたり 

し • 

の;^ りけん 野べ は 煙 もなかり け り. い づこを はかと た 



白 樂 天の 詩 K 「香 爐峰雪 撥, 簾 看" 遣 愛 寺 鐘 枕; S 聽」 と あ る K 基 

しもの 4,,- り。 是 れ、 後 の 世の 話柄と.^ り。 又 盡ェの 好材料 ど 

t り て、 普 く 人 の 知 る 處 ^ り。 皇 后 その 才華を 嘉ら玉 ひ、 奏 

て 內 ュ も と、 お はされ し が、 た ま -(、 后の 兄 籐原伊 周、 罪 あ 

りて 流竄 せらる A お あり! か は、 果 た^ 給 はや、 り , ^ぜ, ハ 未 年 

の 事情 は詳か * ら 气唯 甚 お 零 落 し て、 陋 屋は 住ま ひ.. - とさ, 

年少 公達の 之 を 冷笑せ t か 少 納 言 は 中よ り, 駿 馬 の 骨 

を n ふ もの ある を-聞 か ^ や ど 答へ t か は、 笑 ひ..^ もの、 慚 ゃン 

てた ち 去り t 事 を、 iS ふ る の £ 

枕 卜 紙 は、 草 子 文の 最 も さ く, 且 つ 最も 妙お る もの ど す。 草 子 

ど は 草案 草 41- の義 4,- りビ いひ, 或 は, 册 子の 轉哲 まり ども い 

ふ。 後 世の 隨筆ビ いひ、 漫筆と いふ もの、 即ち 是ま ぇ此 ® の 文 

1 二 w 十. 



三百 十八 

第 五 章 草 子。 即 ち隨 筆の 文 • 

平安の 朝に あら はれた る、 雅 文 の 雙 璧 ぐ】 も稱 せら れ、 源 氏 物 

語 と、 肩 をなら ぶる もの は、 枕 草 紙 な り。 其 著 者 を 淸 少 納 言 ぐ J 

い ふ。 父 は 淸 原 元 輔 、二 て、 歌 を 以 て 著 は れ、 後 撰 和歌 集 撰者の 

一 人 な り。 榮 花 物語に は、 淸 少 納 言 を 以 て、 三 條 天 皇の 女御 淑 

景 舍の 官女 ,二 せ り。 枕 草紙の 中に は、 此 女御の 事、 處 々 に 見 え 

た れ ざ も、 其 局に 奉仕せ しこ 、こ、 明 か な ら す。 さ れ ば、 後 の 者 

は槪 ね、 淸少納 一一: 一 n は 二 條 天皇の 皇后 藤原定 子に へ て、 大に 

寵遇 をう けし 人 ,: な す。 當 時、 其 盛名 柴 式部に 下ら ず。 其 機 敏 

n3 ,し て、 才 情の 溢る A が 如 き、 し ば /\ 入 を 驚か し た り い 

ふ。 あ る 雪の 朝 に、 皇 后 左右.^ 顧? -給ひ て、 香 爐 峰の 雪 は 如何 

や」、 宣 ひし か ば、 淸 少 納 言 は 直ちに 立ち て、 御 簾 を 捲き ぬ。 蓋 し 



き 口 記 と,. るせ る もの も ありと い ふ • 

余輩 は 先,.. I- は 、旣は 源氏物語の 文 を 評論せ! は より-枕 の 草 

子 を 論 .fv るに 當 りて は、 かれ どこれ ど を 照ら t 合し て、 雅 文 

の 双璧 を 比較す るの 便り どせ ん。 此 二 ffi 二 は 物語 は t く 一 

は隨筆 t れ は, 其 体裁の 異 か る は 論 あ >レ 。今 は 唯 其 文筆の ヒ 

に あら ほれ た る 差 異 を 云 は ん。 此 紫淸ニ 女, 共 は S 時 無双の 

園秀 ^ >し て, 學 問の 博 さ, 氣 韻 の K さ, 互 は 相 伯仲ら て,: K gi ^ 

軒輊 > やひ た り。 さ れ と も, 其 人物に 至りて は 二 は 旣は前 

は 云 ひ t KJ ど く、 温 柔 貞淑に t て, 德 行 ある 嫌ん の龜鑑 る 

が ゆ ゑ は、 其 文章に あら はれた る ど ころ、 自づ ^ら K 風 あり。 

他 は あまり 今檨は C て, 內 行 も 修まら す, 且 つ ォ學は 誇 る こ 

と 常 な り。 故 は、 式部 は博學 4,.:^ り ど いへ とも、 之 を あ ら は さす。 

三百 二十 1 



1 二百 二十 

學は屬 をる 著 書 は, 甚 お 少 し。 江 戶 時代に 至りて は, 隨 筆の 見 

る ベ さもの、 多く あら はれたり ど雖 も、 其 以前 は 〔、唯 枕 草子 

の 外 K は, 士 口田 兼 好の 徒然 草, 鴨 長 明の 方丈 記, 四季 物語 等 あ 

る の み, 枕 草紙の 名 は, 或は, 此書 のお はり は、 內 大臣 藤 原 伊周 

が, 皇 后へ 料紙 を、 ま ゐら しと さ, 皇 后 は 淸少納 言 にこれ ュ 

何 を かか ま t 。上 の 御 前 (H) は, 史 記と いふ 文 を ,ん 書 ^ ,ビ 

給へ る ど、 宣 ひ を, 枕 はこ そ t 侍らめ と, 答 へ 申、 しけ れ ば, さ 

はえよ ど で, 賜 はり t 紙 は, 誓 さ も の か る 事 を, 載 せ た る を, 

據り ところと t て, 此 名 ありと い ひ, 或 は、 此 草 子 は T 花 は 云 々. 

, 山 は t だ Jet 」 「ユ くさ J も の は 云々」, と 題詞 を 設 け て s さ ^ 

もの,^ る はよ り、 さ て ,枕 草 子 ど, 名 ク けた. WV と 云 へ り。^ ^ 

角、 枕 の 草子の 名 は, 後 人の 命せ.^ もの は t て 古く ハ, 淸少納 



て、 議 論 の 高 妙なる、 筆鋒の 自在 

實に眈 草子に 及ぶ ものな し。 華 

部 殿 卜: 人 の、 或 は 束 帶、 或 は 衣冠 

或 は、 此 等 のん々 が、 宫 仕への 諸 

る さま の、 ひ ,二 たび 少納 言 の 銳 

うけた る もの は、 千 歳 の 下、 な ほ 

む。 其 他、 四 季 のけし き、 花 鳥 風 月 

-SI- 物 にても S ある もの は。 ゆ :! 深 

見 ゆ。 そ の文體 は、 李 義 山の 雜纂 

之に 上 る事數 等、 其 差違、 啻に 鷂 

其寫し 取りた る 事物に 批經を 

、し、 或 は 赏 賛 嘆美したり-し ビ き 



に し て、 記 事の 趣味 あ る、 古 來 

美なる 平安の 朝廷に て、 上達 

、し て、 儀 式 だち た る ふ る まひ、 

姬嬪に 戯れ て、: A に 相 嘲謔す 

利なる 筆に 寫さ れ、 其 冷評 を 

そ の ず、 際を兒 る 忠 ひ あ ら し 

の, さ JV6 のみな、 ら なる 

く 注意、,: て寫 し ,二 り た り ぐ J 

に 放 ひたり ,二 いは るれ ビ も、 

眘? のみな ら ざ る ベ し。 而 して、 

^ / て 二. >1 ま ^や しに. % ょ幾糾 

~ノ \ 一口 ク スラ .P ;1. 二つ; I 

の顏 つきさ へ、 服の 前 に 見ら 

H 百 二十 一 11 



一一 一 百 二十 二 

一 亡い ふ 文字 をた は、 知ら^る さま! た れ と も, 少 納 言 は、 男 

を 男 とら 思 は す。 故 事 古語 を 引 § て, 盛 ん ュ 議 論 し, 其 活 潑.^ 

る こ ど 鬚 眉 男子 も,^^ はく 後 は 瞠若た る こど あ り。 さ れは, 

源 語より は, 其 性質の 相似た る 紫 式部 日記 を以 て, 枕 草子 ど 

比較す る は 二 方は溫 厚靜肅 の出來 事、 多 く て、 格 刖 飄然た 

る 妙 昧玄く 二 方 は, 逸氣 奔放, 奇拔 t る こ と 多く- -て、 卷を掩 

ふ 能 はや 、らし む。 こ の 人 物 の 異、 外 は あら はれて 即 ち 、文章 

の 差 異 ど れ る が ^ ど 

概して 云 は. ヾ隨 筆の 文 は, 多 く^ 外より 應 する もの ュ して 

時 々 刻々, 目に 視、 耳 は 聽 き, 胸 は 浮びし こど を, ® さあつ めた 

ろ もの サり。 故 ュ 少., ^く學 問 あり、 文才 あ る もの ん 斷 筒零篇 

を 蒐 む ど も- 尙 一 部の 隨筆を 得べ し。 然 れ と も、 意 思 深 邃 ^ ..^ 



法 は、 實 は 人の 意表 K 出 クる もの お ほ o。 故 は、 ま A 艱&に i 

て、 解 >レ がた きこと あ り。 普 通の 省筆 法 は、 源 語-其 外の 物語り 

文; も 多! と い へと も、 枕 草子の は、 其 獨 得のお 所 4,,- る こ と 

疑 ひ, ^ち、.」 の 差違 も、 一 續き 物語に > し て、 一 ^斷續 常 ^ 3 

隨 筆なる は 由る ど n い へ、 ま た 紫淸ニ 女の人 物氣 象の、 仝 一 

らぞ. るよ り、 起 り >0 者 居 多な る ベ >レ 。要 する は, 二 女の 文 c.、. 

互ュ 上,^ りが た く、 下 , ^り ■ がた 乙 ど い へと も、 强 ひ て 之 を 褒 

せ ん ど t ら は、 佘 輩^ 云:^ んど す。 式 部 の 文 :^、 醇 乎と..^ て 

醇 t る もの t り。 少 納 言 の は、 即 ち 大醇ュ ^^ て 小 疵 ぁ り ど, 是 

れ韓退 之 が、 孟苟ー 一子 を 評 せし 語 t る が、 余輩 は 之 を紫淸 の 

二 女 はう つ— て、 失 當 お, ら^る を覺 ゆ。 

1 二百 二十 "五 



1 二百 二十 四 

る ク やう. にし て、 其 議 論 の 巧、 こなる は、 か の 源 語 の、 雨 夜の 品 

定めの 段に 似た る處少 から ず ザ 鐵人を 殺す の 力 は、 即 ち 遙 

かに 其 上に 出づ。 

源 語、 枕 草子、 共に 富 麗妖艷 、極まり-な, し W い へ ビも、 特に 源 語 

は、 鎭 密 沈 な る に ft じ, 枕 草 子 は、 輕 快 豪放なる に 長ず る こ 

、こ、 旣 に 云 ひ, しが ご 、こ し。 後 者は畢 竟、 大 抵 外より 應 じ た る 文 

に し て、 筆 に緣り て、 趣 をお こす こ 多き が 故 に、 自 然 ,二 莊 重 

を 失 ひ、 浮 巧に 流 る > 憂 あるが ご 、こ し。 然 れ ビ も、 も、 こ才 華に 

富 且 つ 氣昌ん なる が ゆ ゑ に、 其 一 氣呵 成の 筆鋒の 鋭き こ 

,、レ 、源 も 及ばざる ヾ J ころ 多 し。 且 つ、 奴 心り やすき 人の 言 語 の 

如 く、 突 然 1、) 思想の 途次 を か へ、 或 は、 な ほ 幾 十 言 を 費 もべ き 

ビ こ ろ に、 僅 かに 兩三 語を以 て、 之 を充 たす 等の 奇拔 なる 文 



クタ L 

め る 

な I り 



の 



め そ 

t う、 

だ へ 

垣根 

う へ 



t て さたる も S どつ さ c 

ぴ もてめ け も、 す び つ、 火 を け 

ぬ る わ ろ レ。 

木の 花の 評, 

こくもう すく も、 紅 梅。 櫻 の、 花 

く K さた る 。籐 の 花、 し t ひ 

た し, 卯 の 花 は、 品 劣 り て、 何 ビ 

郭公の 一り け は, 一り くるら む ど 

さ は、 紫 野の つしたり ちか さ、 怪 

t ^ どち ろ 咲 さたる 

K 、白 きひ ど へる さね かクさ 



t'^ る は り て、 ぬ る く 

の 火 も、 し ろき 灰が ち は 



びら 多き は、 葉 色 濃 さ だ 

く、 色 よく 咲きた る、 い ビ 

, ^けれ と、 さ く 頃ハ の を. C 

思 ふュ、 い と を 一り し。 祭 の 

の 家と も、 おとろ おる 

こ そ、 を 一り. け れ。 U 円 色の 

た る、 青 くち はお と 似 一り 

H 百 二十 セ 



Ill 百 11 十 山? 



枕 草紙の 例 



春 は あけ 

>9 5 て、 む 

よ る、 月 の 

. ^との * か 

て、 山ぎ は 

て、 三 つ 四 

. ^とのつ 

いり はて 

ど め て、 雪 

と ろく 一 



四季 

は の、 

ら さ 

頃 ハ 

る さ 

い と 

つ 二 

ら ね 



の 評 



や う /) しろく- り め く-山 ぎ n す 

,3; おちた る 雲の、 ほそくた.^ び,^ た 

さ ら t り 。や 、ヒ も ^ ほ 整 ど び ち が ひ 

へ を 一り 乙。 秋 は 夕ぐ れ、 夕日 は, なや 一の 

ち, CS くまり さる ュ、© の ねと ころ へ 

つ まソ と、 ど びめ くさへ あ ハれま り。 ま 

たるが、 いとち いさく 見め る 、いど を 

の お ど、 虫 の ね^と い と あ は れ ま り- 

の ふり さる は、 いふべき はも あら す。 霜 ま 

又 さら そ も 、い ど さむ さ、 火 4^ しこ いそ さお 



ザ 

た 



一 

C 



>u あ 

る。 雨 

さ ノレ 

く ビ 

は つ 

の い 



の 御 使 にあ ひ て、 泣 さける 顏は 似せ て-梨 花 

び た り か 《 と い ひ た る は、 お ほろ け t ら じ と 

I r う め \ズ た 、さ W は、 た ぐ ひ あら ゃュ" ,し お ゲ 

紫 は 咲 さ た る :^、4.s 11 を 一り し さ を、 葉 の ひろ 

あれと も、 又 鹿ハ 木と もと ひと ラ、 い ふ ベ さ 

ュ" こ と /\\ 、しさ 名つ きたる .3111? の、 こ れ は C 

こ と な り。 -ミ >レ て 琴 作り くさ ま /\ な る 

と、 を ,0 vC> と は 世の常に いふべ くや ハ あ る- 

め そ た け れ。 木 のさ まぞ はく ゆな れ と、 あ ふ 

一 c- .3。 .0 れは ま はさま こと は 突, T^J て、. c- おら 

あ ふ も を <\ >vo 



一 枝 春雨 を お 

おも ふ ,は、 猶 い 

, は た?。 桐 の 雄 

ス、」 り 樣, う た て 

は あ ら す。 唐 十 

も 住 むらむ 心 

一音の 出く る, fc^ 

メ I Kr う こ そ 

ち の 花、 いと を 

す、 五 月 五 日 



三 ほ 二十 九 



よ ひ て、 い ど、 を 一り ^^匹 月 の 

ひ、 B の こく あ を さ ュ、 花 の 

たる、 つとめて t と は、 世 は 

花の 中よ り、 實 の 靈 金の 玉 

見えた る t と、 朝 露 は ぬ 

よすがと さ へお もへば は 

I 木 の 花、 世 はす さ ま ト く、 あ 

t さ 文 つ け t と お は せ 

顏 t と 見て は、 た とへ にい 

ん<< "くみめ る を、 唐 土 は 限り 

ザつ を、 さ りと も ある-や ,フ あ 

端 は、 を 一 り さ 句 ひこ そ、 心 



1 二百 二十 八 

こ 1 ひ 

つ- 5 も り、 五 月の 朔 日.^ との 比 

い と 白く 咲 さたる は、 雨 の ふり 

なく、 こ . ^ろ あ る さ ま は を 一り o。 

一り と 見えて、 い 、ヒ じくき はや 一り 

れ たる.. 櫻 はもお とら ず。 時 鳥 の 

や、 猶 更は、 いふべき はも あ ら. IV 

や きもの はシ て、 め は 近 く、 は 

ず。 あ いさやう おくれた る 人の 

ふ も、 實 は その 色より し て、 あ い 

t さ ものに て、 文 はもつ くる 

ら む と、 せ めて 見れ は、 花 びら の 

もとお くっさた め れ, 栢 I 貴 妃, 帝 



け りノ H ゆ I 'の もと は、 火 あ 

んをぞ つ く。 あ ま う れ t や „ 

しこ、 す さまぶ さ こ A ちちて、 

て、 す び づの もとは ゐ たれ 

. とい >4 ,1^ ゲ しさ さパら 

S つの ま は 事の ある 

り, た ヾ こ 二 ri, 人クて 4,,^ ら 

出て 問 ふ. V こ れ 頭中將 

り 言 とくと いふに * いみ ト 

ならむ とお も へ と, ロハ み 「 急 

きこえむ とて-ふ とこ ろ ^ 

い ふ 聞 さ. ^よと +タ る は, す 4^ 



.0 くと りよせ て さ C ^ ^ て、 へ 

とくお はせ た" と、 見 つけて いへ 

-何. ri, の ほり つらむ と、 お ほ え 

パ 、又 そ こ に" あつ i りゐ て、 物 ^ 

と、 いと 花 や り はい ふ。 あ や く, 

ぞ と 問 はすれ バ ,主 殿つ .0. さ.^ 

そ、 申 す ベ さ 事 ま むと いへ は, さ 

のた て ま つ ら せた ま ふ。 御 一り へ 

く £ た ま ふ や」, い 一り, する 御文 

ぎ 見る 乂 さは あらね バ, い ね、 今 

ひさ いれて 入り ぬ。 猶, 人 の もの 

はち 立ち 歸り て, さ ら バ ;ゥ の あ 

1 二 I 二十 1 



廬山 雨夜艸 

頭中將 の、 そ < ろ t る 

何 は、 人 とお も ひけ 

た t ふ と さ く は、 は ク 

の ク ら 聞き直 t た 

の .CV た へ t と 渡る は 

て、 露 見お こせず。 いみ 

も いれ そす ぐす。 二月 

れ /\ t る ュ、 御 物 い 

くこ そ れ。 も の やい 

々かたれ と、 世 K あら 



くら 1 て- ふ」 ゐ りた 



れ 



庵 中 

らら &ど 

虚 言 を 聞きて、 い i に 

む t と、 殿 上 はても、 い 

一り. けれ と、 n 爲 t ら バ 

まひて む t と、 わ ら ひ 

も、 こ え 、ず レ,」 を る 、を り 

^ 5 © 、乙 た、?^ ふ を 、ど 

つ ザ,、」 もりが た、 雨 い I 

i K こもり て、 さ す が 

ひ はやら ま { ど t む 

じ t と、 いら へ て ある 

バ、 よ るのお とム は、 入 



三百 1 二十 

う 言 ひ 

み S く 

こ そ \£. 

て あ る 

は、 铀を 

一り く 言 

や. \ う 降 

ク」 さ ,フ 

の た ま 

は、 一 日 

ら せた 



お と 0/ 

、なむの 

ら め。 お 

は、 黑 In 

ふたぎ 

は チ、 見 

り て、 つ 

ふ と、 人 

{ も は 

まひ ュ 



と ろり う \ と て 一り- 

臺 求めた ま は ま C 一り パ, い 

y» vC> も はありけ るよ。 う へ 

て-よ ベお リシ や う-頭 中 將 

さ ^ ぎ りに-へ 位 ま そ あ つ ま 

たりて、 いひ f ノっ い そ ^猶 

後 こ r 乞 さ をが はえ あらね 

と, . ^さ- - |> 何ともお も ひ 

を、 今 宵ュめ とふ, よ とも 

み な 云 ひ あはせ た り t 

入た まひぬ と て, 主 殿 ク 一り 

た . ヾ铀を 摘べ てビ う 玄 .S 



さ、 人 け,^, もの は あら む。 玉 の 

そ, 間 え て ま とい ふ。 あ 5 れ 

ま^ 尋ね ひと o- つる もの をと 

のとの ゐ所ュ て、 す こ i 、人 々 o> 

り て, 萬 の 人の 上, む ゥ t 今 ど 一り 

こ の >t のに ひゆ ュ 絕 え 架て A の 

i ^ ひ.^ づる W もやと まて 

た ら す。 つれ ま、 さが.^ どね たき 

,定 め さ り て、 4d み ま む ク と て、 

を。 た ヾ いま は, みる まや 3i さとて, 

ささたり- を、 又 お ひ 一り 〈シ く 

を さ せ す こ ひどり もて 來 、で ^ , 

1. 二 "rS 三十 三 



り つ る 文 を、 た ま;:^ りて 来と 

ビ は >> は, あ や t く,.^ せの 物 

す やう は, い と 淸ゅは 書きた 

さま はも ュ のら ぞ り け り。 ら ん 

の もと- A 書 さ て, 末 はい. は 

ベ りら む。 御 まへの おは t ま 

がす ゑ { りが ほ ュ, た と (, 

見 苦 0> ん仏 と, 甲 5 ひま はータ ほ と 

そのお く す びつ のさ え た 

り を たれ. O たづね むと,. CN さ 

とも いは \c 、み t ね て、 つ と 

たれ t ,源 中 將の聲 して、 草の 



三 三十 二 

かめ むお ほせられ つ る。 どく 

語 おる やと 見れ バ, あ を さ う 

まへ る を * 心 と, in; めきし つ-る 

^やうの 花の 時、 さ ん ちゃう 

/\ はと ある を、 い 一り ヾ はす 

さ パ ,御 i 見 せ さ す ベ- 3; を, これ 

さまん t は、 書 さ た ら む も、 

も t く, せ め まと はせ は, た y 

るす みのある t て、 草 のい は 

つけて とらせ つれ .\、 、一力 へ り 

めて, い t と くつ ほね はおり 

^ り や ある ク\ と, おとろ お 



い へ バ, h、 つ 一り さ 召 .0- ありと も. さ こえぬ に、 何 は-^ りた 

まへ るぞと 問へ t 、い そ、 眞 は うれ t き 事の、 よ ベ 侍り..^ を、 

ひも と ^ く、 思 ひ あ 一り t て わ, む。 一り パ ,りり 面目 ある 4^ ろり 

き ど て、 は ^め ありけ る 事と も、 中 將の .0 たりつる お t f i 

事と も を いひて、 この 一り へり 7> ふ > レた 一り ひ て、 さ る 物 あり 

どた は 思 はに と、 頭 中將 のた まひ ー は。 た 、、は 來 りし は、 中 

々よ ゥ り さ。 持 て來り t たび は、 如 何 t ら むと 胸 つ ぷ れ て、 

眞 にわろ 一 りら む は、 せ うとの 爲は も、 わ ろ .CV るべ しどお も 

• ひ I は、,:/" のめ >D ュ あら す、 そ こらの 入 の、 ほ め咸^ じ て、 せ う 

とこ そ 聞け との 玉 ひ 乙 か 、;: 、下 心 はは、 いとうれ t け れと、 

さやう の かたは は、 更 はえさ ふら ふま トさ身 はまむ 侍る 

と 申, 3 .CS t 、こ と < ぱ へ、 さ丄 知れと は 51 あら す。 唯 人 はる 

1 二百 三十 五 



文 を 一り へ o と れと、 いま めて- 

はやりた る いと- \ く .0 へり 

る が, あ り つ る 文 れ は、 一り へ f 

. は せ て を め け t ,ぁ や 匸- い か .^ケ 

に、 いみお き 盜人か 4^,® え こ そ 

て, こ れが もと 付けて やら ん。 源 

く る ま そ, つ け つ」 ク ら ひ て ま む 

$, >> ベ さ-事,^ りと 4. ふむ さため 

き ま そ、 いひ さり せ て、 御 名 は, 今 

たると て、 い そぎ 立 ち た ンジ ひ ぬ 

V あ ら む こ ^,<^,ロ を t けれと S, 

、 み じさ よろこび 申 一:^、 う へ は 



111 百 三十 四 

さば.^ り ふる 1 刚 のさ &り 

き た り。 こ れとて さ t 出た 

てけ る と, リ . ち 見る K * あ 

る マ こ ど と て-皆 よ. v~ . る 

す つ まじけ れ と、 見 さわ ぎ 

中將 つけよ おと い ふ。 夜 ふ 

^ i ^ 。。こ の 事, 必 す 語 り 

>レ と、 い み じく、. C た は ら痛 

^ 齊 rl" の いほり I お む 付 き 

れバ, いとわ ろ 、さ 名の-末 ま 

ふ ほと は, 修理 亮 のりみ つ, 

やと.; V まゐ りた. SS つ ると 



り。 う へ の 渡らせ 玉 ひて、.^ たり 聞え させ 玉 ひ て、 を のこと 

k 、ヒ t 扇 は 一り さ て 持た る と お ほ せ ら る A こ そ、 あ さ ま 

t 5>^^ <^ の 、. は せ け る 事 は ーり と お ゲ え ^^ 一り。 さ て 後 は # 

几 な やどりの けて、 おも ひ ttl り 玉 ふめり し 

はくさ もの 

ォふた と 思 ひて^。 たる は、 蚊 の tl そこ ゑュ 名のりて 

顔の.^ とふ 飛 び あ り く、 羽 風 さへ 身の ほど は ある こ そ、 い 

と くけ; し。, さしめ く 卓 は の りて ありく もの、 耳 もき 一り ぬ 

ュ や あらん と、 い と U く し。 わ が乘 りたる は、 そ の 草の ぬ I 

さ へ ri, く >u。 の? -J も、 いと はく ひ」 さ ぬの たは を 

.ど り あり, 3; て、 も たぐる や, リ はする も 

. ! i 一 - 二 QLILT 一- ! 1 1 画 ■ = 1 f! 

i 二百 三十 七 



疋れ 

.ぅ と 

ふ ベ 

あ-ほ 

ま そ 

て、 い 

さ 得 

多 C 

こ れ 

r う 

せ う 

召 t 



の 

せ- 

み 

ど 



た 



て、 聞 一 する ぞ 

おはえ は、 侍 り 

や う お く、 殊 ュ 

-ゎ ろき 事い ひ 

むお はせ t ゾ J 

じ さ 喜 びは^ 

侍らむ は、 何 ビ 

- さる? あらん 

おむ 胸つ 、メ れ 

まで 皆 vC> ろ 

A ぞっけた る- 

れ は、 參 りたる 



と 

> し 

と 

て 



の 

は 

も 知 

お は 

め t、 殿 

物 語 ま 

にこ の 



玉 

と、 

身 

ふ 



こ 

ん 

や- 

ト 

ど 



ひ 

返 

S 

.る 

お 



t ん、 

が も 

ち を 

ね た 

め は 

ゥ さ 

く t 

^ 卜」 

こ の 

も つ 

て ゐ 

ほ せ 



す こ 

と 付 

や す 

る 

も、 人 

め t 

む と 

く も 

$> さ 

た る 

ら れ 



1 二百 三十. U 

し 口 借 'させ 



け き 口 

ベ さ 

ベ し 

の 爲 

は、 少 

い へ 

兄 と 

を 

ま と 

ん と 



と 

は 

、,ケ 

.IV 

、、飞 

は 

て 



る は、 



IV 



といび 

て、 夜中 

ュもさ 

の つ 一り 

ぽは數 

>> て」 を 

い は そ、 

-气 つと 

リ? け 



寬 平年 巾 

お ^ 百 一 れ 

たる もの 

め ュ. i 後. 

S さまく 

くめで た 

<、、 れ て 句 

を 以 て、 其 

.0 ち、 一 帖 

こ び、 見 は 

を け た 

保 物語 は 



よ り、 堀 河 天皇の 寬治年 

と ど C て、 御 堂 關 白 

t り,, 卷屮 は、 「殿 (1 き の 御 

-千 と せ の 春の 露、 秋 の 霧 

t て、: K ュど ^.^ ら さね パノり 

3 、優 曇 華の 如 く、 水 に 

ひたる 花、 な らび まさが 

全豹 を 察する は 足る ベ 

每 は、 月 の 宴, 花 山 た 、つ ぬ 

て ね 夢、 ゥ > や く 藤壺, 烏 

り、 ゥ く。 卷 一、、 J t は ii nw を 

ほト まる と い ふ. 榮 花 の 



道 長 

前 の 

ュ も 

を り 

,£ こ 

3 、ブ 

スに と 

—。此 

る 中 

部 野 

立 て 



そ、 凡 そ 二百 年の あ ひ 

の、 榮華 の さま を寫 t 

榮 花の 二 こ そ、 開 け そ 

も, 

こ ち 一り くされ す。 風 も 



17 



ま さ り、 世 K りか 



こ 



る 花 は靑さ 蓮、 世 は T 

。云 々」 と いへ る 一節 

害, 全 篇を 四十 帖ュゎ 

納 一一 一一 n、 さ ま Kr) のよ ろ 

等、 小 說 めさた る題詞 

-^書,..1-出 そ t は, 宇津 

文 章 は、 優 #; は て 周 密 t 

;ニ ピニ + .r^ 



1 二百 三十 八 

第 六 章 歷史 体の 文學 

旣 に. 前篇の はじめ ュ 云 ひ し r、」 と く、 國 史は 云ふュ 及 t チ、 す 

ベ て 表 立 ち た る記錄 は、 皆、 漢 文の みなりし 一り バ、 わ が 國文學 

と し て 見 る . 、へ さは あら す。 さ れ 、、: :、 平 安 朝の 歷史 文學 は、 唯、 文 

章 と い ひ、 体 裁 と い ひ、 小 說 は 似 、し た る雜史 あるの 1^ 史 

と は、 榮花物 語、 大 鏡の 類 をい <榮 花 物語 は、 前 は 云 ひし 如く、 

物語の 名 あり て、 北ハ 体 例 もまた 物 語 の 如 く、 且 つ 其: 01 的と す 

る と こ ろ も、 ま た 樂は 在る ベけ れ と も、 、常 時の 一? - K を 記 

錄 >レ た る もの な る こと は、 决 らて疑 ひ を容れ す。 學 者 或は 此 

善れ 文 詞の摸 樣を以 て、 其 日記 t るべき こど を、; iS ^る もの 

さへ ある な り。 , 

榮花 物語、 四十 一 卷、 (¥れ 四)。 その 記 するど ころ は、 宇多 天皇の 



に 大 鏡 (M m 繼) れ著 あり て、 彼 是 れ, 文 章 体裁の 仝き りら さる 

あ り。 故 は、 安藤 爲章、 加 茂 眞淵等 は、 赤染 右衛門の 書き..' 日記 

やげ を 本と し て、 後 の 人の 書 さつら ねたる ものお らんと い へ 

り 

大鏡 は, 即ち 爲 梁の 著 n すと ころ お り。 爲 S 德 天皇の 朝 

に 化 へ、 皇大后 { 呂の大 進と おり.^ 人お ぞ 。後. 釗 髪- -て 寂 然 と 

號 >レ 、大 原 山 は 隱遁, i 'た? き。 K _ 巧賴 業、 爲 隆、 ま た ffi を 避けて、 

ま. 寂 M ど 呼び、 お t ゃ$ ところ は 棲 1 1 t 、世 の 人、 これ を 

大 原れ 三 寂 とい ひ き。 甞 て、: K4 林院 の 菩提 講 はて、 ゅ繼の 翁 と 

夏山 繁樹 おる も の とれ 對談 は擬 I て、 上、 文德 天皇より、 下、 後 

一 條 天皇に 至る ま そ、 十四 代 凡百 七十 六 年間の、 君臣の 事蹟 

を 記 錄>レ たり ピ れを大 鏡と いひ、 また 世繼物 Si とも いふ。 抑、 

1 二 K= 四十 1 



三:.:: I SI 个 

ぞ。 世 の 人、 稍 も すれ ば、 榮 花 は 名に も 似ず 花お くれて、 いと 實 

やうな りと い ふ。 是 れ此書 は、 事 實 を記錄 せし ものなる が 故 

に、 ロハ 管 文 章 に の ,こ、 力 を盡 くす 能 は ざり しに 由るなら ん。 も 

や J よ り、 一 3 氏 物 M 、枕 萆子 なとの 文 ,と、 比 ぶ べき ものに 非 ず。 然 

れ と も、 な ほ何處 となく 秀れ たる 文章なる こ ,こ 、文 例 を 見 ば 

{ 谷 易に 知らる ベ し。 

此 おの 作 者、 或 は、 赤 染 右衛門 ,、」 い ひ、 或 は、 藤 原ハ il 業 ,ニ い ひ、 書 

名 も、^ 纖物 ご いふ をよ しと も と い ふ。 何 れも 信た 2 がた し- 

赤染 右衛門 は、 大 江 ほ衡ろ 妻に し て、.:^ 名なる 歌人な り。 る > 

る 人 こそ、, の > る 書 を も 能くす ベけ れ と、 書 中赤染 右衛門よ 

り 後の こ ビ を も 記 したれ ば、 其 作な らん こ マ」、 古 人 も 疑 ふ ヾ J 

ころな り。 爲 業 もまた 文詞に 秀でた る 人 なれ >、」 も、 此 人 は、 別 



宇治 平等 院の 南, ^る- 

り ゆ t る 茶店 を 設 は 

i め て, 何 はも あ れ >j〈 

障子の 內 はありて、 そ 

年 を經. ^一り t 、積ん そ 

是 れ t り。 或 ハ 其每條 

よ り、 今 昔 物 語 い」 も い 

ハ廿九 卷ビ, y 一 樣 

木 朝 どつ」 一り ち、 或 ハ 址 

一り つ。 S 材料 ハ、 右に 云 

出 そし もの t る はよ 

說其牛 を 占 む。 稍 信す 



-南 ft 坊ど云 ふ は 在 

-往來 の 人 C 貴賤 を 

ぽ :11^ せる どころ を 

の 物 語 を 書 さど ヾ 

數十卷 ど t り ぬ、 宇 

の はじめ に、 今 n 亚 2 

ふ。 異 本 ffi 々あり て- 

ら す。 其 ,lt 頼 を た つ 

俗, 怪 異、 恶行、 宿 報、 佛 

び ス、」 とく 多く n 

り、 所謂 齊束 野人 の 

ベ さもの ビ、 全 く 信 



り. て、 K 路傍 は、 あ や 

問 は す、 之 は 茶 をす 

語 ら C め、. nn 一 りら ハ 

め た り。 & く レ て 多 

ム:: た內 111 勿 五 口 おら 

ど ±!> さ.^ ねせ る に 

• 或ハ 六十 卷 ど t、 或 

る も、 或 は 天竺、 震旦、 

法,雜^& の 諸傳 に £ 

村老 野人の 口より 

語 多く、 荒誕 無稽の 

チ ベ,^ もの ど ハ、 殘 

11 一 ほ 四十 1 二 



三百 四十 二 

勅 撥 れ國 史 は、 乾燥た る 事實を 列記した るよ 過ぎ ぞる のみ 

t ら す、 修 飾辩護 するど ころ、 多え ど い へと.^、 この 菩提 講の 

物語 〔、少 V- も 忌諱す る こど 女く 述べ たれ t 、常時の 狀 態、 今 

n 服の 前に 見る 心地 す。 さ れパ、 史學の 上より 観る も、 堂 々 た 

る國史 どひ ど t さ、 價 値 ある もの..^ 4 り、 そ の 文章 ハ 、榮 花 物 

より 上る こど 一等 t るべ t 。書 中, $^ 實の性 は應 や $ て、 或 は 

輕 快、 或 は 厳 肅の筆 を 用 ひ, 或 ハ時々 滑穆諧 龍の 文句 を も、 揷 

入ち たる は、 和 文も歷史を^^するに適當なるこビ を、 能 く 示 

たる もの ど 云 ふべ t。 

是 より 先 さ、 後 冷 泉, 後 三 條. 白 河 諸 帝の 御代 は亘り て、 宇 治 大 

納 言 源隆國 あり て、 宇 治大納 言 物語 を あら は t た り。 此 人、 體 

柊 肥大 は t て、 暑 を 恐る、 こど 甚 U かりし か は。 夏 日 〔、常に 



t 嫌 題從拾 



たるみの は 遠 一 りら るが 故 に、 言 詞槪ね 平易 は C て, 文. 理 暢 

達 し, 瀟 洒の中 は、 自 ゥ ら 婉曲 は t て、 風 雅の 趣を存 t た り。 後 

G ん-此 物語の 漏れた る を あ つ め、 足 ら ざ る を 補 ひ て、 宇 :S 

造 物語 ど 名 づけた る もの 作り さバ ほ;^^ I ぽ ひ 赠 

f S)K 文章 ハ、今^^1物語 ょり後 に出 で \却り て"風^ り。 

介 時代 は 出 そ ち 今 著 in C 、即ち 此 物語に 倣 ひら もの 

る ベ c。 

今 榮花物 語、 大 鏡お よ び、 今 昔 物語の 1 例 を 左は揭 ゆ、 以て 平 

安 朝の 歷史 文舉の 一 斑 を 示さん。 

花 山 天皇の 風流 (大き 

: 二百 四十 五 



1 二百 四十 四 

りの 半 を 占 む る な らん。. C く 玉石 混 合、 露 僞雜糅 の 書.^ り ど 

いへ と も、 其 驚 t る もの 〔、修史 家 を 稗 稀す る は 勿 論、 其 荒 誕 

無稽,^ る もの も, ま た當 時人 心の 執 迷 ど、 想 像 どの、 如何 まる 

程度 は 在り t.o を 知る は 足 り、 極 め て 有益, M る もの 4^ り。 朝 

廷の ありさ ま、 上 等 社會の 事.. ヱと ハ 、他 の 書 は 詳 く ん> た る 

もの 多し ど い へき も, 中 等社會 以下の、 人情 凰 俗 を 寫 二 た る 

も の は、 唯, 今昔 物;^ i の 類 あるの 1。 

此 書の 文章 〔、大 鏡 等の 前に 成り もの おれと も、 旣 は 平 安 

朝の 雅文よ り、 後 世の 和漢 混和 文に、 一 轉 する 傾向 を あら ハ 

t たる もの t り。 即 ち 和文 は t て、 ま > 漢 語 を 交へ たる もの 

t り。 和 文な り ど い へと も, 源 氏 物語 枕 草子 等の 7 じ ど く、 修 飾 

を盡 くした る もの は あら す。 殆 ん さ 當 時 の 言 語 を、 其 儘寫し 



§ し な ち は、 む ことり 0^。 を どこ 君お ち は、 み やと /\ は 

つ け て, K ともお はせ v$ を-そ れ もみ t'AV た /\ は, t さ 

<<g ゾ て、 一り t t § は, を さ 4,.^ くお ハ-- ける を どこ 君, を ん 

お 君 お ち ノレ た ひ t さてお ハ.^ けれ は, ちい さ さ ハ あ へ ^ 

ん と, お , ^やけ もめる さ.^ め 給 ひ.^ 一り は 、ど も は ゐ て く お 

リ給 ひ. ;て 一り > しピ り との 御お さてき ハめ て, あ や はく は 

、リ 、 ま ま,こ の 卸 子 と も を、ぉ お じ ゥ た は ね は ン 力 y 

さ ヾ り ナ り。 一り た /\ は。 い ど 一り,^ しく お ゲ て.^ まへの 

海の 花 を 御ら ん じ て。 

こ ち ふ ーり バ は ひ お こ せ よ う め の 花、 あ る じな ー ビ て 

春 を つ J す るな。 ー乂 亭 子の 帝 は 間え させ 給 ふ。 

、ず が れ も く つ」 れ C みく づ ど 4,.- りぬ ど も、 君 . ^がら 1 ビ 

二 WW 十七 



1 二; c 四十 山ハ 

此の 花山院 〔、風流 者 はさ へ こ そ、 お は. ま. け れ。 (中略) ま 

た、 こ .fd ち 作らせ 玉 ひ V- 折 は、 櫻 の 花 は 優^る は、 枝 ざシの 

こ n /\ く て、 も ど の やう な と も は く ^。gc バ . ^り を 見 

る な む を か t さど て、 中 門 より 外 は植ゑ させ 玉 へ る、: よ 

り もい み じ う、 お .ギ C よりおり ど、 人 〔感じ 申- さ、 ま た き 

子の たね を、 築 地の 上に ま. せ 玉へ り けれ t 、思 ひか けす、 

四方に いろ に、 唐 錦 を ひさ かけた る やう に、 咲 さ た り 

1 1 を 見 玉 ひ t 〔、如何に、 め そた く 侍り t か n , 

菅公 の 左遷 (仝 上) 

,昌泰 四 年 正月 廿九 日、 太 宰權帥 は , ヱ りたて まつり て,, H が 

され 給 ふ。 こ のお どヾの 子と も、 あ またお はせ t は、 を ん お 



え は 

ほ た 

I。 月 

月 ぞ 

き 

5」 ため 

入々、 

の お 

ず、 兄 



卜 め 

わ 一り 

の ま 

の あ 

て ら 

。./ 一 

こ ビ 

P ら 

え 知 

^-. く 



けれ。」 又 雲 の、 う ,3- てた ダ 



れ どび ゆく 雲 の 一り 

K> ^ 」.n7 り ど-^ ビ, よ 

ゥ さ 夜、 

らず た、 > よふ 水の 

さむ 一 これ. こ < 

ら. 給 はめ ノ- こそ 

C 、さる 物 はて、 s> く 

一り は、 ゆ ゑ /\ C rz 

あやは あ. ま 'く" 

りんん る 人 ム と も、 む 

け、 レ^ ともを 見て 



へ 

や 

し 

-ぁ 



り 



4」 



こ 

は 

よ 



ょメ を货 

くる-, 0- け 



ま で 

は C 

め れ。 

の, 歌 

つ ,v 

I Z 

近 く 



こ 

17 

、H 

ゐ 

ま, 



さ 

こ 



寺 

一一 一一 2 



ま 

へ 



覽 卜ても、 

見る ど さ- ぞ な 

れ ける.?^ る ベ 

よさし こ A ろ は 

ゥ ち。 ゆ は HT 口 

どば * おとろ 

t しし i さ へ、 い 

ね ふ は、 見 ,^ く 

もり ゐた り. 物 

り て、 や .0 めせ 

て、 物 をく り い 

三百 四十 九 



Ill 百 四十 八 

りて ど ヾめ よ。 一な さ は より,. く つ A," せられ 給 ふ》. - - , 

?レ こくお ゲ。. ゆ, 5- て, や が て, 山 ぞ, はて 出家せ め 給 

ひて けり。 その さ ハ め て 一り 4/.^ C さ こどお 一り り。 ひ スに ろ 

へ て、 都 ど ほ く 4.," る A は, あはれ は 心;:— そくお ゲ され て、 

君が >9 む やとの こす ゑ や」, く /\ ど-. くる-^ -^.c パ」 も 

6 へ り み し .C な。」 又 播 磨の 國ュ おは t つ さ て、 明 石の 驛ビ 

い ふ 所 に、 御 や e りせ しめ 給 ひ て、 驛 の畏 の、 いみ トぅ思 へ 

る け >し さ を 御 膏^ 卜 て、 つ く ら ^3 め 給 へ る 詩- い ,v_ か,^ u。 

驛畏無 驚 「時 變改、 一 榮 一 落是 春秋。 

レ 

^ く て、 お は ま つ, て, あ は れ は 、ひ ほって くお はさる- A 

S ふ ベ、 を ちかた は、 所 々 け ふりた つ を 御覧 じ て, 

され 、パ野 はも 山れ もた つけ ふ り、 4/ か ゆ ,2; よりこ そ も 



め 給へ りけ る 詩 を、 帝 ーり0こくーりん.^-給ひ て、 御 衣 をた ま 

はせ 給へ り-し を、 筑 紫 はもて く おら t め 給へ りひれ パ f 

覽 t る は、 い ピゾ その をり 覺 召 >レ い そ .弋 作 らせ 給け る。 

去年 今夜 I 淸凉 秋思 詩篇 獨 斷 腸、 

恩 賜. 御 衣 今 在 >i 捧持 毎 := 拜: 餘 香へ 

この 詩、, ど 一り- レ こく 入々 感 じ 申され さ/こ の と も、 た ヾ」 

ち り /\ t る はも あらす。 <v の筑紫 はてつ くり あつめさ 

せ 給へ りけ る を、 ゥ きあつめ、 一 卷ビ せらめ 給 ひ て、 後 ^ ど 

なづけられた り。 又 を り (. の 歌、 一り さおりせ 給へ りけ る 

を、 お の ブー りら よはち りきこえ し-^ り、 よつぎり わ 一り う 4^ 

り ^3 時、こ の 事 の、 せ めて あ ハれ にか、 く 侍り.. -.^ は、 大 

學の 衆と もの, t ま不 合はハ いますが り > し を、 問 ひ た づ ね 

1 二百 玉 十 1 



コ; K« 五十 

お を J V. - に、 S . ひつ ヾく る ほ ど ぞ、 ま こビは 希有 t る や * — 

ゆ ^'t みお をれ ひ つ A ,け うじ ゐた り。 筑 紫 は お ハ ^3 ま 

所 の み、 SZ も. ためて お ハ匸 ま す" 大 威の ゐ ところ ハ、 は 

る か t れ ,11 も、 樓 のう へ の か はら t との、 心に も あらす 御 

覽ゃ? やられけ る に、 又 いど 近 く、 觀 音 寺 ビ い ふ 寺の ありけ 

れ は、 鐘 の 聲 を き こ め t て、 つくらせ 給 へ る; IS ぞか > レ。 

都 府樓纔 看 瓦 色、 觀靑寺 ロハ 聽鐘 聲。 

ニー ニー, 、 1 プ」 

これ ハ 文^の、, m 居 易の 遺愛 寺 鐘 歌枕 聽、 香 爐峯雪 撥 簾 看 

レ I • 

ど い ふ 詩 は も、 ま さゾ まに つくら t め 給へ り どこ そ、 む 

L の 博士と も ハ 申け れズ 一り の筑 紫に て、 九 月 十 n 、菊 花 を 

御 覽 や. I ける つ い で は、 いま 京 はお ハ 1 丄 時、 九 月 の 

C よ ひ、 內 襄 は て、 菊 のえ む あ り に"、 こ のお どヾ、 つくらし 



御 事 をお は S て、 御 門 を 傾け 

ふ 一と いそ さ て、 此 はい ど g © 

{ ^ らぬ事 あらや 5 t ど、 世 の 

る ,レ に や、 け に 御 心の うち は 

む。 三月 廿 六日 は、 こ の 左大臣 

よ 、. た の.^ らり て、 帝 を 傾け 奉 

宰權 帥ば t て、 流 > しっか ハ 

今 は、 御 位 も. ^仏き ちゃ う お れ 

た マ いさ ュ ゐて 奉れ は、 式 部 

ら むはて お "、 いみ-^ 7>J お ほ 

よ り. て、 出 て來 たるせ せどお は 

て、 さ れ も /(\ t 出 て 立 ち さ 



奉らむ ど、 お ほ ^^ ^ ま ふ ビ い 

く A の..^ C る。 いで や、 さ る 隨 

人 申お も ふ 程 に、 佛 神の 御め 

も、 あ る ま S 3 p -3^3 や あ り け 

殿 K 极 非 違 使打圍 、ヒ て、 宣 命 

らむど 構 ふ る 罪に より て、 太 

す ど い >ふ hi を ilS I の i る。 

ば ど て、 綱 代 車 は乘せ 奉りて 

卿の 宮の御 & 地、 お ほ 一り たお 

さるべ さ は、 ま い て、 我 御 事に 

す は、 せ む 一り た,^, < "くお はさ れ 

n がせ 玉 ふ。 北 の 方、 御 む すめ 

三百 五十 三 



17 



お い 



れビ 

々、け 

今 の 



11 一 百 五十 11 

らひビ り て、 さ る ベ さ ゑぶ く ろ、 わ り B やうの ものて 

て、 う ち ハ t てま^りつ らひ どり て: inz り t かと、 

のけの は t はた^, 3- こど ハ、 み > ^こそ わすれ 侍 はけ 

れ ハ, ;,^ ヾ、 す こぷ るお ゲぇ fe£ る t りと い へ t 、きく 人 

は /\ いえ 卜さす, 3; もの にも、 もの ^給; S ける かん 仏。 

人 ハ、 さる- あり-^ んゃ、 ど 感じ あ へ 9。 : 



生別 (榮花 物語) 

こ ど 〔、安和 二 年ビぞ いふめ る は、 位 はて 三年に こそ n 

,v ダらせ 玉 ひ ぬれ バ、 い ク,^ る べき 御 有樣は 一り ど G 、ヒ兒 

させ 玉 ふ" か A る 程 は、 世 の 中 は、 い ど怪 t からね 事をぞ い 

ひい そた る や。 そ れ ハ、 源氏の 左の おととの、 式部 卿の 宫の 



聖の 御門 ビ さへ 串ら." - 帝の、 一 のみこの 源氏 は.^ り 玉へ 

る ぞ 一り 丄る御 有 K は、 肚 U あさま^く 悲 う、 心 う ^ 

事 は、 世 の 中の、 t る。 式 部 卿の 宫、 法 師 It やなり -ド,- ま^ど 

お ほせ と、 稚 お さ 宫 た ち の、 う つく >レ うてお は { ま す。 大 北 

の 方 の、 世 を S i じさ もの はお ;ャ え た る も、 た ゾ 今 は、 宫 び 

ど 所の 御蔭 は 一り くれ 玉 へれ バ、 え ふり 捨て させ 玉お す。. 

み じう 哀は 悲 > し ど も、 世 の 常 t り。 す せ 玉 ふ宫の うち も、 

よ ろ ク ュ お ほ v〔> うもれ たれ バ、 お まへの 池、 や り. 水 も、 み ぐ. 

ま 

さゐ むせび て、 心 も ゆ, ぬ R 4^ り。 さ ま /\ に、 さ パ ゥ り、 植 

え 無め、 つくろ はせ 玉 ひえ-前栽 植木き も 气心 ri- 任せて 牛 

ひ あ が り、 庭 も 淺 茅 が 原 は t り て、 あ はれ ュ 心細 し。 宮 は、 哀 

は いみ じう どお ゲ 召 o-,^ が ら、 く ら闇 はてす ぐ させ 

、 1 二百 五十 五 



づー百 五十 四 



男 君た ち、 い へ バ 愚 お る 、殿 

ベ o。 昔 レ、 菅 原のお と き の 

ュさこ C め t ^ ,ク。 これ^ 

あ § れ 迷 ひ て、 皆 泣き さわ 

や,;^ ど 玉 <- る もお くれじ 

て 寄せ付け 奉ら す。 た ^ 有 

君 の、 殿 の 御懷 は ^ れ 玉 ハ 

へ は、 事 の 由 奏,. て、 さ は れ 

御 車 はてお ^ あら ず。 馬 は 

ぞぉ ハ しけ る。 た ..、 今 世の 

る 人. の、 4^ く 4^ 玉 ふ、 列 の 

う t 。醍 醐の 帝、 い I じう さ 



の うちの 有樣 

、流され 玉へ る 

_ あさ t ^乙 う、 い 

f 玉 も 

後れ じ ど 

るが 4^ か 

ぬぞ ま, 

それほど 



>^ り。 

を こ, 

み じ 

リ男君 

ひ 玉 

^ て、 

>レ り 



てぞ おはす る。 十 



そ- 

ス C 



悲 C 

ま 、ど 

の ^ 

の ム 

ゆるさせ 玉 



へ 

わ 

て、 



中 ら悲 t く、 い 

-爭, ^り/しれ ハ、 



, 力 じさ、 

いど ゆ 



も ひやる 

世の 物語 

、 

め. >VJ 見て 

ちの、 冠り 

る も、 あ へ 

らは. M> る 

まと ひ tf 

ふ ..XC 一一 rr 

バ ゥ り ュ 

ため t 



力 



t ク、 か c-c くお ^ t ま! て、 



らせ玉 ふ。 姬 宫 を、 や う は 生 う 立 て 奉 ら は や ビ、 覺 ,レ 召 

さる 可 ^.^異 御 方々、 $n ねび ど、 の やらせ 玉 ひ、 およす ゆ さ 

せ 玉 へ れ パ、 唯今 此御方 を は、 我 が 御姬宫 を、 一り し づ さす ゑ 

奉らせた まらん や う は ぞ、 御 覽 せ ら れ け る。 年 頃の 御 目 う 

つりた どへ.?^ く、 哀 はらうた く 見 奉らせ 玉 ふ ベ う ち は 

し 渡らせ 玉 ふより し て、 此 御 方のお ひ ハ、 ち > 今 あ る 空 炷 

物 まらね "、も t は、 何 くれの 香の か はこ そ あん 4,,- れ。 ま とも、 

かくす 何 ども 4^ く、 vC, み ほり 渡らせた ま , ての 御 り 

香 C 、異御 方々 はも 似す 覺 されけ り。 墓 t さ 御 櫛の は こ、 規 

の 箱の 中より..^ て、 を か t く、 め づ らかぉ る 物と もの 有檨 

は 御 覽 つ か せ 玉 ひ て、 御 厨子 まと 御覽 やる は、 何 れか御 

目 ビダ まらぬ 物 あら ん。 弘 高 や, 歌 繪 書 き た る 草 紙 は、 行 成 

三 は 玉十セ 



, 三 Kn 五十. 一 ハ 

ふ は も、 昔 の 御 有樣戀 しう 悲.^ う て、 御 直 衣の 铀 、气絞 り あ 

へさ i^J 玉ハ す 。いき t が ら、 身 をゥ へさせ 玉へ るぞ哀 は 一り 

たじけ t さ。 源氏の お ビ ゾ の、 ある がな 力 の 3 ひ., 女き みヮ 

五つ 六つば りり ュぉ ハ する ハ、 おど ヾの御 はら か ら の、 十 

五の 宫の 御む をめ も、 お はせ や」 り けれ バ、 迎 へ 取り 奉り 

ひ て、 姬 宮 とて 一り >レ づ さ 奉り 玉 ひ て、 養 ひ 奉り 玉 ふ。 そ れ クト 

つけても、 ぃビ 哀-^ る もの ハ、 世の中 4^ りけ り。 帥 殿 、法 師 

は.^ り 玉 へりと ぞ聞 ゆめ る。 

上柬 門院の 御 ありさま S 上) 

上、 藤 壶ュ 渡らせ 玉 へれ ,,:、 御 つ ら .ひ 有 樣 n 、さも こそ あ 

ら ね、 女 御^ ぎの 御 有 樣 も て t 、哀 に め そた く、 覺 見渡 



た や。 此 世の めでた 尺 事 ふ は, ロハ 今の 我等が まぶら ひ を こ- 

そせ めど ぞ, 云 ひ 思 ひけ る。,^ ュは のこ ヒ も、,^ ら はせ 玉 ふ 

事,^ さ有檨 にお は t ま す。 

、 -.. 博雅 三位 蟬丸 を訪ふ (今昔 物語) 

今 ハ 昔、 源 博雅 朝臣 ど 云 ふ 人 有りけ り。 延 喜の 御子の、 兵 部 

卿 親王 ど 申す 人の子.^ り。 萬 の 事、 や む I と t かりけ り。 中 は 

ふ、 管 絃の道 を 4.^ む 極たり け る。 琵 琶をら 微妙 は彈 さけり 

笛 を も艷は 吹きけ り。 此 人、 村 上の 御 時 は、 □ 口口の 殿上 人 

はて 有け りぜハ 時 は、 會 阪の關 は、 一 人の 盲、 庵 を 造て in けり。 

名 をは蟬 丸ビぞ 云け る。 此 れ ハ敦實 ど 申け る、 式 部 卿の宫 

三百 五十 九 



三百 五十 A 

の 君、 歌 きたる おと、 い 1 S か う 御 g 見 せら る 。「餘 ^ 

物 興 や" をる ほと K ,む け に 政 知 ら ぬ、 し れ もの はこ そ,^ り 

ぬべ かめ れ。」 なと 仰せられつ ヽ ぞ、 還 ら せ 玉 ひ ける,. (中 略) 同 

じ 帝 ど 申^ まがら も、 い ^ ^ ぞ、 一り た t り K あ -り ぬ處も お 

n す も の を、 此 上ハ い、 ヒ じ 言、 御 容ょり は S め、 淸 ら は 

あさま ま そぞ在 t ま す。 御 酒.^ と ハ 、少 らめ t け り。 御 

笛 を、 得 もい は .^^、吹 ,3; す さませた ま へ れ バ、 侍 ふ ひと /\ 

も、 め そた.^ 見 奉 る。 打 ち 解けぬ 有さ ままれ バ、 「これ 打ち 向 

さて 見 玉 へ」 ど、 申 させた まへ t 、女 御 殿, 笛 を は聲を : こ そ 聞 

:!5>。 見 る やう や C あ る。」 ど. て さ せ 玉 ば ね ぽ、 「さ れ バ こ を、 

乙 れゃ 幼/ rn; 人。 七 十の 翁の 言 ふ 事 を、. o くの 玉 ふ よ。 あ t 耻 

一り ^ や。」 ど 戯れ こえさせ 玉 ふやと も、 侍 ふ A 々、あ なめ. 



は む ,二 思 ふ 心 深 く、 其 に、 盲 ら 有む 事 も 計 難 ゑ。 亦、 我 も 命 を 

知 ら ぞ。 琵 琶 に 流 泉、 啄 木 ぐ」 いふ 曲 あ り。 此 つ,、 世 に絕 ねぬ ベ 

き^な り." 唯、 此 盲 のみこ そ、 此 を 知り. た る な れ。 描 へ て、 此 が 

弾く を 間 かむ、、, - 思 ひ て、 夜、 彼. W 會 坂の- 關に打 きに け り。 然 れ. 

共、 蟬 丸 其の 曲 を彈く 事な めり けれ ば、 其 後三年の 間、 夜 々 

會 坂の 盲が 庵の 邊に行 き て、 其 の 曲 を 今や 彈 く、 今 や 彈 く 

、、J 竊 に 立 il けれ ざ も、 更 に 弾 かざりけ るに、 三 年 ,、」 云 ふ、 八 

月の 十五 日の 夜、 月 少く上 陰り て、 風 少し 打 吹きたり け る 

に、 博 雅、 哀 れ 今夜 は 興 ある め な。 會 坂 の 盲、 今 夜 こそ 流 泉" 咏 

木 り彈 くらめ ,: 思 て、 會 坂 よ 行きて 立 ける に、 盲 琵 琶 を 

1^ き 鳴し て、 物 哀 れに 思. へ るけ し き な り。 博雅 此 を、 極 め て 

喜 し く 思 ひて く 程 に、 盲 獨り心 を やり て、 咏 "、し て 云 く、 

三百 六十 1 



1 二百 大十 

の雜色 はて t な ありけ る。 其 の 宫 は、 宇 多 法皇の 御子 ュて、 

管紘の 道に 甚 じかり ける 人 4 仏 り。 年 來 琵 琶 彈 ,3- 玉 ひ け 

る を、 常 ュ閬き て、 蟬 丸 琵琶 をな む 微妙 は 彈く。 而 る 間、 此 博 

雅、 此 道を强 ちに 求け る は、 彼 の贫阪 の關の 盲 1 比 琶 は 上手 

おる 由 y 聞 て、 彼 の 琵琶 を、 極 て 聞. ま ほ t く 思 ひけれ と 

も、 盲 の 家 異 樣ぉれ は、. 行 か す t て、 人 を 以て 內々 は、 蟬 丸 お 

云せ ける 樣、 何 どて 思 ひ 懇 けぬ 所ば ハ 住な ぞ。 京 . ^来ても 

住 め り >レ ど。 盲 此を g さ て、 其 答へ をバ爲 さず て 云 く- 

世の中 ハ、 どて): P かくて も、 す で」 S て む。 

み や も 屋 も、 は て 4^ け れ は、 

ど、 使 返て 此由を 語りけ れパ、 博雅 此を聞 て-極 く 心 懷く思 

ひ て、 心 K 思 ふ 樣、 我 强ちは 此道を 好む に 依り て、 此 盲 ri- 會 



件の 手 を 博雅 は傳 へて け り。 博 雅, 琵 琶 を 具 せぞ りけ れは, 

ロハ、 口 傳を 以て 此を習 て、 返 々喜 ひけ り。 曉 K 歸り はけ り。 此 

を 思 ふ は、 諸 の 道 ハ, 此の 如く 好く ベ さ t り。 其 れ K 近代 ハ、 

誡 は 然 ら す。 然 れ t 末代 は ハ, 諸道 は 達者 ハ少き 4,,- り。 實 は 

此れ 哀れ.^ る 事 t り 一り -c^0 丸、 賤 さ ゲりと い へと も、 や 

來, 宫 の 彈さ玉 ひけ る 琵琶 を 間 て, 此 極た る 上手 はて 有り 

ひ る か り。 其 が 盲に 成 はけれ バ、 會坂 はは 居た る t り けり。 

其 よ り 後、 盲、 琵 琶を世 は 知る,^ りビ * 化 語 り傳 へたる ど 

や。 . 

三百 六十 S 



s 百 犬 千 二 

逢 坂 "1 ^ 嵐 の、 はけ さ ユ、 

强てぞ ねた る。 夜 を を す ど て、 

ど て 琵 琶 を 鳴らす に、 博雅 之 を 聞 ,3/ 淚 を 流 て、 哀 れ ど 思 

ふ 事、 限 り な ^- 盲、 獨 言 は 云 く、 哀 れ輿 ある 夜. 0- ^。若 我れ 

に 非 ず 、□ □ 者 や 世 K あら む。 今 夜、 心 得たら む 人の 來ょ. 

ち。 物 語 せ む ど 云 ふ を、 博 雅聞さ て、 聲 をいたら て、 王 城 に あ 

る 博雅 ど いふ 者 こ そ、 此 は來 たれ どい ひけれ パ、 盲 曰 く、 此 

一す t 誰 はか 御座す ど。 博 雅の云 く、 我 は然々 の 人,^ り。 强 

ちに 此道を 好む は 依り て、 此 の 三 年、 此 庵 の 邊 は來 つる に、、 

幸 ふ 今夜 汝ュ會 ふ ど。 盲 此を 聞き て 喜 ぶ。 其 時ば 博雅 も、 喜 

び t が ら、 庵 の內. 入り て、 互 は 物 語 た き C て、 博 雅、 流 泉、 啄 

木の 手 を 聞かむ ど 云 ふ。 盲、 故 宫 n 此 まむ 彈さ玉 ひ t どて- 



の 俊 劣 を 判! 一 字 一 .t? をも褒 K . -く以 て 真 輸羸を 決す る こ 

ビ微ん ュ 仏り K さ れ、 パ 歌の 行 はる ふ ュ 從 ひ、 そ の 風 調は奈 

良の 朝の ど、 いたく 異 t る は 至れり。 

かくて 寬平 (I) 延喜 (1) の 問に ハ、 かの 称 本ん 磨と 倂せ稱 せ 

ち る 、紀貫 之、 及 び 凡 河内! S 恒、 壬 生 忠?^ 紀友 則、 &正遍 照、 小 

野 小町 等 を めと して、 俊秀 4.- る 歌. 尺 多ん り a 以. て、 古今 集 

の 如 さ、 勅 撰の 和歌 集 さへ 出来た り。 此 集の と.^ L ハ、 承 香 殿の 

中お る 御 書 所れ て 撰ばせ 給 ひ C が、 次 そ 村 上 天皇 は 至りて 

お、 天 曆五^ は、 新 は 和歌 所 を 置 さ、 歌 人 を て K 葉 集の 訓點 

を 付 せ め、繼 で ま た 後 撰 無 を 撰ばせ 給 ひ さ. 是 よ り、 和 歌 沖 

天れ 勢 を 以て 京 中 は 行 は れ、 大 宫人ハ た、 > 和歌 は醉 へる が 

如く, < ^り か 51、 政 綱 次第^ 弛廢も る^も 拘 はら ず、 觔 撰 の 

, 一 1! お. K 十 玉 



三! 2 ハ十 gl 

第 七 章 和 歌、 歌 序、 及 び 艷 詞』 

桓武 天皇の 御代よ り、 淸 和 天皇の 頃 は 至る ま そ、 凡 そ 七 入 十 

年の 間 ハ、 漢文 學極盛 の 運 K 向 ひ 5 パ、 韻文 は て ハ 詩陚 の 

み v4 さりに 行 は れ、 特 は嵯峨 天皇の 如き ハ、 最も 之 を 好ませ 

給 ひ しによ り、 姬 宮は 至る ま で、 巧 L る 詩 を 作らせ 給。 ひ.、 さ。 

さ れ パ、 奈良 の. 朝に は、 驚く ベ き 發達を t ぇ> 和歌 ハ、 一. 時殆 

ん /す た れたる 有 f り ^» に.. 

然る に、 天 下 泰平、 日 旣は久 く、 文事 益 iS け, 3 ,i おひ、 淸和天 

皇 の 頃より は、 在 原 行 平、 在 原 業 平、 大友黑 主 等の 歌人 輩出 じ 

て、 和 歌の 再び 榮め べき 時述は 向へ り。 然 れ と も、 そ の 殊は盛 

ん はなり t c、 宇多 天皇れ 寬 平れ 頃より 後 t り。 こ の 頃より 

は、 大 営 人の 間 ュ、 歌 合ビ いふ W 殆 まり て、 歌 の 作 意 と、 風 姿 と 



警 ゥ歌を 載せた り。 故 は此集 K は, そ れ より 後、 延 喜の 五 年 四 

月 ま そ. 殆 と 百 五十 年間の 歌 を 撰 び た り。 然 れ と も、 ま 、 萬 葉 

時代^ 溯り て、 そ の 歌 を 採れ る も あ り。 後 の 撰 集 大抵 皆然 り. 

此^?水始め は、 体裁 >^禹 葉に 則り、 其 名 を も 續萬葉 集と 云 い C 

を、 新 K 部 立て をお し、 古 今 集と 名クけ t もの t りと い ふ。 其 

の 部分け は、 春夏秋冬、 戀、 賀、 覊旅、 雜体 等と 定め たり" 以後の 歌 

集 は、 概ねみ お 此集を 以て 模範と t 、唯 或 ハ 哀傷の 一 部 を 加 

へ、 或 ハ 神 祗釋敎 等の 分類 を增す の ,K 

此集は 出 そた る 歌人 ュら て、 有 名 お る もの を舉 くれ S 、撰 者 

の 人々 の 外 はは、 かの 六 歌仙と 稱 せらる 、僧正 遍 照、 在 原 業 

平、 文 屋 康 秀、 富 撰 法 師、 大 友 黑 主、 小 野 小町 等、 其 最 t る ものな 

り。 藤 原 敏 行、 素 性 法 師、 在 原 行 平、 伊 勢 等の 歌 も 亦 多 t。 

1 二百 六十 七 



三百. I ハ十. K 

歌集 ハ つぎく にあら はれ て、 源 賴 朝が 覇府を 開き t 頃 ま 

>c は は、 後 撰 は 次ぎて 拾 遺 集 あ り。 後 拾 遣, 金 葉、 詞 華、 千 載 等の 

, 撰 集 又 相次 そ、 凡 て 七 種。 之 より 嫌 倉 を へ て、 南 北朝の 時^ 至 

る ま そ、 凡 て 二十 一 代の 集 あり。 さ れ バ、 和歌 の 勅撰 盛 は t て、 

皇 家の 衰運 を 見る と いふ 議 論 は、 夙 は 見識 あ り、 氣 慨 ある 者 

のい ふ どころ 4^ り。 さ て、 こ れらの 歌集 K 載れる 平安朝の 歌 

, ど :奈良 朝. の と の 差違. 及 び これらの 歌集 中 の 俊 劣 まと は、 つ 

. ぎ K 論ず ベ ら 

古今 和歌 雄 二十 卷は、 表立ちた る 勅撰 雄の 濫腊 は.^ て、 醍醐 

矢 皇 延喜五 年 に、 御 書 所の 預 り 紀 貫 之 が、 紀 友 則、. 凡 河 內 ^恒、 

壬 . 生 忠 岑 等 と共に、 勅 を 奉じて 撰 び た る もの t り。 是 より 以 

錢萬葉 集 を 接 び 時 は は、 淳仁 天皇の-天平 寶. 字 三年 正月:^ 



物に 5^ せて 忍 ひを述 ぶ る こ、 こ 大に行 はれし が、 古 今 $i ^の 時 

代 に は、 題 を 設 けて わざ S 詠む 一と、 一 曆甚 しくな 9 しり ば、 物 

に ふれ 折に 臨み て、 實 况實情 を よ?、 いづる こ 7ヽ 之 よ 應 :、 し て 

衰 へ き。 是 れ 全く 第 一 章總 論 に 云 ひし 影響の あら C れた る 

ご、 殊に 歌合せ に て、 歌 の 作意,^, - 風姿 ご の 優劣 を 定め、 一 一 百 一 

, ^を も 褒 ^ 黜 陵 ,し て、 互 勝 S を爭ふ 一と 劇し かり, しに 由る 

な り。 故 に、 歌 よむ 者 は 、み な合詞 を擇 び、.^ を 構 へ 、さ ま/,, \ 'に 

思 ひ 廻ら し て 詠, けれ ば、 其 姿自 から 婉麗な り。 さ れば、 いま 

ざ.? 1: 下れ る^の 歌の 如 く、 全 く氣 力なき に は あら ぞ, こ い へ 

V- も、 彼 の 「海 行 か バ、 水 つく かば ね、 山 行 か ば、 草 むす かば ね」 な 

ぐ」 い ひ し、 万 葉 の 歌の 姿、 雄 偉に し て、 意 の: 生 誠なる よ 似 す。:: -ル 

を 以 て、 古 人が この 歌 休の 變化を 評し て、 大 和 は SR 子の 函ュ 

三お. 一 ハ 十九 



s 百. K 十八 

さて これよ り、 少 く 歌 体の 論 をの 乂 ん, 抑、 古 今 集の 時代 は- 

万葉集の 時代と 相距る C ど-僅 は 百年 餘り ^ る が、 其 詠みい 

づ る 歌の こ ろ、 歌に 用 ふる 言、 共 は 大 ド 異 t り て、 姿 も 調 も 

亦甚ざ 同. M から す。 特 .i- 著る しさ 相違 は 畏歌は 在 りり 抑、 長 歌 

は、 万 葉 集の 骨髓 t り >し に、 い:: 今艇に ハ、 晨星 落々 僅 一り は兩 一 マ 

首 を 見る の み。 K 兩 三 首と い へ と も、 姿 も 調 も 万葉集 は 載れ 

る もの ど ハ、 極め て 其 樣を異 せ り。 万 葉 集の 長歌の 詞の つ 

づ け 樣 ハ、 五 字 七 ネ とり 、、れ て、 七 字句 を 以て. 1? の 切る A も 

の.^ る に、 古 今 築の 畏歌は は、 詞 意 七 字 五 字と つ 、、さ て、 五 字 

句 を 以て 甸の 切る . ^もの あ り。 是 れ大は 調と 、なる と C 

ろに. J て、 後 は畏歌 全くす た れ、 今 樣 歌の 起る に 至り V- 第一 

着 歩.^ る ベ t 。さ て、 短 歌の 方 はありて n 、万 葉 時代より 



れり とはい ふべ から 气唯、 畏 歌の- -ハ 、如何に 論す と も、 萬 葉 

獨 ゃ^: の 畏 處 t る こ ど、爭 ふ ベ から や. -れと も、 其 短歌に 至りて 

n 、或, n 質 は 過 さ て, 文 は乏 I ち. -兔れ す。 古 今の 歌 に 婦人の 

國は 生れし 歌 なれと も、 奈 良の 朝 を 去る こど 尙未ざ 甚^ 

r ら ざ H は, 其 雄 壯活潑 なる 氣 風の 痕 跡、 尙、 歷 然 どして 認め 

得 ベ t 。その 文 質 孰れの 一 方 ri, も 偏せ す t て, 華 實を 兼ね 備 

/たる もの 多、 さが 如 さ ハ, 或ハ萬 葉は駕 すと も いふ ベ t 。是 

より 年代 を 經 るは從 ひ、 日 常人々 の 談話.^ 用 ふる : お と、 文 章 

ュ用ふ る 詞とハ ,益、 別 れ行 さたれ と えお 其 格調の 大体 n 更 

はか ハら す。 宗 とする 處は こ の 古今 維 は 在 り。 { 贯 ュ此 集の I 

は, 後 ^、歌 を讀む もの の 摸範ビ な り, 邦 國の治 亂, 櫂 家の 興亡 

はも 拘はら す, 又、 一 般ュ學 問の おれ へら はも 伴: 《 ず- 獨 り 珍重 

11 一〉 U 七十 1 



1 二:, w 七十 

て、 山 城ハ 女子せ H な り。 Si 一 都の 後 は、 丈 夫の を 、^代 下ぶ り 

は クソ せ て、 手 弱 女の め , ;::! 姿 W ぞ なれり ける ,こ、 いひた る 

は、 失 の こ ,こ にあら デ:/ 

か く、 歌 体の 一 變.^ たるの みなら ず、 其 も、 歌 に 用 ふるもの 

ハ、 成る に く 通俗 を 避 け.、 せ 1; 雅 にして 華麗なる もの を 擇びハ し 

さ れ t 、歌 の 調,^」 个 生の 俗 gi ぐ. - ハ、 稍、 差 別 を 生 じ、 か の 平語 を 

て 直に 歌 ,こする 一と、 上 代の 如くに ハ あら. さりし? - 明かな 

り。 然 れ ざ も、 土 佐 n 記の 中 に、 水 夫 の 詞、 直 ちに 歌、、」 なり し 

ま た、 小 す ら も よ く 歌 を 詠 、し し ぁ る を 考 ふ れ バ、 この 平 

歌 S の 懸 隔 は、 さ まで 著しから ざり し 一と 知る ベ し」 古 

今 $ ^の 歌 ハ詞も 姿 も、 萬 葉の もの,、」 異,、 J なるこ 、、/上 に 述べ 

しが ご ,、} し ,ュ 雖、 决 して これの ,. -を以 て、 古 今ハ萬 葉より 劣 



,しか 如き ものにし て、 婉魔: 

の 賀 に 當 り、 靑 海 波 を 舞 ひ 

かざして 立ち 出で たれば- 

る 、こ 見ね し 姿に 似た る ベ _ 

り しあ ,こ は掩ふ ベ か ら ず- 

は、 文脈 絕ゅ るが 如 

れ ず。 稍 讀者 を- 



1 > 



し 

し 



原 変- ^ 等 

ものなる 

其 歌に 件 

序の 如き 

事柄 は、 或 



して 厭 は 

の 文章に は、 一 篇 

り ぬ。 歌 .が は 

の ある を以 

に 其 文 章 の 

の 起源 を 論 



に 至 

ふ も 

は、 啻 

ま、 次 



極 ま 

し VJ 

-夕 H 

し さ 

-朱 一 一 

む る 

た , 

散文 

て、 便 

見 る 

じ、 或 



り 

大 



な 

ベ 



な く- 

一 )、 义 d 

輝 く 

ば、 其 

井川 

ね ギ 

あ り 

の 「セ 

る 事 _ 

之 を 

き の 

-此 集 



し 



そ の 

浮華 



一 了 

\ィ 



源氏の 君 

よ 



て 

さ 



、紅葉 

ま、 常 

歌 の 



,0- 



f 



ら 

立 



力 

の 

し 



.iy ノ 



-是 よ ; . 

ン テンス 一 を 以 て 

~ ^一一 一口 を 〈 

玆 に- 

み な 

の 成 



タ; 



ず。 述 J る 

ち を 

づー 百 七十 コ 1 



紅葉 

枝 を 

は 光 

に 陷 

如 き 

て 藤 

成 る 

,w も 

今 の 

處の 

"就中 



三 K« 七十 二 

せ ら れ た り。 

歌 序 の 論, 今 集 は 至りて 大. i 暄 t 。抑、 歌 序 は、 詩 の 小引 t e 

ど 同一 の もの は t て、 萬 葉 維な. I- の 歌に は、 漢 文の 序 ある も 

の りら す. かの 假名 文の 盛んに 行 ハ る- -は 及び て は、 從來漢 

文 はて 番さ たりら 歌 序 ぱ、 凡 て 假名 文 改め た る こど 勿 論 

t り。 さ て 歌 序に は、 歌 策の 序 ど、 歌 の 小 序 どの 二種 あ りに M 序 

はて 最も.;:^ 名 t る もの は、 古 今 雄の 序、 小 序 は て 著名 t る ハ、 い 

火 井川 行幸 和 i^? 序 等. t て、 共 U 紀 赏 之 の 作に 係 る、 小 序 yj 

. 雖ヾ" A ::^^ 篇 t る もの あ り。 今、 此 等の 序文 を 見る 表 ハ 和文 

の さ ま t れ き も、 漢 文の 意義,!? 調 ハ、 到る 處、 K ffi 面 : に 潜 伏す 

《"H 時 せら 行 はれたり t 漢文 は、 即 ち 本朝 文粹は 載る 處の も 

の はて、 四 六駢驪 t り。 さ れ は、 歌 序 の 文 も、 唯 之 は 和 装 せ t め 



れ と 

誤り』 

を な 

あ り 



同, 

^ ひ 

す 事 

と 、, 



仏る 性質の もの は t o。 或 は 假名 文の 

違 ひ 等 あ る を 

t ^ビ ii^ れ 必 * 



見 て 、首; 之 ほとの も 

、後人 の 偽作な る パ 



の 



と 



序 a 語 

,かヽ る 

い ふ 人 



格 ラ 

誤謬 

さ へ 



や 

,y^ 



み ( yj 

れ り 

お も 

り 。花 

る も 



古 

う た 

け る 

ふ 1 と 

は な 

の、 い 



C て、 あ め 



今 集 序 

ハ、 人 の 心 

世の 屮は 

,^,,>、 み る も 

く鶯. 水 は 

づ れ かう 

つち を 動 



をた ね ど t て、 よろ ク 

あ る ん、 事 わ ぞ > しけ, 汊 

の、 $ ^くもの ュっ けて、 

すむ か は づの聲 を 間 

た をよ ま ぞりけ る。 ち 

だ t 、目 は 見えぬ 鬼祌 



の 

ヽ 



貫 之 

言 の 葉 

ひいお 

、い^と 

らをも 

も、 あ ハ 

三 百 七十 玉 



と そ 

は、 & 

せ る 

t 生 

入れ 

れ と 



11ー 百 七十 四 

其 欲 仙 を 品評す る ぐ 一 ザ - ろ は、 千 古の 妙 文 に し て、 譬 喻の 巧み 

なるこ 、こ、 企 て 及ぶ ベ るらず。 これ 能く 集中の 主なる 人物 を 

比較した る もの なれ バニ 層玆に 載す るの 必要 を. 一 1 見 ゆるな 

さ て、 此 集の 歌 序に つ 化、 古 來 最も 議論 ある は、 漢 文 の 序 假 

名の 序 、こ、 共 にある 事 是れな り、 其 先 後 匿; 僞の論 朱 だ 一 止 せ 

ず。 然 れ ビ も、 序 文なる も の、 は じ め は、 比. 、漢 文 を 以て 綴りし か 

故 に、 古 今 の 序 も、 先 づ 紀 淑 望、 貫 之に 代り て、 漢 文 を 以 て 之 を 

書 き し を、 後 に 和文に 改, めしものなる ベ し 、こ の 說、 多 数の 餐 

成 Y 得た るが 如 し。 然 ら ざ れ ば、 仝 一 の 集 に、 和 漢ニ序 あ る ベ 

き理 なければ なり。 然 る に、 假 名文の 序 を、 歌 に揷む _ 、、」 、唯、 

比 集 あるの みに てに 一 € 今のへ 1 に は 勿 論 な く、 古 今 の 後 に も、, - 



も か 

め な 

こ の 

に も 

る ベ 

を そ 

1 1 つ 

三 つ 



ふ 

、し 

き- 

ぺ 



の 

-ぁ. 

V7 



奉 



よ 

よ、 

よ- 



さ か 

次 

る。 抑、 

の 六 

れ る 

プ:、 

力 ぞ 

に、 お 

な C 



山 



さ 

も 



な 

* 二 

よ 

よ 



る ベ 

一一 一: a の 

ノタ 

さ ま 

ひ と 



し 

1、 

.1 ノ 

つ 



> よ 



よ ふ 



し 



よ り 



"浪 花 津の歌 はみ か ビ の 御 

> 、釆 女の 

やうに て 

つなり-力 

に は そ へ 



ぞ、 手 習 ふ ん の 

らの 歌に も か 

、r/ 、 - OUV 9 

っプブ まま ひ 



や , J の 花、 夂-、 ごもり、 

るべ、、」、 さくや このは な. 



, Z 



つ く 

た つ 



み 

き 



の、 あ ぢ き 

の、 入 る も 



な く、 

,しらず て • 



よ 

よ 



み 



よ ;、 し 

み て- 

、、、し め 

ぞ あ 

か ビ 



ら へ 



ImlT 七十 七 



1ュ 百 七十 六 

お i ハ せ、 男 女の 中 を もや:^ ら ゆ、 た けき もの A ふの.^ を 

も な ぐ さむる は 歌 t り。 此 歌、 天 地の ひらけ 5^ ^ まりけ る 

時より、 いそ さはけ o'.^t か は あれと 、,世 はった はる 7- は、 

ひ さ , 「〈たの 天 は t て ^、下 照姬は はじま り、 あ らか ねの 地 

は て は、 須 乃 男 <J 叩より ぞぉ こりけ る. 千 早 振る 神代 ュ 

"よ、 う たの 文 」* 子 も さ i ら す。 す 4/.^ ほ は t てことの.. も わさ 

^ S かり けら C, 人 の 1 と たり て、 須 佐 乃 男 命より ぞ、 三 十 

文 字 あ ま りひと 文字 はよ ける。^ くて ぞ、 花 をめ そ, HI を 

う ら や 霞 を あ は れ ひ、 露 を か 4.- t ふ、 心、 言 葉お ほ く、 さ ま 

/\ ri, 4,,^ り は ひ り。 と ほさ 所 も、 S そた つ あ もとよりば 

じ ま り て、 年 月 を わた り、 高 さ 山 も, ふ もとの ちり ひで ノょり 

t り て, あ ま 雲 た,^ びく ま そ、 お ひの ゲれるが^.,-く は、 此 lii^ 



. ^るうた は かお さ こ どの 

うもれ 木の 人 れぬ 7- と 

す、 さ穗は いたす ベ-^ 一と 

め ケ 甲む へ バ、 か、 る ベく 

花の あ t た、 秋 の 月の 夜 ァ 、に 

は つ け つ A 。歌 をた てまつ 

て、 た よりか さ 所 はなと ひ_ 

n ゲき やみ はた とれ るに ひ < 

り とん * ろち め t けりえ か 

はたと へ、 筑波山 はかけ て" 

たの ^^ ひ こ A ろ は あまり- 

&蟲 のー乂 n に 友 を の び、 高 



£: し そくれ は、 色 の., -の 家に、 

^ り て、 ま め 4^ ると ころ は 〔、花 

は も。 あ ら.? ^1」 "り はた り ノハ」 の は 

4^ む あら ぬ。 古 の 世く の 帝、 春 の 

し" さ ふら ふん < ^0 ^ C 

らしめ 玉 ふノめ る ハ花を こふと 

ノ める は 月 をお も ふと て、 \4 る ベ 

をみ たま ひ て、 さ か t おろかな 

あるの みは あら す。 さ ゾ れい t 

-君 をね が ひ、 よ ろ こび 身 は すぎ、 

ふ nS 士の煙 はよ そ へ て 人 を こ-ひ、 

砂、 住 の 江の 松 も。 あ ひお いの や 

一二: n 七 •「 九 



二百 七十 八. 



君 はけ さ、 あ た の 

こ ひ -tn; 

とい へるな るべ 乙。 四 

我戀 は、 よ むと もつ 

濱の まさ 

といへ る,^ るべ し。 五 

いつはり の、 なき 世 

ひどの 言 

とい へる.^ るべ し。 六 

この 殿 は、 む ベ もと 

みつはよ 

今の 世の中、 いろはつ 



目 IT- 、 い 0L 

I は、 さ >x 

つ は は、 た 

さ じひ あ り 

KJ は、 よ み 

つ は は、 た 

4 ^りせ は- 

, ゆ- 

の 葉、 う れ 

つに ハ、 い 

みけり さ 

つ は は, と 



て い t は、 

やわたら 化 

とへ 歌, 

そ 海 の、 

つくす とも, 

..> ことう セ、 



り 



は ひうた、 

きく さの、 

の つくりせ り。 



さ、 人 の 心 花に t り はける よ り、 あ お 



ろ まり はけ 

か, の 御 時 も 

じり,^ りけ 

-M- るべ t 移 

の 御: m は 錦 

は^かとの 

り け り。 歌 は 

^ & マ」 ^ た 

り け る。 こ の 

世に 聞 え、^ 

よ り さ き J の 

る。 こ 丄 はい 



め たりけ 化 

呂 な む、 歌 の ひ 

せたり と いふ 

葉 を ば、 み だ と 

ハ、 人 丸 が 心 " 

人と いふ 人 あ 

赤ん の 上に た 

かたく 4^ む あ 

えく れ 竹の 世 

ありけ る。 こ れ 

けら:^ たりけ 

れ る 人 、つ」 づ か 



る, 彼 の 御世 や、 歌 の 心 をし ろし 

-ぉ ほ, Trlji つのく らゐ: W 本人 麻 

る。 こ れ は、 君 も ひと も、 身 を あは 

のめ ふ ベ、 龍 田 川 は^がる A 紅 

と 見 玉 ひ、 春 の ぁ ^^ た, 吉 野の 樱 

み な む お ほ え け る。 又、 山 部 の 赤 

あやら くた へ t りけ り。 人 丸 は 

く、 赤 人 は 人 丸の 下 はた、 む 1-- 

人く を お き て、 又 す 

J/\ わ 17 

る 人 

たいとのより /\ は、 た え ^ ぞ 

歌 を め て 4,,- む、 萬 葉 とかめ づ 

は^への 7~ を も、 歌 の -ひ vc- も t 



K ノ はお ゲ え、 を 

,A さ をく ねる 

ちた は 花の ち 

ある は年每 は- 

草 の 露、 水 の 沬 

か え を きりて 

とく.^ り あ る 

下葉 を t が め、 

は、 く れ 竹のう 

bl をう ら A?/ さ 

らの橋 もつ く 

め け る。 古 よ り. 



とこ 山の 

は も、 歌 を 

る を 

^ ゾ i び 

を 見 て、 わ 

-&r を う C 

^ -, -. 

は、 % 山 の 

あかつき 

さ メし を 

つ る は、 今 

る 4^ りと 

かく 傳は 



いひて ぞ t 

の 夕暮 

かけ は 

が 身 を 

^ひ 世 

浪を か 

の t ぎ 

人 はい 

は 富 士 

きく 人 

るう ち 



三な 八十 

ひで \ 女郎花の 



は 木 

み ゆ 

お と 

は つ」 

け S 

の は 

ひ、 よ 

の 山 

ま、 次 

哥 

も、 



ぐ さめけ 

の 葉のお 

る ま と M 

ろ さ- る 

び、 VC> た C 

屮の水 を 

ねがさ を 

ちの H を 

煙た N 

平 城の 御 



る j 又、 春 

つ-る を 

と をお. 

は、 昨日 

^ り し 

く み ^ 

ゝ、, / 、 

力 そへ 

ひ さ て。 

り、 

をん ケ 

時より 



ひ と 

の あ 

さ 入 

けさ、 

は さ 

も う. 

ド火 り 

あ る 

世 の 

t が 

ぐ さ 

ふ、 ひ 



雲 は あ へる^ 如 t 。よ める 歌お ほくき こえねば、 かれこれ 

を かよ は.^ て、 よ く し ら す。 小 野 小町 は。 いは t への 衣通姬 

の 流 ^ り。 あ はれ 4,.- る やう はて つ よから す。 いは ゾ、 よさ 女 

の t やめる 所 ある ふ 似たり。 つよ .0 らぬ は、 女 の 歌 な れ は 

t る ベ 大 伴黑主 は、 其 さまい や t 。いは ..> 、薪 お へる 山人 

の、 花の かゆに や.^ める が 如 此 の 外の 人々 K 名 iS める、 

野 a は 生へ るか つらの は ひひろ r、J り、 林 は. 3 ゆ R 木の葉 

の 如く はお ほ 一 りれ と、 歌 との i 思 ひ て、 其 のさ ま t ら ぬな 

るべ t 。か. る は、 今 すべらぎ の あめの. た、 <i4 ろ.,. -め を 7-、 

四の 時 こ A の か へりば 4^ む t りぬ る。 あ まね, Tn; 御 う つ く 

t 、 なの ま み、 八 島の ほか. < ^で t が れ、 ひ ろ, 御め ぐ、, -の か 

げ、 筑 波 山の 麓より けく おは t ま t て、 离 のまつ り マ」 

11ー巧 入 十 ill 



に ひ と り 

得 ぬ 所、 互 

ま り、 #1 は 

れ る 人、 よ 

かさ 人 を 

に 其名閬 

と も、 まこ 

心 を S す 



ふたり 

に t む 

と つ ぎ 

む 人 多 

パ、 た や 

えさる 

とすく 



はめ る 花の 色,^ 

,ハ たく I はて そ 

さぬ,. n; たらむ が 

C て、 始 め 終 り. た 



りさ o-.^ は あれ と、 こ れ 

あ る。 彼 の 御 時より この か 

はなむ. り はけ る。 古 G 7- 

ズら い この W を いふ 

^ さ や う t れぼ いれ も そ 

人 は、 卽ち 僧正 遍照 は、 歌 の 

t し。 た と へ バ、 瘡ュ かける 

在 原 業 平 は、 其 心 あまりて 

く て、 句 ひの もれる が 如^ 

のさ ま 身に おはず。 い n く 

如 し。 宇 治山の 僧 喜 撰 は、 こ 



111 百 八十 二 

ゝ TU ff 7 一 ) 、 

-R r ぺゃ、 人る i^N 

た、 年 は 百年 あ 

を-^ ュ:^ み、。 

は、 つ かさ 位た 

の 外 ュ、 近 ,TrI; ぼ 

さま は $ たれ 

女 を 見 て、 徒 

言 葉 :: 止 ら す。 VC> 

丄乂 屋康秀 はつと 

-ぁき 人の よさ 



と はかす か 

t か .^rb で。 いは ゾ、 秋の 月 を: る は、 曉 の 



ば れ て、 山 下水の たえ ぞ 、濱 の 

れ ば、 今 は 飛 ま I 川の 瀨 になる 

いはほ、、, "なる 喜びの み ぞ あ 

な,:^ ひ少 くして むな、 しき 名 

て れ ば、 か つ は、 人 の 耳に おそ 

ビ 、た な び く 雲 のた ち ゐ、 な く 

此 世に 同 、じ. く 生れて、 こ の 事 

び ぬ る。 尺 丸 なくなり にたれ 

ヾ J ひ、 時 うつり 事 さ り.、 た の し 

のうた の 文字 ある を や。 靑 柳 

せず し て、 ま さきの かづら 、水 

ビ バ まれら バ、 歌の さま を も 



眞 砂の かずお ほくつ もりぬ 

うらみ も 聞え ぞ。 さ , れ石の 

る ベ き。 そ れ がし ら は、 春 の は 

の み、 秋 の 夜の ながき を かこ 

り、 か つ は 歌の心に はぢ 思へ 

しかのお き ふ 、し は、 貫 之 ら が 

の 時に あ へ る をな む、 よ ろ こ 

ざ、 歌 の事ヾ J ゾまれ る か な。 た 

び、 か なしび ゆきか ふ ,二 も、 こ 

の絲絕 え ず、 松 の 葉の ちりう 

く傳は り、、、」 り- の あ ,二 久しく 

知 り、 HJ の 心 を 得たら む 人 は I 

三百 八十 五 



さ こ 。めす いと ま、 諸 の 事 をす て 玉 はぬ あまり は、 の 事 

を も 忘 れ じ、 ふ り は t 事 を > せお > J t 玉 ふと て、 今 もみ そ t 

a し、 後 の 世 はもった はれと て、 延喜五 年 四月 十八 日 に、 大 

內 記紀の 友 則、 御 書のと ころの ぁづ かり 紀の 贯 之、 さ さ の 

甲斐の さう 官凡 河內躬 恒、 右 衛 門の 府生壬 生 忠岑ら は ね 

ほせられ て、 萬 葉 は 入らぬ 古 ^ 歌、 i "つ ^らの を もた てま 

つらし め 玉 ひて t む U 夫 が ^ か は も、 梅 を か.^ すより はじ 

め て、 時 鳥 を, 入 紅 葉 を、 り、 雪 を 見る は 至る ま て、 乂、 鶴、 龜 

ュ つけて 君 を 思 ひ、 人 をも視 ひ、 秋 f 秋、 夏 草 を 見て つま を こ 

ひ、 逢 阪山は 至り 手 向 を 祈 り、 あ る ぱ 春、 夏. 秋、 冬 は も 入 ら ぬ 

く さ /\ の 歌 を む、, りら はせ 玉 ひけ る。 す ベ て 千うた 廿 

卷。 t づけて 古今 和歌 集と いふ。 かく このたび あつめ えら 



こ ,^ た、 春 の梅津 

小 倉の 山の と 

方の そら は ハ、 た 

水底 は は、 濁 れ る 

ふ ハ、 秋の 水に 

の 山 を 見れ バ、 織 

ち り て、 E 雲 らぬ雨 

星 と 驚 さ、 霜 の 鶴- 

の さ る、 山 のか ひ 

ま ど ひ て、 玉 立 早 と 

り。 入 江 の 松, 幾 世 

短, rn; の、 この も 



よ り、 ®! is よそ ひて 

り、 行く 水の 大 井川 

. ^びけ る 雲 も 4^ く- 

塵 t く て、 御 心はぞ 

浮 び て C 、流 る A 木 

る 人ん,, ^さ 錦と お も 

とさ こ え、 菊 の 花の 

河 邊 は 立 て、 雲 の 下 

は 鳴, て、 人 の 淚 を 

み え、 遊 ぶか もめ 水 

經 ぬらむ と、 いふ W 

かの も はまと ひ、 つ 



渡 守 をめ t て、 夕 月 夜 

行幸 ^.-玉 へ れ バ、 久 

み ゆ さ Y ま ち、 流 る ュ 

協へ る と、 詔 t て 仰 玉 

の 葉と あやまら れ、 秋 

ほ へ、 紅葉 の はの 嵐に 

岸 ュ殘れ る を、 空 t る 

るかと 疑が は れ、 夕 ベ 

お と し、 旅 の 雁、 雲 路 を 

^ の 、、」 て、 人 は t れた 

をぞ よませ 玉 ふ。 我 等 . 

た t さ 言 の 葉、 吹 く 風 

三百 r< 十七 



一二 百 八十 六 

の 《r を る か 如 く に、 い は ^..^ へ を あ ふきて 今 を こ ひ 

め 一の も, 

瀨 ュ 詣 クる 1 ヒと は、 宿 りけ る 人の 家 は、 久 しく や 

-程 へて 後 は S たり たれ S 、かの 家の 主 、「かく さ お 

ん やとり は あ る」 と、 云 ひ い,^ t て 侍り けれ は、 そ 

てりけ る 梅の 花 を 折りて 詠め る、 讲貝 

い 、こ- >\ ろ も t す。 故 禁 は、 

花ぞ むか t の、 香 はは ほひぬ る。 

大堰川 行幸 和歌 序 仝 人 

れ、 我 君の 御代 長月の、 九日、.. J の ふ い ひ て、 殘 れる菊 

を 惜み玉 ひ.. 又 くれぬべき 秋 を 惜み玉 はむ と て、 月 の 桂の 



大空 

ぞ ら 

て、 

な 

人 は 



と り 

だ は 

こ ^ 

之 



あ 



の 五人^い ふン 

M は 別な び. ノ ) 

後 撰 は 古今に 次 そ 成りし も の t 

るし く 劣れる が 如 し。 鴨 長 明の 無 

^備^り て、 其 さ 泠《 ま ち /\ ^ 分 

歌 古今に 取り 盡 さ れ て、 後 いくほ 

たく、 し て、 姿 を擇ぽ すし て、 心 を さ 

夜の 鶴 はは、 「後 撰 集 はやさし さ 歌 

も、 多 くま じり た り。 梨 壺 の 五 人、 心 

雲 御 抄 はは、 「梨 壶 の 五 人 めでたし 

の 撰 者 は 及 ぷ ベ から す」 と 宣 へ 

は備 はれる より は、 下 る事數 等、 其 

ら さる ぼ あり • 



れ と も、 古 今 は 比 ぶ れ ぽ、 著 

名 抄 ば、 「古 今 の ど. 3; 花 實 共 

れ た り、 後 撰 は は、 よ ろし さ 

さも 經ゃ. /り けれ ば、 歌 得 が 

さとせ り」 ど い ひ、 阿佛尼 の 

多 く、 又 みたり が はし さ」 歌 

々やか ハ りけ ん」 ど 、し ひ、 人 

どい へと も、 彼 古今の 四 人 

り。 耍 す る i 、十 〕 今の 花實 共 

弊 はや N 質に 過ぎ て、 文 足 



三百 八十 九 



、 三百 A 十八 

の 空 はみ >j れ. つ 、、草 の 葉の 露と 共 は、 う れ t さ淚ぉ ち、 岩 

浪 と 共 は、 悅 はし さ 心ぞ たち か へ る。 若 し こ の 言 の 葉、 世 の 

末 まそ殘 り、 今 をむ か はくら ベ て、 後 の 今日 を., Tn- かむ 人、 

海士 の拷繩 くり か へ t、t のぷの 草の 忍 バぞら め や。 

き -d-dl, 

古今 集成り てより 後、 和 歌 を 以て 一 代の 宗匠た る もの、 t バ 

t バ 勅撰の 命 を 被り さ。 村 上天 皇天 曆五 年、 大 中 臣 能 宣、 淸 原 

元 輔、 源 順、 紀 時 文、 阪 上 望 城 等。 勅 を 奉 や. r 古 今 以後 殆んと 五十 

年 問の 歌 を 撰びて 之 を 上 る。 後 撰 集 是 れ t り。 世 ュ此 集の 撰 

者 を、 梨 壸 の 五 人と い ふ 。梨 壺と ハ昭 陽舍は て、 歌 を 撰び t 處 

の 名,^ り。 此 時 始め て 和歌 所 4.^ る 官署を 置 さ 給 ひ t は、 前 .ュ 




原 通 俊 後 拾遺 和歌 集 を 上り き .此 集に 載れる 歌人に て 主な 

る もの は、 源 經 信、 藤 原 公 任、 藤 原 範. 長、 大 中臣輔 親、 源 重 之、 僧 の 

能 因パ U 暹 等 ,ニ し圃 媛に は 紫 式 部、 和 泉 式 部、 赤 染 衛 鬥、 大 贰 三 

位 の 流 あ り て、 其 歌 見る ベ きもの 多 し。 然 れ .、、」 も、 古 今 集の 秀 

でた る處 は、 華 K 共に 佳なる に 在る を 忘 れ、 次 第 に 古 調 を 遠 

か り、 優 艷 にして 纖 巧なる に陷 りき。 され ば、 此 纖の搜 ばれし 

當 時 に も、 古 ん な V- は 之 を 喜 ば ず。 後 拾 遣 の 姿、 こ 名 づけ て、 口 

惜き こごに 思 ひ、 誹 誇頻り に 起り I W い ふ。, 八 雲御抄 に 宣 へ 

る こ >」 あり, 「經 雷 卿ば かりこ そ、 楚 國に屈 HD^ が あり けん やう 

に、 ひ 、こ り お 體を存 .fvs て、 並 びな かりし か V- 、天 下 に 之 を よ し 

ビ 定 む るん も なし V こ、 當 時 の 狀、 推 し て 知る ベ し。 但 し 緇 徒、 女 

流に 至る ま で、 文 詞に長 t たる 人 の、 輩 出せし 時 なれ ば、 技 術 

三百 九す 1 



古 今、 後 撰の 二 集 に、 拾 遣 集 を 加 へ て、 之 を 三代 集 ビ い ふ。 は 

め は 萬 葉、 古 今、 後 撰 を 三代 銀、、」 いひし に、 拾 遣 の 成りし 後 は、 

之 を 加へ て ず!: 葉 を棄 てし ご い ふ。 萬 葉の 古 調 漸く 失 はる 

るに 從 ひ、 其 書 もまた 省かる ス に 至りし は、 、偶 然 ならむ や" 

拾 遣 は、 花 山 天皇 自 から 撰、:: せ 給 ふ ご い ひ、 或 は 一 條: 太皇の 

長德年 中、 大 納 言 藤 原 公 任、 勅 を 奉 じて 撰す 、こ も い ふ、 然 れ ビ 

も、 集 は 天皇 親しく 撰び 給 ひ、 公 任 卿 は、 之 が抄を 作り: しもの 

ならん V- の 說、 眞 に 近 きが 如 し。 そ の 歌 後 撰 を 去る こ、 こ 遠 か 

ら ず。 歌 を 引用す る に當 り、 其 原 を 誤り-しも 亦 多 し。 但、 此 集 の 

歌 は 幽玄 深邃 なら す。 意 義 明白 に。 文 字の ヒに露 はれ て、 餘 韻 

な く、 ロハ 管 風姿の すなほなる をよ し 1、. 一 せ り ,こ い ふ。 

これより. 九十 餘年 を經 て、 白 河 天皇の 應德 三年 に、 中 納 言 藤 



t か ば、 俳 諧 歌なら ぞし て、 非 

も 大に變 り ぬ。 要す る に、 輕妙 

卜:: 今以 おの 風に 飽 き て、 新 奇 

源 俊 srii 原 顯 輔。 基 俊 等 を 以 

歌 尺、 此 風に 靡きし 者 極めて 

かなる 者の 限り. を 撰び たれ 

ず 、こ い へ . 、こ も * 此 時代に あら 

て は、 輕 浮 な る 心に 思 ひたる 

俗 :^^i を さへ 用 ひ て、 よ みたる 

な る 堀川 百 首 前後 维 は、 此 頃 

是 より 先 き、 拾 遣藥の 中に 連 

歌の 名ハ なかり き。 金 葉 集 出 



諧 歌に 類す る も あり て、 歌 の 姿 

巧徵を 以て 主、 こするな り。 是 れ 

を 求む るより 起り しなる ベ し. 

て此 風の 率先 者 ,こ な す。 當 時 の 

多 し。 勅 撰の 和歌 » に は、 大 抵 穩 

ば、 あ ま り 異様なる 歌 は 多から 

はれし 百 首 , 八い P な -ビ に 至り 

ま ま を、 憚 ら f 云 ひ 出 、し 、又、 方 言 

歌 あり て、 奇 怪 ひ る 者 多 し。 有 名 

に出來 たろ ものな リ。 

歌體の もの ありし が、 い ま VJ 連 

づ るに 及 び て、 始 めて 連歌の 一 

三百 九十 三 



の ー點ょ り 觀 察すれ 

し。 是 よ り 先 き、 古 今 集 

また これ を 置 き、 又、 拾 

た 新に 釋敎の 部 をた 

是 よ り 後、 四 十 年に、 し 

トー. り,、 又 七十 年に し て 

を 撰 び、 又 四十 二 年 を 

載 集 を 上 る。 千載 集の 

に 開き て、 大 權 京都 を 

く 平安朝の ものなる 

金 葉 集、 詞華集に 至り 

さ ら に、 を かし からん 



ば、 さ すがに 名歌、、 J い 

に、 旣 に, 非諧 歌なる も 

遣に 神祇の 部 ありし 

て た り。 

て、 崇德 天皇 大治ニ 年 

近 街 天皇の 天 養 元年 

經 て、 後 鳥 羽 天皇 文治 

h 奏 は、 實 に是 れ源賴 

去りし 翌年 なれ ビ も 

事 勿論な り。 . 

て は、 古 調 を 慕 ひし も 

HJ を 求め て、 詞 のい ひ 



三百 九十 二 

ふ ベ .1? も の お. ほ 

の あ り 、し が、 此 集 

に 倣 ひて、 此 集. ま 

源 俊賴、 金 葉 集 を 

,藤 原 顯輔、 詞華集 

三年、 藤 原 俊 成、 千 

朝が 覇府 を縑倉 

,其 集中の 歌 は、 盡 

の な り 、こ 雖、 、 -- ヾ J 

かけな v~ を 用 ひ 



を o て 厭 は o めんが 如り と。 故 K 俊 成の 歌 は、 多 く は 雅趣 深 

遽 t る を 見 る。 然 れ ど も、 用 語 もまた 練 熟に C て、 練 笨の あと 

し. 俊 成人 とおり 温厚 はらて 人と 爭 ハ す >K 師藤原 基 俊^ 

源 俊賴と 相 善から ぞり > し 一り は、 其 徒 互 K 門戶を 張りて 相 毀 

り > し ^/ と, 俊 成獨ぞ f 然^せ す。 基 俊の 學カを 慕 ふ ど 同じ く, ま 

た 俊賴の 風体 を 取り ど S ふ。 俊 成:^ 元久 元年 は 九十 一 は 

て 薨 じ ぬ。 其 子 定家次 そ 和歌よ 巧み はらて 、遂に 之 を 以 て 其 

家の^ 業 ど t す は 至れり。 

上 は 述へ來 りら もの 咲 平 安 朝の 敕撰 歌集た る が、 も とより 

和歌の 極め て 做 t り >.レ 時代 t れ ぽ、 私 は撰び^3歌ig-ゃ亦甚 

ぶ 多ち 貫 之 の 新撰 和歌 集、 藤 原淸輔 の 續詞華 維、 (5 S 就 S % 

撰び し, 5" のな れ^^ 奏 覽.^ 經ズ翁 i ) I ) VE E fc-^b S 去 

さ. し ュ よ. o、 救 撰に 冽 せす 」藤 原 の i^il の ノ立 3 B. お 

一二 百 丸十 玉 



Ill 百 九十 四 

部 ■ 別に 設けられぬ。 詞花 集ま^ 同 。此 章 の 尾 は、 源 俊 賴 , の 散 

木 和歌 よ り、 充 分お る洌 證 を 引きた れは參 看す ベ し , - 

,原 t 成 ハ、 金葉詞 華の 風姿 を 恶 >レ ど 思 ひたる は や, 其 勅 を 

受けて 千載 維 を 撰び,, -どさ は さ、 注 意 して 優美 t る 風姿の 

もの を 採り t ゥ は、 其 歌 は、 恰 も 古今 集の 歌 を、 細 小 t る 摸 型 

の 中 K 入れた る もの く 如 t 。盖 >レ 後 拾遺の 風 ュ、 少 C く 實 を 

添へ たる もの とおれり。 俊 成 は 後鳥羽 天皇に 仕 へて 寵 遇せ 

ら れ、 皇太后 宮 太夫 正三位 は 至り t 人 t り。 世 K 之 を 五條 の 

三位と いふ" 幼 s^t て聰慧 和歌 を 巧; 、にせり。 俊 成 、常に い へ 

ら く、 歌 の^おる ところ は、 た A 大体 を 得る は あるの i 。雕 ぎ 

を の み。 事 と す ベ ら ず。 た と へ は。 畫 の 妙 t る も、 た . ^自然の 

韻 致 は 富む K あ り。 徒 ら は丹靑 修飾 は の み 心 を 用 ひま ぽ、 入 



かく 歌の 繃ん, ^ふり... - 間に は、 歌 人に 往々 奇異,^ る 言 行 あ り 

と いふ 降說ぁ り。 盡 く は 信 を 措 さがた t と い へと も、 亦 以 

て當 時の 事情 を 窺 ふ は 足る ベ 、し。 古 の 歌の 如く は實 際の 情 

を 詠す る こと ハ 漸く 減じ、 こ ど さら は搆 へ て 歌 を 詠む こど 

行 ばれ >レ 時代 は, 能 因 法師 は、 か の 「都 を ば、 霞 と 共 マ/た ち f か 

と、 秋 か せ ぞ 吹 く, 白 河 の 關. I い ふ を 詠 じ 如何 はも 名吟^り 

ど 思 ひ > し.^ と、 實 事ュ あら. *v と 譏られん ことの ロ惜 く、 乃 ち 

閑 居 し. て 顏 を H は 晒 >し 、旅 ュ ありち 檨 >し て、 さ て かの 歌 を 人 

は 示 、 t と い ふ。 又、 當 時、 風 俗 甚 > しく 壞れ て 、男. 女 の 間、 極 めて 猥 

り .;ケ り t 一り ば、 織- わ 歌の 多く t て 巧 I 4^ る は 勿; jg t る が、 ま A 

ま,^ 歌の ため は、 品 行 を 汚す こと も あり き。 侍 賢 門 院(^ パ 被 

后.) の 女房 は て、 歌に 堪能 なり t 加賀 とい ふ は、 ヌ ね て. より、 思 

三 V. 九十 七 



1 モ fy?^ 十. K 

師の玄 々集 等、: K 最も 名 ある も の t り。 而 して 躬 恒, 素性、 業 平、 

敏 行、 能 宣、 貫 之、 伊 勢、 や 5 55「 等 を 始め と t て、 前 K あら はれら 大 

家 は、 各、 其 家の 集 4.,,- る もの ありて 世 は傳は る。 歌 を 詠 ミ歌を 

作る 一と 敎 ふる 書、 即 ち 歌 話と も いふべき 書の、 此 時代に 現 は 

れ t もの また 少 からす,^ て、 歌 の 病 を 論 じ、 歌 の 技術 を說く 

^.^、漸 く 行 はれ さ。 籐 原淸輔 の奧儀 抄、 袋 草 子 及び 和 歌 初 學 抄、 

藤 原 基 俊の 悅目 抄、 藤 原 公住 の 新撰 髓腦等 咲 を の 中 はて 最 

も 見るべき ものと す。 か の錄倉 時代 至り て、 順 德 天皇の 撰 

ぴ給ひ り、 人 S 御 抄 も, 亦 大 は 貴 バ る 。これより 髓腦 や う の 書、 

世々 多く あら はれぬ パの 和歌の 上に 厳然 さる 法式 をた て、 

これ をし て、 狭 隘 4„,- る 天地の 中に 跼贿 せ.. - むる は 至り ta. 

其 遠源實 ^玆 はあり ど いふべ ち 



賴 實 は 「木 葉 ふ る、 宿 は,. n; さわ く、 事 ぞ t 、さ 一の 一 首 ^五 年の 命 

を 縮めたり と い ひ、 道 因 は、 死 後 は 千載 集 は 其 歌 入れり とて、 

俊 成の 夢枕に 立ち て、 感 謝 の 意表: 《 t たりと い ふ 類、 枚舉^ 

,ら J S ュ吉田 令 世 か、 歷代 和歌 敕撰考 K いへ る 一節 を 

揭 けん 

(前. 略.) 木 曾義仲 信濃路 5^ 起 り、 源 の 賴. 朝 伊 豆 に 起 り て、 ま つ 義 

仲 都 を.^ め つ る 其 ま ぎ れ は、 門 さ C こ め て、 ひ そ L 居られ 

つる 俊 成 卿 こ そ、 千 載 旌をは 撰 バ れ け れ。 世 の 中く つかへ 

り、 君 ほろび 給へ と .< ^ビ も は 生死 を 仝 じくせんと は 田 I は 

す。 よそ は 05^ ま、 レて 引き こもられた る、 も の A た,^ さは: 

何 はかた とへ ん。 歌 詠 む 人の よつ」 らに t て、 世 の. 中 は お ぎ 

おひ 無き マ」、 か バ かりにも 至れる ^、皆 かの 心 やわら t 

111 百 九十 九 



三百 九十 凡 

ひ こと . を-ふ 柴 の、 こ る はかり. f< - る、.^ ゆき せんと は、, 一 ど い、 

ふ 歌 を 詠みお きけ る ゲ、 れ ^ じ く は、 然 る ベ 、さ 人 と 勤 I を 通 

じ、 中 の絕 えし 後.^ 讀 I たる もの とせ は、 歌 集 t と は 入 れ ら 

れて 一 段の 面目 t るべ., -と思 ひ 居た り。 乃 ち 花園の 大臣 を 

相手 どら て、 其 計 書せ t 如く ュ、 かの 歌 を 贈りら か . は 、大 臣 も 

大は哀 を 催 t i 歌^ 千載 集は錄 せら れ、 此 婦人 は 「ふ C 柴 

の 加 智ー」 一と て、 も て はやされ^と いふが こと さ、 其 一 冽,^ いり。 

滿廷の 人 々、大 抵 天下の 事 を 餘處は t て 顧み 气 ロハ 管 文弱 は. 

のみ 流れ t が、 さ すが はこの 方に は、 熱 心 まり >レ こと 驚く は 

堪 へ た り。 藤 原 長 能 は 「三 月盡」 と いふ 歌 を 廿, 日 あまり 九日と 

いふ は 春の 暮れぬ ると 詠、. - て、 公 任 は、 春 は 三十日 は 限る も 

のか はと 難せられ t か S 、澳 惱 t て 遂ュ身 まかりし と いひ、 



* り ま ゐらせ 候 はんす れ。」 ど 云 は ぁ ら チ や。 俊 成 の 之 を 

諾 せ ^^ と さ、 忠度 は、 「か は ね を 野 山 は 晒さば さら せ。 う さ 名 を 

€1 海れ.^ i は 流さ バ,^ が せ。 今 はう さ 世に 思 ひお くこ ど t 

>し, 一 ど 喜 び て、 さ て 一 族の あと を 追 ひ t ュ あらす や、 藤 原 氏 の 

驕奢を摸^^て懦弱は流れらとは い へ、 平氏 は 武人 t り. 此 人 

は t て尙然 り、 俊 成れみ 獨り咎 む ベ さは あら す。 當 時の 有様 

以て 知る ベ さの み。 

世の. 中の 治乱 盛衰 は 如何にも あ れ。 歌 の、./ は 獨り鏃 んな ^ 

C か !^、 歌 合 t と も、 追 々は 其 巧に を 弄せん ため は、 S 々 の ェ 

風 を 凝 ら し、 或 は 調度の 品 ^ 付, Tn; て 歌 を 合 せ、 或 は 花卉 禽 獸、 

其 他 さま /\ の もの を 題 どらて 歌 を鬪は し、 或 は 一首の 歌 

の 中 は、 數 箇. の 題 の 意 義を 詠み 込む 4.=- との 戯も 出て 來 たり- 

四百 1 



るより、 かくは,. 汐,^ がる ュ こ 

を 撰 はれさる は、 打 ち あ かりみ 

または いふか; St さ稚 子の、 た 

C 。こ れ を 譬 へ は、 春 のま I の、 風 は 

は、 ひ そ i 居 て、 長 閑 t る 花の 頃 

どへ て ん。 古 へ を 思へば、.^, く は 

滔々 たる 大宮の 人、 實 ュ かくの 如 

へ。 薩摩 守忠度 は、 平 族の 中 はて 人 

時 は、 淀 より 取て 返 t ブ 、こ の 俊 成 

ベ さ よ し。 生 涯の 面目 ュ 一 首 まり 

候卷 もの 、中 は、 さ りぬ ベ- 歌! 1^ 

かふ- \ り て、 草 の 蔭 はて 嬉 ど存 



そ あ- れ。 あ の 中に 居て 歌集 

やび たる 業と や 云 はま^。 

は ふ れ は 近 ビ や いはま 

や く 雪 霜 さ む さ、 冬 の 日ュ 

を 待ち て、 さ へづる はやた 

あらさり -fi^ り 云々 

く t り き。 さ れとも 試に 思 

傑 ま り。 そ れたュ 都落ちの 

を訪 ひ、 「撰聚 の 御沙汰 ある 

とも 御 因 I や」 り た COM ュ 

n ヾ、 一 首 ん /《 り と も 御 因 心 を 

じ 候 は ゾ、 遠 さ 御 守 どこ そ、 



催 馬 樂、 期 詠、 今 樣等を 總稱、 して^ 曲 ,二 い ひ、 又 唱 歌 、、一 も稱 ふ- 

今 催 Ml 樂の 一 例 を 歌合、 艷詞 等, こ 共に、 和歌の 終りに 載 も。 今 



樣は 却り て 源平 盛衰 記、 平 家 物語の 時代に a 

るを以 て、 更 .ffis により クー を豫倉 時乂に 一展る ベ 

其 年代 を詳 かにせ ぞ。 殊 に 艷詞の 如き は 一 種 

い へ Vj も。 も ビ 歌の 如く 之を鬪 は、 し, しもの な 

之 を S にあぐ る も、 Aw ,し 大過な かるべし ノ 



る ベ きもの あ 

、し。 但 し 艷詞ハ 

の 散文な り,、 J 

れ ば 、類 を 以て 



,.n<fr 集 



春た ちけ る 日 



貫 之 



四百 二 

§ ,堀 河 天皇の 如き ば。 最 も 歌 を 好ませ 給 う て、 百 首 を 撰び 給 

ひ t こと も 再度に 及びぬ, また 男女 を ことさら は番 n せて、 

艷書 合せと S ふ を さ へ は t め 給 ひ ,TV さ て 長歌 は 早く 衰 へ 

て、 古 今 集 はも 旣は 僅ば 二三 首 あるの み、 それお ュ、 旣 は 萬 葉 

の もの K 比する 能 は 4^ る は、 前 は 云 ひ t が、 是 より 後ュ. ハ、 長 

歌殆 んと其 跡 を 絕っは 至りぬ • 

又, 我國 は、 上代 以來 神祗を 祭る はは、 祌樂歌 あり t が、 平安の 

朝に 至りて も、 其 新た は 作られ t もの 少 から 气ま た 里 巷の 

謳歌 を 唐樂の 音調に 合 t て、 平 安 時代の 人 を 喜 は t A 催 馬 

樂ぁ り。 詩 文 妙 一句 K 曲節 を附 して 吟誦す る 則 詠^る もの あ 

り。 又、 今 樣ど稱 へられ て、 當 時の 人の 嗜好 は投せ t 歌 あり。 こ 

れ畏 歌の 衰 へ t は 代 はりて 大は行 はれ t もの t り。 比 等 の 



河原 左大臣 だ 

て、 鹽 竈と い ム 

る i 見 て、 

, (ノ 、ま さ バ」 け ふり 

うら さび 

お み な へ ど 

を くら や ま み ね た 

へで ナ 

五節の 舞 ひめ 

天津 風く も G ^ よ 

乙女 C す 

題 ら す 



くれ 給 ひ て 後、 ゥ の 

ところの さ さ V つ」、 つ 

絕 に ^3 t \M が ま の" 

C ノ、 も 見 え 度 る 

い ふ 一と を、.^ の 上 は 

ち な ら C サ く 鹿の- 

^ -V ゲ) る 人 r て 

を 見て 

ハレ ^吹 さと ザ よ" 

かたしば t と、 メめ 



Z 



ま 



力 



く りたり、 フ 



な, 

ね さ て、 



ん。 

E 百 i 



袖 ひ ^.ン て む す び ら 水 の こ ほれる を, 

春た つけ ふの 風 やとく らん。 

仝 

さくら 花 さ- rjly はけら。 も It 引の、 

山の かひより 見め る 白 雲。 

志 賀 の 山,」 え は、 女 の お ほく あ へりけ る は, 

つ か は け る。 <ェ 

あっさ 弓 はるの 山 へ を こえ くれば、 

道 もさり あ へ. 花 そちり なる 

秋の 野 はみ たれて 咲け る 花の いろの、 

ちく さは もの をお も ふ 頃. を * 



おと は .3 けさこえ 來れ パ ほと i ぎす、 

隨 はる は 今ぞ, f.;^" く.^,^ る 

II の ふりけ る をみ て 仝 

雪ふれは木^.-ュは-^ぞ咲はける、 

い つ れを瞎 どつ」 きて 折ら ま I 

さ A の ははお く 霜よりも ひどりぬ る 

わか 衣手 ぞ さえ まさりけ る 

春の 夜 梅花 を 凡 河 

はるの 夜の やみ は あや 梅の 花、 

色 こ?/ みえね 香 や はかくる く. 



, 西 具 

わが .stl は 都の たつみ^.^ ぞ すな 

よ を ケ.^ ち 山 と 人 は いふなり。 

題 らす .讀 人-^ らす 

春^す みたてる や いク こみ よし野の、 

芳の 、山に ゆき はふり つ 入 

三月 は 閏月の ありけ る 年 伊 0^ 

さくら 花 はる 加 はれる 年た はも、 

人の-ひ は あ ゥれゃ ハ する 

櫻の 花れ ちる を 紀 友 則 

久ー りたの ひかりれ とけさ 春の 日ュ、 

ク 心.^ く 花の ち るら .<。 

音 羽 山 を 越 ゑけ る は、 時 鳥の t く を、 さ ム て 



わが 宿の 花見が てらに く 

ち り t ん 後 ぞ 戀 

もる 山の tl とり はて 

ら露も t くれ も いたく 

下葉の こらす い 

田 村の 御 時、 一と は あた 

ビ ハふ& は、 こもりけ 

ける 人に、 つ か は t け 

わくら はは ビふ人 あら は 

も 乙 ほ- 1,^ れづ > 

花 盛 は 京 を 見やりて 

見つ」 たせ は 柳 さくら を こ 



る 人. は、 

かるべ さ。 

仝 

もる 山 ハ . 

ろ-、 つき はけ り 

り て, 津 の 國の須 磨 

る は、 宫 の 中に 在り 

5. 在 原 行 平 

すまの 浦 は、 

わ ぶ ど 答へ よ。 

素性 法師 

き ま ,"p て、 

四百 九 



ビ 4 

け れ 

ちり をお 



白菊 

こ ろ あ 

題し 

吉野 川よ 

る 人 



り 

は 



、を 

す 



の 

は 

花 



も 

ク」 

よ 



り、 常 夏 

。みて、 

ゑ 

妹と 

を ら 

ま と 



ど 

わ 



は 



人 こ 

く 云 

さ け 

i て 



そ 

6 



四百 八 

の 花 を こ ひ は、 お こせたり 

仝 

よ り 

つ の 花- 

仝 

の、 

の はか • 

仝 



ぞ 

や 

せ 



田 d ふさき 

ぬると こ,^ 

をらん 初 霜 

る ら ぎく 



つらから め。 

て t 一と は 忘れ 

け る を、 昆 ^ ま 



れ くりけ る" 



じ。 

う で さ た り け 

仝 



世の中 はたえて さくらの.^ かりせ バ, 

春の こ A ろ ハ のとけ からま 

病 て、 よわく 4^ り はけ る 時- 八ェ 

つ ゐ 行く 逍ど はかね て 聞きし か と、 

さ J 乃 ふさ" と は 田 5 はさり を 

題 vC> ら す よみ 人 ら^ 

都 い ぞ -^ け ふ み か の 原 い ク み 川、 

か はハパ せむし ころも か せ や. ま。 

月のお もし ろ り け る 夜., 曉 が た ^ ■ へ 

淸原深 養父 

夏の 夜 はまお 宵 n にがら 明けぬ る を、 

雲の ぃクこ K 月 やきる らん。 

四百 十 1 



四百 十 

P ぞ はるの に^さ.^ りけ る。 

奈良 のい そか、. -寺 K て、 時 鳥の 嗚 ける を 

仝 

5, その .o み 古, 5; 都の ほと 丄ぎ を、 

聲 はかりこ そむから * り けれ * 

題 しらす 仝 

今 來んビ 云 ひ t はかりに 長つ,. の, 

有 明の 月 を まち ぃク るか.^。 

わらび 仝 

jP たち も ゆと も 見えぬ くさのは を、 

た れ^わら ひと,^ つけ そめ けん。 

4^ ぎ さの 院 はて 櫻 を 見て 在 原 業 平 



寬平御 時、 せ ら れ け 

菊の花う ゑたり け 

濱 のかた は、 菊 う ゑ 

秋風の ふさ 上 はたて る 

は 4^ か あらぬ 

-ほ と A さす 鳴く やさ つ 

あやめ も 乙ら 



g t らす 



ii:: ノヽ水 $ ^教か くよりも 

思:^ ぬ 人 を 



Z 



る 菊 合 は、 す はま を 作りて、, 

る は、 く ^ へ 玉 ふ 歌、 吹 上 の : 

たりけ る を、 

0- らさ く: S 

^波の よす る^。 

よみ 人 t らチ 

,v さの あや め I: 十、 

ぬ 15 もす る か 介 

よみ 人 し らチ 

さ に 

りけ り。 



も ふ お 

題 しらす 壬 生 el 51「 

rar 白 十三 



四 ほ 十二 

題.^ らす 小 野美材 

女 郎 花お ほ か る の ベ に やどり & は、 

あや.?.;^ く あたの 名 を や 立, なん、 

題 や ^ ら す よみ 人 v$ らす 

木の まよりも. 來る 月の かゆ 見れ メ n 

こ、 ろクく t の 秋は來 はけり。 

大江 千里 

月見れ パ ちく はもの こそ 一り た..,^ け れ。 

氣身 ひどつ の あ i は ハ あらね と、 

題 t ら.^ で よみ 人 りら す 

ひ 1! ははね うち 一り はしと ぶ p の、 

數さ へ 見め る 秋の 夜の つ さ。 



ほ の ど 明 石の 浦の あ さ ぎ り は、 

島 かくれめ く奇 をシぞ 4i も ふ * 



お } の 長 , ジ た 

ち はや ふる 神 ま 月と や 



う 



山 嵐 も 

こ さ ちら 

庭の ね も K 

白雪の 



紅葉と とも は 

さむく 曰每は 

あ ら れ ,二 ぶれて 

む ら /\ 見め る 

つ <P り /\ て 



. 凡 河 內躬恒 

けさより ぱ く; せり も あ へや ビ 

ふるさとの 芳 野の 山の 

なり めけ バ. 玉の をと けて 

もこ ほり いやか. たまれる 

冬 草の うへ は りちく 

新 玉の 年 を あまた も 



過 t つる^ ま 



四百 十五 



四百 十四 

久 方 の" 月 の ク ら も 秋 は ,^孓 ほ、 

も i や ン > タれ パ やて り まさる ら ん。 

題.,. -らす よみ 人 らず 

君 ゃ來ん つ」 れゃ行 かんの い や」 よ ひ ^^、 

横の 板戶 もさ A す ね ^ け り。 

厘… りす よ L 人し らず 

一り た み こ そ 今 は あた. れ こ れ た く t、 

亡 心る A ひ ぅズ 、せ あらま t もの を。 

題 じらす. 小 野 小町 

思 ひ つ ; ぬ れ バ や 人の 見 え つ ら ん、 

夢 と C .^ バ さめ ら、 > ズ^ を。 

二し らす ょみメ らチ 



いと ダ く 過め . ^たの 戀 さ 5 

. - うらやま くも かへ るな み 一り ま。 

酒の み て、 醉 はの り て、 人 人 子供のう へ た。 と 

申 t ける ついそば、 兼 輔 

人 の お やの 心 はやみに あらね と も、 , 

子 をお も ふ 道!" ま, s、」 ひぬ るか ず。 

え > ら 露 は 風の ふき >レ く 秋の 野 は、 

つらぬ さ-とめぬ 玉ぞ 散りけ る * 

七夕の 日 よみ 人^ら 

セ.^ の あ.? の戶 わたる こよ ひさへ、 

: . をち.^ た 人の つ れ かるら ん。 二 

© 百 十七 



TOI 百 十六 

後 撰 集 

正月 一 日ニ條 のき さいの 宫に て、 白 き お ほ 

うちぎ を 給 はりて、 藤 原敏行 

降雪の みのし ろ 衣う ちきつ . -、 

. はる 來に けり、 こね、 ころ かれぬ る。 

5^ 貫 之 

春霞た なびきに けり ひさかたの、 

月の り つら も 花や さくらし。 

あつま へ。 まあり ける に、 過 ぬるる た、、 ,> ひしく 

覺 え け る ほ ビ に、 川 を 渡りけ る、 波 のた ちけ る 

を み て、 在 原 業 平 



でかへ し - - 

紅葉 もし ぐれ もつ らし まれに 來て、 V 

かへ らん 尺 を ふりや 、乙 ノ め ぬ * 

さため たる 男 もな く て、 物 をお も ひ 

, ,4 る. こ ろ、 . 小 野 小町 

あまの すむ 浦 こく 舟の かぢ をな み、 

よ を ぶり みわた る 我 ぞ悲 し き * 

. : ... いその かみ、、: f いふ 寺に ま 、つ で 、 、日 

の 暮れに けれ バ、 夜明けて まかり ,0 

へ らん 7J 、、ヽ J V ま り. て、 この 寺に 遍昭" 

侍る、、」 尺の 告げ は ベ り, けれ ば、 も の 

いひ こ > ろみん ビ て、 い ひ 侍り. ける、 

.四 ず 十九 



母の ぶく 

、あへ り 

五月雨に ぬれ 

扇 ズ 

. . 御 かへ し 

お ほ 方 も 秋 は 

露 け 

十月 はか 

かりたり 

た、 た づ ね 

もみ 4^ 葉 は を 

時雨 



は 

さ 



て、 さ 

る ^ 

そ >^ 



ひ 

て 



と は 侍り 

返事、 

はいと 

る 秋 の 



び ら 

る ら 

は、 大 

れ と 

つ ろ 

t さ 錦 

と も 



さとさ 

ん铀を 

江 千古 

も、 侍 ら 

は ^け 

と 見 



丄 



わ 

5 

3 よ 

る 



はふり 出 



け 

び 

ぞ 

て 



w ほ 十 A 

る 、先 帝の 御 ふ 

近衛 更衣, 

く 

C さ 

延喜 御製 

と、 . 

おも ふ。. - 

と は、 あ んと てま 

と t れ は、 歸 り で ま 

原 .忠 房 

ぞ C o。 



うらやま O くもす め る! IT かた" 

題 t らチ よみ 人 し $ 

時き I まくや さ 月の 、ヒ じかよ も、 

ひとり t ぬれ^ あか t かねつ ュ。 



拾 遣 集 



大覺寺 は 人々 あまた ま クり て、 ふ る さ f§ を 

よめる、 藤 原 公 任 

の 音 はたえて ひさ。 く^り ぬれと、 

. 名 こそ,^ ゲれて ほき こえれ けれ。 

四百 二十 一 



四百 二十 

岩の 上 は た びね をす れパ いど さむ t、 

I 台 の ころも を われ はか さ 女ん。 

かへ t 偕 正遍照 

よ を そむく 苔の 衣ハ た、 y ひとへ、 に 

かさねば う と いや」 二人ね ん、 

延喜御 時 月次 序屛 風に 素性 法師 

あら 玉のと したち かへ るあ^た より、 

. i. た. る A もの ハ ラ ぐ ひすの こ ゑ 

法 師 は らんと 思 ひ 立ちけ る 頃、 月 を み て 

藤 原 高 光 

^くバ かりへ /り たく 見.^ るよ の-^ 一り 



屛厕は p 

ゎゲ 宿の さ ね や 春 をへ たつらん、 

夏來 はけり と 見 ゆる 卯の はな。 

冷泉 院御屛 風の 槍 ば、 梅 花 あ る 家 は、 

まら と來 たる 所、 平 兼 

我^ 宿のう めの たち 枝 やみえ つらん、 

おも ひの ほ^ K 君が さませる。 

題 o> ら す よみん らず 

樱 がり 雨 はふり さぬ お,^ じくば、 

濡る とも は^の かゆに^ くれん。 

子 はま かり 4i くれてけ る 頃、 東 山 はこ 

€ り て、 中 務 

四百 二十 三 



々やい- 



すて ふ 我が 名 は i い き 立 は 

人 C ら. す こそ 田 5 ひそ 

入道 式部 卿 親王. の 子の 日 

とせ ま そ 一り ぎれ る. K もけ ふ 

君 は ひ 一 りれ てよ ろク 

題ら らす 

:某せぬとさハの山Kすむ^..^ 

ぶ仆 の れ女 さて や 秋 を 

題 しら. SV 

花 は ほふ もの からつ めけ き ハ、 

こ の め も 物 を 4i も ふ.^ 



け 

て.、 

、 



り 

は、 

る 



壬 

大 

は、 

仝 



ら ん„ 

仝 



四百 二十 IV 

生 忠. 見 



中 臣 能 41 



る ベ o„ 



信 濃の 國 は 下りけ る、 人 の 許に 

月 かゆ は あ かす 見 る 1 と も更 科の、 

;.: , .- 山の ふ-^ と.!^.,^ が,^: すま 

物 名 ひくら,^ 

今 こ, ん とい ひて わ^れ t あ t だよ 

, 思 ひくら t の ね をぞの み 

ほ つ. せ へ 詣. そ 侍りけ る 路 は、 佐 保 山の 

ど^ま かりや e り て、 あ た ュ、 露 の 

立 渡りて 侍り けれ. V、 惠 慶 法 師 

紅 葉 見 はや e れ るつ J れと t らねは や、 

さ ほ の 川ぎ りたち かくすらん ノ 

四百 二十 五 



つか は t け 

仝 



君" 

紀 忠 



り 

鳴く. 



gs¥ 四 



晚 け t も る さ 

: , : おも 

北 宫 の も 

行 やら そや ま 

今 一 

河原 院- - 

. ふ を 

入 重錄 t ゆれ 

. 人, し 

題^ら す 

思 ひかね いも 



一り ね バ こ 

ひたえ せ 

ぎ の屛風 

ゃノ く ち し 

と > し もぶ び 

て、 あ れ た 

る. ii^ の さ 

そ 見 え ね 

が り め け 

さむく 千 



ひ 山 ^ 

ぬ 花の. う 

ク」 

つ- ほ と V 

さかま ほ 

る 宿 は 秋 

び > し さ は、 

秋 s: 來 は 

バ 冬 ^ 夜 

と り 鳴く 



く 

> し 



來 



ら、 

r ぶ。 

ズ え . 

源 . . 

す、 

さ は / 

と い 

惠 慶 



の、 



け, 力 



公 S 



£ 



之 



り 



後 拾 遣 集 

むつ さ、 C かり は、 津 の國 はありけ る 頃、 人 の 

も ビ ュ い ひ つ か は け る、 能 因 法師 

心 あらん 人に 見せ はや 津 のく はの、 

難 波 あたりの はるの け t さ を。 

題.^ ら^ 良邏 法師 

淋 さは 宿 をた ちい. \ なが ひれ は、 

いづく もお t じ 秋の 夕 くれ。 ノ 

人の 娘の 親 はも! られ て、 も の いふ 人 あり 

け る を、 お や 聞-? T> つけて S ひけれ は 男もう . 

そ さたり けれと、 か へり はけり どき-.. - て、 女 

代りて つか は. I ける、 よ、 ヒ人 t らず 

四11 十セ 



BnHll 十六 

二 條右大 臣、 粟 田の 山 や. -との 障子 の.. ゑ 

は、 た び 人 紅葉の 下 にゃ^り たる どこ 

ろ、 . 仝 つ 

< r より 〔もみ や ノの下 K やとり せじ、 

を^.-むK旅の曰かすへぬべ^y. 

荒 れ はて \ 人 も 侍ら 4 ぐり ける 家 "、さ 

くらの ささみ たれて 侍? ける を 2^ て、 

仝 二 

淺茅 はらぬ tt,^ 宿の さくら 花、 

. ^やすく や 風 はちる らん。 

?^ャ、摹纖考.^-^." 



雪 ふりけ る 日、 女 の もと 

っパ は, レけ る、 , 

あけ ぬれ バ くる ヽ もの と は 

-- 4i< 'ほうらめ I さ 

§ 4^ 、ら すお n t ま >レ て- 

ゲ t め t ける 頃, 月 の あ. 

じ て、 

AU W あ ら そう 化 世 はまが 

こ ひ >レ る ベ さよ 

文 納 言 行 成 卿、 物 語 り, ^ 

tS の 御 もの いみ はこ. も 

P ^ る, つどめ て、 良 の 聲 



よりかへ りて、 

藤 原 1 信 

>レ .9 たが ら、 

朝 ゲ ら け か か, -。 

位な き 去らん l-..^ お . -" 

^ > やける を 铜 覽 

• 三 條 天 皇 

らへ は, 

ハの月 かお" ^ •:, 

と V:- て ありけ る が, 

れ はと て, 急 ぎ か へ. 

は.^ よ. まされて と、 

四 t 一十 丸 



, raj 百 二十! < 

る. らめ や 身 こ そ 人目 を は ズタ りの 

^は.^ あみ . ぶ ハと まら や、 りけ り 

題 t らす 紫 式 • . S 

:^】 の 中 を,^ はかけ-^ ま.^ 山.. 5^ くら n 

花見る ほとの こ、 ろ ま り • せ は 

心^-ハりける女は人^^はりて、 一^ 輔 

もき りき 4^ たみ は釉 をし ゲ りつ.、 

T ゑ のまつ 山 ま I 越さ じど は。 

. こ- V ちれ い t らゃ C りけ る 頃、 人 の 許 は 

ゆ 退 は け る、 禾 J • i ご :.2-" 

あ ら^ らん 此 世の 外の おも ひ そ ,は,、 

今 ひと 穴び の 逢 ふこと も,^^ 



金 葉 集 



. ^らか はの 關。 



みや こ をば 霞 ,: ,こもに た ち し か メ y 

あきかぜ ぞ吹 

題.^ らぞ 

君が よ ハ つきじ ,二 ぞ ね も ふ 神風 や、 

- み もすそ 川の す、 まん かぎり は。 



う づ ら、 な くまの 、入江の はま 風に、 

をば な な みよ る 秋の 夕 ぐれ. 

…七十になる, まで、 つ かさ もな く て、 よ 

あやしき 事 を、 わ も ひつ *、 けて よ.. め 



信 



俊 複 



ろづに 

る、 

四百 三十 一 



^百 一二 十 

いひお こせ けれ ば、 夜 A だ 乂り ける 鳥の 聲 

ハ、 函谷關 の 事 はやと, いひつ か は- -た りけ 

る を、 立 かへ り て、 こ れ ハ 逢阪の 關は 侍る と 

あり けれ、 に 淸少納 言 

ま を、」 めて 鳥 の そらね ハ はりる とも、 

よは あ ふさ^の 關は ゆるさ じ。 

樂寺 ュ 住み け る 顷、 人 のか は 一 じと か と 云 

ひければ、 つ ^-は0ける、 上 束 門院 中將 

思 ひや れ ど ふ 入 も 4. 々さ. 山里の.、 

; ^ひひの 水の、 し \ ろゲ そ さ を。 

陸奧 はくお りけ る は 、白 川の 關 はて、 

能 因 法. 師 



關路 千鳥 源 兼 曰 曰 

淡路島 かよ ふ 千と りの t くこ ゑ は、 

いく 夜ね さめぬ 須 磨の 關守。 

題, 3 ら, 中納 言 雅 定 

逢 ふこと は いっと-? き さの はま 千き r 

皮の たち ゐュね をの み ぞまく 

戀 のうた 周 防內待 

戀 びわび て 女が むる 空 の ,5 ぐ も や、 

我が { たもえ の 煙 t る ら ん。 

大 峰に て 、ね も ひも かけ 气樱 の 花の^. 

-3; たりけ る を み て、 行 尊大 僧 正 

もろとも はュ め:^ れ VJ れも へ 山 や、 く、 ら 

四 W 三十; 二 



西 百 一 11 十 11 

仝 

t 十ュ みちぬ る o- ほの 濱びさ <t/ 

久 t くも 世に うもれぬ る 哉. 

櫻 仝 

山 くらさ さそめ^ より ク かたの-.. . 

雲ゐは 見め るた,^ の いと 

田家 秋風 —— 大納 言 經 信 

も ふされ は 門 田の い.^ バぉ とづれ て、." 

- ぁ ^3 の 4 ろ や K ぁ さ 風 ぞ 吹 く 

水上 月 法, 性 寺 入 場 

あ t おは ひ^つみ も ゆき 沼 水 は、 ! 

わり t くや , ^る 夜半の 月 かな 



さ こそ は あまの す さび,^ りと も。 

花 をよ み 侍りけ る 右兵衛 督 伊通 

白 と 峯 ュ は 見 え て さ く ら 花、 

ちれ バふ もとの 雪と こそ 見れ * 



華 集 



け る 

を 題 



院の御 時、 奈 良の 八重 櫻 を、 人 の 奉り 

を、 其 をり 御前 は り けれ は、 そ の 花 

は て、 歌 よめ とれ はせ 7> あり けれ パ、 

伊勢大輔 



いはしへの 4^ ト のみや この 入 重 ぞくら、 



四百 三十 五 



四百 -1 十四 

花ょり外は知しる人はt^.^。 

小 式部 内侍う せ て 後、 上 東 門院より、 

と ス にろ 洽 はりけ るき ぬ Y、4, よ,^ あ 

と はも つ^は t たりけ る は、 小 式 部 

內ど かさつ けられた る をみ て, 

、和 泉 式部 

<P ろと も はこけ の 下 ははく ち. ^ に て、 

官 づ も れ ね 名 を み る ぞ 悲 さ 

さはる 事 あり て、 久 t ^3 一音 クれ 4^ り 

け 女の もとより、 い ひお くり 侍り 

ける、 よみ 人 ら 

あさま やかと か, in; た ゆる も ほ 草、 



秋の 野の 草む らごビ にれ く 露 は、 

よるな く 虫の なみだな りけ り • 

寬和ニ 年內裏 歌合に よませ 玉 ひける、 

花 山 天皇 

秋の 夜の 月に こ > ろの あく がれて、 

$A ゐ にもの を わ も ふころ かな。 

題 えらず 仝 天皇 

こ > ろみに ほかの 月 を も 見て しがな。 

我が 宿 がらの あはれ なる かぐ」、 

-. …一 

EI 百 111 十七 



• 四百 一 二十 六 

け ふこ この へ は 4? ひぬ るかな。 

源 重 之 

風 を いたみ 岩う つ 波の ね のれの み、 

碎 けても の や」 ね も ふころ た, X つか 

男の たえ /、なりけ る 頃、 い ^はとと ひ 

た る 人 の か へ り に、 高 階 章 行 

思 ひやれ かけ ひの 水の た え く は、 

, ^り 行く はとの こ . ^ろ 細 さ を。 

丧恨 歌の こ A ろ を 源 道 濟 

思 ひ^ねつ」 かれ- -の ベ を來て 見れ パ、 

あさ ゃノが はらに 秋 かせ ぞ 吹く。 

題 t ら, 曾 根 好忠, 



旅 俊 

i ダリら つた ふ 機の とま やの か^まく ら 

き A も 4^ ら C ぬ 波の お ど だ t 

題し らん, - 俊 惪 

おも ひさ や 夢 を この 世の 契りに て。 

さ むる 別れ を.?:;^ けく ベ >u I ハ 

寄花戀 源 

吹く 風 はたえぬ 稍の 花よりも、 

と、、、 めが たき ハ 淚 お りけ り 

關路 落葉 源 

都 ュ はまた あ を ははて み とも 

紅葉ち りしく. V,- ら W の せ さ • 



法 師 



雅 光 



賴 政 



EIBI111 十九 



四百 三十 A 

故郷 花 よみ 人 じらす 

さ ゾ や ら が の 都 は ぁ れ は を、 

昔 がらの やま^くら かか 4>。 

曉 聞 郭 公 後 德大寺 左大臣 

ほと どぎ すま、 さつる 方 を 4^ ゲ むれ 

たヾ ありあけの 月 ぞの これる。 

六 月 藏 大 納 言 經 通 

L そ. ぎ キラ る 川瀬 はさよ や ^けぬ らし、 

か へ る たも どに 秋 かせ ぞ 吹 く, 

秋の t た 俊 成 

も ふされば 野べ の 秋風 身 ふしみ て、 

うづら 鳴く.. _b り 深く さの さど • 



戀 のうた 待 賢 門院 堀 河 

畏 からん こ A ろ も らチ黑 髪の、 

みい;」 れて けさ はもの を こ "パ」 おもへ。 

歌 八;: (1:5 上天れ" 丄 大徳 年巾內 一握に て) 

一 S 樱、 

左へ 持) 大中ほ 能 宣 

さくら 花 風に t ちらぬ もの t らは、 

おも ふこ どま. Tn; 春 は ぞ あ ら ま >レ。 

右一 平 兼 盛 

S 花い ろ 見る ほ,^、」 は 世 を t へ は、 

ビ 乙 の 行 く を も ら そ や 、」 ん仏 ん。 

R も!: 十一 



尾 上より.:^. どた に かよ ふ 秋風 ふ、 

St バを わたる さ を t かの 聲。 

寄石戀 . ニ條院 I 

我が 釉は t ほひに みえぬ 沖の 石の、 

ヌ こそ 匸らね かわく まもな t。 

戀 のうた 淸, 

あ ふこと は ^ ^ さ ほそ 江の み をつ く 

ふ. さらる らも 4^ さ 世 t りけ り。 

月前戀 西 行 法 

け " と て 月 や は も の を 思 は す る、 

かこち 顏 ^るつ」 が みお かち 



り。 仍以, 左爲レ 勝。 

十入番 戀 

■ 左(持マ 

人 れ す ぁ ふ を 

. な は i 

C どお らば 雲 井 

こ ひ 

左 歌 さても あ 

ぞ あめる。 はく 

左右の 仰 t レ 

,: C- 、さ せる 難 



本 院 

まつ まは戀 4^ ,ハ、 

r へたる 命と か いはん。 

中 

の CP と 4^ りななん 

.3; かゆ やそら は 見め かも 

り な ん。 右 歌の 上下の,^ は、 

さ ± 'は ぞ. -如 何 候 ふ べき ど 

-左 の 人、 左. はさる 文 字 候 は 

は あらぬ は ぞ、 仍爲、 持。 



侍 從 



お まじ 文字 

奏. i タ れバ、 

や ヒビ巾 めれ 

srflw 十一 二 



TO: 百 四十 二 



左右と も はよ くつ ^まつれ り。 仍爲レ 持 

人番 欵 冬 

g 勝) m 

春 ふ 、.- 井出の 川.^. 

見て こそ ゆか 

右 



た 



め 



ち 

や 



か へ 

ま ふ 



り 

, ^の 花" 

平 兼 盛 



ひど へク 八重 

ほ e へ 



左 歌 いどお 



力 



る 

た. 

や あら ん。 又 上の,!? の 



の ひとへ づ A 

ら めに ひ 〔ある 



や ム 

て ュ 

I さ 

開 け 

は 似 



ぷ 

ま 



さハ開 さけん、 

ふ は,^ とたの まん。 

事.^ り ど 聞 ゆ。 右 歌、 A 重 山ぶ さ 

〔、一 重-? る 山ぶ さはて こそ あ 

れ e も、 八 重さ かす は 本意な く 

a て、 下 の はて ど、 お t じ 文 字 あ 



め は れ。 そ の 玉 もて 來、 風 —も 吹 たれ ば、 な ごり i も 立 

て れ ば、 水 底き り て、 は れ、 其 玉み えぞ。 

難 波 梅 

なんばの 梅、 こ ぎ もて 上 る。 小 舟大 舟、 つ くしつ までに 

今 少しの ぼ れ。 山 崎までに、 

き 一— u\ 

脊 S 

我 門 , 

我 門に 我 門 に、 う ハ 裳の 据ぬ れ、 下 裳の 裾ぬ れ、 あ さ な 

つ み、 ゆ ふ な つ み、 朝 な つ み. 夕 な つ み、 我 名 を 知ら まく 

ほ— から ば、 御菌生 の、 御菌 生 の、 御菌生 の、 み そ の ふ の- 

あやめの 郡の 大領 の、 まな 女と 云 r 乙女と こそい ハ. 

め * 

四: .=1: 十 玉 



ra: 百 四十 四 

四十 二 物靜の ゅジ ち 

嶺の 松と 軒 g しの ぷと 花 山 院侍從 君 

淋し さは 5 石 根の 松 や ま さ る ら ん。 

軒の > しの 声 ハ あ ま り め 仏 れ て、 

衣禱 昔と 夜船 漕 昔と. 兵 部 卿 営 

山么 ケンっ 閨はハ 夢 も か よ ひ け り。 

ねられぬ もの ハ夜舟 こぐ 音。 



催 &| 樂 

呂歌 

紀伊州 

紀の國 の、 f ノ らュ の 濱 はぶ ( t ら A の、 濱 は來て S る、 鳴 



音に のみき くの 白 露、 わ きまが ひ あ へ ずけ ぬ 可き 心の 

う ち は、 喑 れ間 もしらぬ しぐ れ、 や 、霜 結ぶ 末 野の あさ 

ち に や、 た えぬ る 人 も 蓬生 に、 た れ 松虫の 方に き ? こし、 

聲 さへ よわり ぬれ ば、 忍 ぶの 山の 奥まで も、 色 に 出つ \ 

田 a ひ あまり.,^ ぐる 、松の 下 もみ ぢ 

色に もい でぬ 末 をし ぞわも ふ • 

返事 

數 ならぬ 身 も、 世 を うぢ 山 ご し かぞ住 む、 か ビ 田の かり 

いほ かりに だ に、 あ. り、 こ ハ 誰かき くの 白 露、 哀 ら; V ら 

ひ に、 心 をみ せが ほの 玉づ さ、 た まさかに だに なき 水ぐ 

き の、 を かの かやね を かしく も、 

.v*$ ぐるらん か つちる 山の 下 もみ ぢ 

四百 四十 七 



a 百 四十 六 

JT^^SSi 奪 暴ぶ 奢 fFr 

き 一お 

四 月 

郭公の 初音 は、 い つ か はと 思 ふれ も ひくる しさ は、 げ に 

かこつ 方な くこ そ。 哀 れ山 田の さなへ 取り あへ ぬ ほと 

の 御 返事 は、 め かしく 候 もの かな。 

返事 

ほ VI 、ぎす の はつね まちえて も、 猶 S 井に ね ぼしめ し 

お- 

とる 人 は、 空 賴 めなる 御 事に や と、 げ に 身 は 卯の花の 心 

地 し て、 誰 故 に と、 由 なく こそ 覺ぇ候 へ よ。 

力 月 



くゐ どい ふ 物 の 、立. 5 たる 崎 は、 鵜 ど いふ 鳥 ど、 鷺 ヒ い ふ 

% ど、 g たりけ る を 具し、 たりけ る。 六 波 羅別當 と S ふ 偕の 

^ た り ける。 

.e^ どみ つる n うさ" さ-^ りけ り . 

C れ を、 亮中實 え つ け そ、 京 K 詣そ來 て 語り けれ は、 ゥ け V 

ノ 一、 4 

る よ »1 

. ^の赏 ^どかき はまぐり ハ問 ゆれき 

S " 參 りたり ける は、 師 の 房 は て、 足 のきた.^ きをす、 

む ど て、 た らひを もて 来りけ る をみ て、 房 主の 僭に 云 ひ 

^け 、る、 

たら ひして 足 を は いか ヾす 、ぐぺ さ 

ぽ の え つ けさり けれ は、 か へりて 中け る、 

四百 四十 九 



e: 百 四十 八 

よし野 を 花の 末 、こたの まず • 

連歌 の こ 、こ (散 木 和歌 集) 

中 納 言 重 資、 葳 人頭に て 侍りけ る 時、 殿 上の 人々 あまたぐ 

し て、 大 堪に まかり て、 船 に乘り て、 淸 瀧、 こい ふ 所まで 登 り, 

て 遊びけ る に、 岩 ビ もけ はしく て 、一?^ 高 、し ,ニ て か ヘリけ る、 

隆源 阿闍梨 

淸瀧 はがんせ きざ ぜんの 所 かな、 

つ く 

浪 たかせ 船 わき か へ ら すな。 

中 宮 亮 仲 實、 備 中の 任に 下りけ る 時 に、 備 前 に、 あ ふす きの 



つりとの A 下 はは 魚 やすま^ら む • 

光淸し K 案じ けれと も、 得 つけ そやみ はし i£j な ,< 

へりて 語りし か は、 心 みに どて、 

つ はりの 影 そこ はみ, りつ -V 

ー^^;ぶ K 引 け る 連 歌 は 甚 た 德 川 代 

俳諧に 似たり) 



力 



U 本 文 Gt- 上卷ぉ 

, n は 五.!" 一 



©US す > 

水がめ は 湯ハっ J かぬ もの か に 

ゆ I と いふ 鳥 を 見 て、 僧 の たりけ る。 

賴 算 法 師 

ュの らふ どみ れと黑 き 鳥 か.^。 . 

人 もっけ 4v り けれ バ、 後 はき、 て . - : - 

さも こそ は 墨の 江 まらめ 世 ど 、もに、 

尺々 あま た、 入 幡の御 神 樂は參 りたり ける 5 事 栗 て、 又 の 

日、 別 當 法師 光淸 (り 堂の、 池の つり 殿に 人々 ゐ * み て、 遊 び 

け る は、 光 淸、 連 歌 作る 事.^ む 得さる 事 ど覺ゅ る。 唯 今 連 歌 

つけ.^ や.^ と. & 居たり ける ^形 の 如くと て 申したり け 



明治 廿 三年 十 月 十三 日印 刷 

同 十 月廿 一日 出版 

^ 十 一 月廿 三日 再 版 

同 祈 三年 六 月 十日 



^u.^ -,. 令』 



著作者 

著作者 

發 行 兼 

S: 刷 者 

代表者 




= 本文 學 史上卷 定 金 九 拾^ 



本 鄕區駒 込 千 駄木林 町 四 拾 五番 地 

三 上 參 

同 區西片 町 拾 番地 

高 津鍬三 風 

日本 橋 區本町 三 丁目 十七 番地 

金 港 堂 書籍 株式 會社 

下 谷 區龍泉 寺 町 四百 十 番地 

右 社長 

原 亮 三 郎 

京橋區 築地 三 丁目 十五 番地 

帝國 印刷 株式 會社 



大 賣 捌 



各府 S 特約 販賣所 



ヽ、 



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攝津 1 祌戶 吉岡 支店 

同 同 熊 谷 幸 助 



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丹 波 國柏原 中 井正吉 

SS 前 國岡山 內 彌 三 郞 

同 同 森博夂 堂 

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備中 ^井 朝太郞 

(鳥 取 縣) 

因幡 國鳥取 藤 谷 53 日 堂 

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出き 謹 松 江 岡淸助 

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同 同 大芦 庄次郞 

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(廣 島 縣) 

安 t® 國 島 隋善滞 支店 

同忠: S 田 七三 郞 

84 後國 尾ノ道 玉 芸香堂 

同鼷山 田庄助 

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同 % 鍋 

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寺 田 淸 # 、衛 

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木 縣) 



下 軒 國太田 原 

同 足 利 



田 代 太 郞三郞 

三 泉 堂, 



島 縣) 



岩 代國福 島 

同 若松 

同 ま賀川 

同 喜 多 方 

岩 城 國中村 



陸 前 國仙畜 

同 同 

同 閡 

同 同 

同 司 



羽 W 國 山形 

同 米. 澤 



同 

同 



同 

县井 

新庄 



溥向堂 

田 中 善 平 

矯 本 太平 

野 右衛門 

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髙橋藤 七 

木 衬文助 

藤 崎 祐之助 

有千閣 

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: 山 形 縣) 



五十 敷 太 右衛門 

素 月晨平 

盛 文 堂 

M 間 五右衛門 

大泉善 助 

日向 源吉 



同 同 

羽 後 國酒田 

羽 接 國酒田 



地主 文藏 

白 崎 善 助 

鈴 木 凛 八 



(秋 田 縣) 



羽 後 閤秋田 

同 横手 

同 增田 

同 大曲 



陸 巾 國盛岡 

同 同 

同 花卷 

同 1 ノ關 

陸 前 國髙田 



成 尾淸兵 衛 

大澤鮮 進 堂 

東海 林 重太郞 

榊 田繁次 



手 縣) 



佐 藤 庄兵衛 

上 衬才六 

菊 地 忠太郞 

佐 縢 善 平 

菊 地重藏 



(靑 森 縣) 



陸 奥, 仏前 

背 森 



今 泉 道次郞 

今 泉 支店 



(北 海 道) 



渡島國 ®ss 级文舍 

石 狩國. 萱さ右 太 

後志 國小 ® 川 南 重 ^5 



同 



野, 澤 

(山 梨 



甲斐 國甲府 

同 闐 . 



(埼 玉 



武蔵國 浦 和 

同 川 越 

同 同 



(群 馬 



上野 國前橋 

同 高 崎 

同 00 



(千 葉 



喜 



常 陸國水 戶上帘 

同 石 岡 

_ra 土 浦 



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